さて、今回は妹さんが出ますよ~。少しだけどね。
「にこちゃん、何処に行ったのかな……?」
スーパーから数分の所にあるスペースで、俺達は座ったりしてくつろいでいでいた。
「……なぁ、もうやめようぜ。これ」
「渡にしては積極性がないですね。私もこれにはあまり賛成ではありませんでしたが……」
「せっかくここまで来たのに~」
まだ諦める気はない様子。こりゃ手こずるな……。
しかし、ここで真実を伝えなくてどうする?そうだ。これを伝えてやめてもらおう!
「あのな──」
「あ!にこちゃん!」
凛の叫び声でその目線の先を皆みた。確かににこだ。あいつ……。まだ家にいなかったのかよ!
その影はどんどん近付いていく。しかし、そのたびに違和感を覚えた。
──あいつ、あんなに小さかったっけ?
まず、胸は見ない。あいつが可愛そうだから。まぁ、言った時点でアウトだがな。
身長。明らかに顔ひとつ分以上小さくなった。まるであいつの妹みたいに瓜二つ。
……ん?妹?
「あっ、そうゆうことね……」
「どうかしたの?渡」
「いいや?何でもないよ」
確か、あいつには二人の妹と一人の弟。つまり、あの子は妹ってことになる。いや、そうだろう。
だが、ここで変にばらすと大変なことになる。大人しくしておこう……。
「あれ、にこにしては小さい。人違いだろうよ」
「にこちゃんは帰ってるはずだし、ここにはいないはずよね……」
真姫もうんうんと頷く。これはいけそ──
「あら?μ'sの皆さんではないですか?」
***
『にこちゃんの妹~!?』
「えぇ。そうですわ」
……ちょっと待て。俺も驚いていいか?
にこちゃんは意地っ張りで、この子はおしとやかで素直そう。何でこうも変わるのやら……。
「えっと、ここあちゃんだっけか?」
「はい。……μ'sの関係者ですか?」
「えっと、そんな感じかな……。それより、家にはにこ居ないよな?」
「はい。お姉さまはまだ帰ってませんよ」
『えっ?』
「ちょ、渡!なんで分かるのよ!?」
もう、ここまで来たなら教えてもいいよな……。どうせ心配かけてるんだ。だったら真実を語ろう。
だが、その前に……。
「ここあちゃん、一人で家に帰れる?」
「ええ。問題ないですわ」
「そっか。なら、気を付けてね?」
「はい!」
にこの妹──ここあを家に帰らせ、μ'sだけにする。
「いいか?今から言うのは、スーパーでの出来事だ」
「え?スーパーにはいなかったんじゃ……」
「それは、にこを帰らせる為についた嘘だ」
「そう……」
「じゃ、本題だ。にこには、さっき見た通り妹がいる。それに、ここあちゃん以外にも一人。そして、弟一人がな」
「つまり、4人姉弟ってこと……?」
「そうだ。それでにこの母親は出張があって、代わりににこが家事をしているわけだ」
俺の話に釘付けになって聞く皆。にこには悪いが、これが今出来る最善の事だ。
「でも……何でにこちゃんは皆に言わなかったにゃ?」
「簡単だよ。ことりの時と同じ……。いや、多分それ以上。皆に迷惑をかけたくなかった……」
「にこちゃん、私と同じでアイドル好きだからかも……」
「そうだ。俺達に言ったら、何かを手伝おうとする。すると、ラブライブに支障が出る。それを意地でも阻止したかったんだよ」
『……』
にこの──いや、矢澤家の事情。それに深く関わってはいけない。
しかし、同じμ'sとしてほっておく訳にもいかない。
──どうすればいい?
簡単だ。しかし、それを実行させるには──
「ことり、大至急衣装を作れるか?」
「えっ?わからないけど、やってみる!」
「なら、これで頼む」
スケッチブックをことりに渡す。俺が密かにメンバーへのサプライズに使おうとしていた衣装だ。
皆がぞろぞろとスケッチブックを覗く。
「これ……渡君が?」
「絵が上手にゃ……」
「これでも、小学校とか中学校で、ずっと賞をもらっていたからね……」
「絵里!ばらすな!」
少し、いつもの空気に戻ったμ's。あとは、計画を実行させるのみ──。
「それじゃ、いっちょやりますか!」
いかがだったでしょうか?
先に言っておきます。衣装と言いましたが、最後の方ではないです。まだμ'sがにこのバックダンサーという事実を知っていませんし……。
さぁ、衣装とは一体なんなのでしょうね……?そこはお楽しみ!
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