九人の女神と一人の柱   作:スパロー

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……日常編。何か案がないんですよね。一期書いてた時はめっちゃ日常編で脱線してたのに……。

今回は、雪穂ちゃんと渡のお話です。これ、意外と話が深いんですよね。
しかも、書いていて「あれ?これもうちょい後にやるものだよな?」と思いました。
……ダメじゃん!それ。


第七十九話 ~戸塚渡のとある一日~

土曜日。この日は練習がないので、家でのんびりしようと計画していた。

 

……が、予定が狂ってしまった。

 

μ'sの朝練習で早く起きる習慣がついてしまい、朝5時に起きてしまった。

……そう、やることがない。

部屋のソファーでゴロゴロしたり、家事をこなしたりしたが、それでも10時。いざのんびりとなると、することがない。それを改めて思った。

外出……は疲れるし、特に目的もないので却下。春姉の手伝いだけは死んでもお断りだ。寝るか?眠くないですはい。

……やることが見事になくなった。

いや、甘いもの!甘いものを食べたくなった!単に好みでやることがないから食べたくなっただけなんだが……。

冷蔵庫を開けると、夕飯の素材のみ。甘いものすらない。

仕方ない、外出するか……。

 

***

ふらふらと甘いものを探しに出掛けていると、いつの間にか穂むらにいた。そう、以前バイトさせてもらった事があり、それからたまにここの前を通るようになった。

よし、饅頭でも食べるか……。

「いらっしゃいませー」

中からは穂乃果の妹である雪穂ちゃんが出てきた。穂乃果より優秀である。

「雪穂ちゃん……だよね?」

「戸塚先輩ですね。姉の穂乃果がお世話になっております」

「お、おう……」

雪穂ちゃん……。もう少し気軽に話してくれると嬉しいんだが……。

「そういえば、雪穂ちゃんはどこの高校行くの?音ノ木坂はなくなるかもだから……UTX?」

「いえ、音ノ木坂はなくなりませんよ。……きっと、お姉ちゃんが……μ'sが守ってくれますから」

その時、雪穂ちゃんの表情が柔らかな笑みに変わっていた。

「……だな。その期待に応えられるよう、頑張んないと」

「……戸塚先輩には関係があまりないことだと思いますが」

「あれ?穂乃果に聞いていないのか。俺、μ'sのマネージャーなのよ」

「……本当ですか?それ」

「マジです」

雪穂ちゃんはどうやら俺をμ'sに付きまとう変態とでも思ってたのか……?それだったらショックだぞ?

驚いている雪穂ちゃんは、我を忘れている様でどこか愛らしかった。いや、可愛かった。

「そ、そうとは知らずにすいませんでした!」

いきなり謝る雪穂ちゃん。え?どうゆうこと?

「えっと……顔をあげて?」

「いえ、てっきりお姉ちゃん達を監視している人かと……」

……とんだ変態だよ?それ。

一応誤解が解けたので、少しは気軽に出来るはずだよな?

「雪穂ちゃん、さっきの話だけどμ'sをだいぶ信じてるんだね」

「……お姉ちゃん、何事にもバカみたいに突っ走っちゃうんですよ」

……確かに、俺も初めは強引に参加させられたっけ。でも、後悔はしてないな。むしろ良かった。

「でも、だからこそ出せる答えがあると思うんです。私も、初めはUTXでアイドルやってみようかなと思ってたんですよ」

「雪穂ちゃん、確かに似合いそうだね」

「っ──」///

あ、赤くなった。照れてるのも案外悪くない。……俺、変態になりかけてない?

「でも、お姉ちゃんが音ノ木坂でアイドルやるって言って……亜理沙と見てたら、人気になって……」

雪穂ちゃんは真剣に話していた。穂乃果のこともそうだが、μ'sのことも真剣に考えてくれている。そんな気持ちが伝わってきた。

なら、最後に聞くことはこれだな。

「そっか……。じゃあ、μ'sをどう思う?」

「なんだろう……。危なっかしい?」

「そ、そうか……」

これは意外。まぁ、否定は出来ないが……。

「でも──だからこそ目が離せないんですよ」

「……そっか。ありがとね、雪穂ちゃん。あ、あとお饅頭1箱もらえる?」

「あ、はい!」

危なっかしい。だからこそ目が離せない。

その気持ちは、何処か理解出来る気がした。そして、だからこそμ'sがμ'sでいられることがわかった。

 

俺は、お饅頭を手に穂むらを後にした……。




いかがだったでしょうか?
そういえば、やっと評価のメーターが色付きました!緑色ですがね(笑)
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