九人の女神と一人の柱   作:スパロー

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クリスマス回は急ぎ、こっちはクリスマス忘れて書いていた……。いいのか?それで。
さて、今回は妹さんが出ますよ~。少しだけどね。


第七十六話 ~戸塚 渡の策略~

「にこちゃん、何処に行ったのかな……?」

スーパーから数分の所にあるスペースで、俺達は座ったりしてくつろいでいでいた。

「……なぁ、もうやめようぜ。これ」

「渡にしては積極性がないですね。私もこれにはあまり賛成ではありませんでしたが……」

「せっかくここまで来たのに~」

まだ諦める気はない様子。こりゃ手こずるな……。

しかし、ここで真実を伝えなくてどうする?そうだ。これを伝えてやめてもらおう!

「あのな──」

「あ!にこちゃん!」

凛の叫び声でその目線の先を皆みた。確かににこだ。あいつ……。まだ家にいなかったのかよ!

その影はどんどん近付いていく。しかし、そのたびに違和感を覚えた。

 

──あいつ、あんなに小さかったっけ?

 

まず、胸は見ない。あいつが可愛そうだから。まぁ、言った時点でアウトだがな。

身長。明らかに顔ひとつ分以上小さくなった。まるであいつの妹みたいに瓜二つ。

……ん?妹?

「あっ、そうゆうことね……」

「どうかしたの?渡」

「いいや?何でもないよ」

確か、あいつには二人の妹と一人の弟。つまり、あの子は妹ってことになる。いや、そうだろう。

だが、ここで変にばらすと大変なことになる。大人しくしておこう……。

「あれ、にこにしては小さい。人違いだろうよ」

「にこちゃんは帰ってるはずだし、ここにはいないはずよね……」

真姫もうんうんと頷く。これはいけそ──

 

「あら?μ'sの皆さんではないですか?」

 

***

『にこちゃんの妹~!?』

「えぇ。そうですわ」

……ちょっと待て。俺も驚いていいか?

にこちゃんは意地っ張りで、この子はおしとやかで素直そう。何でこうも変わるのやら……。

「えっと、ここあちゃんだっけか?」

「はい。……μ'sの関係者ですか?」

「えっと、そんな感じかな……。それより、家にはにこ居ないよな?」

「はい。お姉さまはまだ帰ってませんよ」

『えっ?』

「ちょ、渡!なんで分かるのよ!?」

もう、ここまで来たなら教えてもいいよな……。どうせ心配かけてるんだ。だったら真実を語ろう。

だが、その前に……。

「ここあちゃん、一人で家に帰れる?」

「ええ。問題ないですわ」

「そっか。なら、気を付けてね?」

「はい!」

にこの妹──ここあを家に帰らせ、μ'sだけにする。

「いいか?今から言うのは、スーパーでの出来事だ」

「え?スーパーにはいなかったんじゃ……」

「それは、にこを帰らせる為についた嘘だ」

「そう……」

「じゃ、本題だ。にこには、さっき見た通り妹がいる。それに、ここあちゃん以外にも一人。そして、弟一人がな」

「つまり、4人姉弟ってこと……?」

「そうだ。それでにこの母親は出張があって、代わりににこが家事をしているわけだ」

俺の話に釘付けになって聞く皆。にこには悪いが、これが今出来る最善の事だ。

「でも……何でにこちゃんは皆に言わなかったにゃ?」

「簡単だよ。ことりの時と同じ……。いや、多分それ以上。皆に迷惑をかけたくなかった……」

「にこちゃん、私と同じでアイドル好きだからかも……」

「そうだ。俺達に言ったら、何かを手伝おうとする。すると、ラブライブに支障が出る。それを意地でも阻止したかったんだよ」

『……』

にこの──いや、矢澤家の事情。それに深く関わってはいけない。

しかし、同じμ'sとしてほっておく訳にもいかない。

──どうすればいい?

簡単だ。しかし、それを実行させるには──

「ことり、大至急衣装を作れるか?」

「えっ?わからないけど、やってみる!」

「なら、これで頼む」

スケッチブックをことりに渡す。俺が密かにメンバーへのサプライズに使おうとしていた衣装だ。

皆がぞろぞろとスケッチブックを覗く。

「これ……渡君が?」

「絵が上手にゃ……」

「これでも、小学校とか中学校で、ずっと賞をもらっていたからね……」

「絵里!ばらすな!」

少し、いつもの空気に戻ったμ's。あとは、計画を実行させるのみ──。

 

 

 

「それじゃ、いっちょやりますか!」




いかがだったでしょうか?
先に言っておきます。衣装と言いましたが、最後の方ではないです。まだμ'sがにこのバックダンサーという事実を知っていませんし……。
さぁ、衣装とは一体なんなのでしょうね……?そこはお楽しみ!

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