これからも宜しくお願いします!
さて、今回はシリアス回となっております。なるべく心にくるように書くようにしています。
それでは…
希「うち、渡君のこと…」
静まり返る部屋。そこには顔を赤くしている希と皿を洗う俺。
俺はここでわかった。希が何を言いたいのか。
今の俺では答えられない気持ちを、希は抱いていたのだろう。だからといって、希を傷つけるわけにはいかない。どうしようか…
少し悩み、結論を希に伝えた。
渡「希。それ以上何も言うな。今は多分…」
希「そ、そうやね…悪かったわ」
そこにあったのは希のひきつった笑顔。希の気持ちに答えられなかった俺。これでよかったのだろうか…
答えはない。俺がどのような答えを出してもこうなっていたかもしれない。
俺は皿を洗うのをやめ、希のそばに寄った。
希はそれでも笑顔を見せていた。
俺は…俺は希を泣かせたいわけではない。だからといって、この道を進めざるおえなかったと思う。
俺はそっと希に触れた。希の頭に。
すると、希は耐えられなくなった感情を漏らした。
泣きじゃくる希。俺は希を包むように抱く。
すると希はもっと泣いた。
渡「…ごめんな」
その一言。この一言で終わっていいのだろうか?
駄目ならば、なんと言えばいいのだろうか?
希は俺の胸の中でこくりと頷いた。
とても辛かったはずだ。勇気を出してこの結果。
心に深い傷をおったかもしれない。
『俺が悪い』
これでよいのだろうか?
しばらく自問自答の繰り返し。その後に言葉を発したのは希だった。
希「ありがとう、答えてくれて。うち、少し楽になったわ」
また笑顔。この笑顔も少しひきつっていた。
俺が…一人の親友を泣かせた。俺の心は、希とは違う意味で傷ついていた。
込み上げてくる涙。出さないように我慢はしていた。すると、今度は希が俺の頭を撫でる。
希「無理は体に毒や。無理はせんでいいよ」
その一言。その一言で心が少し軽くなった。
俺は泣いていた。希の腕の中で。
一番辛いのは希だ。わかってる。それは俺にも分かる。
だが、自分に負けた。泣くなら希が帰ってからにしようと思っていた。しかし、無理だったようだ。
しばらく泣いた。俺達二人で。
希も自分に負け、俺も負けた。一番辛いのは希。わかってはいる。
希に悪い。それもわかってはいる。
そんな希が、俺の気持ちに答えてくれた。手を差しのべてくれた。
嬉しかった。希も同じ。だから希は勇気を出した。
心の中では俺は嬉しかったかもしれない。だけど、それ以上に今の関係を大切にしたかった。
これで良かったのだろうか?答えはない。しかし、無いのなら作ってしまえばいい。希が教えてくれた。
この腕の中で、そう言われた気がした。
いかがだったでしょうか?
自分でシリアス回を書くとき、本当に泣きそうになってしまいます(実際に泣くこともしばしば)。
さて、次回ですが、少し笑いを入れられたらいいなぁと思っています。
それでは、これにて失礼します。