異次元からの贈り物   作:橘花

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島の真実

次の日。長官室に呼ばれた斉藤は戦艦と空母の艦魂が見守る中で

 

「斉藤君。本日を持って君を海軍中将に任命する。これを持ち、君を第一機動部隊司令長官を命じる。回避不能となった日米開戦に備えて君の知識を存分に生かして、焦土となるこの国の運命を変えてください。」

 

「ありがとうございます。第一機動部隊司令長官の任、確かにお受けしました。」

 

そう言って斉藤は命令書を受け取る。そこへ4人の艦魂が来て

 

「おめでとうございます斉藤中将。私は第一機動部隊旗艦の赤城です。」

 

赤城は後ろで縛った髪を手で抑えながらお辞儀をする。

 

「よろしく斉藤中将。私は第一機動部隊所属の加賀だ。」

 

加賀は腰に軍刀を挿していて、目の色は純粋な日本人とは違い少し赤みを持っている。

 

「同じく第一機動部隊所属の飛龍だ。しかし、いきなり中将になるとは。ま、これからもよろしく頼む。」

 

そう言って飛龍はお辞儀をする。

 

「私は蒼龍。同じく第一機動部隊所属です。」

 

蒼龍は眼鏡を掛けており、手には1冊の本が握られている。

 

「よろしくお願いします。」

 

斉藤は全艦魂に向かってお辞儀をする。

 

そこへ光が現れて、ヴォルケ姉妹が出てきた。それにまだ知らない2人の艦魂も一緒である。

 

「あのー、そちらの2人は?」

 

「初めまして斉藤さん。私は氷山空母の艦魂ハボクックです。」

 

「私は超巨大航空戦艦ムスペルへイム。なるほど、貴官がヴォルケ2の言う斉藤か。まあ、そんな訳だからよろしく。」

 

そう言って2人はお辞儀をする。

 

「あっ、ああ、よろしく。ところで君達はあの島が何なのか分かるのかい?」

 

斉藤は4人の艦魂に聞く。するとヴォルケ2が前に出て。

 

「付いて来て。」

 

そう言って4人は長官室にいる山本、斉藤。さらには艦魂らも巻き込んで瞬間移動する。

 

 

暫くして斉藤は目を覚ます。

 

「こっ、ここは?」

 

周りを見ると数人の艦魂はまだ気絶しており、山本大将と残る数人の艦魂は目を覚ましていた。

 

「一体ここは何処かね?」

 

「ドックの中みたいですが。」

 

クレーンや造船用の台座。間違いなくここはドックである。

 

 

「気が付いた?」

 

そこへ先程瞬間移動をした4人が来た。

 

「瞬間移動した瞬間に気絶するからビックリしたわ。」

 

「それよりもここは?」

 

「見てのとおりドックよ。しかも、凄いね。」

 

「凄いって?」

 

「まあ見てて。」

 

そう言ってヴォルケ2は1枚の紙を出し、何かを書いてからその紙を機械の中に入れる。

 

「何をしたんだ?」

 

「静かに見てて、時期に分かるから。」

 

その時、気絶していた残りの艦魂も目を覚ます。

 

「こっ、ここは?ドック?」

 

長門は目を覚まして何故自分がここにいるのか理解が出来ない。だが、目の前の光景の方が理解できないものである。

 

「なっ!こっ、これは!?」

 

いつの間にか目の前に巨大空母が出来上がっていた。

 

「馬鹿な!。こんなにも早く空母が出来るわけが。」

 

通常正規空母1隻造るのに約3年位は掛かる。だが、目の前の空母は僅か1分足らずで出現した。

 

「一体どうして?」

 

「私達ウィルキア帝国はこのドックを発明してから世界各国に戦争を挑んだの。この他にもこの島に軍需工場があるから使ってみればいいわ。」

 

ヴォルケが言うにはどんな無茶苦茶な物でも出来る。その上、実践でも奇跡に近い不可能な事も出来るようである。

 

「すっ、凄い。これがあればアメリカに物量作戦を挑める。」

 

斉藤は興奮するが、山本は

 

「しかし、資源にも限界があるのでは?」

 

「心配ないわ。資源は一切必要なしに建造してくれるし、生産もしてくれる。燃料も私と同じ原子力機関だから必要ないわ。」

 

「原子力機関?」

 

「ああ、それはですね。」

 

斉藤は原子力機関について簡単な説明を行う。

 

「確かに凄い。それでは正に無敵の艦隊ではないか。」

 

「とりあえずこの空母は如何しますか?」

 

「あとで進水式だ。その前にこの事を伝えなくては。」

 

「では長官。長門へ帰りますね。」

 

そう言って山本は長門の力で瞬間移動し、急いで帝都東京へと向かった。

 

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