異次元からの贈り物   作:橘花

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塗り替えられた歴史 変われ、日本の歴史

無人攻撃機を特別戦隊が出撃させ、真珠湾へと再度攻撃に入った。無人攻撃機は通常の日本艦載機だが、高性能コンピューターで目標攻撃や操縦を行う時代を超越した超兵器である。

 

 

 

-真珠湾-

 

「畜生。ジャップの連中はまた攻めて来たぞ!!。」

 

「艦艇は湾から脱出できないし、もう終わりだよ。」

 

既に戦艦は着底しており、艦の一部が見えるだけとなっている。しかし、それすらも日本攻撃機は雷撃や爆撃、機銃掃射を始めた。

 

「ぎゃああ!!」

 

艦底に上っていた水兵が零戦の機銃掃射を浴びて死亡する。さらに容赦ない雷撃を横転したオクラホマが受ける。

 

「きゃああああ。」

 

既に瀕死の状態である艦魂のオクラホマが悲鳴を上げる。雷撃を艦の腹に受け、脇腹から更に出血をする。

 

陸に辿り着き、走って逃げる水兵等も機銃掃射を浴びて死亡する。まさにその光景は地獄絵図であった。飛行場も爆撃を受けて使用不能なところを再度攻撃に移り、反撃を出来ない兵等の頭上に機銃や爆弾の雨を降らせる。

 

大型艦はこの攻撃で完全に破壊され、史実では引き上げられて修理された戦艦も度重なる雷撃や爆撃で修復は不可能になった。しかし、徹底した作戦で民間人には一切の被害は出ていなかった。

 

 

-赤城-

 

「そろそろ攻撃が終了する頃だな。」

 

斉藤は時計を見て言った。

 

「まだ攻撃するお積りで?」

 

隣に立つ赤城が斉藤の目を見て聞いてきた。

 

「勿論だ、徹底的に真珠湾を破壊するよ。まだ司令部と燃料タンクを破壊していないし、浮いている艦だってまだある。」

 

そこへ通信参謀が入ってきて

 

「哨戒機より報告。本艦東に敵空母を発見、艦影よりサラトガと思われる。」

 

(やはり居たか。)

 

斉藤はそう思った。

 

「飛ばせる航空機は?」

 

「このときの為に雷装、爆装を終えて甲板に待機しております。命令さえあれば何時でも。」

 

「よし、直ちに出撃だ。」

 

斉藤はそう命じて、赤城に向き直った。

 

「大丈夫だ。まだ連中は生きていなくては困るからな。」

 

連中はいま飛び立った攻撃隊の事である。

 

「特別戦隊は攻撃隊の準備完了。」

 

航空参謀はそう伝えてきた。

 

「出撃。燃料タンクと司令部を破壊させよ。続き、第五次攻撃隊の準備を命じろ。」

 

第五次攻撃隊は残った艦艇と飛行場を再び攻撃することである。

 

 

 

-サラトガ-

 

「くっそ、いざ着いたらいきなり攻撃に晒されるとは。」

 

サラトガは日本攻撃隊の攻撃を受けており、駆逐艦6隻とサラトガの対空機銃では効果が無かった。

 

「迎撃隊は一体何をやっていた?」

 

「出撃したのは良いですが、日本の戦闘機は非常に優秀でして、全く歯がたたなかったようです。」

 

F4Fではゼロ戦には敵わない。しかも、2倍のゼロ戦に襲われたら逃げ回るだけで精一杯だった。

 

「左舷より雷撃!!」

 

「面舵一杯!!」

 

九七式艦攻から放たれた魚雷計3本の内2本が艦首に命中、浸水が発生し、速力は愕然と落ちた。

 

「よーし、艦爆隊は止めを刺せ。」

 

淵田中佐はそう命じると、待ってましたとばかりに上空待機していた九九式艦爆は急降下を始めた。

 

各機から投下された250kg爆弾はサラトガの飛行甲板に次々と命中。その中の幾つかは格納庫などの艦内部で爆発、炎上しながら真っ直ぐ航行を始めた。

 

「どうやら舵を破壊されたらしいな。」

 

それを見た雷撃隊は残った魚雷をサラトガの艦中央部に命中させる。さすがに合衆国最大の空母もこれには耐え切れず、徐々に傾斜を始めた。

 

「母艦に打電『我サラトガ撃沈。損害は3機のみ』」

 

完全に不意打ちを決めた日本軍機は未帰還機3機という少数の損害で済んだ。

 

 

-赤城-

 

「サラトガは沈みました。それに司令部と燃料タンクも破壊完了。しかし、少数の艦艇はまだ真珠湾に停泊中です。」

 

「分かった。第五次攻撃隊を出す。それと、念の為に第六次攻撃隊も準備しておけ。」

 

命令を受けて第五次攻撃隊は出撃する。

 

 

-真珠湾-

 

黒煙が昇り、人の目では目標を目視することが出来ないぐらいの状態である。しかし、無人機にそんな事は関係ない。到達と同時に爆撃と雷撃を開始、例によって零戦は兵を機銃掃射する。

 

「ジャップの奴等、一体どれだけ破壊すれば気が済むんだ!?。」

 

戦艦、重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦の戦闘艦艇は全滅し、残っているのは工作艦だけとなっている。

 

しかし、それすらも攻撃対象に日本はしていた。工作艦と言えど、大改装すれば軽巡洋艦クラスの戦力には成りうる。すなわち、今後の為にも徹底的に真珠湾の艦艇を叩いておきたかった。

 

またしても工作艦が炎上する。もはや、太平洋艦隊は真珠湾には存在しない、あるのは無残にも遣られた艦艇が在るだけである。

 

「もう機銃も無い。一体どうして日本は攻撃するんだ!?」

 

次々と零戦の機銃掃射で海軍、陸軍兵が遣られていく。航空機も全滅させられ、既に真珠湾に脅威と呼べる戦力は存在していない。戦車も殆どが破壊され、軍用トラックやジープなども至る所で炎上している。

 

今、最後の工作艦が炎上し、沈んだ。

 

 

-赤城-

 

「偵察に飛び立った偵察機より報告。『真珠湾炎上中。敵戦力の存在確認できず。』だそうです。」

 

「分かった。ありがとう。」

 

斉藤は通信参謀にお礼を言い、赤城に向き直った

 

「これでアメリカは戦力を損失し、早くても1年半は作戦を展開できないだろう。その内に我々の進める南方作戦、インド洋進出を行わなくては。」

 

「ええ、これで私たちの仲間が失われることは無いのね。」

 

「ああ、そろそろ報告も入る頃だろう。」

 

時計を見ようとしたときに、艦橋に慌しく伝令兵が入ってきた

 

「ちょ、長官。山本司令長官より連絡あり、エンタープライズとレキシントンを撃沈。ハルゼー中将を捕虜にすることができました。」

 

「ハルゼーを?」

 

(史実では名台詞の『キル・ジャップ キル・ジャップ キル・モア・ジャップ』を言い続けた人物を捕虜にしたのだから彼も怒り心頭だろう)

 

斉藤は不敵な笑みを浮かべてそう思う。

 

「全艦へ、トラック諸島を目指して移動する。」

 

第一機動部隊の残った部隊はトラック諸島を目指した。飛龍と蒼龍はウェーク攻略を支援する為にウェーク島目指して向かった。

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