九人の女神と一人の柱   作:スパロー

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っだぁー!!
気分転換に公園で叫んでみようとしたけど諦めた私です。
弟に小説を書いている時に差し入れを受け取りました。中身はどうやらクッキーの様です。
……美味しかった。


第六十三話 ~lily whiteと渡~

スランプを脱却すべく、まずは歌詞作成係の海未がいる場所へと向かう。

……が、置き手紙があるだけで、3人の姿は見えなかった。

ったく。早々何処に行ったんだか……。

そして、置き手紙を拾い上げ、読んでみた。

 

渡へ

私達は少し登山に行ってきます。

歌詞を作る時には、少しでも神秘的な場所で考えようと希が言ったので──。

場所は、この手紙と一緒に地図を置いておくので、よかったら渡もどうですか?

P.S.

渡君、助けて!凛達はもう無理だよ!

 

……登山とな?うん、俺に行くなと?

そして、もうひとつ。

凛、「にゃ」はどこいった。無理だにゃ!とか書こうよ?

しかし、ここで行かなかったら何を言われるかわからない。

──仕方ない、逝くか!じゃなかった。行くか!

 

***

登山始めて数分。俺もまだまだ体力が残っている。

すると、海未が手を引っ張っているのが見えた。だが、肝心な誰の手を引っ張っているのかが見えない。近くで見てみると、凛が引っ張られていた。その下では希が支えている。

「凛!早く上がってきなさい!じゃないと死にますよ!」

「そんなの嘘にゃ~!希ちゃんが支えてるほどだにゃ~!」

「幻覚まで!?手遅れですか……」

そんな芝居まで聞こえる。まさか海未が率先してやるとは……。

カメラでパシャっと撮ると、俺は海未の後ろに回り込んだ。

「……なにしてんの?」

ビクッと跳ねて、ギギギギ……と機械の様に首を向ける。そして──

「渡のバカぁぁぁぁぁぁ!!」

「何でぇ!?」

思いっきり溝内を喰らい、その場で意識を手放した。

 

***

「本当に申し訳ございませんでした!」

溝内を喰らった俺は、数分後に意識を取り戻した。一応、3人で俺をテントに連れてきたらしく、俺はテントで横になっていた。

「ったく……。置き手紙で呼び出しといて殴られるのかよ」

「うぅ……。面目ないです」

海未は俯いて、反省しているように見える。少し目に涙が見えるのが可愛らしい。これこそまさにギャップ萌え。

「で?何かアイデアは浮かんだのか?」

「いえ、それが──」

……まぁ、山頂まで行こうとしてたんだから出てるわけないか。

「──いや、海未ちゃん。少しは思い浮かんでるはずや」

答えたのは海未ではなく、希だった。

「だから、海未ちゃんに時間を与えてくれへん?」

「まぁ、時間はまだあるし……構わないけどよ」

「ありがとな、渡君」

──大体は希の言葉でわかった。

多分、スランプというより縛られ過ぎということだろう。

俺達は、スクールアイドルということに縛られていた。スクールアイドルらしい曲や振り付けなどを考えていた。

その壁は、個人個人で見つけなければ意味がない。そうゆうことだろう。

──希、俺が考えてたカッコいいセリフ、取るなよ……。

「じゃ、邪魔したな。次の所に行くよ」

「えー?もう行っちゃうのかにゃ?」

「凛。渡だって忙しいのですよ?分かってあげてください」

凛が頬を膨らめているのを後ろに、俺は次の場所へと向かった。

──さて、次は何処に行こうかな?




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