11月26日 運命の開戦の歯車は遂に動き出した。
再編成された日本第一機動部隊(空母7隻、超兵器2隻を含む)はハワイを目指し、択捉島の単冠湾(ひとかっぷわん)を密かに出撃した。
艦隊編成
総司令官 斉藤次郎中将 旗艦 赤城
第一航空戦隊 赤城 加賀 関鶴(謎の島のドックで造られた1番艦)
第二航空戦隊 飛龍 蒼龍 (司令長官 山口多門少将)
第三航空戦隊 鳳翔 瑞鳳 駆逐艦 三日月 夕風
第四航空戦隊 龍譲 春日丸
第五航空戦隊 翔鶴 瑞鶴 (司令長官 原 忠一少将)
特別戦隊 ハボクック ムスペルへイム
第三戦隊 金剛 榛名 比叡 霧島 (司令長官 三川軍一中将)
第四戦隊 高雄 愛宕 鳥海 摩耶
第七駆逐隊 曙 潮 漣
第二三駆逐隊 菊月 夕月 卯月
民間から大型の高速タンカーを9隻徴用して編成された大規模機動部隊が出撃した。また、謎の島のドックで空母は全てカタパルト装備、特別戦隊の艦載機は無人機など時代を超えた装備もされている。
「赤城。遂に私たちは悪魔の引き金を引く事になるんだね。」
斉藤は隣に立っている赤城に声をかける。
「はい。私としてはまだ開戦すべきではないと思います。しかし、国がそう決めたのならば私はそれに従います。それが私たちの使命であり、義務であるからです。」
「それを聞くと救われるよ。史実については知っているね?」
「ええ。たしか、私たちは攻撃したのはいいけど空母はいなくて、おまけに奇襲扱いを受けるんですよね?」
「ああ、だから山本長官には開戦文書提出はアメリカ東部時間の11時に通達するようにと伝えてある。そうすれば、少なくとも不意打ちの汚名は着せられることはないでしょう。」
「マレーの方は大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫だよ。伊勢や日向などの古参の艦艇とはいえあのドックで改装したんだ、性能は新鋭戦艦にも劣らないよ。」
「そうだといいけど。」
「心配しなくても大丈夫だって。それよりもこの作戦を成功させることだけを考えよう。」
「そうね。」
そう言って赤城は艦橋を後にする
12月1日 御前会議にて史実どおり開戦決定が下される。
12月2日
「長官。大本営から電文です。」
通信参謀が持ってきた電文を読み
「ニイタカヤマノボレ1208か。」
そして斉藤は艦橋にいる(もちろん赤城を含めて)全員を見渡して
「開戦は12月8日に決まった。」
開戦への歯車は留めることは出来ず、開戦決定。史実どおり日本は地獄への門を開けたのか、それとも未来からの日本人と超兵器によって救われるのか。開戦はまだ起こっていない、戦いの行方はまだ誰にもわからない。