今回は、雪穂ちゃんと渡のお話です。これ、意外と話が深いんですよね。
しかも、書いていて「あれ?これもうちょい後にやるものだよな?」と思いました。
……ダメじゃん!それ。
土曜日。この日は練習がないので、家でのんびりしようと計画していた。
……が、予定が狂ってしまった。
μ'sの朝練習で早く起きる習慣がついてしまい、朝5時に起きてしまった。
……そう、やることがない。
部屋のソファーでゴロゴロしたり、家事をこなしたりしたが、それでも10時。いざのんびりとなると、することがない。それを改めて思った。
外出……は疲れるし、特に目的もないので却下。春姉の手伝いだけは死んでもお断りだ。寝るか?眠くないですはい。
……やることが見事になくなった。
いや、甘いもの!甘いものを食べたくなった!単に好みでやることがないから食べたくなっただけなんだが……。
冷蔵庫を開けると、夕飯の素材のみ。甘いものすらない。
仕方ない、外出するか……。
***
ふらふらと甘いものを探しに出掛けていると、いつの間にか穂むらにいた。そう、以前バイトさせてもらった事があり、それからたまにここの前を通るようになった。
よし、饅頭でも食べるか……。
「いらっしゃいませー」
中からは穂乃果の妹である雪穂ちゃんが出てきた。穂乃果より優秀である。
「雪穂ちゃん……だよね?」
「戸塚先輩ですね。姉の穂乃果がお世話になっております」
「お、おう……」
雪穂ちゃん……。もう少し気軽に話してくれると嬉しいんだが……。
「そういえば、雪穂ちゃんはどこの高校行くの?音ノ木坂はなくなるかもだから……UTX?」
「いえ、音ノ木坂はなくなりませんよ。……きっと、お姉ちゃんが……μ'sが守ってくれますから」
その時、雪穂ちゃんの表情が柔らかな笑みに変わっていた。
「……だな。その期待に応えられるよう、頑張んないと」
「……戸塚先輩には関係があまりないことだと思いますが」
「あれ?穂乃果に聞いていないのか。俺、μ'sのマネージャーなのよ」
「……本当ですか?それ」
「マジです」
雪穂ちゃんはどうやら俺をμ'sに付きまとう変態とでも思ってたのか……?それだったらショックだぞ?
驚いている雪穂ちゃんは、我を忘れている様でどこか愛らしかった。いや、可愛かった。
「そ、そうとは知らずにすいませんでした!」
いきなり謝る雪穂ちゃん。え?どうゆうこと?
「えっと……顔をあげて?」
「いえ、てっきりお姉ちゃん達を監視している人かと……」
……とんだ変態だよ?それ。
一応誤解が解けたので、少しは気軽に出来るはずだよな?
「雪穂ちゃん、さっきの話だけどμ'sをだいぶ信じてるんだね」
「……お姉ちゃん、何事にもバカみたいに突っ走っちゃうんですよ」
……確かに、俺も初めは強引に参加させられたっけ。でも、後悔はしてないな。むしろ良かった。
「でも、だからこそ出せる答えがあると思うんです。私も、初めはUTXでアイドルやってみようかなと思ってたんですよ」
「雪穂ちゃん、確かに似合いそうだね」
「っ──」///
あ、赤くなった。照れてるのも案外悪くない。……俺、変態になりかけてない?
「でも、お姉ちゃんが音ノ木坂でアイドルやるって言って……亜理沙と見てたら、人気になって……」
雪穂ちゃんは真剣に話していた。穂乃果のこともそうだが、μ'sのことも真剣に考えてくれている。そんな気持ちが伝わってきた。
なら、最後に聞くことはこれだな。
「そっか……。じゃあ、μ'sをどう思う?」
「なんだろう……。危なっかしい?」
「そ、そうか……」
これは意外。まぁ、否定は出来ないが……。
「でも──だからこそ目が離せないんですよ」
「……そっか。ありがとね、雪穂ちゃん。あ、あとお饅頭1箱もらえる?」
「あ、はい!」
危なっかしい。だからこそ目が離せない。
その気持ちは、何処か理解出来る気がした。そして、だからこそμ'sがμ'sでいられることがわかった。
俺は、お饅頭を手に穂むらを後にした……。
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