仮面ライダードライブ school idol project D 戦士と女神の協走曲 作:ケモミミ愛好家
どうもケモミミです。
就活に本腰入れた為、かなり間が空きました。
その成果あって、就職決まりました。
ですので、投稿も定期的になるかもです。
遅れましたが、仮面ライダードライブ
キャストならびに製作者の方々
オツカーレ(マッハドライバー風)
とある中華料理店
人が1人もいない中、動く3つの影があった。
「アニキ~、俺達を置いてどこ行ってたんですか?
あのケース超~重いんすよ?」
「フタリデヤット、ハコンデキタンデスヨ?」
「おぅ、ちょっと仮面ライダーと殺り合ってな。
死神と渡り合ったって聞いたら期待してみたが……た~いした事ねぇのな?!ガッハハハハ!!」
「スッゲ~…」
「サスガアニキ~♪」
「まぁな~♪」
「油断は禁物ですよ?クラッシュ…」
大声で笑うクラッシュ達の側に、タブレット端末を持ったブレンと後ろの壁に腕を組んでもたれかかるチェイスの姿があった。
チェイスの姿を見た途端、クラッシュはチェイスの側に向かった。
「よう~死神~♪…お前、あんな奴に手ぇ焼いてたのか?
あの仮面ライダー……超~~~弱ぇ~じゃねぇ~か~?」
そう言いながらクラッシュは、チェイスに顔を近付け、持っている菓子をチェイスの耳元で、音を立てながら食べ始めた。
「それってつまりさぁ~…俺がお前より強いって事じゃないのか~?
ガーッハッハッハッ……ッング!?」
ロイミュードの姿に変えたクラッシュが、チェイスの肩に手を置き、大声で笑い出した瞬間、チェイスはブレイクガンナーでクラッシュの顔面を殴り付けると、怯んだ隙をつき、横腹に膝蹴りを入れ倒れ込んだクラッシュの頭にブレイクガンナーを突き付けた。
「な……何?」
「分かりましたか?クラッシュ…
彼はまだ実力の半分も出していない。
コアを破壊しない様に、手加減して来たのです。
今回はそれが仇になっただけ……"ドーピング"している貴方とは格が違うのですよ?」
無言のチェイスの代わりに説明したブレンは、クラッシュに突き付けられたブレイクガンナーを抑えた。
するとチェイスは、ブレイクガンナーを懐に戻し、その場を去った。
―――――
~~~♪
「ん?誰だろ…穂乃果?」
俺がドライブピットで考え込んでいると、突然携帯に着信が入った。
―何だろ…
「もしも…―〈どうしよう!助けて、進にぃ!〉ッ?!」
いきなりの大声に俺は携帯を耳から遠ざけた。
「どうしたんだよ、穂乃果?」
―〈実は……〉
「……なるほど、ライブに使う場所ねぇ…」
穂乃果からの電話は、絵里にアイドル部の設立を反対された事と、ライブに講堂を使いたいという内容だった。
―〈そうなの……生徒会長さんにいろいろ反対されて……〉
最近のアイツ、ピリピリしてるとは思ってたが……
「そもそも講堂は申請さえ出せば、部活に関係無くうちの生徒は誰でも使えるだろ?
それにアイドル部はすでに…―〈それ本当?!〉…話を途中で遮るな……」
―相変わらずだよなぁ…こいつは……
俺は変わらない幼なじみにため息をつき、会話を再開した。
「本当だよ、生徒手帳に書いてあるだろ」
―〈ええぇっ?!嘘ぉぅ?!……………………ホントだぁ!〉
「な?書いてただろ?」
―〈うん、でも何でそんなに詳しいの?〉
「元風紀委員長ナメるなよ?」
―〈えっ?!進にぃ、風紀委員長になったの?!〉
「元だ、元…」
―〈あっ、…そう…だったね……〉
半年前を思い出したのか、突然歯切れが悪くなった穂乃果に俺は気にするなと伝えた。
「まぁ…アイツはいい奴だから、話せば分かってくれる筈だ…」
―〈うん、ありがとう〉
「別にいいよ……それと穂乃果」
―〈?…何?〉
「頑張れよ」
―〈…うん!〉
穂乃果と話し終えると、俺は携帯を前に置かれているテーブルに置いた。
「……あっ!」
―アイドル部の事、話し損ねた……
―――――翌朝
俺はコーヒーを買いに購買に向かう為、近道で生徒会室の前を通った時、希と絵里が生徒会室から出てきた。
「よう、お二人さん」
「おはよ♪進二くん」
「おはよう…」
妙にご機嫌な希とその逆の絵里は挨拶を返してきた。
「何か絵里のやつ、やけに不機嫌だな?何かあったのか?」
俺が希の耳元で話すと、希はクスクスと笑いながら答えた。
「ちょっとな…」
希の話では、廃校阻止の為にスクールアイドルを結成した2年生が、ライブをするために講堂の仕様申請を出してきたらしい。
「最初は、部活動として機能していない事を理由に、講堂は使わせない算段やったんやけど……校則に詳しい"どっかの誰かさん"が入れ知恵したみたいでな?
エリチの作戦は失敗したわけや」
そう言いながら俺を見る希は、意味ありげな笑みを浮かべていた。
「なるほど…それでご機嫌斜めと……」
「うるさいわね…」
希の視線から目を反らし、絵里の方向くと、絵里は複雑な表情をしていた。
俺は教室に向かう途中、掲示板にある物を見た。
「ライブ、決まったんだな……ん?」
それは穂乃果達のライブの広告だった。
ただ……
―穂乃果……間違いじゃないが"公堂"じゃなく、"講堂"な…
チラシの誤字?に心の中で訂正していると、スケッチブックを持ったことりがやって来た。
「よう、ことり」
「あっ!進ちゃん♪」
「頑張ってるみたいだな」
「うん……ただ、衣装考えるの難しくて…」
「衣装か……それはアドバイスしずれぇな……」
俺は自他共に認めるほど、服に……というより、オシャレ等には興味がなく、服は自分で選ぶと、安い無地のシャツとジーンズしか買わず、その上に黒のジャケットを着るだけで、ほぼ毎日同じ様な格好をしていた。
それに見かねた、絢瀬や母さん、服が好きなことりが選んでくれて来たのだ。
「そうだよね……進ちゃん、センス無いから…色々と…」
「そこまで言うか?」
少し泣きそうになった時、ことりは何かを思い出したかの様に質問してきた。
「そう言えば進ちゃん、オシャレしないけど、いつも同じネックレスしてるよね?」
「ん?…あぁこれか」
俺は首もとからドックタグと鍵のついたチェーンのネックレスを取り出した。
「昔から着けてたよね?」
「あぁ……いつからだったかなぁ…」
思い出そうとしたがなかなか思い出せず、俺は諦めて話しを戻した。
「話し戻すけど、どんな衣装何だ?」
「う~んとね、まだ途中なんだけど…こんな感じ」
そこにはヒラヒラとした、いかにも"アイドル"のような絵が描かれていた。
「へぇ~……いいじゃん」
「ありがとう♪」
「そう言えば、お前らのグループ名って何なんだ?」
「えっ……」
「気になってな……何てグループ名にしたんだ?」
「………………」
「ことり?」
「…………エヘッ♪」
―ホントに大丈夫なのか?
その後、ライブのチラシの一番下に"グループ名募集"と書き足されたのは、言うまでもなかった。
私、高坂穂乃果は親友の海未ちゃんとことりちゃんと一緒に、アイドル活動の為に練習できる場所を探している。
中庭……
運動場…………
体育館………………
空き教室は閉まってる……
「結局、駄目でしたね……」
海未ちゃんが肩を落としながら言った。
そう……空き教室も狭く、音漏れなどの理由で使わせて貰えなかった。
「どっか良いところ無いかなぁ~…」
ぼやく私にことりちゃんは、「きっと見つかるよ」と励ましてくれた…
三人で宛もなく、ただ単に歩いていると、幼なじみの進にぃがジュースを片手に歩いていた。
「進にぃ!」
私が呼び掛けると進にぃは振り返った。
「ん?……穂乃果、何かあっ…ふあぁ…」
いつもの様に無気力で眠そうな表情の進にぃは、アクビをしながら答えた。
「えっとね……」
「練習場所か……」
俺は今、穂乃果達に広くて周りに迷惑のかからない練習場所を聞かれ、考えている。
「あるっちゃあるが……」
「本当?!」
「ここだ」
「「「やっぱり……」」」
俺が3人を屋上に連れていくと、3人肩を落とし、ため息をついた。
「何だよそのリアクション」
―ちょっとへこむぞ……
俺がせっかく、サボりの聖地であるここ、屋上を提供してやろうと言うのに……
「まぁ……進にぃの言う通りかな…」
「ここしか無いようですね……」
「日陰もないし、雨が降ったら使えないけど、贅沢は言ってられないよね……」
低いテンションで話す3人は、この屋上の素晴らしさに気付いてなかった。
「贅沢も何も、ここほど素晴らしい場所は無いぜ?」
「「「えっ?」」」
俺の言葉に3人は食いついてきた。
「日陰は時間制だが、お前らが練習する頃には、そこと…そこに日陰が出来るし、周りに誰もいないから、音や場所に迷惑をかけることはない、その逆もしかりだ。 周りに誰もいない事は、邪魔になるものがない、つまり集中して練習できる。
それに、ほどよい風が心地いし、日の光もいい感じで、横になれば…………
……昼寝にはもってこいだ」
最後の俺の本音に、3人はずっこけた。
「進にぃの言う通りだね!
よ~し、頑張って練習しなくちゃ!」
そう言って並ぶ3人
「まずは歌の練習から!」
「「はい!」」
穂乃果の言葉に力強く答える2人を見ていると、なんとかなりそうな気がした。
「…………曲は?」
「私は…知りませんが…」
「私も……」
なんとかなりそうな気がした……気がする…………のか?
その日の放課後、俺はベルトさんに呼び出されて、ピットにいる。
「それで?何かあったのか、ベルトさん」
『それはだなぁ…』
「ロイミュードが2体以上いるかもしれない?!」
『あぁ…今回の事件、ワタシ達はあのクラッシュロイミュード1体だと思い込んでいたが、少し妙だと感じた事があってね……
進二、君はあの時に発生した重加速は覚えているかね?』
「あぁ……確か、爆発が起こって…それから……っ?!」
俺はベルトさんの質問にある疑問を思い浮かべた。
『気付いたようだね?』
「あぁ……俺達が感じた重加速、それはあの進化態ロイミュードの起こしたもの、それは爆発の後に起こった……」
『あぁ……だが、ニュース等で報告された目撃証言等は、重加速後に爆発が起き、怪物…ロイミュードが現れたとなっている。
さらにワタシが調べた結果、貨物が持ち去られた形跡があった。
だがヤツは、そんな素振りは見せなかった』
「つまり、爆発前に…進化態が重加速を起こす前に、ベルトさんが感知出来ない範囲で重加速を起こした奴がいる、そしてソイツが、貨物を持ち去った……って事か?」
『その可能性はあり得る…警戒しておいてくれ』
「わかった」
『それと進二』
「?」
『ハンドル剣なんだが…』
「直ったのか?」
『いや、まだ少しかかるようだ…
だから代わりの物を用意した。』
ベルトさんがそう言うと、シフトカー達が何かの台を牽引してきた。
台の上には布を被せた"何か"があった。
『……と…その前に、これを渡そう』
そう言ってベルトさんは自身の台座からあるものを出した。
「っ?!……ベルトさん…これって……
……"銃"……だよな?…」
ベルトさんが取り出したのは、見るからに拳銃だった。
『Exactly………実銃だ…
本来なら、渡すべきでは無い物だが……
最悪の事態を想定するなら、必要不可欠だ。
まぁ、あくまでも"護身用"と思ってくれてかまわない』
「…随分と物騒だな」
―でも、何で銃なんか……そういえば、霧子も持ってたよな……
俺はハンドガンを手に取ると、マガジンを取りだし、弾の有無の確認、再度マガジンを装填し、上部スライドをコッキングし、薬室に弾を送った。
するとベルトさんが驚いたのか、俺の手から、銃から目を離さなかった。
『……随分と慣れているね…』
「あぁ……訳ありでな…
ベルトさんなら知ってるだろ?」
『うむ、詮索はしないさ……ただ、あくまでそれは護身用だ。
間違っても、私情に……ましてや私怨には使わないでくれたまえ』
「分かってる……あぁ…分かってるよ…」
俺は拳銃を台に置き、一緒に出されたホルスターを腰に取り付けた。
上着を羽織れば隠れるので、問題はない。
「手錠まで……まるで刑事だな」
『それも護身用だ』
ベルトさんの一言で、俺の中の疑問が全て繋がった。
「なぁ……それって、敵は"ロイミュードだけじゃない"って事か?」
俺は手錠を専用ケースに、ハンドガンをホルスターに収めながら尋ねた。
―そう、ロイミュード相手に、通常の兵器……ましてや、手錠なんかは意味を持たない。
それはベルトさん自身がそう言った。
つまり、ロイミュードと戦う
ならなぜ、ベルトさんはロイミュード戦に必要無いものを手配したのか……
おそらくそれは……
ロイミュード"以外"の脅威に対しての対処……
つまり、敵はロイミュードだけじゃない……
「まったく……嫌になるぜ…」
俺は愚痴りながら、台に乗せられたもう一つの物に目を向けた。
「もう一つは……これか」
被せられた布を捲ると、そこには……
「…っ?!これって……」
そこに置かれた物に俺は、驚きを隠せなかった。
私、園田海未は悩んでいる。
―…歌詞、か……
私は穂乃果達に頼まれ、ライブ用の歌詞を考えている。
「体力づくりのメニューは簡単に思い付いたのに……なかなか上手く出来ませんね…」
家は代々日本舞踊の家元だが、父が武術の道場を開いており、体力づくりのトレーニング等にたいしては、部活動もしているので、すぐに出来上がった。
上手くいかず、行き詰まってしまったので、一息つこうと筆を置いた。
おもむろに私は携帯電話を手に取ると、いくつかのメールが入っていた。
「穂乃果に、ことり……応援文ですか……」
親友2人の応援に励まされ、再びペンを握った瞬間、またメールがきた。
―?……お兄ちゃん?!
私はメールを開き文を呼んだ。
―【穂乃果から聞いた。
気のきいた事言えないが、作詞頑張れよ】
私は素っ気ないメールに少し笑いそうになった。
思えばいつもそうだ…
どんなときも、お兄ちゃんは私達を支えてくれた……
大会の結果が悪いときは、励ましに…
上級生にいじめられた時も助けに……
いつも支えて、励ましてもらってばかりだ……
それなのに私は……
私達は、"半年前"に…何も出来なかった。
励ますことも、助けることも、支えてあげることも…
お兄ちゃんがしてきてくれた事を……
私達は、してやれなかった……
そんな事を考えていると、一つの考えが浮かんだ。
「"誰かを励ます…元気つける様な……歌"…」
そして私は、筆をとった。
―――早朝
俺は迫るクラッシュロイミュードとの戦闘に備え、ある場所に向かっている。
「ここ来るのも久しぶりだなぁ…」
洒落た洋菓子店……俺は中へと足を運んだ。
そこは……
「いらっしゃいませ……あれ?…進二くん?」
「……お久しぶりっす、城乃内さん」
「うん、久しぶりだね。
ここに来たってことは……」
「…はい」
「わかった、ちょっと待ってて……パティシエー!」
城乃内さんに呼んでもらった人、それは……
「アラ?アータがこっちに来るなんて、久しぶりね?
今日はどうしたの?ワテクシの愛弟子」
「実は、頼みがあって来ました。
凰蓮先生………いえ、
………教官」
そこは、洋菓子店"シャルモン"
凰蓮先生の実家で、土日祝日限定で、凰蓮先生の手製スイーツが販売される。
そんな店に俺が足を運んだ理由……それは………
「……特訓に付き合って貰えませんか?」
ウチはここ、神田神社でお手伝いをしている。
そこでウチは、あるものを見ている。
それは……
「初ライブ、上手くいきます様に」
「「上手くいきます様に」」
拝殿の前でお祈りをする3人の姿。
彼女達はこの間、廃校阻止の為にスクールアイドルを結成した2年生達だ。
「あの3人、本気みたいやな……」
お祈りをする3人の姿を見ていると、彼女達の熱意が伝わってくる。
その熱意は、昔の"彼"を思わせる。
すると気のせいか、彼女達の姿が"彼"と重なって見えた。
「アイツ等の覚悟、分かったろ?」
「うん……体はもう大丈夫なん?」
「あぁ……体のあっちこっち悲鳴上げてるが、疲れはとれたよ」
「それ、大丈夫って言えるん?」
隣に現れた"彼"は、彼女達の幼なじみらしく、お祈りをする彼女達にお賽銭を渡したのも彼だ。
「それにしても驚いたで……神社の前で行き倒れてるんやもん」
「ははは……まぁ、思いの外特訓が厳しくてな…」
「行き倒れなんて、初めて見たで?
何してるかは聞かんけど、無茶せんといてな?進二くん」
「おう」
そう返事を返す彼は全身ボロボロで所々に絆創膏と包帯が巻かれていた。
「まぁ……しっかし…」
そう言いながら、ウチを見る彼にウチは尋ねた。
「何?」
「いや、前から思ってだが、相変わらず似合うな……巫女姿」
「あ、ありがとう……」
照れながら答えた彼の言葉は、嬉しかったが恥ずかしくもあった。
―――夕方
俺は家に着くと、母さんに誘われ夕飯の買い物に近所のデパートに向かった。
「母さん、今日の夕飯って何?」
「そうねぇ……特売品によるわね」
「だよなぁ…」
「何かリクエストでもあるの?」
「いや、たまには肉食いたいな…って」
そんなありふれた会話をしていると、目の前のカフェテリアに二人の男性がいた。
眼鏡をかけた人と真っ赤なコートを着た人、片方のコートの人は、見覚えがあった。
「母さんごめん、ちょっと待ってて」
俺は母さんにそう言って、、カフェテリアに向かった。
二人の男はデパートにあるカフェテリアで話していた。
「で……どうだった、クラッシュの様子は?」
「はい、油断が目立ちますが……問題はないと思います」
「相手は仮面ライダーだ……油断が一番の危険要素になる、気を引き締めるようクラッシュに伝えておいてくれ」
赤いコートを着た男《ハート》がそう言うと、眼鏡の男《ブレン》は分かりましたと、返事をした。
ハートが置かれているコーヒーに手を伸ばすと、一人の少年が声をかけてきた。
「久しぶり、阿津喜」
「ん?…泊 進二、久しぶりだなぁ」
「ハー…阿津喜さん、そちらの少年は?」
「あぁ……コイツは、泊 進二
この間、俺を負かした男だ」
「貴方が負けた?!」
「え、えぇ……レースゲームで…
あ、俺……泊 進二って言います」
阿津喜が負けたと言うことに、酷く動揺するブレンに、進二は驚きながら自己紹介をした。
「失礼……彼が負けた事に驚いてしまいました。
私は能見 壮《のうみ そう》と申します」
「彼は俺の友達でな、よく一緒に居るんだよ」
「そうなんですか」
「えぇ…"いつも"一緒に居ます」
やけにいつもを強調したように聞こえたが、進二は気に止めなかった。
「ここであったのも何かの縁だ、ちょうどそこにゲーセンがある……どうだ?一勝負…」
「あぁ……すんません、ちょっと母を待たせているので、また今度で」
「そうか……残念だ…ではまた、逢えることを楽しみにしておこう」
進二が二人に一礼をして去った後、入れ違いでチェイスが現れた。
「どうした?ハート」
「チェイスか…いや、少しフラれただけさ。
さぁ行こうか、我が友達よ」
そしてハート、ブレン、チェイスはその場を後にした。
「お待たせ、母さん」
「ううん、さっきの方達、お知り合い?」
「あぁ、ゲーセンで知り合ったんだ」
「そ………ん?………あの人…どこかで…」
母さんが俺の後ろを見ると、そう呟いた。
―阿津喜さんの事知ってるのか?それとも、能見さんか?
俺が後ろを振り返ると、そこに二人の姿はなかった。
「朝から、なんなよ……あの先輩…」
私、西木野真姫は教室に戻っている。
実はさっき、2年の先輩に作曲を依頼された。
―どうして私が……何で、私なの…
音楽を辞めようとしてる私を、どうして……
考えながら歩いていたら、誰かとぶつかってしまった。
「すいません!考え事してて」
「いえ、こちらこそ………貴女は、確か…」
「……?」
「覚えてませんか?」
「………っ?!あの時の?!」
私はぶつかってしまった3年生に見覚えがあった。
「ちゃんと自己紹介してませんでしたね?
私は詩島 霧子と言います」
「西木野……真姫、です…」
自己紹介をする詩島先輩に、私も自己紹介をした。
「すいませんね?私も考え事をしていたものですから」
「いえ、私の方こそ…すいません」
私が謝ると、先輩は気にしなくてもいいと言った。
「それと………この間は、ありがとう…ございます」
「いえ、私よりも体を張って頑張った泊さんにお礼を言ってあげて下さい…では」
そう言って先輩は去って行った。
―そう言えば、お礼…言ってなかったっけ……
―――――
私は今、屋上で生徒会長に言われた言葉を思い出していた。
―――「私もこの学校が無くなって欲しくない…
本当にそう思っているから、簡単に考えて欲しくないの」―――
廊下を歩いていると、進にぃと会った。
「どうした?元気ないな?」
「うん………ねぇ、進にぃ」
「どうした?」
「私、簡単に考えすぎなのかな……」
「なんだよ、急に……」
「私のしてること、間違ってるのかな?」
「……何があった?」
私は進にぃに、さっきあった事を話した。
「……て、事があったの…」
「……はぁ…何やってんだアイツ…」
すると進にぃは頭をかきながらため息をついた。
「前から思ってたけど、生徒会長さんと進にぃって、どんな関係なの?
この間も、副会長さんと話してたよね?」
「……絵里は…アイツは、絢瀬の従妹なんだよ」
「明にぃの?!……あっ!生徒会長さんも"絢瀬"だ!
じゃあ、副会長さんは?」
「アイツは………絵里が一緒に居たから知り合っただけだ…」
そう言うと進にぃは、少し暗い顔をした。
「ただ、それだけだ……」
「そうなんだ……」
そう言った進にぃは、いつもの"癖"をした。
進にぃが、あることをするとこの癖を出す。
ただ、滅多に無い事なので千早さんと私以外は、誰も知らない……
進にぃがこの癖をする時……
それは……
進にぃが……"嘘を吐いた"時だ…
「まぁ…何にせよ、誰かに止められて止まるお前じゃ無いだろ?
それに…お前らの気持ち、伝わっている奴結構いるぜ?
少なくとも俺とのぞ……――――!……っと、電話だ」
突然進にぃの携帯が鳴り出した。
「……進にぃ、着メロ変えた?」
いつもの奇抜な音楽ではなく、オーソドックスな音に変わっていた。
「あぁ……霧子にダサいって、無理矢理変えさせられてさ…」
そうぼやきながら携帯を取り出した進にぃは、電話に出た。
「もしもし…どうした、霧子?……ん…え?……っ?!それ本当か?!
あぁ……分かった」
話が終わったのか、進にぃは携帯をしまった。
「わりー穂乃果、ちょっと部室に行くわ……とそれと」
「何?」
「お前が本当にしたいことを、後悔はしない事をしろよ?
辛い時は俺や海未、ことりがいる。
いつでも全力で支えてやっから」
そう言って去って行った。
進にぃと別れた後、ヒデコ達がやって来て応援してくれた。
―やっぱり……私は…
ヒデコ達の言葉に励まされた私は、グループ名募集箱を開けた。
そこには……
「入ってた?!」
「本当?!」
「あったよー!1枚!!」
驚く海未ちゃんとことりちゃんに、私は答えた。
ドキドキしながら入れられていた紙を開くと、そこに書かれていたのは……
――――μ's――――
「……ユー…ズ……?」
「多分、ミューズじゃないかと…」
「あぁ!石鹸?」
「違います…
おそらく、神話に出てくる女神から付けたのだと思います」
「へぇ~……」
「良いと思う、私は好きだなぁ」
私は、紙に書かれた文字を見つめて呟いた。
「……
…うん!今日から私達は、
―なんだろう…この感じ……
こみ上げてくるこの気持ちを胸に、
私はもう一度、1年生の教室に向かった。
私は放課後、家に向かって歩いている。
夕陽が差し込むなか、私は放課後に2年の先輩に言われた言葉を思い出した。
――――毎日、朝と夕方に階段でトレーニングしてるから、良かったら遊びに来てよ
――――私、西木野さんの歌声大好きなんだ
嬉しかった………
歌を聞いてくれる人がいるのは、やっぱり嬉しい。
でも、私はもう………
私は渡された歌詞の書かれた紙を開いた。
そこに書かれた歌詞を読み終えると、私の足はある場所に向かった。
俺は今、神田神社で穂乃果達に付き合って、階段の往復練習をしている。
「もう…ダメぇぇ~…」
「もう……動かない…」
「ダメです!まだ2往復残ってまいすよ?
それとも諦めますか?」
「もう!海未ちゃんの悪代官!」
「それを言うなら……鬼教官だよ~…」
「海未も意外とスパルタだな」
倒れ込む穂乃果達に渇を入れる海未に、俺は呉ちゃんや教官モードの凰蓮先生の姿を重ねた。
「っていうか、進にぃ……何で息切れ…してないの??」
「私達の倍は走ってたはずだよ~…」
「鍛えて増すから…ッシュ」
ぜぇぜぇと息を荒げる穂乃果とことりに俺は右手首を振って答えた。
すると……
「キャーー!!!」
下の方から聞こえた悲鳴に俺達は驚いた。
「っ?!何?!」
「穂乃果達はここで待ってろ!」
穂乃果達を下がらせ、急いで階段に向かった。
―まさか…ロイミュードが?!ベルトさんがいない以上、コイツを使うしか……
俺は階段をかけ下りながら、腰に隠したハンドガンに手をあて、いつでも抜ける様にした。
残り数段の位置で飛び降り、悲鳴のした所を見ると、そこには……
後ろから両胸を鷲掴みにされている
女子高生の胸を、背後から鷲掴みにして揉み出す
俺はその光景に気を取られ、着地に失敗しずっこけた。
「大丈夫?進二くん」
「あぁ……心配はいいから、状況説明して?」
俺は起き上がりながら、心配してくる希に尋ねた。
「この娘の胸をワシワシしてるだけやけど?」
そう言いながら西木野の胸を再び揉みしだく希。
「いや、俺が聞きたいのは…「てか、いつまで揉むのよ!!」…だな」
希の魔の手を振りほどき、両手で自分の胸を隠すと、希ではなく俺を睨んできた。
―何で?
「そう言えば、西木野は何でここにいるんだ?」
「別に!たまたま、ここを通っただけよ」
「ホントかなぁ~?」
「なっ…何よ?!」
ズイズイとジト目で迫る希に、西木野はたじろった。
「何か目的あったんとちゃう~?」
「何の事?!」
すると希は微笑んだ。
「恥ずかしいんなら、"こっそり"って、手もあると思うんや……」
「だから何?!」
「分かるやろ?」
そう言って、希は去って行った。
「ん~…まぁ、何の話か俺はさっぱりだが、俺からも一言。
自分が本当にしたいことを、後悔しない選択をしろよ」
そう言って、俺は西木野の頭に手を置いた。
「ちょっ?!」
驚いたのか、顔を真っ赤にして引き下がる西木野を見て、気付いた。
「あっ…悪い、いつもの癖だわ。
年下の女の子見てると、妹みたいに思えてつい」
昔から海未に穂乃果、ことりや雪穂達にこうしてきた俺は、女の子を慰めたり、話したりすると、頭を撫でてしまう。
小泉が無抵抗だったから忘れていた。
実際、初対面だった時の希や絵里、とくににこの時は酷かった。
俺は西木野に謝り、階段に向かおうとした。
「ちょっと!待ちなさいよ!」
西木野に呼び止められ、後ろを振り返った。
顔を真っ赤にして睨む西木野の姿があった。
………やっべ…相当怒ってる……
俺は2,3発殴られる覚悟をした。
「あ……あの時は…その、あ、ありがとうございました!」
そう言った瞬間、全力疾走で去って行く西木野を、俺は見送った。
「ホント、素直じゃないな…まぁ、どっかの誰かさんも大概か……」
俺はある人物を思い出しながら、階段を登った。
――翌朝
「行って来まーす!」
私はいつもの練習の為に、朝早く家を出た。
「お姉ちゃ~ん」
「?」
妹の雪穂に呼び止められた私は、振り返った。
上を見ると、二階から雪穂が話しかけてきた。
その手には、封筒とCDの様な物が持たれていた。
「これお姉ちゃんの?宛名が無いんだぁ……ミューズって、書いてあるけど…」
「え?」
雪穂から受け取ったCDと封筒を見つめた。
「これって……」
私は海未ちゃんとことりちゃんを呼んで、屋上に来た。
その理由は………
「いくよ……」
「「うん……」」
私は目の前のパソコンに、雪穂から受け取ったCDを入れ、再生ボタンを押した。
するとピアノの音と一緒に一つの歌が流れた。
~『START:DASH!! (Prepro Piano Mix) 』~
「……っ?!この歌声…」
私はこの声が誰なのか、すぐに分かった。
「すごい……歌になってる…」
「私達の…」
「私達の…歌……」
するとモニターにあるものが表示された。
「評が入った?!」
驚く海未ちゃん達、私はその画面を見つめた後、立ち上がり二人に告げた。
「さぁ!練習しよう!」
「「…うん!」」
そうだ、私は決めたんだ……
後悔はしない、諦めないし、立ち止まらない!
―――学校近くの河川敷
そこに立つ少女は、一つの音楽プレイヤーを手に、空を見上げていた。
その表情はどこか柔らかく、吹っ切れた様な笑顔だった。
ED
~『きっと青春が聞こえる』~
―――とある道路
俺とベルトさんは、トライドロンで急行している。
「急ぐぞ!ベルトさん!」
『あぁ、この話が本当なら必ず止めなくては!
start your engine!』
「変身!」
《DRIVE type SPEED!》
俺達は公安の桐原さんからの情報である場所に、ある物を追っている。
公安からの情報、それは……
次に襲われる輸送車が判明した。
連絡を受けた俺達は予測された輸送車に向かっている。
『進二、すぐこの近くにあるはずだ』
「あぁ、早く見つけないと!どこだ……
いた!フォントアール社のトラックだ!」
『そこの路地に入ったぞ!』
「あぁ!」
俺達がUターンをした瞬間…
………重加速が発生した。
どうでしたか?
ラブライブの2話を無理矢理まとめたので、急展開過ぎるかもですが。
ちなみに進二の着信音はドライブ本編のものになりました。(作者ケモミミも妹や家族にダサいと言われ変えました*現在は鎧武の戦極ドライバーの法螺貝風待機音)
進二が入手したハンドガンはケモミミの好みで、スプリングフィールド XD-40 です。
ではいつもの低クオリティ作品でしたが、お気に入り登録、評価、お願いします。
感想やアドバイスもどしどし、お願いします。
なんとか今月中に3バカ強盗事件を終わらせたいです。