仮面ライダードライブ school idol project D 戦士と女神の協走曲   作:ケモミミ愛好家

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エリチはキツネで……
希はタヌキ…か?
凛は猫で、花陽はリスかな……
穂乃果は垂れ耳の犬で、海未は立ち耳の犬かオオカミか?
ことりは……羊……か?
真姫はウサギで、にこがなぁ~……猫は凛だしな~‥………‥………‥………‥………
よし!凛は白猫、にこは黒猫だ!
っは?!
すいません、挨拶がまだでした。
どうも、就活に失敗したケモミミです。
就活で落ちたショックをμ'sメンバーのケモミミ&シッポ姿の妄想で和らげてました(笑)
今回は少し日常会話と人間関係が分かるようにしたので、少し長めです。
では相変わらずの駄文ですが、楽しんで頂けたら幸いです。


誰が罪人達《かれら》を許すのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都内のある美術館、そこで事件は起きた

 

 

「ホントなんだよ!信じてくれよ、刑事さん!」

 

「俺ら、4人いたんです!」

 

「どんよりがしてる間に女子だけ消えたんです!」

 

 

俺は今、隣にいる同僚の部下と2人で、音ノ木坂の制服を着た男子生徒の事情聴取を行っている。

 

 

「どっか勝手に見に行っただけじゃねぇのか?」

 

 

隣にいる同僚の部下「真倉 俊」《まくら しゅん》が学生に聞くと、学生は続けて話した。

 

 

「違う!俺は見たんだ…怪物が拐ったんだ!」

 

「どんより……怪物……」

 

「こりゃ、また例の民間協力者の出番かねぇ追田?

確か進坊のいる、何だっけか、えーと………」

 

「特状部だよ、刃野」

 

「あー、それそれ」

 

 

そう言いながらツボ押し器で自分の肩を押す同僚、「刃野幹夫」《じんの みきお》がやって来た。

 

 

「ったく、また特状部(アイツ等)の力借りねぇといけないとはな…」

 

「だな、よりによって進坊がいる学校で協力者が進坊達だからな……あれだけの事があったってのに懲りねぇで、誰に似たんだか……」

 

「ま、当然"あの人"だろうな?」

 

「本当によく似てきたな……"泊警部"に………」

 

 

俺と刃野はお世話になった先輩を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場から離れた物陰から事件の様子を見る1台の洒落たミニカーがその場を去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院学生ホール

 

 

 

 

 

昨日の事件も無事解決し、

俺はいつもの様にひとやすみるくを食べながら、

 

 

「はぁ…朝から倦怠感スゲー………何で新学期早々テストがあるんだ?」

 

 

ぼやいていた。

 

俺は昨日、事件が解決した後に忘れ物を取りに教室に行くと、来週からテスト期間である事を希から聞いた。

警察に協力して、事件解決して、怪物と戦って、学生として勉強&テスト…………ハード過ぎない?

俺はベルトさんに俺がドライブであることを、警察か、せめて特状部の皆に話していいかと聞くと、

 

 

―――『敵がどこの、誰と繋がっているか分からない以上、むやみに正体を明かすのは君だけでなく、周りの人達をも巻き込む恐れがある、だから…NOだ!』

…と怒られた………

正体隠しながら警察に協力して学生として過ごす………

やっぱキツいな………

 

そんな事を考えながら、ひとやすみるく食べていると霧子がやって来た。

 

 

「ちょっと活躍したと思ったら、もうエンジン切れたのですか?」

 

 

そう言いながら俺が食べ散らかしたひとやすみるくの包装紙をゴミ箱に入れる。

 

 

「そう睨むなよ霧子、来週のテストにこないだの怪物の事とか、ドライブの事とか考えるとねぇ?

それにさ、ほらバネって縮み過ぎてると逆に力無くなるだろ?次に大きく跳ねるためにはさ、こう…1度、ビヨーーー…………ンって伸ばさないと……」

 

『なるほど…それなりに、説得力があるね』

 

「だろ?」

 

 

俺が熱弁していると、シフトスピードを操ったベルトさんがやって来て同意した。

 

 

「納得しないでください、ダメな人間の言い訳は聞きたくありません、そんなのでは仮面ライダーとはいえませんよ。

ねぇ?ハンター」

 

 

霧子の肩に乗ったジャスティスハンターはクラクションを鳴らし頷いた。

 

 

「相っ変わらず、俺に対して冷たいよな、お前は。

てか、仮面ライダーって何だよ?」

 

 

俺は少し皮肉混じりに返すと、霧子はムスッとした表情になり、肩のハンターはサイレンを鳴らし、反論するかのように飛び跳ねる。

てか、白昼堂々話しかけてくるベルトさんや霧子にべったりくっつくハンターとそれを満更でも無いようにハンターを肩に乗せたままの霧子見ていると、コイツらやシフトカー達は本当に自分達の存在を隠す気あんのか?

 

俺はそんな疑問を思いながら、ハンターで思い出した。

 

「てか、霧子。お前よくハンターと一緒に俺を追うけど、コイツの能力知ってて使ってるのか?」

 

「能力?……もしかしてジャスティスケージで生成される高電圧の檻の事ですか?」

 

「知ってて使ってたの?!」

 

 

なんてヤツだ………

 

 

 

するとパンの入った袋を持った穂乃果達が俺達に気付き、手を振りながらやって来た。

 

 

「おーい、進にぃおっはよう♪」

 

「おはよ♪進ちゃん」

 

「おはようございます、お兄さん」

 

「よっ3人共、おはようさん」

 

「おはようございます………あの泊さん、こちらの子達は?」

 

「あぁ、紹介するよ。

幼なじみの…」

 

「高坂 穂乃果です」

 

「南 ことりです」

 

「園田 海未と申します、お兄さんがいつものお世話になってます」

 

「いえ……?お兄さん?泊さんの妹さんですか?」

 

「いや、実は俺、この子の実家の道場の門下生でさ、彼女の兄弟子なんだ。

それにこの子の親父さんと家の親父が古い付き合いでな、昔から一緒に遊んでたんだ」

 

「なるほど」

 

「はい、穂乃果達と出会ったのもお兄さんからの紹介でした」

 

「そ、私と進にぃ、家が近所でよく店に来てたから、一緒に遊んだりしてたの」

 

「当時私は、家や性格の事もあってなかなか同年代の友達が出来なかったので、お兄さんが穂乃果達を呼んでくれたのですが………」

 

「進ちゃん、寝坊したんだよね?」

 

「ン?ま、まぁな?でも公園に行ったら、3人で仲良く遊んでたから安心したよ」

 

「そうなんですか」

 

「そうなんですよ、ところで先輩は……?っ!まさか!進にぃの彼女?!」

 

「えぇ~!そうなの?!」

 

「本当なのですか?!お兄ちゃん?!」

 

「なぜそうなる?!」

 

「違いますよ、安心してください。

泊さんが私の事を好きになっても、その逆はありませんから」

 

「お前…やっぱ一言多いよな?」

 

「それより進にぃ、仮面ライダーって知ってる?」

 

「ウェ?」

 

「仮面ライダーだよ仮面ライダー」

 

 

穂乃果の言葉に冷や汗をかいた。

 

―――嘘だろ?!噂になるの早くね?!

 

俺は焦る中、いつも通りに振る舞った。

 

「何だ、それは?」

 

「今凄い噂になってるの」

 

「ヘ、ヘ~そうなんだ?」

 

「どうしたの?進ちゃん」

 

「イッ、イヤ、何でもない」

 

「何でも、どんよりの中を動き、人々を救ったらしいですが」

 

「どんな人なのかな~?」

 

「サッサァナ?コトリハドウオモウ?」

 

「う~ん、悪い人じゃないと思うよ♪」

 

「噂ではタイヤを体に巻き付けた赤い人らしいですよ?」

 

「なにそれ、変態じゃん?」

 

「グハッ!」

 

「どうしたの?!進ちゃん?!」

 

「大丈夫ですか?お兄ちゃん?」

 

 

海未が話した俺《ドライブ》の特徴を聞いた穂乃果はバッサリと言い捨てた。

結構なダメージだな、おい

そんなやり取りをしていると、後ろから声がした。

 

 

「あの、…先輩……」

 

「ん?」

 

 

振り向くとそこには、昨日部室にいたメガネをかけた女の子がいた。

 

 

「君は確か昨日の…」

 

「はい!…小泉 花陽と言います。あの、えっと…昨日はありがとうございました!」

 

「あぁ、良いよ別に」

 

「本当は、西木野さんとお礼を言いに来たかったんですが、西木野さん…何か先輩とはしばらく会いたく無いらしくて………だから代わりにわたしが西木野さんの分のお礼をと思いまして…」

 

「西木野さん?」

 

「はい。昨日先輩に助けて頂いた、同じクラスの人です」

 

「あー、あの子ね」

 

「でも西木野さん、何で先輩に会いたく無いんですかね?」

 

 

瞬間俺の脳内にパステルピンクが浮かんだ、多分それが原因だろな。

すると小泉さんは俺の事を凝視している。

 

 

「俺の顔に何か付いてる?」

 

「っ!い、いえ………あの、何でも無いです!」

 

 

えらく慌てて取り乱したが、一呼吸すると真剣な顔でこっちを見て話し出した。

 

 

「あの、先輩!聞きたい事があります」

 

「ん?何?」

 

「先輩 …5年前、わたしと凛ちゃんを助けてくれたの覚えてますか?」

 

「5年前?」

 

「はい、わたし達が不良の人達にいじめられていたのを助けて貰ったんですが………」

 

 

俺は瞬間、3人の不良から助けた後、泣き付いて来た小学生の女の子を思い出した。

 

 

「もしかして………あの時の?」

 

「っ!はい!あの時はありがとうございました!」

 

「いや、良いよ。ああいうのは昔からほっとけない性格だからさ」

 

「はい……それとあの、今日の放課後……空いてますか?」

 

「ん?あぁ、多分大丈夫」

 

「でわ、放課後に体育館の裏にある大きな木の所に来て下さい、お話したいことがあります」

 

「?分かった」

 

「それでは失礼します!」

 

 

そう言いながら小泉さんは顔を赤くして去っていった。

 

 

「話ってなんだろ?なぁ、みんな?」

 

『「「「「えっ?」」」」』

 

「進にぃ…まさか、気付いてないの?」

 

「そう言えば、お兄さんは昔からそうでしたね……」

 

「やっぱり、進ちゃんは進ちゃんだね……」

 

「泊さん………最低です」

 

『……進二………君は少し…バカなのではないか?……』

 

 

何かみんな呆れた声と顔で俺を見ている。

あげくのはてには、ベルトさんまで肩に乗ってため息をつきだした。

………………何だよ?

なぜか糾弾されていると、あの放送が鳴り響いた。

 

 

【テステスマイクテース♪音ノ木坂学院生徒諸君おはようございます、特状部の皆さーん、事件が発生しましたので早く部室に来ちゃってくださーい!ッテイ!】

 

 

そう言って放送は切れた。

 

 

「またあの変な放送だね、海未ちゃん?」

 

「えぇ、特状部とはなんですかね?どう思います?ことり」

 

「うーん……わかんない♪」

 

「あの放送どうにかなんないのかな?」

 

「さぁ、先生に直接言って見たらどうですか?」

 

 

そう言いながら俺が席を立つと穂乃果が話しかけてきた。

 

 

「あれ?進にぃ、どっか行くの?今海未ちゃんとことりちゃんとであの特状部ってのについて話してるんだけど、進にぃはどう思う?」

 

「あー……俺達がその特状部なんだわ」

 

「「「えぇーーー!!!」」」

 

「そこまで驚かなくても……」

 

「何をしている部活何ですか?事件と言ってましたけど……」

 

「まぁ、どんよりについての研究?とそれが起こす事件の解決かな?」

 

「そうなんですか……あっ!呉島先生、おはようございます」

 

「おはようございます、先生」

 

「おはようございます」

 

「おはようございます、呉島先生」

 

「おはよ、呉ちゃん」

 

「あぁ、おはよう。それと泊、その呉ちゃんってのは止めろ。

この間、凌馬や志渡にからかわれて大変だったんだぞ?」

 

「だって呉ちゃん真面目って言うか、カタイんだよ。

だから、少しでも親しみ易いようにフレンドリーにね?」

 

「フレンドリー過ぎるだろ、全く……

それより園田、この間の結果良かったぞ」

 

「ありがとうございます」

 

「あれ?二人とも知り合い?」

 

「はい、呉島先生は私が所属している弓道部の顧問をしていただいてますので」

 

「へぇ~」

 

「それに園田の道場には短い間だが門下生として通っていたんだ」

 

「えっ?!そうなの?!」

 

「はい、お兄さんとは入れ替わりのような形で道場を抜けられたそうです」

 

 

そんな世間話をしていると、霧子に呼ばれた。

 

 

「泊さん、急ぎますよ!」

 

「あ、あぁ!すまん、じゃあ俺はこれで!」

 

 

俺は駆け出すと、今まで見たことの無い洒落たシフトカーが目に入った。

 

 

「なぁ?見たこと無いシフトカーいるぞ?」

 

「えっ?……ベガス?!………まさか!」

 

 

霧子にシフトカーの事を尋ねようとしたら、霧子は顔色を変え持っていたコップを落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は部室に行くとそこで待ってた現さんと合流し、現場に向かった。

 

 

「進二、嬢ちゃん渡す物がある」

 

 

現さんはそう言うと、黒い手帳のような物を渡しに来た。

 

 

「現さん…これは?」

 

「上が用意したもんだ。正直見た瞬間驚いたがな、開いてみろ」

 

 

俺達は言われた通りに手帳を開くと見覚えのあるものだった。

 

 

「これって、警察手帳……ですよね?……ねぇ?泊さん」

 

 

「あぁ、だが細部が違う。」

 

 

俺達が手渡されたのは、警察手帳のような物だった。

 

 

「さすがだな、進二。これはお前達用の警察手帳、まぁ、民間協力の証明書兼、捜査許可書ってところだ。いざとゆうときや、俺が側にいなくても現場で動いたり、捜査するために上が用意してくれたんだ。」

 

「なるほど、確かに警察相手なら普通に協力証明書で何とかなるが、一般人からすれば、協力証明書なんて見てもピンとこないもんな?」

 

「そうなんですか?」

 

「あぁ、実際協力証明書だけで出来ることは限られてるからな。

それと進二、今日はアイツ等も来てるから、挨拶してけ」

 

「アイツ等?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達はピコピコを持って現場に入ると、懐かしい顔を見た。

 

 

「もしかして………刃さん?」

 

「おぅ、久しぶりだな進坊…………何だその格好?」

 

「あー……後で説明します。刃さんがいるって事は、マッキーも来てるんすか?」

 

「真倉さんだろが、クソガキ」

 

「チッス、マッキー。相変わらず小者っぽいな?」

 

「うっせーぞ!てか、何で俺だけタメ口何だ?!」

 

「いや、だって年近いし、昔からの仲じゃん?」

 

 

俺が再会したのは、親父の部下だった刃野 幹夫と真倉 俊、いつもツボ押し器を持ち歩いてる刃さんはよく忙しかった親父の代わりに遊んでくれた人だ、マッキーは俺が小学生の頃の先輩でよく絢瀬とからかって追いかけっこをしたりと、昔からの知り合いだ。

二人には現さん同様、半年前世話になった。

特にマッキーは捜査のし過ぎで過労で倒れた程だ。

あの事件があっても、変わらず接してくれる皆には感謝している。

 

ただ…………

 

 

 

「な、なぁ…追田?本当にあれで大丈夫なのか?」

 

「まぁ……うん、多分な?」

 

「何か周りの視線が痛いんだが?」

 

「心配するな、俺もだ」

 

「刃野さん、追田さん、野次馬があれは何だと集まって来るんですが?」

 

「怒鳴ってでも追っ払え、こんなの警察が誤解されるだけだ」

 

 

 

 

 

 

 

俺達の捜査(ピコピコによる測定)を見て不安な顔するのはやめてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は捜査を終え部室に戻った。

 

 

 

「お帰り~泊ちゃん、どうだった?」

 

「どうもこうも、また赤っ恥かきましたよ先生」

 

「現場にはやはり重加速粒子が残存していました。

他の生徒の証言もありますし、怪物による事件なのは間違いないと思われます」

 

「いや、どう考えても行方不明事件だろ」

 

 

霧子が捜査報告をすると、現さんはそれを否定しようとした。すると、突然究ちゃんが笑いだした。

 

 

「違うんだな~追田警部、ボクが真相を教えて差し上げましょう」

 

 

そう言いと究ちゃんが取り出したのは、1枚のチラシを持った人形とある記事のページを表示したタブレットだった。

 

 

「一週間前に起こった幽霊アトリエ事件、怪物が幽霊を食べていたと言う自称美人主婦の目撃証言、その幽霊は全て女性だった……同じ趣向性を持った怪物の犯行だよ、間違いない」

 

「まーたオカルトか、そんなのはお前の好きなネットの中での話だろが!」

 

 

そう言いながら現さんは究ちゃんの持っている人形を取り上げ俺達の前に放り捨てた。

究ちゃんと現さんが喧嘩している中、俺はチラシを持った究ちゃんの人形を手に取った。

 

 

「究ちゃんが言うと如何わしく聞こえるけど、この情報意外とビンゴじゃね?」

 

「ですね、調べる価値はあると思います」

 

 

そんなやり取りをしていると先生が突然話し出した。

 

 

「あんれ?今日沢神ちゃんお休み?」

 

 

そう言われ辺りを見渡すと、確かにりんなさんはいなかった。

 

 

「珍しいな、りんなさんが休みだなんて」

 

「まぁ、本人は飛び級ですでに大学卒業しているからね」

 

「そうなんですか?」

 

「そっか、霧子ちゃんは知らないんだね。

りんなさんは4年程前に大学を卒業して博士号と教員免許を取ってるんだよ」

 

「そ、ちなみにりんなさんは今年で二十歳、飛び級のせいですごせなかった学生生活を送るために教師でなく生徒としてうちに来たわけ。

何でもうちの学校の理事長とは知り合いらしくて、無理言って入学したらしいぜ」

 

「そうなんですか……」

 

「ハイハイ!では、究ちゃんの言ってたアトリエの捜査は放課後に行いますので、皆さんちゃんと授業受けて来てくださいね。

ハイ、じゃあ今日はここま……」

 

「待ってください!」

 

 

先生がそう言って切り上げようとした時、霧子が声をあげ出した。

 

 

「ビックリした~」

 

「ホントだよ、どうした霧子?珍しく熱くなって」

 

「私は、このままアトリエの捜査に向かうべきだと思います。

もしアトリエにいる人物が犯人なら、被害者が増える一方です」

 

「確かに、霧子ちゃんの言うことは一理あります、ですがあなた達はあくまで学生です。

本来の学業に専念するのが、一番大事なのですよ」

 

「っ!ですが!」

 

「霧子!」

 

 

俺が怒鳴ると、霧子は悔しそうな顔をして部室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は教室に向かう前にピットに寄った。

 

 

 

 

 

『ん?どうした、進二…授業に向かったんじゃないのか?』

 

「なぁベルトさん、聞きたい事あるんだが……」

 

『?何かね』

 

「あの洒落たシフトカー来てから、霧子の様子が変なんだが?」

 

『うむ、シフトカーの中には独自で事件を捜査している者もいる。

彼、ドリームベガスは霧子と深い因縁のある事件を探しているのさ』

 

「因縁…」

 

 

俺がその言葉に考え込むと、ベルトさんが話しかけてきた。

 

 

『それよりも進二、放課後に例のアトリエに向かうのかね?』

 

「ん?それがどうしたんだ、ベルトさん」

 

『…………ハァ…君は、何か忘れていないかね?』

 

「忘れる?………‥……………………………………あっ!」

 

『レディとの約束を忘れるとは………君こそなってないね?』

 

「うるさいよ!何で昨日敵に言った台詞で返すんだよ!」

 

 

そう言いながら、俺はピットを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室に戻ると、ちょうど授業が始まった。

ちなみに世界史、呉ちゃんの授業だ。

心なしか、呉ちゃんが嬉しそうに微笑んだような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わり、俺は放課後に例の1年生、小泉さんと会う事を考えてた。

 

―いったい、何のようだろ?お礼ならしてもらったし、話したいならあの場で話せば済むし、わざわざ女の子が放課後に人気の無い体育館裏に呼び出してまでする話って…………」

 

「それって、告白じゃないの?」

 

「なるほど、告白か………って、え゛ぇー!?」

 

「きゃあ?!もぅ、ビックリするじゃない!」

 

「あれ?にこ?…え?いつから?」

 

「わざわざ女の子が…てとこから」

 

「えっ?声出てた?」

 

「えぇ」

 

「マジで?」

 

「マジよ、ハァ…相変わらずアンタはそうよね?私はなれたけど、希が可哀想に思えてきたわ……」

 

「ん?何でそこで希が出てくるんだ?」

 

「ハァ?!」

 

 

俺はにこに質問した瞬間、おもいっきり机を叩かれ、怒鳴られた。

 

 

「本気で言ってんの?!どれだけ飴と車しか興味ないの?!」

 

「い、いや………最近は音楽も聞くようになったぜ!ほらっ、お前が前に言ってたスクール………えっと……「アイドルよ!!」そう、それの曲」

 

 

俺は焦りながら答えた、にこがすごく怖かった。

 

 

「で?どんなの聞いてるの?」

 

「えっ?あ、あぁ…えっと……これだけど………」

 

 

そう言って俺は鞄の中のプレイヤーを出してにこに渡した

 

 

「ふーん、A-RISE ね。まぁ、確かに無難な所ね」

 

「だろ?でも、何でさっき希が出てきたんだ?」

 

「ウチがどないしたん?」

 

「げっ?!希?!」

 

「にこっちひどいなぁ?そこまで驚かんでもええやろ?」

 

「仕方無いでしょ、ビックリしたんだから……」

 

「それで?何かあったん?」

 

「いや、実は……「何でも無いわよ!?私喉渇いちゃった、進二奢ってあげるから、イチゴ牛乳買ってきて希の分も!」…………お、おぅ………」

 

 

俺はにこに500円玉を渡され、背中を押されながら教室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にこは今、バカのお陰で無駄な出費と体力を消費した。

そしてにこは、少し息を整えて希の方を向いて聞いた。

 

 

「ねぇ、希?」

 

「ん?どうしたん?にこっち」

 

「アンタ、進二の事どう思ってるの?」

 

「どうって、いい人やなって…「そうじゃないでしょ!」っ!にこっち……」

 

「ごめんなさい、怒鳴って……でもそうじゃないでしょ、希だって分かってるでしょ?

私があのバカをどう思っているのか、自分がどう思っているのか、分かってるでしょ?」

 

「にこっち……ウチは……」

 

「分かってる、アンタがあの時の事、半年前のことでアイツに言えないでいること。

だから、私は‥…にこは、アンタが吹っ切れてから勝負するつもりよ!

それまでは抜け駆けしないから……」

 

「にこっち……でも、どうやって謝ったらええんかわからんのや……」

 

「そんなの、にこが知るわけないでしょ。

まぁ…バカ連れて買い物やカラオケ、遊園地にでも行ってたら?

でも‥………一番効果的なのは、絢瀬の所ね。あそこに行って"二人"に謝るの、それで仲直りするの」

 

「明くんと泊くんに………」

 

「あとそれ!」

 

「えっ?」

 

「えっ?じゃないわよ!その"泊くん"ってのを直す、昔みたいに」

 

 

ちょっとお節介が過ぎたのかしら、それとも説教しすぎた?!

希の顔が暗くなってきたのを見たとたん、にこは焦ってしまった。

でも、希なら大丈夫、そう思う自分がいる。

すると希は、"昔の希"の顔をした。

 

 

「どうやら、吹っ切れたみたいね?」

 

「うん、ありがとうな、にこっち」

 

「と、当然よ!なんたって未来のスーパーアイドル、にこにー様の励ましよ」

 

「お礼に、溜まってたぶんのワシワシでお礼や!」

 

「えぇ?!ちょっ、希、やめっ…やめて…」

 

「ココか~?ココがええんか~?」

 

「に、にこだって負けないわよ!」

 

 

覚悟を決め、希に反撃した私は足を滑らせた。

 

 

「にこっち!」

 

 

気付くと私は希を下敷きにする形で倒れこんだ。

いわゆる、床ドンの形。

 

 

「大丈夫?!にこっち………にこっち?」

 

「やっぱり、アンタはこっちの方が良いわ……」

 

「にこっち……ありがとうな……」

 

「‥…さっ、さぁ!辛気くさいのは無しにして、…善は急げよ、行ってきなさい」

 

「えっ?でも次の授業が……」

 

「次は音楽の紅先生よ?あの人、性格と口だけじゃなく頭も軽いから、何とかなるわ」

 

「酷い言い様やな……」

 

「分かったならさっさと行く!」

 

 

私は希の背中を押し教室から出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチは今、あの日を受け入れるために進二くんのいる購買に向かっている。

すると向こうからイチゴ牛乳の紙パックを持った進二くんが歩いてきた。

 

 

「あれ?希、どうしたんだ?」

 

「ちょっと、連れてって欲しいとこあるんやけど」

 

「どこ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………明くんとこ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今トライドロンで、希と絢瀬の墓に向かっている。

エンジンと周りの音しかしない中、希が話し出した。

 

 

「ごめんな?急に………」

 

「いや、別にいいさ………………ただ………少し驚いたよ」

 

「えっ?」

 

「希が自分から絢瀬のとこに行きたいなんて」

 

「‥………うん……」

 

「着いたぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は絢瀬の眠る墓の前に、並んでしゃがみこんでいる。

花を添える希の顔は少し辛そうだった。

すると希は何か決心したような顔つきになると口を開いた。

 

 

「実はな………あの日ウチは、二人の事占ったんや……その時、二人にこのカードが出たんや」

 

 

すると希は懐から二枚のカードを取り出した。

 

 

「これは………塔、かなぁ……こっちは………死神か?」

 

「そぅ………意味は、………悲嘆と………死……」

 

「………………………」

 

「ウチは……最初はたかが占いやから大丈夫やと思った。

でも、何回やっても、同じやった……二人に…伝えたら……ッ………

何か変わったかもしれん………だから………ウチ……は………ッ……」

 

「………そうか………だからあの時……」

 

「だから、…ウチは、二人に、謝りたくて……」

 

「謝る必要ねぇよ、希は俺らを助けようとしてくれた、それだけだ………………絢瀬を死なせたのはお前じゃないよ。

あの時引き金を引いたのは、俺だ……」

 

「でも………」

 

「あ"ぁ~もうっ!だったらさっさと謝れ!謝んに来たんだろ?絢瀬に謝って、自分を許せ ‥………

でないと、今度は自分で自分の心(じぶんじしん)を殺すことになる……お前には……そうなって欲しくない」

 

「………………うん」

 

「明くん………あの時は、ごめんなさい……ウチの勝手が明くんを死なせ、彼を苦しめた………こんな身勝手なウチの事……許してくれる?」

 

 

希が墓に向かって謝ると、追い風が吹いた

 

 

―――「許すもなにも、始めっからお前達を怨んだ覚えはねぇよ、だから前向け、自分を許せ、無理なら俺が、お前達を許すよ‥………」

 

 

「「―っ!」」

 

 

驚き振り返ると、絢瀬がいた……だが、瞬きをした瞬間、そこには誰もいなかった………

 

 

「……見えた?」

 

「………見えた」

 

「聞こえた?」

 

「あぁ、聞こえた。希も?」

 

「ウチも……明くん笑ってた………」

 

 

俺だけならまだしも、希にも聞こえていた。

希の方を向くと彼女はうっすらと、涙を流しこう言った。

 

 

「これが本当の……スピリチュアルパワーやね……」

 

「だな」

 

「ねぇ?」

 

「ん?」

 

「ウチの事…許してくれる?」

 

「あぁ‥……‥…………なぁ?」

 

「何?」

 

「俺の事、許してくれるか?」

 

「うん」

 

「そっか………帰るか、希」

 

「うん♪行こ、進二くん♪」

 

 

 

こうして俺達は、また一つ、前に進んだ

 

 

このあと、学校に戻るとカンカンに怒った凰蓮先生に捕まったのは、言うまでもない………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は昼休み、一年生の教室に来ていた。

放課後に捜査に出ることになったので、小泉さんに少し遅れる事を伝えに来たのだが………

 

 

「ねぇ、そこの君ちょっと良いかな?」

 

「はい、何です………あっ!」

 

「………あっ!」

 

 

 

振り向いたのは昨日助けた、西木野さんだった

しばらく無言が続くと、

 

 

「では、失礼します」

 

「まてまて、いきなりどこ行くつもりだ?ホントに失礼だな」

 

「何ですか?痴漢(せんぱい)?」

 

「今何て言った?」

 

「先輩ですが?」

 

「あ、そぅ………」

 

「それより、何か用ですか?」

 

「そぅそぅ、小泉さんって子いる?話があるんだが」

 

「彼女なら飼育係で小屋に行ってます」

 

「そっか……じゃあ伝言頼んで良いかな?」

 

「ヴェェ?!」

 

「ヴェェって………そこまで驚かなくても」

 

 

中学の時の滑舌の悪い友人を思い出した

あまり人付き合いが良くなく、俺と絢瀬以外に友達がいないヤツだったが…… 今なにしてんだろな‥………

 

 

「ちょっと用事が入ったから少し遅れるって伝えといてくれないか?」

 

「まぁ、分かりました………」

 

「じゃあ頼むな?」

 

 

俺はそう言って教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは飼育係の仕事を終え、教室に戻った。

すると西木野さんが話しかけてきた。

 

「ちょっと」

 

「な、何?西木野さん……」

 

「さっき3年の先輩が来て伝言頼まれたの」

 

「伝言…ですか?」

 

「何でも、放課後に用事が出来たから少し遅れるって」

 

「そぅ……ですか……」

 

「じゃあ伝えたからね」

 

「あっ、はい……ありがとうございます……」

 

 

そう言って西木野さんは席に戻った。

用事ってもしかして朝の放送かなぁ……

わたしはそんなことを考えながら席に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は、究ちゃんの言っていたアトリエに足を運んだ。

 

 

「特殊状況事件観察研究部?まさか、君たちのような若い子供が、警察の民間協力者とは‥……世の中にはいろんな事や物があるんだねぇ……多様な価値観との出会い、アバンギャルドだ!♪」

 

 

「浅矢 一広」《あさや かずひろ》このアトリエの主人で前衛的な美女画で有名な芸術家だ。

絵とかあんまし見ないから凄いのかどうか分からんが………

すると浅矢は霧子の腕を掴むとどこかへ連れていこうとした。

 

 

「っ!ちょっと?!」

 

「いや、失礼……君があまりにも美しかったので、つい。

どうかね?私の絵のモデルにならないか?無論疚しい事はしないさ、見ての通り首から上にしか興味が無いのでね…… それに、君を画いていれば、何か思い出すかもしれない……幽霊騒動の事とかね?」

 

「あっ……あの、先生……」

 

 

すると背後からおどおどとした態度の男性がやって来た。

 

 

「し、失礼ですよ……初対面の女性に……い、嫌がってるじゃないですか……」

 

「だからお前の画は冴えないんだよ藤宮!!理想のモチーフへの欲望が、衝動が、米粒ほども感じられない!!」

 

 

そう怒鳴った浅矢は藤宮と呼んだ男性に、彼が描いたであろうデッサンを投げつけた。

正直俺には、違いが分からなかった。

 

 

「いや、突然失礼。センスの無い弟子でね。」

 

 

浅矢は一呼吸すると冷静さを取り戻し、謝罪した。

そして俺達はアトリエを出た。

 

 

「怪しいですね、浅矢画伯」

 

「あぁ、ビンゴ穴がいきなり4つ空いた感じだな………………あれ?究ちゃんは?」

 

「幽霊アトリエの画像を抑えておくらしいですよ」

 

 

霧子は俺の背後を指差すと、そこには脚立にまたがり、カメラでアトリエの至るところを連写する究ちゃんがいた。

 

 

「アイツの方が怪しいな………」

 

 

俺がため息混じりに言うと、どんよりが起きた。

 

 

―「「っ!」」

 

―「うわっ、どんより来た~」

 

 

すると隣から悲鳴が聞こえ霧子を見た瞬間、驚いた。

霧子の腕が光の糸のようになって消えていった。

霧子の叫びと共に1台のシフトカーが猛スピードで向かって来た、あの時の洒落たシフトカー、ドリームベガスだ。

ベガスは自身の能力でトランプを生成し、それを俺達に向けて飛ばした。トランプは俺達を通りすぎ、背後にいたロイミュードに当たった。

それと同時に、マックスフレア、ミッドナイトシャドウ、ファンキースパイクが俺のホルスターに、ジャスティスハンターは霧子のホルスターに納まった。

 

 

「大丈夫か?!霧子!!」

 

顔を青くした霧子が震えていた、普段からは想像も出来ないような怯えようだ。

すると背後からクラクションが聞こえ、振り返るとトライドロンが停止し、ドアが開いた。

 

 

『こっちだ!進二!』

 

「助かった、いくぞベルトさん!」

 

『OK! start your engine!』

 

「変身!」

 

《DRIVE type SPEED!》

 

 

やって来たトライドロンからベルトさんを外し腰に巻いて俺は急いで変身し、霧子を避難させ戦いに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は泊さんに言われトライドロンの陰に隠れ、さっき消えかけた手を見た。

 

 

「さっきの……もしかして……」

 

―やっと見つけた、アイツはあの時の‥………

 

私は思い出す、今まで抑えてきた、あの時の恐怖と悲しみ、そして、怒りと憎しみの感情を。

そして私は、トライドロンの陰からドライブ(泊さん)の戦いを見守った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は絵の具の様なロイミュードと格闘戦をして、間合いを取るとベルトさんが話しかけてきた。

 

 

『気を付けろ!進化体だ、どんな能力を持っているか分からない』

 

「あぁ、さっき見たよ。人間を光の糸にする能力だった‥……っ!」

 

 

するとロイミュードは近くのコンクリートを光の糸に変え、こちらに向けると、もとのコンクリートに戻った。

 

 

 

「マジかよ?!」

 

《SP,SP,SPEED!》

 

 

俺は急いでシフトレバーを操作しかわした。

 

 

「人間以外にも変えられる何てな。

しかも、もとの姿に戻せるだなんて、厄介だなぁ‥………」

 

 

俺はぼやきながら、再びロイミュードに格闘戦を持ち込んだ、互いに掴みにらみ合いになった瞬間、ロイミュードが口を開いた。

 

 

「貴様が″新しい″、仮面ライダーか?」

 

「っ?!″新しい?"」

 

俺はヤツの言った言葉に動揺した。

その一瞬をつかれ、カウンターを受けて吹き飛ばされた。

するとスピードタイヤがみるみる光の糸になって消えていった。

 

 

「やっべ」

 

『早くタイヤ交換したまえ!』

 

 

すると絵の具のロイミュードに攻撃をしながらベガスがやって来た。

 

 

「よし、お前だベガス」

 

 

俺はベガスを掴みシフトブレスに差し込んだ。

 

 

《タイヤコウカーン! DREAM VEGAS!》

 

 

すると金色のタイヤが3つに増えて、タイヤ交換された。

 

 

「おぉ…今度も盾か、しかも2つ」

 

 

俺は盾で攻撃を防ぎながら絵の具野郎に近づき、盾で殴り付けた。

 

 

『いいぞ、止めだ!』

 

 

アッパーカットを入れ絵の具野郎を殴り飛ばし、シフトブレスのイグナイターを押し、シフトレバーを倒した。

 

 

《ヒッサーツ! Full throttle! VEGAS!》

 

 

するとさっき使った盾が体に装着され、ルーレットになった。

派手な音声と共にルーレットは回りだした。

 

 

「うぉ…何コレ……すげェ事起こりそう」

 

 

ルーレットが止まり、タイヤの絵が3つ揃った。

 

 

―――チャリンッ!チリリリリン‥………

 

 

出てきたのは1枚のコインだった

 

落ちたコインの音だけが、虚しく響いた‥………

 

 

 

 

 

 

 

……‥………

 

 

………………………

 

 

………………………………

 

 

‥………‥………‥………‥………

 

 

‥………‥………‥………‥………‥………

 

 

‥………‥………‥………‥………‥………‥………

 

 

 

 

「‥………‥………‥………ん?」

 

 

 

『ハズレだったようだね………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

状況が理解出来ない

ハズレ?今ベルトさん(コイツ)ハズレって言ったか?

 

 

「ゑぇ~?ハズレとかあんの?…必殺技に?………」

 

 

すると絵の具野郎は攻撃をしてきた。

俺はとっさに持っている盾で防ぐと、そこには誰もいなかった。

 

 

「逃げられたか………」

 

『ベガスと戦うにはコツがいるんだ』

 

「えぇ~……そうゆうの先に言ってよ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――同時刻―――

 

ある町外れの廃工場、そこに何かから逃げるように息を切らせながら走る男がいた。

男が倉庫に入ると、緑の服を着た男、ブレンと、赤いコート着た男、ハートが現れた。

 

 

「逃げるなよ、友達だろ?」

 

 

ハートの言葉に怯えながら男は答えた。

 

 

「な、なんだよ!?たかが銀行強盗しただけだろ?!」

 

「やり方の問題なのですよ、アナタはあまりに乱暴で、大規模で、無計画………」

 

 

男の言葉にブレンが答えた。

すると男は背後の殺気に気付き、振り返った。

そこには上下紫の服を着た男、チェイスが立っていた。

 

 

「くそっ!死神め!!」

 

 

男は持っていたバックをチェイスに投げつけ、姿を変えたが………

 

 

《Gun…》

 

 

チェイスは持っていた銀と紫の銃の様な物でバックを撃ち抜いた。

ロイミュードに姿を変えた男を見たチェイスは持っている銃のノズルを左手で押し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Break up…》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重低音と共に紫色の光がチェイスの姿を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺が裁かれるなら、あの勝手な絵描きもどうにかしやがれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《Break…》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うぁーーーーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場には男の姿はなく、ロイミュードのコアとなるナンバー“051”だけが残っていた。

 

 

「……もう一度…やり直せ…‥」

 

 

チェイスがそう呟くと、コアはブレンが持つタブレットに吸い込まれ消えると、ハートが口を開いた。

 

 

「確かに、No.051の言う通りだ、見張っておく必要があるな……ブレン」

 

 

「……ペイント…ですね?」

 

 

ブレンの答えにハートは頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達はあの後すぐにアトリエに戻り、ピコピコで調査をした。

 

 

「なかなか精が出るね」

 

 

 

声がした方を向くと浅矢と藤宮がやって来た。

 

 

「その機械良いよ♪実にアバンギャルドだ」

 

 

浅矢は去り際に霧子の肩に触れて去っていった。

その時、霧子と藤宮がぶつかった。

俺は浅矢の態度にイラッときた。

 

 

「余裕だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、藤宮がこっちを見たような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は一度ピットに戻り、ベルトさんからロイミュードの擬態能力について説明を受けた。

 

 

『ロイミュードは人間の皮脂質に近い膜を全身に張る事が出来る、しかも鼓動などの生物的データを偽装する事が出来る。見破ることは困難だ』

 

「重加速粒子も体から測定出来ないんじゃ、ボロが出るまで、手の出しようが無いってか……」

 

「それまでに何人の女性が犠牲になると思ってるんですか?」

 

「霧子?」

 

いつもとは違う霧子の雰囲気に俺は戸惑った。

 

「それを救ってやれるのが、私達じゃないんですか?

ノロノロとしている場合じゃないでしょ!」

 

「だけどな、霧子。

厄介な相手だぜ?アイツ等は人間の世界に溶け込んでいる方が安全だって事を知ってるんだ。

それに、俺達は学生で警察じゃない、捜査するのはあくまで民間協力だ」

 

「理屈は分かります……ですが、それを飛び越えて人間を救えるのが……」

 

「それが……仮面ライダー………ってヤツ?」

 

 

俺の言葉に悔しそうに顔をしかめた霧子はピットを出ていった。

すると足元からクラクションを鳴らしながら、ベガスがやって来た。

シフトカーにまで責められんのかよ………

 

 

「何だよ……お前まで俺に抗議かよ?」

 

『それだけ霧子は怖い目に会っているのさ‥………10年前にね‥……』

 

 

俺がベガスに話しかけると、何かを知っていそうなベルトさんが話し出した。

 

 

「10年前‥………グローバルフリーズの日か?」

 

 

ベルトさんの言葉に俺は尋ねた。

 

 

『心に傷を負っているのは、君だけじゃないのさ………君が親友を失ったのと同じように、彼女もまた、大切な人を失った‥……』

 

「大切な…人……」

 

『殺されたのだよ……母親を、ロイミュードに……』

 

「っ!」

 

『10年前、当時7歳の霧子達は母親と夕食に出かけていた、その時、グローバルフリーズが起こり、霧子の母親はロイミュードから彼女を庇い、殺された……そして、霧子自身も側にいた人間をデータ化するもう1体のロイミュードに襲われた……その時、彼女を救ったのが“プロトドライブ”………後に敵は彼を仮面ライダーと呼んだ………そしてその名はヤツ等にとって宿敵の異名となった』

 

「仮面ライダー…同時に霧子のナイト様ってわけか……俺より前に先輩のドライブがいたとはね……あの絵の具野郎が言ってたのは、そういう意味だったのか‥………」

 

 

俺はシフトブレスを見つめ、一つの疑問が浮かんだ。

 

 

「待てよ………じゃあ、何で俺がドライブなんだ?

前にもドライブになったヤツがいるなら、素人の俺よりも、そのプロトドライブになったヤツがドライブになった方が良くないか?」

 

『ん……残念ながら、彼は敵を撃退したが、命を落としたんだ‥………』

 

「えっ?」

 

『プロトドライブは君と違って、敵のコアを破壊する力がまだ備わってなかったからね………』

 

「すまん………」

 

『謝ることは無いさ、むしろ謝るのはワタシの方だ………年端もいかない君達を、戦いに巻き込んでしまったからね………』

 

「なぁ、霧子がアンタに協力する様になったのは………」

 

『母親の仇を取るためだろうね………彼女は探しているのだよ、親の仇を……そのためにワタシに協力をする様になった。

霧子は今回の敵を、あの時に自分を襲ったロイミュードの進化体だと睨んでいるようだ』

 

「霧子の母親を襲ったロイミュードのことも、分かってるのか?」

 

『………………………心当たりは、あるがな………』

 

「どんなヤツ何だ?」

 

『すまない………こればかりは、答えられない……』

 

 

何かに怯えている、そんな気がした。

 

 

『そんなことより進二、行かなくて良いのかね?』

 

「何が?」

 

『………………』

 

 

ベルトさんに呆れ顔で見てくる………

 

 

『体育館裏で1人待ち続ける少女………待たせる男は最低だと思わないか?』

 

「っ!やっべ!?」

 

 

俺は約束を思いだし、時計を見て焦り走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は特状部部室の隣の資料保管室で、重加速粒子測定機を片付けていた。

すると私が使っていた測定機に小さな紙が貼られていた。

 

 

 

 

―【詩島さん、今回の事件についてお話したいことがあります。

明日の12時頃、アトリエの裏口を開けておきますので、来てください。

くれぐれも内密に、先生にバレないために1人で来てください。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、今までに無いくらいに焦り走っている。

 

 

「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!」

 

 

体育館裏に着くと、小泉さんがいた。

 

 

「ごめん、小泉さん待たせ………」

 

 

こっちに気付き、振り返った小泉さんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に申し訳ありませんでしたー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日俺は、人生で初めて土下座をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは先輩に聞きたいことがあり、放課後にここ、体育館裏の大きな木のある場所で待っている。

事件が起こり、その捜査で遅れると聞いたけど、なかなか来ない。

夕陽が差し込み、辺りが暗くなるに連れて不安になる。

すると待っていた人が来てくれた。

嬉しかった、もしかしたら事件の捜査で何かあったのじゃないかと不安で堪らなかった。

無事に来てくれた先輩を見たら涙が出てきてしまった。

涙を拭い、前を見た瞬間、先輩の姿が見えず、下を向くと土下座をして謝る先輩がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何て事をしたんだ。

こんな女の子を1人でこんな時間まで待たせるなんて。

すると小泉さんは慌てながら駆け寄ってきた。

 

 

「せ、先輩?!やめてください?!そんな、大丈夫で…キャッ!」

 

「え…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔を上げると勢い良く躓き、倒れてくる小泉さん……

俺は助けようと立ち上がったが、間に合わない……

受け止められたが、中腰の体制でバランスを崩した

俺にはオチが見えた

デジャヴ?

いや、違う……これは前にも経験したな……

ハァ………また、このオチか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―息苦し……くない?

だが甘い香りはする……

 

って!そんなことはどうでもいい!

もう覚悟は出来た、さぁ、来い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は頬に走る衝撃に備え歯を食い縛ったが一向に痛みが来ない…

恐る恐る目を開くと、絶句した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小泉さんを正面から抱きしめる形で、小泉さんの尻を鷲掴みにしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁわわわわわ///////」

 

「ごっ、ごめん、小泉!」

 

 

俺は急いで小泉さんを引き剥がそうとした。

が…………

 

 

 

 

 

 

それは軽率かつ愚かな選択だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ムニュン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな擬音語が聞こえるかのように柔らかな二つの膨らみを、俺の両手は感じ取った。

今度は、小泉さんの胸を鷲掴みにしていた。

小泉さんの顔は赤くなり、涙目になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このパターンは初めてだなぁ……………

しかも思いのほか、希ほどじゃないが、絵里と同じ位は………っていかん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は理性の崩壊一歩手前で我に返り手を離したが、突如ケツに痛みが走った。

 

 

「っ!痛ってー!!」

 

「ぴぃっ?!」

 

 

突然叫び出した俺に、小泉さんは驚いた。

 

 

「ごめん、急にケツに痛みが………」

 

 

二度目の絶句

そこには濃い紫を基調とした黄緑のタイヤの猛獣のようなシフトカーがいた。

コイツ見たことあるぞ、ピットでよく見かける、ハンターとしょっちゅう喧嘩する……

確か、マッシブモンスター

何でいんの?何で俺のケツ噛んだの?

そんなことを考えていると小泉さんの口からとんでもない一言が放たれた。

 

 

「あれ、モンスターちゃん?どうしたの?ダメだよ、いきなり先輩のお尻を噛んだら」

 

 

小泉さんに叱られ、申し訳なさそうにクラクションを鳴らし少し後ずさるモンスター

何だ‥二人は知り合いだったのか‥………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「ぴぃっ?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっ、まっ、えっ、ええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どっ、どどどどどどど、どういうこと?!

 

なっ、何で小泉さんがモンスターと?

えっ?

モンスターが小泉さんと?

違う違う、ちょっと待って………

何で、小泉さんが、モンスターの、こと、知ってるの?

よし!!

これで聞こう。

 

 

 

俺は頭の中で小泉さんにどう尋ねるか、シミュレーションした。

 

 

「ビックリサセテゴメン、ヒトツキキタイコトガアルンダケド?」

 

「?……はい、良いですけど………先輩大丈夫ですか?」

 

「ナニガカナ?」

 

「汗すごいです………あと、声も変ですよ?」

 

「ソ、そうか?」

 

 

俺は咳払いをし、呼吸を調えて、小泉さんに質問をした。

 

「何で小泉さんはモンスターのこと知ってるの?」

 

「えっと、前に野良犬から学校のアルパカさんを守ろうとしたわたしを、野良犬から助けてくれたんです」

 

「ふーん……そんな事が……」

 

「先輩、もしかしてモンスターちゃんの事を知ってるんですか?」

 

「えっ?」

 

「先輩の聞き方、知ってるみたいでしたから……」

 

「‥………‥………‥………」

 

 

 

 

 

三度目の絶句

しまったー!墓穴掘ったー!

モンスターの事知ってるのって、知ってる人間の聞き方じゃーん

俺は頭脳の全てをフル回転させ返答を探したが、小泉さんの一言で、俺の思考は、頭脳は、体は、完全に停止した。

 

 

「それより、先輩にお尋ねしたいことがあります!」

 

「ん?何かな(言い訳作成中)」

 

「あ、あの先輩は………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………仮面ライダー…なんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?
ただいま設定等作成中です。(思いつき書いたから、何も考えてなかった)
正体に気づかれた主人公がどう乗り越えるのかは、まだ考えてません。
次回も来週中には投稿出来るよう頑張ります。

それでは、感想やアドバイスあれば気兼ねなく書いてください。

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