泣きはしないけど、感動すると思います(私自身が感動したので)。
お参りが終わり、俺は家に帰ることにした。いやね、なんでこんなに帰るまで時間が経ってるのか自分でも分かんないや。あははは…はぁ…
渡「ただいま…」
家には誰もいない。しかし、何故か言ってしまうのだ。両親共にこの世にはいない。大きな家で一人、ぽつんと居るだけ。
なので、たまに誰か来ないか待つこともある。誰も来るはずのないインターホンの近くで。
分かってる。誰も来ないと。でも、こうしてないと自分の感情に負けてしまいそうで怖かった。
中学2年の一学期のある日。夏休みが近づいて楽しみだったが、事故が起こった。
幸い、相手側は一命をとりとめたが、俺の両親はその事故で…
なんでこんな話してんだろうな…今まで気にしないようにしてきたのに。
だから、俺は絵里と希と少しでも一緒に居たい。
別に恋とかそういう意味ではないと思う。ただ、俺の心の大きな支えになっている二人。
困っているときは、ほっておけないようになってしまっている。
俺は、いつの間にか涙が出ていた。
床の上にぽつりと。またぽつりと。
渡「どうして…思いだしちまうんだよ…」
俺は、この記憶だけは思い出さないようにと触れないようにしてた。
だが、限界だった。そう、心が持ちこたえられなかった。
「何泣いてるん?」
「もう、みっともないわね」
二つの声。俺にはすぐわかった。
渡「絵里、希…!」
希「泣いてると、幸せは逃げるんよ?」
絵理「あと、玄関のドアは閉めておきなさいよ?虫とか入るし、泣いてるのも聞こえるわよ?」
渡「余計なお世話だよ…」
絵里「きゃっ!」
希「!!?ビックリするやん!」
俺は、二人に子供のように泣きついていた。二人は何も言わず、俺の頭を撫でたりよしよしと言う。俺は、ただただ泣いていた。
***
絵里「治まったかしら?」
渡「あぁ。ありがどな」
希「しっかし驚いたなぁ。いきなり泣きつくなんて」
渡「!?あれは忘れてくれ!」
絵里「どうしよっかな~」
希「可愛かったよ?渡君♪」
渡「マジで忘れてくれません?なんでもしますから」
希「なんでもって言った?」
渡「あ。やば」
絵里「そうねぇ…何をおごってもらおうかしら?」
希「少し高めの方がいいんやない?」
渡「え?本気で言ってます?マジでやめて?」
希「じゃあ忘れへんわ♪」
渡「分かりましたなんでもします」
絵里「それじゃあ…」
渡「やっちまったよ…」
それから、二人で何か話し合い、決めたのは俺の家に今日泊まるということ。
よかった…お金かかんなくてよかった。
希、絵里side
希「どうするん?何でもっていってるんよ?」
絵里「そうね…手料理とかでいいんじゃないかしら?」
希「それじゃあつまらへん!いっそのこと、ここに今日泊まろうやん!」
絵理「ちょっと希!なにいってるのよ!」
希「いいやん♪明日は休みなんやし」
絵里「確かに明日は土曜日だけとも…」
希「じゃあ決まり!」
絵里「えぇ!?」
こうして、泊まることになりました。
私達は少し渡をからかいながら一夜を過ごしました。
この事は、私達の心の中にしまっておきましょ?
だって、私は(うちは)…
渡(君)の事が好きなんだから(好きなんやから)
いかがだったでしょうか?
シリアスな展開と、エリチと希からの心の中での告白。急展開(?)だった気がします。
次回からは通常通りです。(シリアスではないと)
それでは、これにて失礼します。