必死に考えてアレですよ……。誰か才能を分けてくれません?マジで。
「えぇぇ!?凛がリーダー!?」
現在、部室にて代理リーダーにしようと考えている凛にリーダーになってほしいと伝えてみた。
「リーダーって言っても、穂乃果達が帰るまでだ。他のメンバーは異論はないようだし……」
「それに、3年生は卒業を見越して1年生にしようと考えたのよ」
俺の言葉を補足するように絵里が続く。
凛以外には伝えてある。正直、花陽を説得するのには大変だった。まぁ、それは後ほどわかるだろう……。
「凛以外にもいるじゃん!真姫ちゃんとか似合いそうだよ!」
「凛、私たちはあなたがいいって言ってるのよ?」
「でも──」
「今だけだから……な?」
どうにか説得する俺達。このまま押しきれるか……?
「……うん、わかったにゃ。凛、やってみるよ!」
「おぉ!ありがとな!」
引き受けてくれた嬉しさの余り、凛の頭を撫でていた。でも、凛はどこか嬉しそうだった。
「じゃあ、今日の練習頼んだぞ!」
***
……とは言ったものの、凛がちゃんと出来ているか不安で見に来ていた。
生徒会の仕事に空きが出来た俺は、希と絵里にトイレと伝え、屋上にダッシュで来ていたのだ。
だが……
「こ、これから練習を……始めます……」
こりゃヤバい。開幕早々凛が緊張している。花陽が止める理由はこれだからか……。
なんとか練習にはいり、手でテンポを凛が叩く。
「ワンツースリーフォー……ワンツー……にゃ?にゃ?」
明らかにテンポがずれた。それも大幅に。
だが、生徒会の仕事がそろそろ回ってくるかもしれないので、俺は戻ることにした。
……大丈夫なのか?
***
凛side
うぅ……。皆に薦められてリーダーやってるけど、やっぱり無理にゃ……。
皆の足を引っ張ってばかりで……凛って本当にダメだにゃ……。
「そろそろ休憩にしましょう?」
「あ、うん……!」
真姫ちゃんに言われて休憩。真姫ちゃんの方がやっぱり向いてるにゃ……。
「凛ちゃん、大丈夫?」
「あ、かよちん……」
かよちんは凛がいつもと違うこと分かってたみたいで……心配そうに聞いてきた。
「やっぱり大変?変わろうか?」
「ううん……凛も引き受けたから、最後までやるにゃ!」
「そっか♪」
かよちんも安心した様で、おにぎりを食べる。
でも、これから出来るか心配だなぁ……。でも、穂乃果ちゃん達が帰るまでだもんね!よーし!頑張るにゃ!
凛side out
***
「やっぱキツいかなぁ……」
「渡が提案したことでしょう?自信持ちなさいよ……」
生徒会室にて、凛のことを話ながら作業していた。
提案しておいて何だけど、めっちゃ不安なのよね……。
「しっかし、向こうも大変だよなー」
「向こう?」
「穂乃果達だよ。台風も接近してきてるし、直撃するかもだとよ」
「えぇ!?それじゃあ、ライブは──」
「いや、やるさ。そんときの場合も計算済みだ。てか、あいつらが帰ってこれるとは考えてない」
「それで酷いんやない……?」
仕方ないだろ?台風直撃だぞ?学校側を考えると、絶対帰らないだろう。
まぁ計算済みってか、そっちのルートで考えてたし、悪くはない展開だな。
「ふぅ。こっちは終わったぞー」
「お疲れ様。こっちも終わりそうよ」
「じゃあ、飲み物でも買ってくるよ。何がいい?」
「うち、お茶」
「じゃあ、私も」
「うっす。じゃ、行ってくるわ」
生徒会室を後にし、俺は購買へと向かう。まぁ、そこの自販機……が正しいんだがな。
自販機はここを曲がれば──
「本当にいいの?凛ちゃん」
っ!?もう練習終えてたのかよ……。
陰から覗くと、凛と花陽がいた。何やってんだ?
「うん。凛も変わらないとって思ってたし……」
「でも、無理はしなくていいんだよ?」
……何の話だ?全く話が掴めないぞ?引き継ぎ、盗み聞き……様子を見てみることにした。
「μ'sの皆は変わってきてるにゃ。かよちんだって、念願のアイドルになったにゃ」
「……」
「真姫ちゃんも、まだちょっとツンツンしてるけど、素直に話せる様になったにゃ」
おぉ……。凛って何気に見てるんだな。てっきり、バカやってるだけかと……。
「凛、リーダーって感じじゃないにゃ。だけど、これで変われるかもしれないんだにゃ」
「凛ちゃん……」
「かよちん、応援してくれる?」
「……うん!私はいつでも凛ちゃんの味方だよ!」
……ナニコレすっげぇいい話なんだけど。どっかカメラ回ってない?
ムードは壊さぬよう少し戻り、わざと足音を立てて曲がった。
「ん?二人で何してるんだ?」
「ヒミツにゃ♪」
「そ、そうか……」
不意にも、その笑顔にドキッとしてしまった。ズルすぎるだろ……。
「それじゃ、頑張れよ」
「うん!渡くんも生徒会頑張ってにゃー」
「ういーっす」
……どうやら大丈夫そうだな。
俺は、お茶二本とコーヒーを買って、生徒会室に戻るのであった──。
いかがだったでしょうか?
ちょいシリアス?になりました。正直、ここまで早く書けるとは思いませんでした。
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