誰か共感出来る人、居たりしないかな……。
次の日。今日から3日間の連休。その初日だ。
布団から飛び出して、すぐさま携帯に触れる。理由はとある人に電話するためだ。
ワンコール、ツーコール……。
『……もしもし?』
電話の奥から少し疲れ気味の声がした。
「あ、にこか?朝早くから悪いな」
そう。矢澤にこである。
何故にこに電話したか。それは、一番アイドルへの思いが強いのと、同級生だからかな?
「単刀直入に言う。お前はこれらどうしたい?」
『いきなり何よ?てか、どうゆうことよ』
「いいから答えてくれ」
呆れたようにため息をつかれた。でも、すぐ答えが聞こえた。
『……私はアイドルを続ける。花陽と凛と私でね』
「そうか。じゃあ、μ'sをこれからどうしたい」
落ち着いた声で、ゆっくりと話した。勿論、急すぎるのは分かってる。
にこは、何かを悟ったのかすぐ話してくれた。
『……続けたいわよ。でも、今の状況じゃあ無理ね』
何を言いたいのかはすぐわかった。
「穂乃果……か?」
『分かってるなら早いわね。で?話は終わり?妹達の面倒見なきゃいけないんだけど』
「ああ。ありがとな」
すると、にこから電話を切った。
──にこはやっぱりにこだな。
そう、心の何処かで安心感を持てた。いや、持ちたかっただけかもしれない。
さて、急がないと今日中に聞き出せないな。次は絵里だな。家が近いからすぐに聞き出せそうだし。
軽く支度をし、早速絵里の家に向かった。
絵里の家は一軒挟んだところにある。近いって便利だね!
そして家に着くと、インターホンを押す。すると、中からドタドタ聞こえ、返事が聞こえた。
『はい?』
「俺だ。ちょっと時間あるか?」
『渡?今、希が来てるんだけど……』
ならば好都合。時間短縮にも繋がるし、同じことを何度も言う回数が一回減る。たかが一回けれど一回。
「なら好都合だ。二人に話がある」
少し戸惑った様にあせあせとしていたが、すぐに中に入れてくれた。
中に入ると、リビングに希が勉強道具を出してこちらを見ていた。どうやら勉強会を開いていたらしい。
希は驚いたように、話しかけてきた。
「ど、どうしたん?いきなり……」
「二人に話がある」
「とりあえず座って。話はそれから」
お茶を差し出したので、ありがたく受け取り、席に座る。
俺は真剣な表情で話し始めた。
「二人は今後、どうしていきたい?」
「──μ'sのことやね」
希は悟ったように話した。こうゆう時は話が楽で助かる。
二人は少しだけ悩んでいた。そして、話してくれた。
「うちは戻りたい。あの頃のμ'sに」
「私も。でも、戻りたくてももう戻れないのよ」
少しうつむいて話した。そして、二人はにこと同じ結論を出した。
戻れない……。
この一言が俺の心に響いた。
「……戻れる」
「えっ?」
俺の一言が聞き取れなかった二人は、もう一度聞くかの様に聞き返した。
「戻れるさ。いや、戻してみせる」
二人は顔を見合わせて、微笑んだ。
「──そうね。渡、きっと皆を。μ'sを取り戻してね!」
「渡君、期待して待ってるやね!」
「──あぁ!任せろ!」
二人の期待を聞いた所で、俺は絵里の家を後にした。
──次は一年かな。
いかがだったでしょうか?
次回は1年生組volです。多分、それで一話使い、その次に2年生だと思います。2年生はシリアス回だと……。多分。