自宅に帰り、リビングのソファーに腰をかける。あんな衝撃の事実をいきなり押し付けられて平然では居られなかった。
穂乃果が、μ'sを捨てた?
ありえない。いや、ありえないと誓いたい。あいつはあんなことしない。いっぱいになったからついなってしまったんだよな。
窓から冷たい風がそーっと吹いてくる。珈琲でも飲もうかな……。
砂糖は……なしでいいか。今は何か無糖で飲みたい。いつもはカフェオレとかしか飲まないし、無糖はいつ飲んだか思い出せないほどだ。
珈琲を作り、再度ソファーに腰をかける。
すると、テーブルに置いてあった携帯がなった。
名前のところには『ことり』と書いてあった。
渡「……もしもし?」
ことり『あ、渡君?』
渡「どうした?」
すると、深呼吸をしている音がした。きっと覚悟とか何とか聞いてるんだろう。
ことり『ごめんなさい!』
予想外な言葉だった。何故俺に謝ったのか。心当たりを探してみても、思い当たらない。
渡「どうして謝るんだ?謝られることなんてしてないぞ?」
ことり『今日、部室を出てっちゃったことだよ』
あー。あれか。
確かに心配はしてたが、心配の理由が留学の方とかμ'sとかだから、出てったのは気にしてないだろう。事実、俺は出てったのは気にしてないし。
渡「きっと皆気にしてないと思うよ。そんなことより、留学の件は大丈夫なの?」
ことり『──うん。後はもうないかな』
その一言で、頭の中に1つ思い浮かんだ。
渡「ことりはμ'sが解散されたらどうする?」
ことり『い、いきなりどうしたの?』
渡「もしもだから気にしないでくれ」
電話越しに悩むような肥が聞こえた。……聞くタイミングってもんがあったか。やっちまったな。
ことり『もしでも、そんなことにはならないと思うよ』
渡「……そうか。ありがとな」
ことり『うん!じゃあ、お休みなさい』
渡「おやすみ」
そう言って通話を切る。
そんなことにはならない……か。
確かにそうかもしれん。だが、今は違う。穂乃果だけが誤った道を進んでいるわけではない。今はμ'sメンバー全員が危機にさらされているのだ。
──μ's解散。
それを阻止したい。マネージャーとしてではなく、俺の願望で。
いつしかマネージャーというより一人のファンになってしまっていたのかもしれない。
そして、俺は考えた。まず、阻止するためには皆の意見一致が最低条件。もし、一人でも嫌といえば俺はどうすることも出来ない。そして──
ことりが帰ってくること。
いかがだったでしょうか?
試しに前書きを書かないで見ました。べ、別に思い浮かばなかったんじゃないんだからね!……何この安っぽいツンデレ。