仮面ライダードライブ school idol project D 戦士と女神の協走曲   作:ケモミミ愛好家

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仕事を探すより、獣っ娘パラダイスがあるであろう異世界への扉を探す方が、俺のためにもなるし、このご時世に安定した職に就くよりかはよっぽど現実的だと、本気で異世界へ行く手段を模索したケモミミです。
夏風邪引いて投稿遅れました。
最近、ドライブ関連の玩具が叩き売りされていたので、買うかどうか本気で悩んでます(笑)
今回も駄文ですが、楽しんで下さい!


現れた追跡者《しにがみ》は何者なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩は………………仮面ライダー……何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今この子何て言った?

俺は自分の耳を疑い聞き直した。

 

 

 

 

「俺が‥………なんだって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩は仮面ライダーなんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

…………

 

 

 

………………

 

 

 

………………………

 

 

 

………………………………

 

 

 

………………………………………

 

 

 

………………………………………………?

 

 

 

 

‥………‥………‥………‥………何で?

 

 

 

―――おかしい

変身するとこ見られた?

いや、前は車の中で変身したし、その前も誰もいない公園だったし………ここはやはり…………

 

 

 

俺が考え抜いた行動は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーって、何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………とぼける事だ

 

 

こんな所で正体を知られたとなると、今度こそハンターの檻の中だ…………

それだけはなんとか避けたい。

ここは下手に誤魔化すより、完全に知らないフリで通すしかない。

 

「えっと、わたしや凛ちゃんを襲いに来た怪物を倒した人です…」

 

「何で俺が、その……仮面ライダー?なんだ?」

 

「えっと、その……ごめんな…さい……」

 

「いっ、いやいや?!謝らなくて良いから、泣かないでくれ、なっ?そうだ!飴あるよ?食べるか?悲しい時や辛いときは甘い物が……ブァッ、グァ……」

 

 

突然涙声で謝る小泉さんを慰めていると、突如、股間を猛烈な痛みが襲った。

 

 

 

下を見ると、エンジンを噴かしながら第二撃のスタンバイをするモンスターがいた。

どうやらヤツが猛スピードで俺の股間に突っ込んで来やがったようだ。

俺が小泉さんを虐めていると勘違いしているのか、敵意剥き出しだ。

両手で股間を押さえる俺を心配し、近づく小泉さんに心配ないと伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛みが和らぎ、俺達は会話を再開した。

 

 

「で、何で俺が仮面ライダーだと思ったんだ?」

 

「先輩が昔、わたしと凛ちゃんを助けてくれた時、先輩はケンカする前、あの不良の人達に言った事覚えてます?」

 

「もしかして‥…この、ひとっ走り付き合えよの事?」

 

 

俺は腰を低く落とし、いつものポーズを取る。

面と向かって見られると、少し恥ずかしいな……

 

 

「はい……実は、その…仮面ライダーさんも、先輩と同じポーズで、同じ台詞を言ったんです」

 

「‥………‥………‥………」

 

「先輩?汗すごいですよ…顔色も悪いし…」

 

「チガウヨ、ボクハカメンライダーナンカジャナイヨ?」

 

「でも……」

 

「ホっ、ホントホント……俺は昨日倒れてくる柱から小泉達を助けてなんかないよ……」

 

「えっ?」

 

「ゑっ?」

 

「わたしは怪物に襲われたとは言いましたが、倒れてくる柱から助けてもらった何て言ってない…ですよね?

どうして、分かったんですか?」

 

 

「‥………‥………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤッベェェェェェェェェェェェ!!!

 

 

 

 

完全にヤっちゃったよ

どうしよ、コレ?

 

 

 

 

俺は自ら掘った墓穴に盛大に飛び込んだ事に焦り、冷や汗がダラダラと流れ出した。

完全に思考が止まったその瞬間‥………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~♪「「!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の携帯から着信音が流れた。

 

 

「ごめん、ちょっと待って」

 

「あ、はい…」

 

 

着信は………りんなさん?

なんだろ……とにかく助かった。

 

 

「はい泊、どうしたんすか?」

 

―〈あ、進二くん?実は今千早さんに会ってね、昨日の事件解決に進二くんが尽力してくれた事を話したら、すごい喜んでくれて、お祝いにみんなでご飯に行こうって話になったの〉

 

「母さんが?」

 

―〈そ、だから今どこ?もし学校なら、多分部室にまだ西城くんが居るから、伝えて来てね?霧子ちゃんにはこっちから連絡するから♪〉

 

「分かった、場所は?」

 

―〈えっと、近所にあるレストランのワグナリアって所〉

 

「あ~、あのファミレスね、了解」

 

―〈頼んだわね~♪〉

 

 

 

俺は通話を終えると携帯をしまい、小泉に話しかけた。

 

 

「悪いな小泉、ちょっと用事出来た」

 

「いえ、気にしないで下さ……」

 

 

~~~♪

 

 

 

すると今度は小泉の携帯が鳴り出した。

 

 

「すいません……はい、もしもし…お母さん?‥……え?……うん……うん……分かった…うん、じゃあ、お仕事頑張ってね…」

 

「どうしたの?」

 

「お母さんからです、仕事が長引いて今日は遅くなるそうで、晩ごはんは自分で作って食べてだそうです…」

 

 

「そっか……それなら、一緒に来るか?」

 

「えっ?!」

 

「俺のせいでこんな時間まで待たせちまったからな。

もう暗いし、俺車通学だから、小泉を家まで送って行くつもりだったんだ。

用事もみんなでメシ食いに行くだけだから、晩飯も食えるし、ちょうどいいだろ?」

 

「でも…ご迷惑じゃ……」

 

「全然、むしろみんな歓迎してくれると思うぜ。

ちょっと待ってろ…………

………もしもし、りんなさん?一人増えるけどいいよな?」

 

―〈いいけど誰呼ぶの?〉

 

「この間の目撃者の子だよ」

 

―〈ハハ~ン♪確かに可愛い娘達だったけど、もう手を出したの?〉

 

「何でそうなる」

 

―〈冗談よ♪目撃証言で協力してくれたし、むしろ歓迎よ~♪〉

 

「ありがとな、じゃあ連れてくから………………

な?大丈夫だったろ」

 

「はい、じゃあ………お言葉に甘えて…」

 

「おぅ、じゃあ行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは今、駐車場に向かっている。

泊先輩に先輩は部室に用があるから、先に車の所で待っておくように言われたからだ。

先輩は………「俺の車、赤いスポーツカーだから、多分見たらわかるかな?そこで待ってて」………そう言っていた。

 

 

「赤いスポーツカー…赤いスポーツカー……あれかな?

……えっ?……この車…」

 

 

わたしは初めて見るはずの先輩の車に驚いた。

 

 

「この車…やっぱり、先輩が……」

 

 

でも……どうして先輩は………

 

 

 

 

 

 

しばらくして先輩がやって来た。

わたしは、胸に残ったモヤモヤを抱えたまま、学校を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と小泉がファミレスに入ると、店員さんが出迎えてくれたが………

 

 

「いらっしゃいませ、ワグナリアへようこそ。

2名様ですか?」

 

「‥………?あっいえ、沢神か、泊で待ち合わせしているものですが………」

 

「お待ちしておりました。

では、12番テーブルですので、ご案内致します」

 

 

そう言って出迎えてくれたのは、小学生くらいの女の子だった。

さすがに小泉も驚いていた。

店員の女の子に案内してもらうと、りんなさんが座っていた。

 

 

「遅いわよ進二くん」

 

「わりー、わりー」

 

「あの…お邪魔…します……」

 

「いらっしゃい♪」

 

「りんなさんは……紹介しなくていいな」

 

「ひっど~い」

 

「小泉、りんなさんは分かるな?」

 

「あ、はい」

 

「今日集まるのは特状部のメンバーだから、初対面なのは……あれ?母さんは?」

 

「お手洗い……あ!来た来た、千早さーん」

 

「えっ?千早……?」

 

「あら?進二、その娘貴方のガールフレンドかしら?」

 

「開口一番に何てこと言いやがる。

小泉、このひ……「ふぇ、」……ふぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フエェェェェェェェェェェェェェェェ!?」

 

 

 

 

 

 

 

突然叫びだした小泉に俺らはもちろん、店中の人達が驚いていた。

 

 

「びっくりした~、どうした小泉?」

 

「ど、どどどどどどど、どうしたもこうしたも無いですよ!先輩!あっあの御方は……」

 

「お客様、どうかなさいましたか?」

 

「あぁ、すいません。なんでも無いで……えっ?」

 

 

小泉の叫びに反応した女性店員がやって来たのだが、俺はその店員に言葉を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何でこの人、帯刀してるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その女性店員は腰に日本刀にしか見えないものを腰につけている。

俺は店員さんに何でもない事を再度伝え、席についた。

小泉を見ると、まだ口をパクパクとしながら驚いていた。

 

 

「とりあえず落ち着け小泉、なんかあったか?」

 

「小泉ちゃんどうしたの?」

 

「…あ…あの!!」

 

「えっ?な、何かしら?」

 

 

またもや突然、小泉は俺の母さんの前に立ち大声を出した。

母さんも戸惑っている。

すると小泉は目を輝かせながら言った。

 

 

「あの!もしかして、元スーパーアイドルの如月 千早さんではないでしょうか!!」

 

「え、えぇ。そうですけど……」

 

「やっ、やっぱり……あの!サインを!あ、握手をしてもらっていいでしょうか!」

 

「お、落ち着け小泉。母さんが困ってる」

 

「はっ!…す、すいません!」

 

「いいわよ、気にしないで」

 

「しっかし驚いたな、さっきまでとは別人だな」

 

「私も~、前に部室に来たときはおとなしい娘だと思ってた」

 

「あぁ、意外な一面ってヤツだな。

てか、母さんってアイドルだったの?」

 

 

「「「えっ?」」」

 

 

「な、何だよ。

てか、究ちゃんいつの間に来たんだよ?」

 

「今さっきだよ。

それよりも進二くん、まさか如月 千早を知らないなんて、君はそれでも千早さんの息子かい!」

 

「私も千早さんの事は知ってたわよ?」

 

「えっ、りんなさんも?

母さんってそんなに凄い人なの?」

 

「凄いなんてものじゃ無いですよ!」

 

「小泉?キャラ変わってるぞ?」

 

「如月 千早さんは、無名だった小さな事務所に所属していながらも、当時のメンバー12人で一躍有名になった伝説のアイドル。

当時メンバーが学生だった事から、学生でもトップアイドルになれる事を証明し、スクールアイドル誕生のきっかけを作ったとされる、まさに生きる伝説!

その上、メンバーの中でも群を抜いた歌唱力を持ち、その歌声は奇跡だと言われるほどで、千早さんを越えるアーティストは未だに現れておらず、世界中では彼女を越える歌姫は二度と現れないと言われるほどの人智を越えたアーティスト!伝説のアイドル伝説でも特集を組まれるほどの超有名人ですよ!」

 

 

熱弁する小泉は、今までとはまったくの別人と言えるほどの豹変ぶりを見せつけた。

 

 

「な、なるほど……」

 

「進二くんが来る前に、何人かの人がサイン貰いに来たのよ?」

 

「そうなの?母さん」

 

「えぇ。でも、アイドルはもう引退したから、普通に接してもらいたいわ」

 

「すいません…」

 

 

しょんぼりとする小泉を見た母さんは、クスクス笑いながら手を差しのべた。

 

 

「まぁ、サインはダメだけども、進二のガールフレンド候補の娘だし、握手位なら良いわよ?」

 

「アンタ何言ってんの?!」

 

「ありがとうございます!」

 

「小泉?!」

 

 

 

母さんの爆弾発言はスルーしたのか聞こえてなかったのか、がっしりと母さんの手を握る小泉はものすごく嬉しそうだった。

 

 

 

「そういや霧子は?」

 

「何でも今日は予定があるらしくて、無理だって」

 

「霧子ちゃん…今日の事件から、様子へンだよね?」

 

「西城くんもそう思う?」

 

「まぁ、霧子なりになんかあんだろ……それより何か頼もうぜ。

腹へって仕方ねぇ」

 

 

 

 

 

みんながそれぞれ注文すると、俺と究ちゃんはドリンクバーに人数分のドリンクを取りに行った。

その時に、奥の厨房から皿の割れる音が連発し、男の怒鳴り声がすると思えば、今度は女の子の悲鳴と打撃音、男の断末魔が聞こえた。

小学生くらいの女の子といい、帯刀女といい、この店大丈夫なのか?

 

 

 

 

席に戻りみんなと雑談していると料理が運ばれた。

頼んだメニューは

究ちゃんがカレーライス

りんなさんはハンバーグステーキ

母さんがドリアにデザートと称しソフトクリームを3つ

小泉は特盛ご飯とご飯のお供セットと言う変わったものを注文した。

ちなみに俺は、超激辛担々麺。

どうでもいいが、俺は飴が大好物だが、味覚は辛党なのだ。

運んできたメガネの男性店員の頬は片方腫れていた。

断末魔の持ち主は彼だな、そんな事を思いながら料理を口にした。

味は普通に旨かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事がすみわたしは今、先輩の車に乗せて貰い家に向かっている。

それにしても今日は驚いた。

まさか先輩が、あの如月 千早さんの息子さんだったなんて。

食事の時の会話や雰囲気を思いだし、笑いが込み上げてきた。

 

 

「フフッ」

 

「どうした?小泉」

 

「いえ、今日は楽しかったなって…」

 

「あ~、確かに。

たまにはあんな風に、みんなで飯食うのも悪くないな。

‥………久しぶりだよ、あぁやって母さんと笑いながら食事するの」

 

「えっ?」

 

 

先輩の言葉に質問すると、何でもないと笑いながらはぐらかされた。

でも、その時の先輩の笑顔は、どこか悲しく、寂しそうな笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街のとあるゲームセンター

そこには、レースゲームを楽しむ赤いコートを着た男、ハートがハンドルを握り、ゲームを楽しんでいた。

 

 

「こんな所に居たのですか?ハート」

 

「ん?…ブレンか、何か様か?」

 

「様も何も、何をなさっているのですか?」

 

「ゲームと言うらしい、なかなかに楽しいぞ。

どうだブレン?一勝負」

 

「遠慮しておきます」

 

「つれないな……」

 

「何時からここにいらしたのですか?」

 

「ほんの6時間ほどだよ…おっと!」

 

「6時間?!

ハート……あなたは我々の長です。

そんなのでは、他の者達に示しがつきません、何故6時間もゲームなんかを……」

 

「あぁ……最初は本当に暇潰し程度の気持ちだったんだがな…やっているうちに‥……」

 

「おや、ゴールしましたね。

なかなかのタイムですね?」

 

「いや、またダメだった……」

 

「また?」

 

「あぁ……見てみろ」

 

「総合ランクSS……順位は"2位"ですか……」

 

「何度やっても1位になれなくてな、6時間挑み続けてたのさ…」

 

「相変わらず、負けず嫌いなお人だ…」

 

「一度でもいいから、直接会って対戦してみたいものだよ、"1位"とは………」

 

 

 

 

 

 

そう言いハートは、画面に表示された名前を指でなぞりながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

「いつか相見えたいものだ……"SHINJI"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘ…ヘックシュッ!……ズァ…風邪か?」

 

俺は小泉を家に帰し、自室でくつろいでいた。

 

 

「進二?入るわよ」

 

 

ドアを開けて入って来た母さんは手にケーキをのせた皿を持っていた。

 

 

「どうしたの?そのケーキ」

 

「フフッ、ちょっとしたお祝い」

 

「お祝い?」

 

「りんなちゃんから聞いたわよ、希ちゃんと仲直り出来たみたいね?」

 

「あぁ、まぁな」

 

「絢瀬くんの事、あの娘も気にしてたのね……」

 

「………………」

 

「ッ!ごめんなさい……一番辛いのは進二だったわね」

 

「いいよ、もう吹っ切れた。

それに絢瀬とも約束したからな……」

 

「そ……吹っ切れたの本当みたいね?」

 

「分かんの?」

 

「当たり前よそんなの。

なんたって、貴方の母親だからね?」

 

 

微笑む母さんの顔は凄く綺麗だった。

余談ではあるが、俺の母さんは年齢と外見が一致しない。

昔から確かに若く見えるってのは知ってたが、結婚してからはほとんど変化していない。

ケーキと一緒に置かれた紅茶を口にした瞬間、突然母さんが爆弾を投げてきた。

 

 

「それで希ちゃんとはいつ付き合うの?」

 

「ブッ!?ゲ…ゲホッゴホッ…ガハッ………はぁ?」

 

「あら?違うの?

もしかして、今日連れてきた…花陽ちゃん?

それとも絵里ちゃん?

それとも…………」

 

「まてまてまて、何言ってやがる」

 

「そう考えると貴方、女の子の友達多いわね」

 

「えっ?」

 

「だって、希ちゃんに絵里ちゃん、りんなちゃんに穂乃果ちゃん、海未ちゃんにことりちゃん、今日来た花陽ちゃんと来なかった霧子ちゃん……男の子の友達は究くんと明くんしか知らないわよ?」

 

「いや、他にもいるよ!?」

 

「例えば?」

 

俺は学校でよく話す人物を思い出した。

 

 

 

 

女子

絵里

穂乃果

海未

ことり

にこ

小泉

雪穂

西木野(知り合い)

星空(知り合い)

りんなさん

霧子

湊先生

理事長

 

男子

究ちゃん

絢瀬(故人)

現さん

呉ちゃん

志渡先生

戦極先生

本願寺先生

 

オネェ

凰蓮先生

泉先生

 

…………………あれ?

 

 

「見事に女の子が多いわね」

 

「……………………」

 

「まぁ…どの娘にするのかは、貴方次第ね?」

 

「い、いない訳じゃないから……男友達…」

 

「フフッ…なら、大事にしなさい。大切な友達…」

 

「あぁ……分かってる」

 

 

そうして俺と母さんはケーキを食べた。

母さんはどう思っているか分からないが、俺はこのケーキにもう一つのお祝いを付け足そう。

 

俺と母さんが

 

元の親子に戻れた祝いを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

俺と究ちゃんは昼休みに部室で捜査の整理をしていた。

 

 

―――あ~もやもやする。

光の糸?女の子を糸にしてヤツはどうするんだ?

 

 

俺が考えていると、背後から奇声染みた笑い声がした。

 

 

「ヌァッファッファッファッファー……魅せてやるぞ…僕の情報網の凄さを…キエーー!」

 

「何してんの?究ちゃん」

 

「あのアトリエ周辺で消えた美女のリストアップさ……」

 

 

そう言いながらリズム良くタイピングする究ちゃんのリストを見た。

 

 

「ッ!ちょっと待って究ちゃん、2つ前の画像見せて!」

 

 

究ちゃんが画像を引き出すと、俺のギアが入った。

 

 

「そうか……脳細胞が、トップギアだぜ……解ったぞ霧子!……あれ?先生」

 

「霧子ちゃんなら、今日は部活に来てませんよ?」

 

「何?何が解ったの?」

 

「究ちゃん!急いでもう一つ調べてくれ!」

 

「何を?」

 

「浅矢画伯の人間関係」

 

先生の言葉に俺の中に不安が過った。

究ちゃんが調べ終わると、結果は俺の予想通りだった。

質問してきた究ちゃんを無視して、俺は部室を飛び出した。

 

―――もし俺の予想が正しければ、霧子が危ない!

 

俺はトライドロンに乗り込み、学校を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は昨日見つけたメモの通りに浅矢画伯のアトリエにやって来た。

藤宮さんの指示された通りに裏口に向かうと、鍵が開いており、そこから中に入った。

 

 

「藤宮さん?…………いらっしゃいますか?……藤宮さん?」

 

 

アトリエに入り、浅矢画伯の作品が置かれた部屋に入ると、絵が置かれた方から声がした。

そして私が絵を手にすると、絵が喋りだした。

 

―助けて……

―ここから出して……

―苦しいよぅ……

―お願い、出して……

 

 

「そうか…ヤツは人間をデータ状に変換出来る、拐った人達を絵に書き込んだのね!」

 

 

私が真相に気付くと、足音が聞こえた。

 

 

「こっちヘ…」

 

 

すると藤宮さんが現れ、私を外に連れ出した。

少し離れた公園まで走って行くと藤宮さんが立ち止まった。

肩で息をする藤宮さんに私は声をかけた。

 

「ありがとうございます、藤宮さん。

貴方、浅矢画伯の犯罪を伝えようとして……藤宮さん?」

 

「貴女は…先生には勿体無い……貴女を下書きにすれば…今度こそ………最高の画が…描ける気がする………」

 

 

そう言う藤宮さんの顔は狂い出したような笑顔で持っていたスケッチブックを開いた。

そのスケッチブックは、浅矢の絵と同じように女性の声がした。

 

 

「僕の絵の………生け贄になってください!」

 

 

そう言った藤宮さんは、ロイミュードに姿を変えた。

そして重加速を起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は浅矢のアトリエに向かう途中、絵を持って逃げる霧子と藤宮を見つけ、後をつけた。

すると藤宮はロイミュードに姿を変え、霧子に襲いかかった。

俺はトライドロンから飛び出し、ロイミュードを蹴り飛ばした。

霧子のシフトホルダーにシャドウとスパイクをセットして、藤宮が持っていたスケッチブックを拾った。

 

「間に合ったな、霧子………はい、これ持ってて」

 

「泊さん?…どうして…」

 

 

今にも泣き出しそうな霧子に、俺は拾ったスケッチブックを渡し、事の真相を説明をした。

 

 

「やっとエンジンかかってさ………

そのスケッチブックに描かれた顔と、行方不明者の特徴が重なった…」

 

 

俺は藤宮だったロイミュードの方を向き、説明を続けた。

 

 

「幽霊アトリエ事件は、絵から逃げ出した人間達を、お前が引き戻す光景だったんだ!

究ちゃんに調べてもらった、浅矢画伯に藤宮なんて弟子は存在しないそうだ…」

 

「ギア入るの遅いです!泊さん!」

 

 

元気を取り戻した霧子は、早速突っ掛かって来た。

うん、大丈夫。いつもの霧子だ。

 

 

「安心しろ……こっからは速いぜ、なぁ?ベルトさん…」

 

『最高速で倒そう!start your engine!』

 

 

俺はベルトさんのキーを回し、シフトカーをブレスに差し込んだ。

 

―もう、完全にいたについたな……

 

そんな事を考えながら、いつものように叫んだ。

 

 

「変身!」

 

《DRIVE type SPEED!》

 

 

 

俺は霧子に隠れておくように言うと、ロイミュードに格闘戦を持ち込んだ。

 

 

「ハッ、タァ!……オリャッ!」

 

 

俺は数発の打撃を打ち込み、ロイミュードを噴水に投げ込んだ。

 

 

「ハハッ、気持ちいいだろ?」

 

噴水の中で再び格闘戦に持ち込み、回し蹴りでロイミュードを噴水から蹴り飛ばした。

 

 

「どうした?今日はキレがないな?」

 

 

少し調子に乗ってしまい、俺はヤツの吐いた糸をもろに受けてしまった

 

 

「ヤッベ、動けねぇ…」

 

「食らえ!」

 

 

ヤツは光弾を連射し、クリティカルヒットした。

 

 

「グァ…痛って~…」

 

『タイヤ交換だ!』

 

 

ベルトさんがそう言った瞬間、昨日の事を思い出した。

 

 

「いや、ベガスはちょっと勘弁だわぁ…」

 

『ピットから援軍を呼んである』

 

 

すると2台のシフトカーがロイミュードを撥ね飛ばし、俺に巻き付いた糸を引き剥がしてくれた。

俺はその2台を掴むと少し驚いた。

 

 

「あぁ、こいつらね…」

 

 

来たのはモンスターと確か…ミキサーだったかな?

 

 

「よし、行くぜ!」

 

 

BGM:『SURPRISE-DRIVER』

 

 

俺はミキサーをレバーモードにし、ブレスに差し込んだ。

 

 

《タイヤコウカーン! SPIN MIXER!》

 

「うおぁ…重いな……」

 

スピードタイヤから交換された瞬間、体が重くなった。

気になり交換されたタイヤに触ると、100%コンクリートだった。

そりゃ重いわけだ…

 

………

 

 

………………

 

 

………………………

 

 

………………………………

 

 

………………………………………

 

 

だから、どうやって戦えってんだよ!

ハンターやベガスみたいに、なんかオプション付いてるならまだしも、ただのコンクリじゃん!重いだけじゃん!

 

 

するとロイミュードは木に蜘蛛の巣を張り、そこから攻撃してきた。

 

 

「クッソ!こうなりゃ自棄だ!」

 

 

俺はベルトさんのキーを回し、ブレスのイグナイターを押した。

 

 

《ヒッサーツ!Full throttle!MIXER!》

 

 

するとミキサータイヤが高速回転し、コンクリート弾を撃ち出した。

木の上のロイミュードに当たると落ちて来た。

 

「グァ!…ナッナンダ、ウゴケナイ?!」

 

 

ロイミュードの足にこびりついたコンクリが固まり、動きを封じた。

 

 

『スピンミキサーのコンクリート弾は強力だ!

次はマッシブモンスターのパワーで噛み砕け!』

 

 

俺は言われた通りにミキサーからモンスターにタイヤ交換した。

 

 

《タイヤコウカーン!MASSIVE MONSTER!》

 

 

今度は緑のタイヤから紫のタイヤが飛び出し、タイヤ交換された。

 

 

「これまた、凄いの来たな……」

 

 

俺は両手に装備された緑のモンスターの顎の様な武器でロイミュードを攻撃し、キーを回しイグナイターを押した。

 

 

《ヒッサーツ!Full throttle!MONSTER!》

 

 

今度は紫のタイヤから舌?が伸びロイミュードを捕縛し、巨大なエネルギー体となった両手の武器で、文字通り噛み砕いた。

ロイミュードを破壊したのと同時に、スケッチブックの絵が消えた。

 

 

「OK…元の人間に戻りそうな感じだな……」

 

『ん?こっちの絵は戻らないぞ?』

 

「えっ?」

 

 

ベルトさんの言った通り、霧子が持っていたキャンバスの絵は戻っていなかった。

 

 

「そうか……これは藤宮が描いた絵じゃない……進化体は虹色の光だったが、さっきのロイミュード(藤宮)の光は灰色だった……」

 

「だからナンバーが違ってたんだ!あのロイミュードは10年前に私を襲ったヤツじゃありません……」

 

「人間を絵に閉じ込める犯人は他にもいることになる……だとすると……」

 

「もう一人はおそらく……浅矢 一広……」

 

「あぁ、だとすれば急いで……ッ!危ない!グァ!」

 

「ッ!泊さん!」

 

 

俺と霧子が推理をしていると、背後から殺気を感じ、咄嗟に霧子を庇い何者かの攻撃を受けた。

攻撃のする方を向くと、黒いバイクに股がった紫の服を着た男が銃の様な物をこっちに向けていた。

 

 

「………仮面ライダー…か

俺の仲間を……殺ったな……」

 

『この男……まさか!』

 

 

ベルトさんはコイツを知っているのか?

男はバイクから降りると持っていた銃の様な物のノズルを反対の手で押し込むと、謎の重低音が流れた。

 

 

《Break up…》

 

 

そして重低音と光が男を包み、男の姿を変えた。

黒と紫を基調としたジャンク品とバイクのエンジンを思わせる鎧は、ロイミュードの体というよりは、ドライブ()に近い物だった。

 

 

「お前は?!」

 

「俺は《魔進チェイサー》……ロイミュードの番人にして……"死神"だ……」

 

《Gun…》

 

そう言い近づいて来るヤツは再び銃のノズルを押し込んだ。

 

―ヤバい……コイツ、今までのヤツとは桁違いだ。

 

俺の体は本能的にヤツから滲み出る殺気を危険と感じた。

一歩……また一歩と互いに距離を詰め、同時に飛び出し、格闘戦を始める。

海未ん家の道場でも師範から太鼓判を押されていたし、親父からは総合格闘技を、学校では元軍人&傭兵のオネェ教師二人に近接格闘術を習っている。

格闘戦なら自信がある。

格闘戦に持ち込めば、勝機はある……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………そう思っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ!タァ!トリャッ!」

 

「ヌゥ……クッ……」

 

 

俺の変則的な技にヤツは防戦だ

 

―よし!この調子なら……

 

ヤツに関節技をいれようと掴んだ瞬間、ヤツは圧倒的なパワーで掴み反してきた。

 

 

「ッ!何ッ!」

 

「フンッ!」

 

「ガァッ!」

 

 

俺は腹に一撃を受け、怯んだところに回し蹴りを入れられ、蹴り飛ばされた。

そしてヤツは銃を俺に向けて来た。

 

 

「ッ!マズイ!……グァ!」

 

 

俺はヤツの放つ弾丸をかわさずに受けた。

 

 

「霧子下がれ!」

 

《Break…》

 

 

再び銃のノズルを押し込んだヤツは銃をナックルの用に使い攻撃してきた。

霧子を下がらせたは良いが、パワーの差は埋まらない。

ヤツの重い一撃が一発、また一発と打ち込まれる。

俺はダメージのあまり、反撃できずにいた。

いや、反撃は出来る…だが……

 

 

『この戦士、プロトドライブを研究して造られたのか?』

 

 

ベルトさんがヤツの正体を推測するが、俺はそれどころではない。

 

 

「何をやってるんです、反撃して!泊さん!」

 

「簡単に言うなよ!」

 

 

防戦一方の俺にしびれを切らし、霧子が怒鳴って来たが俺も怒鳴り返した。

近接戦ならパワーで押される……

距離を空ければ銃で攻撃される……

そうなると下手すりゃ……

 

 

「クッソ!こうなりゃ盾だけでも欲しいぜ……」

 

 

そうぼやくと、ベガスが飛んで来た。

 

 

「ベガス~♪」

 

 

俺はベガスを掴むと嬉しさのあまりにキスをした。

 

 

《タイヤコウカーン! DREAM VEGAS!》

 

 

すかさずベガスにタイヤ交換をし、盾でヤツの弾丸を防いだ。

 

 

「アンタ無口だねぇ…デートの時とか、間がもたなくて困んない?」

 

 

俺はどうでもいい様な雑談を持ちかけたが、ヤツは無視して撃ってきた。

 

 

「ッ!あぶねっ!」

 

 

撃たれた銃弾を再び防いだ。

 

 

「無視かよ……」

 

 

ヤツが再び銃の引き金に指をかけた瞬間、トライドロンがクラクションと共に砲撃をしながらやって来た。

 

 

「霧子乗れ!」

 

 

俺はベガスの盾をヤツに投げつけ怯んだ隙に、霧子と共にトライドロンに乗り、その場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃がしたか……」

 

 

チェイサーが悔しそうに去った後、離れた茂みから絵の具を模したロイミュード、《ペイントロイミュード》が姿をみせた。

 

「魔進チェイサー……死神め…仮面ライダーを追っ払うとは、どうやら何もかも、私に都合良く動いてくれそうだ…」

 

 

そう呟いたペイントロイミュードは、浅矢 一広に姿を変えた。

 

「あの小娘……やはりあの時の……これはまた、描きたい絵が増えたなぁ…"ヤツ"からもらったこの写真の娘と言い、また私のコレクションが増える、これは実にアバンギャルドだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言う浅矢の手には、弓道着に身を包んだ少女の写真が握られていた。




どうでしたか?
また写真オチですが、これは伏線なのでご了承下さい。
主人公の携帯着信音は脳コメのサントラに収録された、「party time チャラ神のテーマ」です
どっちかというと剛っぽい感じの曲(作者の着信音)
多分次回でドライブVol,1分は終わりです。
その次からラブライブ本編+オリジナル展開を考えてます。
アーツのデットヒート・マッハ予約しないと♪
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