九人の女神と一人の柱   作:スパロー

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オリジナル作品でとても苦戦した自分です。
必死に考えてアレですよ……。誰か才能を分けてくれません?マジで。


第八十三話 ~代理リーダー 凛~

 

「えぇぇ!?凛がリーダー!?」

 

現在、部室にて代理リーダーにしようと考えている凛にリーダーになってほしいと伝えてみた。

「リーダーって言っても、穂乃果達が帰るまでだ。他のメンバーは異論はないようだし……」

「それに、3年生は卒業を見越して1年生にしようと考えたのよ」

俺の言葉を補足するように絵里が続く。

凛以外には伝えてある。正直、花陽を説得するのには大変だった。まぁ、それは後ほどわかるだろう……。

「凛以外にもいるじゃん!真姫ちゃんとか似合いそうだよ!」

「凛、私たちはあなたがいいって言ってるのよ?」

「でも──」

「今だけだから……な?」

どうにか説得する俺達。このまま押しきれるか……?

「……うん、わかったにゃ。凛、やってみるよ!」

「おぉ!ありがとな!」

引き受けてくれた嬉しさの余り、凛の頭を撫でていた。でも、凛はどこか嬉しそうだった。

「じゃあ、今日の練習頼んだぞ!」

 

***

……とは言ったものの、凛がちゃんと出来ているか不安で見に来ていた。

生徒会の仕事に空きが出来た俺は、希と絵里にトイレと伝え、屋上にダッシュで来ていたのだ。

だが……

「こ、これから練習を……始めます……」

こりゃヤバい。開幕早々凛が緊張している。花陽が止める理由はこれだからか……。

なんとか練習にはいり、手でテンポを凛が叩く。

「ワンツースリーフォー……ワンツー……にゃ?にゃ?」

明らかにテンポがずれた。それも大幅に。

だが、生徒会の仕事がそろそろ回ってくるかもしれないので、俺は戻ることにした。

……大丈夫なのか?

 

***

凛side

うぅ……。皆に薦められてリーダーやってるけど、やっぱり無理にゃ……。

皆の足を引っ張ってばかりで……凛って本当にダメだにゃ……。

「そろそろ休憩にしましょう?」

「あ、うん……!」

真姫ちゃんに言われて休憩。真姫ちゃんの方がやっぱり向いてるにゃ……。

「凛ちゃん、大丈夫?」

「あ、かよちん……」

かよちんは凛がいつもと違うこと分かってたみたいで……心配そうに聞いてきた。

「やっぱり大変?変わろうか?」

「ううん……凛も引き受けたから、最後までやるにゃ!」

「そっか♪」

かよちんも安心した様で、おにぎりを食べる。

でも、これから出来るか心配だなぁ……。でも、穂乃果ちゃん達が帰るまでだもんね!よーし!頑張るにゃ!

 

凛side out

 

***

「やっぱキツいかなぁ……」

「渡が提案したことでしょう?自信持ちなさいよ……」

生徒会室にて、凛のことを話ながら作業していた。

提案しておいて何だけど、めっちゃ不安なのよね……。

「しっかし、向こうも大変だよなー」

「向こう?」

「穂乃果達だよ。台風も接近してきてるし、直撃するかもだとよ」

「えぇ!?それじゃあ、ライブは──」

「いや、やるさ。そんときの場合も計算済みだ。てか、あいつらが帰ってこれるとは考えてない」

「それで酷いんやない……?」

仕方ないだろ?台風直撃だぞ?学校側を考えると、絶対帰らないだろう。

まぁ計算済みってか、そっちのルートで考えてたし、悪くはない展開だな。

「ふぅ。こっちは終わったぞー」

「お疲れ様。こっちも終わりそうよ」

「じゃあ、飲み物でも買ってくるよ。何がいい?」

「うち、お茶」

「じゃあ、私も」

「うっす。じゃ、行ってくるわ」

生徒会室を後にし、俺は購買へと向かう。まぁ、そこの自販機……が正しいんだがな。

自販機はここを曲がれば──

 

「本当にいいの?凛ちゃん」

 

っ!?もう練習終えてたのかよ……。

陰から覗くと、凛と花陽がいた。何やってんだ?

「うん。凛も変わらないとって思ってたし……」

「でも、無理はしなくていいんだよ?」

……何の話だ?全く話が掴めないぞ?引き継ぎ、盗み聞き……様子を見てみることにした。

「μ'sの皆は変わってきてるにゃ。かよちんだって、念願のアイドルになったにゃ」

「……」

「真姫ちゃんも、まだちょっとツンツンしてるけど、素直に話せる様になったにゃ」

おぉ……。凛って何気に見てるんだな。てっきり、バカやってるだけかと……。

「凛、リーダーって感じじゃないにゃ。だけど、これで変われるかもしれないんだにゃ」

「凛ちゃん……」

「かよちん、応援してくれる?」

「……うん!私はいつでも凛ちゃんの味方だよ!」

……ナニコレすっげぇいい話なんだけど。どっかカメラ回ってない?

ムードは壊さぬよう少し戻り、わざと足音を立てて曲がった。

「ん?二人で何してるんだ?」

「ヒミツにゃ♪」

「そ、そうか……」

不意にも、その笑顔にドキッとしてしまった。ズルすぎるだろ……。

「それじゃ、頑張れよ」

「うん!渡くんも生徒会頑張ってにゃー」

「ういーっす」

……どうやら大丈夫そうだな。

俺は、お茶二本とコーヒーを買って、生徒会室に戻るのであった──。




いかがだったでしょうか?
ちょいシリアス?になりました。正直、ここまで早く書けるとは思いませんでした。

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