-ホワイトハウス-
「大統領、艦隊の準備は整いました。いよいよ我々の反攻作戦の開始です。」
キング作戦部長は大統領に報告する。
「まず、輸送船を使って陸軍をハワイに送り、そこでそこで一部は暫く待機をしてもらいます。そして、海軍は二つの艦隊に分けてマーシャル諸島とラバウルを空襲し、占領します。海軍はこの二つの艦隊が合流してトラック諸島を空襲します。」
「分かった。それで、作戦は間に合いそうか?」
「はい。イギリスの増援と突然現れた艦艇のお蔭で我々は予想以上の戦力を手に入れることができました。」
「ふむ、では作戦を開始してくれ。」
「分かりました。」
キング作戦部長はホワイトハウスを後にした。
-サンディエゴ海軍基地-
「出航!!」
連合軍は、特にアメリカは持てる殆ど戦力をこの大反攻作戦に投入することとなった。
アメリカ(主力艦のみ)
戦艦 12隻(アイオワ級)
正規空母 16隻(エセックス級)
軽空母 10隻(インディペンデンス級)
護衛空母 11隻(ボーグ級)
イギリス(主力艦のみ)
戦艦 10隻(リヴェンジ級、キング・ジョージ5世級、ヴァンガード)
空母 3隻(イラストリアス級)
上陸部隊
陸軍兵25万人 海兵隊10万人 戦車等の戦闘車両500両 マンリー級などの他、大量の輸送艦をかき集めて100隻近い大艦隊を作っている。
-ハワイ沖-
谷豊をハワイに輸送し終えて、帰ろうとしていた「伊169」は向かってくる連合軍の艦艇を捉えた。
「敵艦隊多数!!」
艦長が潜望鏡にて確認する。その様子を潜望鏡と目がリンクしている艦魂の『伊169』も
「遂に敵の反攻作戦が始まったか。」
落ち着いてそう言った。
「連合艦隊司令部へ打電!!『我、ハワイに向かう大輸送船団及び護衛の艦艇を確認。連合軍の反攻作戦の可能性あり。』」
この無電は直ちに暗号化され、連合艦隊旗艦の秋島や内地の軍令部等の関係各所に情報が行き渡った。
-秋島-
「ハワイ沖にて工作員を上陸させた潜水艦が敵の大艦隊を発見したわ。」
集まっている艦魂に秋島が報告する。
「いよいよか。」
「山本長官には伝えなくていいの?」
長門は秋島に言う。
「長官は既にご存知です。今、連合艦隊の重人達と会議を行っております。
「ですから、これは間違いなく敵の大反攻作戦と見るべきです。」
「いや、この輸送船にはハワイの修理機材を積んでいるだけかも知れないではないか。何故、そう言い切れるのだ?。」
「たかだか修理機材を運ぶのに戦艦や空母をこんなに護衛させる必要はありません。これは大反攻作戦が始まったと見るべきです。」
斉藤は敵が反攻作戦を始めたというが、なかなか信じて貰えない。
「まあまあ、確かに反攻作戦が始まったという確証は無いが、斉藤君の言う事も尤もだ。ここは、様子を見ようではないか。」
軍令部から派遣されている神重徳は一応マリアナ諸島防衛の参謀を任せられているが、基本的に陸戦は陸軍が指揮するもので海軍所属の神には秋島での会議に参加して貰った。
「それに、その答えはもう暫くしたら出ると思いますよ。」
数日後のマーシャル諸島
「ジャップの航空基地だ。」
護衛空母から飛び立ったワイルドキャットは爆撃隊の護衛を任されており、上空待機を行っている。すると、飛行場から60機の無人戦闘機が向かってくるのが見える。
「敵のレップウだ。全員、サッチウェーブを試すぞ。」
「了解。」
戦闘機は2機一組になって迫り来る烈風に迎撃態勢をとる。
「な、なんだ!!こいつ等、ただの烈風じゃねえ!?」
しかし、サンフランシスコに墜落していた烈風は囮であった。本来の烈風の半分以下の性能しか持たない不良品の烈風を使って訓練していたため、完全に舐め切っていた。
「ぎゃあああ!!」
無人機といえど、性能は本来の烈風そのものだった。零戦にも敵わなかったワイルドキャットがその後継機の烈風に敵うはずも無く撃墜されていく。
「戦闘機隊は一体何しているんだ!!」
爆撃隊は落ちていく味方機を見て怒りを表す。そして、何機かの烈風はそのまま爆撃隊にも攻撃を仕掛ける。
「くっそ、駄目だ。」
爆撃隊にも被害が出始め、撃墜されていく。結局、爆撃機での攻撃は失敗に終わり、戦艦部隊による砲撃が開始されるが、既にマーシャル諸島に日本軍は居ないため、砲弾の無駄使いをしてくれているのだ。
「撃て撃て!!ジャップの奴等を砲撃の雨に晒してやれ。」
キングジョージ5世級は砲撃を続け、全弾撃ち尽くしたところで砲撃を中止する。
「上陸隊!!残ったジャップを攻め、占領を開始せよ。」
結局、上陸したはいいが、島はもぬけの空となっており、連合軍はあっさりと占領することが出来た。