九人の女神と一人の柱   作:スパロー

99 / 101
前回の話から約1年。誰もが失踪したと思っていたスパローが帰ってまいりました!
携帯を買い換えた際に、ハーメルンのメアドとパスワードのメモを紛失してしまいました。
そして、偶々来た感想の通知でその二つを取り戻せました!その時はすごく喜びましたw
これからはいつも通りやっていこうと思うので、よろしくお願い致します!


第八十六話 ~本番前日の渡~

「ここをこうして……こうか?」

 

現在、俺は衣装の最終点検を行っている。縫い目が荒いところはやり直したり、生地が弱いところはどうにか修正。

そんなことをしていると、辺りは真っ暗。時計は午前一時を指していた。

やべぇ……飯も風呂もまだだ……。

飯は後々考えるとして、風呂の準備をする。勿論、下着を用意するだけだ。

一階へ下がり、風呂場へ向かい、服を脱ぐ。

シャワーを浴び、一通り洗い、浴槽へ浸かる。

ふぅ……。超生き返るぅ~。

だが、一息ついたのも少しだけ。衣装の手直しは大体終わった。夕飯は……カップ麺あったはず。

あとやることは……あ、練習メニュー作ってなかった。

穂乃果達はたった4日間とはいえ、他のメンバーと差が出来る。特別メニューでも考えておかないと……。

風呂も上がり、カップ麺にお湯を入れ、パソコンの電源を入れる。

起動までの時間、少し時間があるのでコーヒーも入れてみる。牛乳と砂糖を少々……。頭に糖分を与える為にね、うん。

そしてパソコンの隣にカップ麺とコーヒーを置いて、準備完了。

まずは伸びないようにカップ麺から……うん。うまい。

で、口に含んでる間にパソコンを……。あれ?練習メニューのフォルダがない……。作り直し?マジで?

あ、やばい……涙で視界が……。

……はい。愚痴らないで頑張りますか……!

 

***

練習メニューを作ること数時間。

初めは練習メニューのフォルダが混ざっていないか至る所を探し回っていた。が、案の定なし……。

なので、月の練習日一覧と一週間の練習メニューの表作りから始めることにした。

月の練習日一覧は、簡単に言えばカレンダーのようなもの。そこに何処でどんな練習をするかを書く欄を加えれば完成。

一週間の練習メニューの方は円グラフの練習メニューと、その練習時間を分単位で分けたもの二つ。

これが中々作るのが面倒で、一時間半はかかったろうか……。あ、USBにバックアップ取っておくか。

その後、その作った欄に詳細を記入するだけ。これはこれでよく考えないと毎日やることだからな……。大体何時もコピペだが。

練習メニューを作り終わり、後は印刷するだけの作業となった。

SDカードにメニューを入れ、コンビニに持っていく……。まだ早いだろうし、μ's用のスポドリを購入するのは学校に行く時でいいか……。

身体を伸ばし、時刻を見るとなんと5時。まさか4時間もやる羽目になるとは思いもしなかった……。

が、ここで問題発生。タキシードの調整をするのを忘れていた。

花陽と凛では明らかな胸の違いがある。ドレスを調整したならば、タキシードもやらなければならないことを忘れていた。

……今は流石に辞めておこう。

 

***

学校には普段より早く来た。μ'sの朝練は今日はなし。本番に備え、前日は2時間のみと俺が決めたのだ。

今回は放課後2時間なので、朝は暇。だから早く来てみたのだ。

が、教室には殆ど誰も居ない。そりゃそうだ。朝練まで早くて30分あるならな。

そしてやることはただ一つ。そう、()()一つしかない!

机に伏せて……寝る!

 

「全く……。渡も少しは授業受ける気になりなさいよ……」

 

教室のドアの方から声が聞こえ、チラッと見てみると絵里と希の2人であった。

 

「俺は眠いんだよ……。分かったら寝かせろ……」

「はぁ……。どうせ夜更かしでもしたんじゃない?」

「夜更かしじゃない。徹夜だ」

「何かあったん?」

 

何時もよりツッコミが冴えてないとか思いつつ、2人と会話する俺。

練習メニューを作ってて徹夜したとか言ったら、μ's(あいつら)が何を言うことか……。

 

「まぁ、片付けないといけない書類があってな」

「それって、μ'sの?」

「ちげーよ。学校でいらない書類とか邪魔だろ?それを片付けてた」

「心配して呆れるわ……」

 

何とか絵里からは撒いたが、希は明らかに分かってる。あいつ、スピリチュアルパワーって言う特殊な能力があるからな……。

そんなことはさておき、まずは睡眠で体力を補わなければ……。勉強は家で頑張る。……赤点不回避かも。

 

「それより、何か用か?」

「あ、そうだったわ。渡、手伝ってもらえないかしら?」

「俺は生徒会役員じゃないんだが……」

 

とか言いつつ、渋々席を立ち上がり身体を伸ばした。

2人の後ろについていき、生徒会室まで行くと相変わらず誰も居なかった。

そして思った。あれ?生徒会役員ってこの2人だけなの?

書類はとても綺麗に整頓され、別に俺はいらねぇんじゃね?とかも思ったりもした。

 

「で?何を手伝えって言うんだ?」

「ちょっと探して欲しいDVDがあるのよ」

 

ほう……DVDとな?

まぁ、恐らく前にやった何かの映像記録だろうな。文化祭とか。

 

「んで?そのDVDの内容は?」

「卒業式のよ。以前の記録が曖昧だから、シナリオとか機械の配置がよく分からなくて……」

 

……先代、サボったのか。まぁ、俺も卒業式は何をしましたか?とか聞かれたら何も答えられない可能性大だ。

DVDの保管場所は一発で分かるが、その箱にはなんと50枚以上。それも、二箱。なんで所々名前の付いてないDVDあるんだよ……。

 

「んじゃ、2人は名前のついてるのを。俺はついてないのを片っ端から見てみる」

「DVDならそのパソコン使ってええよ~」

「あいよー」

 

絵里と希はDVDの箱を漁り、そこから出てきた無名のDVDを俺がみる。初めの数秒見ればわかる為、時間は掛からない。

勿論、そのDVDはすぐに見つかった。まぁ、今回以外に使うかといわれたら使わないだろうな。

 

「そういや、卒業式ってまだ早くないか?」

「ええ。だけど、先生が書類が欲しいっていうものだから……」

 

先生方も大変だなーと他人事のように頭で流しながら、出したDVDを元の箱にしまう。1箱目で見つかったし、今回は楽だったな。

 

「じゃ、仕事も終わったし寝ますかな」

「渡君、あまり無茶は体に毒やで?」

「程々にするように善処しますよ」

 

希と絵里は生徒会室の鍵を職員室へ。俺は朝の眠りの続きをするため、教室へ。

外にはちらほらと生徒が校舎内に入って行くのが見えた。まぁ、あれから30分もあれば来るか。

俺は教室の机で伏せながら、イヤホンで曲を聴くのであった……。




いかがでしたか?
まず、Twitterのアカウントもこの際なので、作り直しました。
リンクはプロフィールにURLを更新して載せてありますので、そちらをご利用下さい。
TwitterではフォローしなくてもDMは送れるようになっておりますので、ご意見やご要望はそちらにお願いいたします。
それでは、また次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。