九人の女神と一人の柱   作:スパロー

36 / 101
今回は渡君が覚醒しますので、どんな風に書こうかなど思いましたが、いつも通り自分らしく書こうと思います。
今さら書き方変えるのは、流石に無理です……。


第三十四話

希side

渡「ふふふ……、あはは……。皆、覚悟はいいかい?」

 

渡君からは恐いオーラが出ていた。今までに見たことのない渡君やった。エリチに視線で助けを求めるが、エリチも焦っていた。

 

真姫「ねぇ、これってやばいんじゃない?」

絵里「やばいで済めばの話だけどね……」

 

エリチは何かを悟ったかのように閃く。

 

絵里「皆逃げて!!」

 

大声で叫んだ。すると、渡君が消えた。

 

凛「に、にゃ!?何処に行ったにゃ?」

絵里「いいから逃げ……」

渡「まずは絵里、君からだよ……」

 

消えたはずの渡君。エリチの背後に一瞬で回っていた。

 

希「エリチ!危な……」

 

遅かった。

うちより強いわしわしにより、エリチは悲鳴すら上げられずに倒れた。

 

海未「わ、渡!それはセクハラで……」

渡「次は海未かな……?」

 

海未ちゃんまで一瞬でやられた。う、嘘!?渡君がいつもの渡君じゃなくなった!?

すると、一つだけ頭に理由が横切った。あれだけ水着を拒否した。つまり、渡君がこの水着をきっかけに何かが吹っ切れたってこと!?

そう考えてる間に、残りうちと花陽ちゃんと凛ちゃん、そして穂乃果ちゃんだけになってもうた。

 

渡「ふふふ……。次は誰かな……?」

穂乃果「渡君!しっかりして!」

凛「そうにゃ!それじゃあただの変態さんだにゃ!」

渡「そうか。次は君たちか……」

希「二人とも逃げ……」

 

その瞬間、二人同時にやられた。なんてことや……。PV撮影とかのんきなこと言っとる場合じゃないで!

残るはうちと花陽ちゃん。これじゃあ逃げられへん!何とかして対処法を考えんと!

 

花陽「花陽もああなっちゃうの……?」

希「大丈夫!うちが何とかする!」

 

そういって、花陽ちゃんの前に立った。

勝算なんてこれっぽっちもない。一昨日の海未ちゃんの時だってどうにかなった。渡君やって方法はあるはずや!

うちが見ていてわかったことは二つ。

ひとつは、大声を上げると即座に狙われる。

もうひとつは、走らなければゆっくり向かって来ること。この二つでどうにか出来へんやろうか?

渡君を助けなければ花陽ちゃんもうちもやられる!

どうすればいいんや!?どうすれば……。

 

花陽「わ、私に案があります!」

希「花陽ちゃん!?」

花陽「海の中に誘い込めばいいんです!海で目を覚ませば戻ると思うんです!」

 

考えてる暇なんてない。考えてる間にも渡君はうちらを襲おうとしている。

 

希「……一か八かや。花陽ちゃん、走ったり叫んだりしたらあかんよ」

花陽「はい。わかりました」

 

二人でゆっくりと海の方へ向かう。

 

渡「逃がさないよ……?」

 

花陽ちゃんの背後に渡君。ここで叫べば花陽ちゃんは助かる。

思いっきり息を吸おうとした瞬間、花陽ちゃんはうちの体を押して海に入らせた。

 

花陽「希ちゃん、頑張ってね?」

希「花陽ちゃーん!!」

 

遅かった。渡君は花陽ちゃんをあっけなく倒し、うちの方へ向かう。

 

渡「最後は希か……。楽しませてよね?」

希「っ!」

 

ここで花陽ちゃんの事を無駄にするわけにはいかない!ゆっくりと海の奥へ向かう。すると、渡君が目の前にいつの間にかいた。

 

希「いつの間に!?」

渡「──おしまいにしようか?」

 

にっこり微笑む。いつもの微笑みとは全く違った。怖さがあった。

もう、うちは駄目や……。

そう思って、自ら倒れた。すると、渡君が海の中に顔をいれたとたんに渡君は動かなくなった。

あれ?うちは助かった?

でも、犠牲は大きかった。うち以外は全滅。渡君を海の外へ引き上げ、横にした。

あの長くて短い戦いは、幕を閉じた。

そう思った瞬間、うちの意識は遠のいた。

──うち、頑張れたよ。皆。




いかがだったでしょうか?
自分でも予期せぬ事態に少し驚きを隠せません。どうしてこうなった?
でも、この話を書くときに迷いはなかったです。すらすらーと書けていました。他の話もそうなれたらいいな……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。