仮面ライダードライブ school idol project D 戦士と女神の協走曲   作:ケモミミ愛好家

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急遽始めた仕事で、俺の体はボロボロだ!





改めて、新年あけましておめでとうございます


再就職してからなかなか忙しく、過労でバタン、胃炎でバタン、携帯壊れ、アクシデント続きで遅れました。


いつもの駄文ですが、読んでいただければ幸いです。



人間の悪意《しんじつ》はなぜ残酷なのか。

 

 

 

とある道路

 

運送業に励む男性は今日も仕事に励むため、ハンドルを握っている。

 

 

すると鼻歌混じりに運転する男性を、重加速が襲った。

 

 

「―――っ?!………今、どんより来たよな…」

 

 

気になりトラックを降りた男は、辺りを見回した。

 

 

「気のせいかな……ん?あれって…」

 

 

男が見たのは、町では有名な不良グループで、ここ最近行方不明になっていた3人組だった。

 

 

「?………何でアイツ等こんなとこにいるんだ?」

 

 

男が気になりながら3人を見た瞬間、重加速が発生した。

 

 

 

―「嘘だろ?!……またどんよりか…っ?!」

 

 

男は信じられない物を目にし、驚いた。

それは……

 

 

「匂う…匂うぞ!"また"美味いモノが食えるぞ!」

 

「アニキ~、覚醒した力、また見せてくださいよ~?」

 

 

「ミタイミタイ!」

 

 

「仕方ねぇ~なぁ~♪

……イギャオーーーーーーー!!!」

 

 

「「ギャオーーーーーー!!!」」

 

 

 

重加速の中で動く3人

 

そしてその3人が、"異形"に姿を変える瞬間だった。

 

1人だけ、ハンマーを模した様な姿になった異形は、トラックの荷台の扉に向かった。

 

 

「フンッ!…よしお前ら、"アレ"探し出せ!」

 

「「カシコマリー」」

 

 

ハンマーの異形は扉を破壊し、従えているであろう残りの異形に命令すると、拳同士を叩きながら男に歩み寄った。

 

 

「さぁ~て、お前はどうなると思う~?」

 

―「たっ…助けてくれー!」

 

「ヤダネ!死んじまえ!」

 

 

男を殺そうと異形が拳を振り上げた瞬間、クラクションの音がその動きを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はクラクションを鳴らしロイミュードの注意を惹くと、そのままロイミュードを撥ね飛ばし、トライドロンから降りた。

 

 

 

「何だテメェは?!」

 

「ん?俺がピザ屋にでも見えるのか?」

 

 

トラックの荷台から降りてきた、ロイミュードはまるでチンピラの様にからんできた。

 

アレ?…‥何か、デジャブ

 

 

「またテメェか?仮面ライダー」

 

「あぁ、また俺だ!今度こそぶっ倒す!」

 

「上等だ!行けテメェ等!!」

 

「「カシコマリー!」」

 

 

クラッシュロイミュードが命令すると、2体のロイミュードは俺に向かって攻撃を始めた。

 

 

 

かかってくる2体のロイミュードを俺は、文字通り瞬殺してやった。

 

 

「あたたたた~…アニキ!?仮面ライダーめっちゃ強いでっせ?!」

 

「アンナニツヨイナンテ、ハンソクダヨ!」

 

「いや、お前らが弱すぎるんだよ…」

 

 

一瞬で返り討ちにしてやったロイミュード達がぼやく中、俺はため息混じりに返した。

 

 

「ちょっとはマシになったのか~?」

 

「特訓したからな、当たり前だ!

伊達にジープに追いかけ回されたり、飛んでくる鋼鉄製のブーメランを避けたり、時速150㎞で飛んでくるボールに書かれた数字を読んだりしてないんだよ!」

 

「お前、どんな特訓してきたんだ?」

 

 

俺の話した特訓内容に、少し可哀想な者見るような目?をしたクラッシュロイミュードは呆気にとられ、動きを止めた。

 

 

「うるせぇな!?お前には関係ねぇだろ!」

 

 

俺はそう叫びクラッシュロイミュードに攻撃をした。

 

クラッシュロイミュードの攻撃を紙一重でかわし、攻撃をするが奴は平然とノーガードで俺の攻撃を受け止める。

 

 

「すばしっこくなってもパワーが足りねぇな!」

 

「しまっ…グアッ?!」

 

 

俺が蹴りを入れようとした瞬間、奴は俺の懐に入り込み、攻撃をしてきた。

奴の一撃を受け俺は吹き飛ばされた。

 

 

「ゲホッ…痛って~…」

 

『気を付けろ、ヤツのパワーが前よりも上がっている』

 

「だからさぁ…殴られる前に言って?!」

 

『ん…ピットから援軍を呼んだ、使ってくれたまえ』

 

 

ベルトさんがそう言うと、黄色シフトカーがやって来た。

 

 

「ダンプカーかぁ」

 

 

俺は掴んだダンプカー型のシフトカーをブレスに差し、タイヤ交換をした。

 

 

《タイヤコウカーン!RUNMBLE DUMP!》

 

 

「おっ!今度はドリ…ッ?!」

 

 

タイヤが交換された瞬間、俺の体は激しく宙に舞った。

 

 

「うわぁ~?!何だこれ?!ちょっ…止まっ…ダ、ダレカタスケテ~!?」

 

 

突然交換されたタイヤが高速回転、オプションのドリルに引っ張られるかの様に俺は空中を舞い、当たり一面にぶつかっていると、その巻き添えを受けたかのようにロイミュード達は荒れ狂うドリルの猛攻を受け、俺と同じように宙を舞った。

 

 

「何だよ、アレ…」

 

『やはりタイプスピードとは相性が悪いか…』

 

「え?」

 

 

強制解除されたダンプに驚いていると、ベルトさんが何か呟いたが俺はそれどころかではなかった。

 

 

「ヤベー、お前ら撤退だ!」

 

「「「イギャオーー!!!」」」

 

 

 

戸惑っている俺をよそに、目の前でダウンしていたロイミュード達は謎の雄叫びを上げ逃げていった。

 

 

「ッ?!…逃げられたか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は輸送車のドライバーの様子を見に駆け寄った。

 

 

「大丈夫ですか?怪我は…無いようですね、良かった…」

 

「アンタが、"仮面ライダー"なのか?」

 

「ん?まぁね。じゃあ、お互い安全運転で」

 

 

俺はドライバーの運転手に敬礼をして、その場をさった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――特状部部室

 

俺達特状部は放課後、今回の事件について話し合っていた。

 

 

「いや~今回、7件目にしてこの事件を未然に防ぐ事が出来ました。これも全て、ひとえにあなた方特状部の方のご協力のおかげです、本当にありがとうございます」

 

 

そう言って俺達に頭を下げる桐原さん。

今回、桐原さんからの情報のおかげで、この連続輸送車襲撃事件を未然に防ぐ事が出来たのだ。

 

 

「いえいえ、こちらもお力になれて良かったです。

生徒が危険な目に会わない程度なら、いくらでも協力させていただきます」

 

「ありがとうございます。

我々公安、いや、警察組織そのものがどんよりに対して無力、そして無知過ぎる。

あなた方の協力ほど心強いものは無い。

…ですが、やはり年端もいかない子供たちにこんな協力を依頼するのは、今回限りにしたいものです」

 

 

本願寺先生の言葉に桐原さんは本音と建前、いや、2つの本音をもらした。

警察としての本音、1人の大人としての本音を。

すると桐原さんは、少し不思議そうな様子で話始めた。

 

 

「そう言えば、事情聴取をしたトラックの運転手は仮面ライダーを目撃したと言います。

そちらで何か情報を掴んでいませんかね?」

 

 

「それが…何とも…‥」

 

 

仮面ライダーについて尋ねる桐原さんに、本願寺先生は歯切れ悪く返事をした。

 

 

「仮面ライダー…正直、眉唾物ですがね」

 

「なっ?!何を言ってるんだい!彼はネットの中ではヒーローなんだよ!」

 

「証拠は?」

 

「が…画像は、まだ無いけど…」

 

 

文字通り重苦しい空気が漂うなか、ケンカしている現さんと究ちゃん、そんな2人を止めたのは意外な人物だった。

 

 

「まぁまぁ追田警部補、私も彼が正義のヒーローであること望んでいます」

 

 

究ちゃんと現さんのケンカを止めたのは桐原さんだった。

そんな桐原さんに霧子は、抱いていた疑問を投げかけた。

 

 

「そう言えば桐原さん、なぜ今回の襲撃車を予測出来たのですか?

見たところ、食品メーカーの運送トラックという共通点以外、襲われたメーカーの順番、積み荷の種類、車種、場所、時間…全てがバラバラで法則性がありません、無差別に襲っているようにしか思えませんが…」

 

 

淡々と疑問点をあげる霧子に、桐原さんは驚いた表情をしている。

霧子の言う通り、襲われた会社も場所も時間もバラバラ。

実際、運送トラック以外の共通点は皆無だ。

これは俺と霧子、ベルトさんの3人で推理した結論である。

ただひとつ気になるのは、前回の襲撃。

今回と同じく襲われたのは、フォントアール社のトラックだが、ベルトさんが独自に調べた結果、中の積み荷が持ち去られた形跡があった。

だが、実際にフォントアール社に確認をしてもらったが不足品は無し。

つまり、何も持ち去られていないという事だ。

これが何を意味するのか、俺達には解らなかった。

 

 

「いえ、こちらにも優秀な捜査官がいますので。

それに重加速に詳しい専門家の協力があります」

 

「桐原さん、重加速の説明準備が出来ました~」

 

 

そう言いながら部屋に入って来たのはりんなさんだった。

 

 

「もしかして公安の協力者って…」

 

「そっ♪みんなのアイドル、りんなちゃんだよ~」

 

「まぁ…重加速の専門家は"先生"位だしなぁ」

 

 

りんなさんの登場に驚く俺達。

現さんはどことなく納得していた。

 

 

 

 

 

…………ん?

 

 

 

 

 

今現さん、りんなさんの事…

 

 

 

 

「なぁ現さん、聞き違いじゃなきゃ…今りんなさんの事、先生って……」

 

「ん?あぁ、この前どんよりについて少し教えて貰ってな、まだ全部信じちゃ無いが…

なんつーの……頭脳?

頭の良さに感服してな、1人の人間として尊敬したからそう呼ばさせてもらってるんだ」

 

「なるほど…」

 

 

俺は現さんの話しを聞き終わると、ひとやすみるくを口にした。

 

 

「それと桐原さん、外にお客様が来てるようですが?」

 

 

りんなさんがそう言うと、思い出したかのように桐原さんは話始めた。

 

 

「そうでした…

実は皆さんに是非とも会いたいという方がおりましてね。

どうぞ」

 

 

桐原さんが声をかけると、りんなさんの後ろから作業服を着た感じの良さそうな男性が入って来た。

 

 

「どうも皆さん、はじめまして。

私、フォントアール社で社長を務めております、倉持というものです」

 

 

そう言って名刺を配る倉持さんは、俺の前で止まると手を握り涙をためた目で話し出した。

 

 

「この度は、本当に…ありがとうございます!」

 

「え?」

 

「おかげさまで、社員が怪我をせずにすみました!」

 

 

そう言って俺の手を強く握る倉持さんは、頭を下げた。

 

 

「本当に…本当にありがとうございます!」

 

「いえ、お役に立て良かったです」

 

 

倉持さんが手を離し、一礼をした後、霧子は倉持さんに話しかけた。

 

 

「倉持さん、今回の襲撃に何か心辺りは?」

 

「それが…全然。

取引先ともめた事はありませんし、恨みを買うような事も…」

 

 

霧子の質問に答えた倉持さんは堪えきれなかったのか、涙を流し始めた。

 

 

「失礼…ただ、何故こんな理不尽な事がと思いまして…いつ社員達が危険な目に遭うかもしれない。

それでも、配送を止める訳にはいかない…

こんなに辛い思いをするのは、初めてで…

それに…君達の様な学生を、こんな危険な事に捲き込んでしまって、申し訳ないと…」

 

「倉持さん…

ありがとうございます」

 

「えっ?」

 

 

俺が放ったお礼に、倉持さんは目を丸くした。

 

 

「嬉しいんです…倉持さんも、桐原さんも、俺達の事を気にかけてくれる。

俺達を心配してくれる、それが嬉しかったんです」

 

 

俺はポケットに手を伸ばし、ハンカチを取り出した。

 

 

「安心してください。

犯人は必ず、俺達と警察で捕まえます」

 

 

俺は倉持さんにハンカチを渡しそう告げた。

 

 

「はい…お願いします!社員は私の宝なんです!」

 

 

ハンカチを受け取る倉持さんに、俺はもう一度「任せてください」と告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

前回の襲撃から、特にこれと言ったてがかりもなく5日過ぎた。

 

そんなある日、俺はピットに向かうため学校に徒歩で向かっている。

何故か?

トライドロンは整備中、よって徒歩で向かうしかなかった。

 

 

「学校って…こんな遠かったっけ?」

 

 

なまじ車で登校していたせいか、徒歩だとえらく遠く感じる。

 

 

「穂乃果達、いつもこの距離歩いてるのか…

って、俺も半年前までは自転車か…」

 

 

そんな独り言を呟きながら俺は歩き続けた。

通学路だった神社のそばを通りかかったその時、見覚えのある後ろ姿が見えた。

 

 

「西木野?」

 

「ッヒャアァ?!」

 

 

俺の呼び掛けに驚いたのか、肩を大きく動かして飛び跳ねた。

 

 

「おっ、脅かさないでよ!」

 

「わりー」

 

 

目にうっすら涙を浮かべ、顔を真っ赤にして怒鳴る西木野に俺は謝った。

 

 

「てか、こんな所で何してる?」

 

「べっ‥別に!あんたには関係無いでしょ!」

 

「まぁ…そうだけど」

 

 

西木野が見ていた先に目を向けると、そこには練習に励む穂乃果達の姿があった。

 

 

「ライブまで後3日か…」

 

 

俺がそう呟くと、西木野は不思議そうな顔で告げた。

 

 

「貴方、あの人達とどういう関係なわけ?」

 

「あの人達?…あぁ、穂乃果達か。

ただの幼なじみだよ」

 

「そぅ…」

 

 

そう言って西木野は穂乃果達の方に再び目を向けた。

 

 

「…アイツ等が気になるのか?」

 

「べっ、別に!!」

 

 

そう言って西木野は去って行った。

 

 

「あの娘、いつも3人の様子見に来てるんよ」

 

「うおぅッ?!」

 

 

俺が西木野が去って行かくのを眺めていた時、突然かけられた声に俺は驚いた。

 

 

「…ビックリした~、脅かすなよ希」

 

 

俺の背後でクスクスと笑う巫女姿の希に、俺はため息混じりに話しかけた。

 

 

「ごめんごめん、2人が話し込んでたから話し掛けずらかったんよ」

 

 

謝りながら告げる希は申し訳なさそうに言った。

 

 

「いつもって…毎日か?」

 

「うん、前に来てからずっと」

 

「前に?」

 

「ほら、前に進二くんが勢いよう飛び出して転けた時」

 

「あぁ~…‥」

 

 

思い出すだけで恥ずかしい。

悲鳴が聞こえたと思い飛び出してみれば、女子高生に痴漢行為をいそしむ巫女の姿だったからなぁ。

 

 

「まぁ…前に進めたみたいで良かったわ」

 

「何が?」

 

「何にも♪」

 

 

そう言いながら希は神社へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!進にぃ~!」

 

 

声のする方を向くと、制服姿に着替えた穂乃果達が神社から出てきた。

 

 

「おはよっ、進にぃ」

 

「おはよう、進ちゃん」

 

「おはようございます、お兄さん」

 

「あぁ、おはよう」

 

 

俺は3人と合流すると学校に足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

ドライブピット

 

俺達はそこで、再び事件の整理をしていた。

 

 

「それにしてもサプリメントや健康食品ばかり…

もしかしてあのロイミュード、メタボを気にしてるのか?

それともコラーゲンでも採りたいのか…

それか、ただ単に腹が減っただけか…」

 

「何バカな事言ってるんですか」

 

「いやだって、アイツの目的が分からないと捜査進まないだろ?

襲われたのはほとんど健康食品やサプリメントを扱う企業だ。

そう考えるのが普通だろ?」

 

「確かにそうですが…」

 

 

そう言いながら霧子が手帳を開いた。

 

「襲撃はフォントアール社が3回、アカツキ製菓が2回、四ツ葉フーズとユウヒ食品がそれぞれあ1回…」

 

「目的が何にしろ、やっぱりロイミュードが手当たり次第に襲ってるようにしか思えないよな…」

 

 

情報を読み上げる霧子に俺は率直な感想を述べた。

そして俺はある事を思い出した。

 

 

「あっ…‥そう言えばベルトさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

『…なるほど、公安部は仮面ライダーの存在に興味深々と言うわけか…』

 

 

そう言って考え込むベルトさんに俺は前々から思っていた事を話す事にした。

 

 

「なぁベルトさん、やっぱり特状部のみんなや、警察に…公安部だけにでも、俺達の事話したらダメか?」

 

『…‥…‥…‥…‥…‥』

 

「沈黙が答えね…‥」

 

 

だんまりを決め込むベルトさんに、俺はそう言って座っているソファーのクッションを枕に横になった。

 

 

『前にも言ったが、信用できる人間は‥限られているという事さ』

 

「用心深い事で…‥」

 

 

『しかし敵の力は厄介だ、次は“ニューボディ”を試してみよう』

 

「“ニューボディ”?」

 

 

俺は聞き捨てならない単語に興奮し、飛び起きた。

 

 

『タイプスピードに次ぐ新たなボディ…その名も“タイプワイルド”』

 

 

そう言ってベルトさんは台座から映像を投影しだした。

 

 

「タイプワイルド…」

 

『ランブルダンプの様なパワータイプのシフトカーを楽々と扱える、パワーと防御力に特化したボディだ。

要は馬力の強い車に乗り換える様なものだ』

 

 

説明をするベルトさんの話を聞きながら、投影された映像のグラフに目をやった。

 

 

「パワーに防御力、すごい数値ですね‥‥」

 

 

霧子が興味深そうに見ていた。

確かにすごい、…

隣に表示されたタイプスピードのグラフと比較しながら見たが、パワーと防御力は桁違いだ。

 

ただ‥‥

 

 

「スピードが…悲しいくらい下がっているな」

 

 

そう‥‥

 

タイプワイルドは確かにすごいが、スピードが劇的に低いのだ。

 

 

『パワーと防御力を上げるには、色々と搭載するからどうしても装甲重量と装備重量が上がってしまうんだよ…

だったらいっそのこと、スピードは最低限まで落とし、残りをパワーと防御力に回そうと思ったんだ。

そのおかげでパワーと防御力は桁違いにまで跳ね上がったよ』

 

 

説明するベルトさんに俺は限度があるだろと心の中でツッコミを入れた。

 

 

『現在最終調整中だ』

 

「まぁ、適材適所だな。

試乗するのが楽しみだ」

 

 

俺は立ち上がると同時にネクタイを締めた。

 

 

「珍しく最初からトップギアですね」

 

「まぁな、俺達特状部も少しずつ認められてきたんだ、何より倉持さんや桐原さんの様に、俺達の事を第一に考えてくれる人が居るんだ、その人達の役に立ちたいしな」

 

『何よりだ、タイプワイルドにはキミの熱いパッションが必要だ』

 

「そろそろ授業が始まります、教室に戻りましょう」

 

「だな」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

昼過ぎ、学校が午前中に終わり、腹を空かせながら俺と霧子は帰路についていた。

 

あれから何の進展もなく、テスト期間が近づいた事で、部活動を全体的に止められた俺達は暇をもて余している。

 

 

 

「はぁ~…暇だな」

 

「仕方無いですよ、テスト期間で部活動は基本的に休みなんですから」

 

「まぁ、そうだけど」

 

 

ひとやすみるくを取り出しながら愚痴る俺と霧子は、事件の捜査が行き詰まった事から、息抜きに食事に向かうことにした。

本来なら特状部皆でいくはずだったが、究ちゃんはアイドルのイベントに、りんなさんはあれから公安につきっきりで不在である。

 

 

俺達が他愛もない会話をしていると、背後から呼び声が聞こえた。

 

 

「進にぃ~!」

 

「ん?‥‥穂乃果か」

 

 

駆け寄ってきたのは穂乃果達3人だった。

 

 

「進ちゃん今暇?」

 

「何か要か?」

 

「実は練習まで少し時間がありますし、お昼でもと思いまして」

 

「そ!でぇ~…海未ちゃんとことりちゃんとどっか食べに行こうって話になったの。

そしたら進にぃ達が見えたから一緒に…と思ったんだけど、お邪魔だった?」

 

 

何やら良からぬ事を考えているのか、怪しい顔でヒヒヒと笑う穂乃果の頭にチョップを入れた。

 

 

「アホか…邪魔も何も、俺達も飯食いに行くところだよ」

 

「なら尚更じゃん」

 

 

頭を両手で擦りながら、ぶ~と頬を膨らませジト目で睨む穂乃果に俺はため息をついた。

 

 

「余計な気遣いだ。

俺と霧子はそんな関係じゃないって、前にも言ったろ」

 

「そうですよ、私も暇だったので付いてきただけです」

 

 

霧子の説明に穂乃果は「な~んだ」と言ったが、心なしか、3人の表情が緩んだ気がした。

とくに気に止めず、俺は行くかと4人に言った。

 

 

「はぁ‥‥」

 

「何だよ霧子、ため息なんて珍しい」

 

「いえ、何でも。

ギアが入っていても、これはどうしようもな無いなと思っただけです」

 

 

霧子の言葉に俺は首を傾げると、一瞬霧子の額に青筋が見えた様な気がした。

 

 

「そう言えば…この間桐原さんから謝礼金が出ましたよね?」

 

「あ、あぁ‥‥」

 

「皆さん、今日は泊さんが奢ってくれるそうです」

 

「はぁーーーーー?!」

 

 

霧子の突然のカミングアウトに、俺は叫んでしまった。

その気になって喜ぶ穂乃果、ことりはクスクスと笑っていた。

 

 

「いえ、いくらなんでも…お兄さんにご迷惑なのでは…‥」

 

「いいえ、今のこの人に何をしてもバチは当たりません」

 

 

申し訳なさそうな海未の言葉をバッサリと切り捨てる霧子。

 

マジで容赦ねぇ…

 

 

「確かにライブの衣装代や、色々と使ったので助かりはしますが…」

 

 

海未も本音を漏らし始めた瞬間、俺の中の警告アラートが鳴り出した。

 

…ヤバい“アレ”が来る

落ち着け泊 進二、“アレ”のせいでどれだけ痛い目にあったと思っている!

“アレ”に惑わされるな、気をしっかり持て!

 

1人葛藤している俺を霧子は少し戸惑っている。

 

 

「泊さん?そんなにご迷惑でしたか?」

 

「違うよ先輩、アレは…」

 

 

穂乃果が霧子に説明をしていると、とうとう“アレ”が来た。

 

俺の目の前に来てうつ向くことり。

 

 

「進ちゃん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥お願い!!」

 

 

 

勢い良く顔を上げたことりは少し顔を赤らめ、潤んだ瞳と甘い声で頼み込んだ。

 

…‥そぅ、“アレ”とはことりの必殺技と言っても過言ではない、ことりのお願い攻撃。

 

俺はことりと10年以上の付き合いになるが、アレに対し少しの耐性を持つことすら出来ていない。

 

だが……

 

 

「ぐっ……」

 

「進にぃが耐えた?!」

 

 

耐え続ける俺の姿に、穂乃果達は驚いた表情になる。

 

ナメるな小娘、この俺の…鉄の意思と…鋼の強さを持ったこの心、そう簡単には落とさせない!!

 

 

「こうなったら‥‥海未ちゃん、出番だよ!」

 

「わっ、私ですか?!」

 

「海未ちゃん止めを!」

 

 

穂乃果の無茶フリと煽ることりに戸惑いながら海未が近づいてくる。

 

意を決したように深呼吸をし、俺の前で立ち止まる。

 

わざとなのか素なのか、引っ込み思案だった頃の仕草で、海未は俺の袖を引っ張り、ことりと同じように顔を赤らめ、潤んだ瞳で俺を見つめる。

 

そして‥‥

 

 

 

 

「お願い…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃん‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

「グハッ?!」

 

 

 

 

 

ことりの愛らしさとはまた違った、儚さの様なもの醸し出す海未の降るまいに、俺の自慢の鉄の意思と鋼の強さを持った心は、撃沈した……

 

 

「‥‥はぁ‥分かったよ」

 

 

ため息混じりに俺は了承し、海未の頭を撫でた。

 

 

「ありがとう…ございます」

 

 

少し恥ずかしいのか、うつ向いたままの海未は小さく礼を言った。

 

 

「「「‥‥シスコン」」」

 

 

ジト目で睨む霧子達3人

奢ってやる人に対しこの仕打ち、俺の味方は海未だけか…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

俺は談笑する4人の後ろを歩いていた。

すると少し離れた喫茶店近くに見覚えのある後ろ姿を目にした。

 

 

「…小泉?」

 

「ヘェッ?!…‥せ、先輩?!」

 

 

驚きながら振り向く小泉に、俺は笑いを堪えきれなかった。

 

 

「フッ…わりー、そこまで驚くとは思わなかった」

 

「も~…先輩、酷いですよ」

 

「だから悪かったって」

 

「いいですけど……あっ!先輩」

 

 

そんな会話をしていると、小泉が何かを思い出したのか俺に話しかけてきた。

 

 

「何?」

 

「実は先輩にお話がしたかったんです」

 

「俺に?」

 

「はい、実は……」

 

「進にぃ!早くしないと置いてくよ~!」

 

 

小泉が話し出すタイミングと被って穂乃果の叫び声が聞こえた。

 

 

「悪い小泉、また今度でも大丈夫か?」

 

「あっ、じゃあお礼だけ…

兄を助けて頂きありがとうございます」

 

 

そう告げた小泉は一礼した後、去っていった。

 

 

「小泉の兄を俺が助けた?」

 

 

身に覚えがない、考えていると穂乃果がまだかと叫んでいる。

俺はひとまず、考えるのをやめた。

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果達と話した結果、

俺達はハンバーガーショップに向かう事にした。

 

 

他愛もない談笑、その瞬間‥‥

 

 

 

 

 

―「「「「「っ?!」」」」」

 

 

 

 

 

重加速が発生した。

 

 

―「これって…」

 

―「どんより?」

 

―「体が…‥」

 

 

突然の重加速に驚く穂乃果達、すると後ろからシフトカー達がやって来た。

 

 

「っと、まさかまた…」

 

「かもしれません」

 

 

 

俺達が話し出した瞬間、重加速はおさまった。

 

 

「進にぃ、今のってどんよりだよね?!」

 

「あぁ……霧子は穂乃果達を頼む」

 

「分かりました、無茶はしないでください」

 

「えっ?ちょっと進にぃ?!」

 

「進ちゃんどこ行くの~?!」

 

「危険です、戻ってください!」

 

 

叫ぶ3人を無視し、俺は走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく走ると、背後からクラクションの音と共にトライドロンが走って来た。

 

 

『進二!』

 

「ナイスタイミング、ベルトさん」

 

 

やって来たトライドロンに乗り込もうとすると、再び重加速が発生した。

 

 

「またか?!」

 

『いや、この重加速は…』

 

 

ベルトさんが話そうとした瞬間

 

 

 

「先輩!」

 

「小泉?!」

 

 

走って来たのは小泉だった。

 

 

「何でこんなとこに?」

 

「それが、モンスターちゃんが…まるで何かに怯えてる見たいで…そしたら、どんよりが来て」

 

 

小泉の言う通り、小刻みに震えるモンスター。

すると何処からかエンジンの音が聞こえた。

 

 

「まさか…‥小泉乗れ!」

 

「えっ?でも…」

 

「いいから急げ!」

 

「はっ、はい?!」

 

 

小泉をトライドロン乗せた後、俺もトライドロンに乗り込み、乗り込むのと同時に変身、重加速反応の強い場所に向かった。

 

 

「ベルトさん、2回目の重加速って…」

 

『あぁ、恐らく…

っ?!進二!!』

 

「噂をすればか?!」

 

 

バックミラーに写ったのは、黒いバイクとそれに股がる死神の姿だった。

 

 

「先輩何か来ましたよ?!」

 

「ったく、しつこいな…

小泉、絶対車から降りるなよ?」

 

 

トライドロンから降りた俺は、目の前で停車したバイクに向かって歩いた。

 

 

「おい!そんなに俺が好きならサインやるから帰れ!」

 

 

《Gun…》

 

 

振り向くと同時に、銃撃を繰り出す死神。

 

とっさの事で避けられなかったが、何とか耐えることは出来た。

 

 

「相変わらずクールだねぇ…」

 

 

バイクから降りた死神と俺は徐々に距離を詰め、同時に駆け出した。

 

 

「ハッ!フン!タァッ!」

 

 

格闘戦に持ち込んだが、やはり死神の方が強い。

互いに連撃を入れてはかわし、攻撃をしてはかわす。

硬直状態に入ったとたん、マックスフレアが援護に出た。

 

 

「クッ…‥フン!」

 

 

フレアの一瞬の隙をつき、死神はフレアを叩き落とした。

 

 

「フレア!」

 

 

すると死神はフレアを拾い上げ、信じられない行動に出た。

 

 

《Tune…Max Flare》

 

「ぁ、それ俺の…」

 

 

死神はフレアを自前の武器に差し込み、フレアの能力を使いだした。

 

 

『やはり奴はプロトドライブのシステムを再現して造られたようだ…

シフトカーの力まで使う事が出来るとは…』

 

「マジかよ?!」

 

 

火炎弾を撃ち出す死神に苦戦を強いられるなか、何とか奴の懐に潜り込むことが出来た。

 

 

「返せ!」

 

 

奴の銃に差し込まれたフレアを奪い返した俺は、すかさずフレアにタイヤ交換した。

 

 

《タイヤコウカーン!MAX FLARE!》

 

 

再び格闘戦に入り、互いに距離を空けた瞬間に死神は口を開いた。

 

 

「人間を助けに行くのか?」

 

「ア"ァ?!」

 

「助ける価値などない、知恵を持つことで、人間の本質は…‥“悪となった”」

 

「ハッ…悪党御得意の演説か?」

 

 

俺が再び距離を詰め、上段蹴りを入れた。

死神はそれを受け流し距離を開き、銃撃を繰りた出した。

間一髪それを回避し再び構えると、死神は構えを解いていた。

 

 

「もういい…終わった頃だ」

 

 

そう告げると死神は、バイクに乗って去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

ドライブとの戦いを終えた死神、チェイスは歩道橋の上で自身の武器、ブレイクガンナーを見つめていた。

 

 

「仮面…ライダー…‥

奴を見ているとイライラする…」

 

「ならこれで機嫌を直せ」

 

 

そう呟くチェイスに、赤いコートを着た男、ハートが近付き、黒いケースを手渡した。

 

 

「これは?」

 

「俺とブレンからの、プレゼントだ」

 

 

チェイスの質問に笑顔で返すはハートは、ケースを開きその中身を見せた。

 

そこに仕舞われていたのは、銀の車体に蝙蝠、蜘蛛、蛇の意匠を型どった3台のミニカーだった。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

あの戦いの後、俺達が重加速の発生源に着いた頃には手遅れで、輸送車は襲われた後だったが、

幸いにもドライバーは命に別状はなく、骨折ですんだらしい。

 

穂乃果達と別れてすぐ、俺と霧子は学校に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室にはすでに現さんと桐原さんが来ており、俺達を待っていたらしい。

 

 

 

「今回は仮面ライダーが現れなかったらしいですね。

前回は公安からの情報提供にあわせて駆け付けた様ですし。

失礼ながら、私も一介の高校生が襲撃を防げたとは思えません。

これはあくまで個人的な推測ですが、あなた方…もしくは、あなた方の中の誰かが…仮面ライダーと繋がっているのではないでしょうか?」

 

 

桐原さんの言葉に、俺は肩をビクつかせてしまった。

 

 

「そんな事は~…」

 

 

そう言いながら俺達を見る本願寺先生、

 

(ヤメテ見ないで)

 

俺は本願寺先生から目を反らし、側に置いてある缶コーヒーに手を伸ばし口にした。

 

(ヤベー味わかんねー)

 

気になって霧子に目を向ければ、いつも通りクールにしていた……訳でもなかった。

机の下では、足がガクガクに震えていたのだ。

 

究ちゃんは…‥

 

 

「変~…身!」

 

 

(何やってんだコイツ…)

 

 

お気に入りの人形を使って、変なポーズをしていた。

 

 

 

「ナイナイ、あるわけ無いですよ~」

 

「デスヨネー」

 

 

しょんぼりとした顔でへこむ究ちゃん、それを苦笑いしながら見る桐原さん。

 

 

 

 

「では…私は本庁に戻ります」

 

 

そう言って桐原さんは部室を後にした。

するとりんなさんも後を追う様にドアに向かった。

 

「あれれれれ、ちょっとりんなちゃん?

公安さんの方へ?」

 

「ごめんなさ~い♪こっちにもいろいろあるんで☆」

 

 

りんなさんは先生の質問に答えると、ウインクをして部室を出ていった。

 

 

「すっかりあっちの人になったな、先生の嬢ちゃん」

 

 

現さんの言う通り、この事件が始まってからりんなさんはほとんど部室に来ていない。

それどころか、学校にも顔出さない日もあった。

 

 

「面白くねぇ、おい進二!

こうなったら輸送車の監視につくしかないな」

 

「そうっすね」

 

 

りんなさんがどうあれ、俺達は俺達の出来ることをしよう。

現さんの言葉に俺は返事をすると同時に席を立った。

 

 

「今度は俺がフォントアール社、お前がアカツキ製菓だ、この二つが襲撃回数が多いからな。

一応アカツキ製菓には刃野もつける、犯人が出たさいは無理せず刃野に任せろ」

 

「うすっ!現さん、何か気合い入ってますね?」

 

 

現さんから溢れ出る気合いに俺は、気圧されかけた。

 

 

「当たり前だ、俺はなぁ…二枚目のエリートが大嫌いなんだよ!!」

 

 

すると現さんは浅矢の取り調べの時よりも覇気のこもった声で叫び、勢いよく部室を飛び出していった。

 

 

「「「わかりやす~…」」」

 

 

その姿を見た俺達は顔見合わせて呆れたような、感心したような、微妙な声色でハモった。

 

現さんの意外な一面を見た俺は気を引き締め直した。

 

 

「よし、行くぞ霧…‥どうした?」

 

 

俺が見たのは、現場写真を凝視し、俺に引けを取らない量のひとやすみるくをくちにする霧子の姿だった。

 

 

「な~んか、モヤモヤするんですよ」

 

「とりあえず話はトライドロンでしよう、刃さんを待たせちまう」

 

「はい」

 

 

そう言うと霧子は、現場写真を手に部室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

トライドロン車内

 

俺達はアカツキ製菓に向かいながら、霧子の感じた違和感について話し合った。

 

 

「この現場写真、何か妙だと感じません?」

 

 

そう言って霧子は現場写真を俺に見せてきた。

 

 

「まぁ…確かに、俺も気になってたんだ。

何でフォントアール社の被害だけが他のよりも大きいんだろって…」

 

 

俺は最初に現場写真を見た時に感じた違和感を、霧子に話した。

 

 

「それですよ!

破壊の度合いも、積み荷の燃えかた、フォントアール社だけが他とは違う!」

 

「つまり敵には何かしらの目的があると…」

 

 

現場に向かいながら霧子と推理をしていると、霧子の携帯に連絡が入った。

 

 

「桐原さんからの襲撃予測です!

次に狙われているのは…フォントアール社です!」

 

「分かった!」

 

 

俺はトライドロンにパトランプを付け、アクセルを踏んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

輸送車の護衛についていた2人の刑事は目の前の異形に動揺していた。

 

 

「ついに見ちまった…‥

あれが先生の嬢ちゃんが言ってた怪物…」

 

「追田さん…‥アレ、“ドーパント”じゃ…ないですよね…?」

 

「風都に現れたって怪物か?」

 

「はい…」

 

「確か先生の嬢ちゃんはあの怪物の事は、確か…‥ロイ…ロリ、…何だっけか…」

 

「とりあえず、ドーパントじゃ無いんすよね?」

 

「あぁ…今するのは…」

 

 

追田の言葉に真倉は頷き、車を飛び出した拳銃を構えた。

遅れて追田も車から降りて懐から拳銃を取りだした。

 

2人が目の前の異形に立ち向かおうとした瞬間…

 

 

 

 

2人を重加速が襲った。

 

 

 

 

 

―「また、これか~!」

 

―「どんよりきた~?!」

 

 

緊張感の無い悲鳴を上げる2人は、動かない体でも果敢に立ち向かおうとした。

 

 

―「くっそ~…」

 

 

静止しつつある体に鞭を打ち、追田は引き金を引いた。

だがそれは、無意味で、無茶で、愚かな選択だった。

 

 

「ハッハッハ~♪お巡りさんの最期~♪」

 

 

異形、ロイミュードは打ち出された弾丸を、追田に向けて弾き返した。

 

 

―「嘘だろ…」

 

―「追田さん?!」

 

 

迫り来る弾丸、無力にも動けない2人は成す術がなく、立ち尽くすしかなかった。

 

 

―「俺…死んじまう~!」

 

 

死を覚悟しても、ゆっくりと迫る銃弾には恐怖を感じずにはいられない。

 

そんな絶望から彼を救ったのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…“赤い手”だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

 

 

俺はトライドロンから見た光景に驚いた。

ロイミュードは現さんの撃った銃弾を弾き返し、現さんに迫る。

 

それを見た瞬間、俺の中で“何か”が弾けた。

 

すかさずベルトさんのキーを回し、シフトスピードを差し込んだ。

 

 

「変身!!」

 

《DRIVE type SPEED!》

 

 

俺は走りながらシフトスピードを倒し、現さんの元に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

とあるビルの屋上、そこに1人の少年が座っていた。

 

 

「ふ~ん…やっぱり…‥」

 

 

少年はあるもの見ていた。

 

 

「トリガーはアレか…まぁ、分かってたけど♪」

 

「お前の目的は何だ?」

 

 

無邪気な声で笑う少年の後ろに一つの“影”が立っていた。

 

 

「何だキミか?」

 

 

少年にさっきまで無邪気さはなく、冷徹な声で話始めた。

 

 

「邪魔しないでくれる?キミ達の介入はまだの筈だよ、操り人形くん」

 

「…誰が、…ッ?!グッ、…ガ…‥」

 

 

少年と話していた影は突然苦しみだした。

しばらくすると影は落ち着いた。

 

 

「…‥すまないね、“この子”がまた、勝手な事をしたみたいで」

 

 

落ち着いた影は“さっきとは違った声色”で話始めた。

 

 

「まったく、しっかりしてよね?」

 

「面目無い、私はこれで失礼するよ」

 

 

そう言うと影はその場から消えた。

 

 

「仮面ライダー…‥か、楽しみにしてるよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……この時代の(オールド)ドライブくん…」

 

 

そう言いながら少年はその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

間に合った…‥

 

 

俺は現さんに迫る銃弾を掴み、握り潰した。

 

 

 

「来たな、仮面ライダー!」

 

 

俺の姿を見たクラッシュロイミュードは吼えると、こっちに向かって走り出した。

 

 

「現さん邪魔!」

 

 

現さんには悪いが、現さんの体を無理矢理パトカーに放り込み、クラッシュロイミュードに向かった。

 

 

 

 

 

 

クラッシュの一撃をかわし、取り巻きの2体に格闘戦を持ち込んだ。

 

 

 

「前回は使う機会なかったが、こい!」

 

 

俺の叫び声と共に飛んできた“ソレ”を、俺は掴んだ。

 

 

「ソレ、この間アニキが折った剣か?」

 

「ナンダナオッタノカ~?」

 

 

俺の掴んだ“ソレ”に奴らは驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――数日前…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベルトさん、これ…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…‥ハンドル剣、だよな?」

 

 

被せられた布を捲ると、そこに在ったのはハンドル剣と同じモノだった。

 

ただ一点を除いて…‥

 

 

『Exactly…‥だが少し違う。

見ての通り、ソレはハンドル剣だ。

制御ユニットを取り付ける前の、プロトタイプだがね』

 

 

そう…‥

このハンドル剣にはあるものが無い。

ベルトさんの言う制御ユニット、ハンドルが無いのだ。

 

 

「完成前の試作品って事か…‥」

 

 

『剣としてのスペックは変わらないが、制御ユニットが搭載されてない分、加速能力の制御が出来ない。

運用には十分注意してくれ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

俺は手にしたハンドル無しハンドル剣を構えると奴等に向かって振りかざした。

 

 

「ハァ!ッタァ!」

 

 

加速する斬撃に2体のロイミュードはついて来れず、斬撃を食らっていた。

 

見た感じは優勢に思えるが、実際は…‥

 

 

「やべー…ハンドル無いとマジで暴れ馬だよコイツ」

 

 

ハンドルが無い事で加速の制御が出来ず、腕に負荷がかかる。

 

 

「馴れるまで時間かかりそうだな…」

 

 

愚痴りながら再び剣を構え、深呼吸をし敵を見る。

 

奴等の動きに合わせ攻撃回数を最小限に、なおかつ一撃一撃を深く…

 

俺は目の前の敵に集中し、ハンドル無しハンドル剣

を使い攻撃をした。

 

 

「匂う、匂うぜ…ここだな!」

 

 

俺が取り巻きのロイミュードと戦闘していると、戦闘に参加していなかったクラッシュロイミュードは輸送車の荷台、その奥にある扉を破壊し、中から“大きなケース”を持ち出した。

 

 

「へへへ…‥見つけたぞ!お前ら、行くぞ!」

 

 

それを高らかに持ち上げると、そのケースを持って奴は逃げ出した。

 

 

「マッテマッテ~!」

 

「何だアレ…」

 

『進二、逃がすな!』

 

「あ、あぁ…」

 

 

逃げ出したロイミュードを追おうとしたが、残ったロイミュードが俺の行く手を阻んだ。

 

 

「くそ、行かせるか~!」

 

「邪魔だ!」

 

 

俺はすかさずシフトスピードをハンドル無しハンドル剣に差し込み、構えた。

 

 

《ヒッサーツ!SPEED!Full throttle!》

 

「ハアッ!」

 

「ギャ~?!」

 

「よし、後はアイツ等を…ッグァ?!」

 

 

俺は向かって来るロイミュードを一刀両断にし、逃げ出した2体を追いかけようと駆け出したが、背後からの銃撃に怯んだ。

銃撃の正体は簡単に分かった。

 

 

「またお前か!」

 

 

そこには予想通り死神が立っていた。

 

 

「安心しろ、これで最後だ…」

 

《Break Up…》

 

《Break…》

 

 

姿を変えた死神は、俺に向かって走り出した。

俺も死神に向かって駆け出し、近接戦に持ち込んだ。

死神の打撃と俺の斬撃、2つの金属音が交錯する戦いは、俺の劣勢で続く。

 

俺は勢いをつけて剣を降り下ろした。

剣自身の加速による超高速の斬撃を繰り出すも、奴は剣ではなく持ち手のグリップガードに自身の武器を当て、攻撃を止めた。

 

 

「何?!」

 

「フンッ!」

 

「グァァァ?!」

 

 

動揺した隙をつかれ、俺は勢いよく飛ばされた。

 

 

『進二、シャドウだ!』

 

「あぁ、頼むぞ!」

 

《タイヤコウカーン!MIDNIGHT SHADOW!》

 

 

俺がシャドウにタイヤ交換をし、シャドウのエネルギーを剣に送り、降り下ろした。

 

エネルギー体の手裏剣を無数に飛ばしたが、死神にダメージを与えることは出来なかった。

 

 

「フッ…」

 

 

すると死神は、禍々しい装飾の施された銀色のシフトカーを取りだし、自らの武器に差し込んだ。

 

 

《Tune…Chaser…Spider…》

 

 

「何?!」

 

 

紫色のエネルギーが死神の右腕に集中すると、鋭利な爪の付いた盾の様な銀色の武器と化した。

 

 

「ハァ!」

 

「ック?!…ガッ…」

 

 

謎の武器を用いて繰り出す死神の連撃を、俺は捌ききれずにいた。

 

 

死神はエネルギーを武器に集中させる。

 

デカイのが来る…

 

分かっていても体が動かない。

 

 

「ヌンッ!」

 

「ガァァァァァッ?!」

 

 

具現化したエネルギーの爪に俺は吹き飛ばされた。

 

 

「悪いがもう、お前に勝ち目は無い…」

 

 

そう言うと死神は武器のノズルを押し込んだ。

 

 

《Execution…》

 

「さすがに…アレは食らったらヤバイよな…」

 

 

俺はシャドウを剣に装填、エネルギーを集中させる。

 

 

《ヒッサーツ!SHADOW!Full throttle!》

 

《Full Break…Spider…》

 

 

お互いのエネルギーが衝突、相殺し合う中、余波エネルギーが全体に拡がり衝撃波となって俺達を襲った。

 

 

「何とか相殺出来たか…‥ん?」

 

 

死神の攻撃をしのぎきったと安心したのはつかの間、外野にいたクラッシュロイミュードが手にしている赤い液体が光だしたのだ。

 

 

「ヤベーゾ!」

 

「何だあの液体?!」

 

「アニキハヤクステテー!」

 

 

クラッシュロイミュードは取り巻きロイミュードに言われて、目映い光を放つ液体を放り投げた。

 

液体は海に落ちると同時に大きな爆発を起こした。

 

俺はその光景を見て、一つの考えが頭をよぎった。

 

 

「まさか、爆薬?!」

 

『何故そんなものが食料輸送車に』

 

「そういう事か…」

 

 

1人納得する死神は俺を見て告げた。

 

 

「俺の言う通りじゃないか…人間の本質は、悪だと言った筈だ」

 

「どういう事だ?!」

 

「分からんのか?

人間が密輸していたんだ、あの…爆薬を」

 

「何?」

 

 

クラッシュロイミュードが持つケース、その中の液体爆薬を指差しながら、死神は話した。

 

 

「勿体ない事した~…お前が悪い!」

 

「イタイ?!エエェェェ~…」

 

 

クラッシュロイミュードは取り巻きロイミュードに八つ当たりすると、再び爆薬を取り出した。

 

 

「この匂い、これだ…やっと満たされるぜ~」

 

 

そう言ってクラッシュロイミュードは爆薬をグビグビと飲み干した。

 

 

「爆薬を飲んだ?!」

 

「これを飲むとよ~、溢れるんだぜ~!とんでもない力がよ~!」

 

 

クラッシュロイミュードの行動に動揺した俺は奴の攻撃をかわせなかった。

 

殴り飛ばされて分かった、奴の力が増している。

 

クラッシュロイミュードの行動、爆薬を飲むことで増した力、輸送車の襲撃、消えた積み荷、爆薬、全てが俺の中で繋がった。

 

 

「そうか!アイツは…最初の襲撃であの爆薬を見つけたんだ!

そしてその味と力にハマって、輸送車を襲い続けた…フォントアール社の事件だけが酷い破壊状況なのは、アイツが爆薬を飲んで暴れたから…?

じゃあ…爆薬を積んでいたのはフォントアール社だけになる!」

 

 

繋がる真相、信じられない現実、

そして浮かび上がる倉持さんの顔…

 

 

「そんなバカな?!

あの人の良い社長が、爆薬を…」

 

「社長~?!何の事だ~!!」

 

「グァッ?!」

 

 

再びクラッシュロイミュードに俺は殴り飛ばされた。

 

すると、俺のもとに1台のシフトカーがやって来た。

 

 

『シフトワイルドだ!これでタイプワイルドになれ!』

 

「例のニューボディか?」

 

『この状況を逆転するにはそれしかない』

 

「分かった」

 

 

俺はシフトワイルドを掴むとレバーモードにし、ブレスに差し込んだが…‥

 

 

「シフトレバーが入らないぞ?!」

 

 

レバーが入らない…‥

 

つまりニューボディになる事が、出来ない…

 

 

「キミのパッションが低いんだ…

ニューボディと心のギアが噛み合わない…」

 

 

ベルトさんは原因を説明する…

 

シフトワイルドが使えない、その原因が俺を更に苛立たせる。

 

 

「こんな嫌な気分のままで、情熱なんて上がるか!」

 

 

何かが折れた…‥そんな気がする

 

俺はその場に座り悪態を付いた。

 

 

「ナンダ~…やる気無いのか~!」

 

 

俺の首をつかみ、持ち上げるクラッシュロイミュード、奴の一撃をモロに受けた俺は、立ち上がる事が出来なかった。

 

 

「まっ…待て…」

 

 

去っていくクラッシュロイミュード

俺は手を伸ばすが、意識が朦朧とする。

入れ代わるように歩み寄る死神…

 

絶望、諦め、虚無感、様々な感情が溢れる

 

意識を手放しかけた瞬間、

 

 

誰かが俺の首をつかみ、持ち上げる。

誰だか分からない、視界が霞む、力が入らない

 

誰だ…

 

 

「フフ…仮面ライダー…‥愚かで、哀れで、惨めな男だ…」

 

 

俺を掴み上げる誰かが喋る…

 

聞いた事のある声…‥

 

どこで聞いた…

 

誰だ…

 

 

「そうだな…グズの悪事を守って、正義の味方気取りだ」

 

 

側に立ち喋る死神

 

 

「ご褒美に、私の毒を…プレゼントしよう」

 

 

この言葉の後、激痛が俺の体を襲った。

 

 

「ッ?!…グアァァァァァァァ!」

 

 

強制的に引き戻された意識。

 

熱が、吐き気が、頭痛が、痺れ、痛みが、内側から俺を襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「苦しみなさい」

 

 

突如現れた進化体ロイミュードが放った毒に、進二はもがき苦しんだ。

耳を塞ぎたくなるような痛々しい悲鳴が響く中、死神と進化体ロイミュードは話し始めた。

 

 

「ブレン、クラッシュの力を上げるために、わざと自由にさせていたのか?」

 

「そういう事です」

 

 

(ブレン…‥敵の幹部か?)

 

話す内容、口調、それらからワタシは推測した。

話し終えた死神はこちらを向いた。

 

 

「ブレンの毒にやられれば、そう長くはもたまい…楽にしてやる…」

 

 

そう言って死神は銃を進二に向けた。

 

マズイ、今の彼では避けられない!

 

 

死神が引き金に指をかけた瞬間、ドリームベガス、ジャスティスハンター、ディメンションキャブが、それを阻んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死神が引き金を引くの防いだベガス達は、果敢に2体の敵に立ち向かう。

 

 

『よし!』

 

 

ベルトさんはタイミングを見計らい、オートでタイヤ交換をした。

 

 

《タイヤコウカーン!DREAM VEGAS!》

 

 

よりにもよってベガスかよ…

 

交換されたタイヤに心の中で愚痴る。

 

 

「俺の悪運を…試せってか…‥」

 

 

痺れる体でイグナイターを押し、レバーを操作する。

 

 

《ヒッサーツ!Full throttle!VEGAS!》

 

 

ベガスタイヤから大量に噴き出すコインの雨に、死神ともう1体のロイミュードは怯んだ。

 

俺はその隙に体を引き摺り、海に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

コインの雨が止むと、死神は辺りを見渡した。

 

 

「ク…逃げられたか…」

 

「構いません…どうせ毒で死にます」

 

 

悪態つくチェイスにブレンはそう言ったが、チェイスは納得出来ずにいた。

 

 

「分からんぞ…仮にも奴は、仮面ライダーだからな…」

 

 

そう言ってチェイス達はその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…ッ?!…ック…ハァ…」

 

 

海から這い上がる俺、なんとか敵の追撃から逃れる事が出来たのだ。

 

 

『キミの悪運はたいしたものだ』

 

 

そぅ…

 

出たのはスリーセブン

 

マ○レーン顔負けの悪運だ…

 

 

「いや…‥ベガスの運を、借りただけさ…」

 

 

俺はそう言ってシフトブレスに手を伸ばした。

 

 

『待つんだ!強化されたドライブでこの様だ…

変身を解くと、毒で一瞬の内に死んでしまう!』

 

「じゃあどうすりゃいいんだよ」

 

 

俺が悪態をついていると、サイレンと共に1台のさシフトカーがやって来た。

 

 

「救急車のシフトカーか?」

 

『ありがたい!彼は本来、人間を救うために作られたシフトカーだ。

彼の能力なら、毒を消すことができるはずだ』

 

「ホントかよ~…」

 

 

半信半疑で俺はシフトブレスに装填、レバーを倒した。

 

 

《タイヤコウカーン!MAD DOCTOR!》

 

「マッドドクター?!

また物騒な…」

 

 

ぼやきながら俺はイグナイターを押し、レバーを操作した。

 

 

《ヒッサーツ!Full throttle!DOCTOR!》

 

 

すると俺の体はた宙に浮いた。

 

これでひと安心……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

することは無かった…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛いッ?!…イタッ?!、ちょっ…イタタタッ?!グァッ?!、ガァァァ!?」

 

『言い忘れていたが、マッドドクターの治療は死ぬほど痛い』

 

「だから今言うなっ?!って、マジ痛ぇー!?」

 

 

マッドドクターの治療が終わると、変身が強制解除された。

 

 

「スゲェ…毒が消えてる…でも、もぅ…使いたくねぇや…」

 

 

自然と落ちるまぶた、俺の意識は、ここで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 




どうも、ここ最近○リコン疑惑をかけられているケモミミです。

私はただ、ごちうさのEDでメグがくるくる回るシーンで、「アングル高いよ!(カメラの)何やってんの!(スタッフ)」と口走っただけなのに。

まぁそれは置いといて、

お久しぶりです、大変お待たせしました。
リアルで、アクシデントが続いてなかなか投稿できませんでした。
一応3バカ強盗は後2話位で終わる予定です。
ホントペース遅くてすんません。
誤字脱字あれば、ご報告下さい。

まぁいつもどおり、感想、評価、お待ちしてます。
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