もうすぐでメンバー全員集まるとは思いますので、しばしお付き合い下さい。
絵里side
この子達、いつも屋上で練習してたのね。だから歌や指摘する声がよく聞こえるのね。
…早めに諦めてもらえるようにしなくちゃね。
「あなたたち。まずは柔軟から!」
「じゅうなん?なんだにゃ?」
え?まさかそこから教えなくちゃいけないの?これは違う意味で大変になるわね…
「じゃあそこのあなた」
「え?凛?」
「そうよ。こっちに来なさい」
すると、何故かビクビクしながらこちらに来る。…驚かす要素あったかしら?
「よく見ておきなさい。ほら、股を開いて」
「にゃ?こうかにゃ?」
股を開いた瞬間、私は背中を押した。
「にゃにゃにゃ!?痛いにゃぁ!?」
まさかとは思ったけど、相当体が堅かった。この状態でお辞儀だったらまだ出来…る?
「ほら、体が堅い証拠よ。皆もやりなさい!」
『はい!』
──案の定、皆そこまで軟らかくなかった。一人を除いてだけれど。
…なんであそこは休んでるのかしら?休んでいいって言ったっけ?
「ほら、休まないの!次は片足バランス一分を3セット!」
あちらこちらからえぇーとか聞こえる。だけど、妥協しないわよ…
***
始まってから二時間。皆ダウンしていた。
体力には自信あるとは思っていたけれど、そこまであるわけではないのね。
「…今日はここまでにしましょう」
「はぁ?ここで終わったらあんたのストレス発散に付き合っただけじゃない!」
…矢沢さんだったかしら?あの時も懲りずにやってたわね。でも、そんな言い方される筋合いは──
「にこ先輩!そんな言い方しないで下さいよ!私達の練習に付き合ってくれたんだもの!」
随分とポジティブ思考ね。リーダーかしら?
「何を思おうが勝手よ。だけど、ここでへこたれてる用ならやめといた方がいいわよ?」
「なによ!その言いk」
「にこ先輩!」
「っ!…悪かったわ」
「じゃあ、私はこれで失礼するわ」
後ろを向いて、歩き始めると
『ありがとうございました!』
この一言。
辛かったはずなのに笑顔。
疑問に思いながら屋上を後にした。
***
生徒会室に向かいながら、なぜあの子達がお礼を言ったのかを考えていた。辛かったはずなのに笑顔を絶やさない。どうしてなの…?
「お前がバレエをやってた時もずっと笑顔だったぞ?」
いきなり声をかけられ、とてもビックリした。さるとそこには渡がいた。
「帰ったんじゃ…」
「帰るとは言ってないからな?寄る場所あるからとしか言ってないぞ?」
「あなたが学校をうろついているなんてね…」
「ほっとけ」
でも、心の中を読み取られた。まさか…
「希、そこにいるの?」
「はぁ?いないよ」
「じゃあなんで…」
「──自分に正直になれよ」
「え?」
理解出来なかった。自分に正直になる?もうとっくになってるわよ?
「お前はなんでも一人で背負おうとする。あいつらμ'sを見ていて思ったこと沢山あるだろ?」
「っ!なんでそれを!?」
「それは秘密だな」
もう…。希みたいに焦らして…
「でもね、今更何よ…って言われるわよ」
「わかんねぇだろ?やってないんだし」
「わかるわよ!あの子達を散々苦しめたのは私なんだから…」
「…それが罪だと言うのか?」
「ええ、そうよ」
「ふざけんなよ…。あいつらを見ておきながら罪だなんだしか言えないのかよ!」
「……っ」
渡が少し強めの声で言った。怒るのは見たことないか、この声はほとんど聞かなくなった。ただ、今回は聞かなくなった声そのものだった。
「俺はダンスを見ても凄いなしか分かんないよ。でもな、あいつらのダンスだけは違ったんだよ。何もかも忘れられるし、気持ちが落ち着く。絵里はあのダンスを見てやり直したいって思ったんだろ?だったらやってみろよ!」
「渡に…渡に何が分かるのよ!」
怒鳴った。何処にでも聞こえそうなくらい。渡も少し驚いてはいたが、私は気づけなかった。
「渡は何とでも言えるわよ!私は…あの子達を辛い思いにもさせた。私だって…踊って歌いたいわよ…」
あれ?なんで私泣いてるの?可笑しいな…
私は正気を保てなくなり、教室に向かって走っていった。──ごめんね、渡。
渡side
さぁ、準備は整った。本心は全て聞き出せたしな。やり方はともかくね?
「希、聞いてたな?」
「うちだけじゃないんよ?」
「絵里先輩…」
μ'sのメンバー全員にも聞こえていた。いや、こうした。
あとは今弱った心を取り戻せるのは…
「──お前ら、行ってこい!」
『はいっ!』
いかがだったでしょうか?
書き方をざっくり変えてみました。今回の書き方はラノベやら小説に近い形にしてみました。どちらの方かよみやすかったですかね?
まだまだこんな番外編作って欲しいなど受け付けておりますので、宜しくお願いします!
それでは、これにて失礼します。