異次元からの贈り物   作:橘花

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インドの空は晴れのち爆弾雨  後編

火災を起こしている2隻の正規空母を捉え、無人機が攻撃進路に入った。

 

-インドミタブル 艦橋-

 

先ほどの奇襲攻撃で搭載機を全て失い、ハーミーズが少数の迎撃機を飛ばしたが一瞬で全滅してしまい、対空機銃のみで敵を迎撃しなければならなかった。

 

「私の命運も、ここで終わりか。」

 

インドミタブルは観念したように艦橋で自分の迫り来る運命を待った。

 

「英印空軍の応援は無いのか!?」

 

ソマヴィル中将は応援機を期待していたが

 

「そ、それが全てを敵艦隊に差し向けてしまったらしく、此方には回せないようです。」

 

「何をやっておるのだ!、後で全員をクビにしてやる。」

 

ソマヴィルは艦橋から見える日本無人攻撃隊を凝視する。

 

 

「駆逐艦テネドス、沈没。敵は直も接近!」

 

「エンタープライズより入電。接近中の敵機他に潜水艦の反応あり。」

 

 

-伊15潜水艦-

 

「敵を見つけたわ。」

 

伊15潜水艦の艦魂「伊15」は自分の艦にある潜望鏡と目がリンクしており、敵を捉える事が出来た。

 

「見つけたようだね。」

 

伊15航海長の早乙女泰司少尉が言う。

 

「や、泰司さん。」

 

伊15は泰司を見て笑顔になる。この艦で唯一自分が見える存在の泰司は初めてあったときからよく話をしていた。

 

「魚雷発射用意、目標は目の前の空母だ。」

 

空母フォーミダブルを目標に捉え、発射準備を行う。

 

「発射!」

 

艦長は命じ、魚雷が放たれた。

 

「駆逐艦接近!!。」

 

「急速潜行!。」

 

伊15は慌てて潜行をする。暫くし、艦の上方で爆発音が響く。

 

「目標に命中。推進音が停止しました。」

 

「機関最大!早急にこの場を離れるぞ!!」

 

伊15は敵を仕留めたら直ちに戦闘海域を離脱し、安全海域へと退避した。

 

 

-インドミタブル 艦橋-

 

「フォーミダブル、機関停止にて停船。艦長より退艦命令が発令されました。」

 

報告を聞いていたインドミタブルは

 

「ね、姉さんが。」

 

姉妹のインドミタブルは姉の戦闘不能を聞いて絶望する。

 

「お、おのれ日本軍。」

 

先ほどの死を受け入れる覚悟を捨て、イギリス空母特有のタフさに物を言わせて反撃を始める。

 

「敵12機撃墜。凄い戦果です。」

 

残った艦艇も対空火器を総動員して反撃を行うが、所詮は無人機。幾ら失っても搭乗員を失うわけではない。

 

「敵、急降下!!」

 

彗星艦爆はインドミタブルを捉え、急降下爆撃に入る。

 

「撃て!!弾幕を展開しろ。」

 

戦闘の彗星は撃墜されるが、後方に居る2機が投下に成功した。

 

「甲板に命中2。甲板に穴が開きました。」

 

「構わん。どうせ飛ばせる機体はもう無いのだ。」

 

だが、インドミタブルは

 

「も、もうだめね。」

 

背中から血が出ており、息も絶え絶えだった。

 

 

 

-ヴォルケンクラッツァー2 艦橋-

 

「報告。敵空母2隻沈没、1隻大破して後退。戦艦2隻沈没、1隻大破、2隻小破。重巡3隻沈没。駆逐艦8隻沈没。」

 

「残った1隻の空母は?」

 

「撮影さえた艦影からインドミタブルかと思われます。」

 

「では、沈んだのはフォーミダブルとハーミーズか。」

 

「はい。」

 

ヴォルケ2が来て

 

「追撃はしなくてもいいの?」

 

「構わん。まだ、イギリスとは長い戦いをしなければならん。アメリカが艦隊を整え、マリアナに攻めて来るまでは。」

 

「マリアナの状況はどうなの?」

 

「今、マリアナ諸島全島に設営隊や工兵隊、軍属の土木事業団や民間土木事業団などが要塞化を行っている。43年の9月には要塞化が完了するそうだ。」

 

「アメリカの反抗は何時と思う?」

 

「情報機関Gの情報ではエセックス級とインディペンデンス級を増産しているそうだ。早くて、43年の10月から12月だと思う。」

 

「その海戦で敵を完全に叩き潰し、一気に終戦と言うのが貴方の計画?」

 

「そうだ。その為にも亀井をある国へと向わせたのだから。」

 

「何処?」

 

斉藤はヴォルケ2に小さな声で耳打ちをした

 

「!。そ、そんな事をするつもりなの!?」

 

「ああ。」

 

「成功の可能性は?」

 

「ある。というか、成功しなければ日本に終戦は恐らく無いだろう。」

 

 

 

-印度・ビルマ国境線-

 

「おい、聞いたかよ。日本海軍にイギリス海軍が壊滅させられたらしいぜ。」

 

「いよいよイギリスも終わりかね。俺達をずっと支配し続けてきたが、これで解放されるのだろうか。」

 

そこへ、日本陸軍とインド国民軍の連合軍が進撃を開始した。連合軍は国境を凄まじい勢いで突破し、一気にインド内部へと進撃を始める。

 

「に、日本軍だ!!」

 

英印軍は慌てて反撃を始めるが、日本の1式中戦車や2式重戦車を前に歯が立たずに撤退を始める。

 

「国境を突破した。インドの首都目指し、一斉進撃せよ。」

 

日本陸軍のインド解放軍司令官に選ばれたマレーの虎こと山下奉文中将は部隊を率いて国境線を突破に成功し、インド国民軍と共に移動を始める。

 

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