無害な蠱毒のリスタート   作:超高校級の警備員

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 遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
 新年のご挨拶と共に投稿の方が大変遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。

 一応理由の方を申し上げますと、この話を書いてる時にあまりにも原作との変更点が特にないなと感じこのままで良いのか? もっとオリジナリティを出すべきか、大幅なカットを入れるべきか大変悩みました。
 今日まで悩みに悩み抜いた結果、必要な部分だと判断して投稿することにしました。

 言い訳ついでに必要箇所も後書きにてご説明もしておきます。必要ないと思う方は読み飛ばしていただいても大丈夫です。


形骸な英雄の襲来

「てなわけで、試験お疲れさん。乾杯」

 

 アザゼルがそう言うと注がれた酒を(あお)る。まだ昼間だというのに既に酔いどれ状態のアザゼル総督。

 一誠達はホテルに移動し、貸し切りのレストランで試験後の疲れを労ねぎらってもらっていた。

 レストランには一旦離れているギャスパー以外のメンバーが揃っており、皆レストランの料理に舌鼓を打っている。

 

 ギャスパーは一足先に冥界のグレゴリの神器(セイクリッド・ギア)研究機関に行っていた。バアル戦が終わってしばらくして、自分の神器(セイクリッド・ギア)に向き合い深く知るためグリゴリの門を叩いた。

 自分が強くなるためには基礎トレーニングだけでは足りず、強くなるには自分の能力について深く知る必要があると判断し、今まで逃げ続けていた自分の神器(セイクリッド・ギア)と向き合う覚悟をしたのだ。

 

「どうだった?」

 

 横に座るリアスが一誠に問う。

 

「えーと。そうですね。どちらも手応えがありました。これも皆が協力してくれたおかげですね。でも、実技でちょっとやり過ぎまして……」

 

 実技試験の際、一誠は赤龍帝のパワーで相手を吹っ飛ばした。それも試験会場に穴を空ける程に。

 

「壊してしまった壁の修理代はこちらで払っておくから、気にしなくて良いわ。けれど、今後他の中級悪魔と出会ってイザコザに発展したとしても、いきなり本気で殴りかかってはダメよ? あなた達は現時点でかなりの強さなのだから」

 

 リアスに注意され反省する一誠。

 神滅具(ロンギヌス)を宿し禁手まで至ってる一誠は下級悪魔の中では異例の強さを誇るのは当然のこと。

 さらにはグレモリー眷属が相手にしてきたのは、伝説級ばかりのヴァーリチーム、北欧のロキに神殺しのフェンリル。そして最強の神滅具(ロンギヌス)黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』。その他にも大物ばかり戦い敗けもあったが全員生き残ってきた。

 多くの修羅場を潜り、そんな異常な強さの相手に負けぬよう修行したグレモリー眷属のレベルは一般的な中級悪魔の実力は大きく超えている。

 

『お前の場合、天龍の俺を宿しているだけで常軌を逸しているのに、目標としているライバルが歴代最強の白龍皇だからな。最初から目標があまりに高過ぎた。その上でそれを目指して力を発揮させていったのだから、知らずの内に他の悪魔をごぼう抜きなんて当然の事だろう。夏の終わりには主であるリアス・グレモリーも超えてしまったではないか。あの女も決して弱いわけではないぞ。―――赤龍帝の成長率が凄まじかっただけだ』

「それでも歴代と比べると成長が遅い方なんだろう?」

 

 一誠はやっぱり自分には才能が無いと嘆く。

 

『確かに遅い。―――が、今までに無い異例の成長を見せているお前を他の赤龍帝と比べるのもな。未だ成長の頂上が見えないのが恐ろしい程だよ。……まあ、その成長の要因が乳なわけだが……はぁ……』

 

 ドライグはまた深い溜め息を吐く。

 この話題はここまでにした方がいいなと思った一誠の視界に微笑ましい一場面が映り込む。

 

「ほら、小猫さん。これとこれとこれを食べた方がよろしいですわ」

「……別に取ってもらわなくても自分で食べられる」

「あなたが元気にならないとイッセーさんが悲しみますわよ」

「……分かった。食べる。……ありがとう」

「いいえ、どういたしまして」

 

 というレイヴェルと小猫のやり取り。

 口喧嘩もするが打ち解け合ってきている二人。

 

「……我、じーっとドライグを見る」

 

 レストランの隅で一誠をジッと見つめるオーフィス。モグモグとパスタ料理を口に運んでいた。テロリストの首領がいるのに騒ぎになるが無論ホテル従業員には内緒。

 黒歌やルフェイたちもレストランの片隅で甘いものを食べている。

 黒歌ははぐれ悪魔であり冥界では指名手配の為、猫耳と尻尾をしまい、服装もルフェイと同室のローブを着込んでいる。更にサングラスも着け、『気』の質も変えているので余程の事が無ければ悪魔相手にはバレない。

 その術はルフェイやオーフィスにもかけているので、彼女達も怪しまれない。

 彼女達が神出鬼没なのはこの様に上手く忍び込める能力に長けているからである。

 酔ったアザゼルが一誠、木場に言う。

 

「イッセー、木場、お前ら二人はグレモリー眷属でも破格だな」

「破格……ですか」

 

 木場の言葉にアザゼル総督はうなずいた。

 

「とんでもない可能性を持った若手悪魔って事だよ。イッセーは才能こそ無いものの、赤龍帝を宿す者。歴代所有者とは違う方向から力を高め、遂に『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』とは真逆の能力に目覚めた。木場は後付けに得たものがあったとはいえ、それでも才能が抜きん出ている。禁手(バランスブレイカー)を二つも目覚めさせるなんて信じられない程の才だ。しかも未だ発展途上中ときた。さらに言うならお互いにトレーニングして高めあっているなんてな。……お前ら、リアスがプロデビューする前に最上級悪魔になるんじゃないか」

 

 木場が遠慮がちに言う。

 

「僕は恵まれています。すぐ近くに天龍―――赤龍帝のイッセーくんがいますから。練習相手として、これ以上の相手はいません。しかも未だ成長途上の中。イッセーくんと模擬で戦っているだけで光栄ですね」

「笑顔で恥ずかしい事を言うな! ……ったく、俺もテクニックタイプの天才のお前が相手だから修行がはかどるよ。俺の弱点はテクニックタイプだからさ」

 

 一誠がそう言った直後、アザゼルが首を横に振った。

 

「いや、お前にはもう1つ大きな弱点がある。と言うよりも露呈された。強力なトリアイナと真『女王』、その弱点はずばりスタミナだ。どちらも使用するには体力とオーラの消耗が激し過ぎる。イッセー、現状で真『女王』の使用時間はどれ程だ?」

「……正直、力が安定しなさ過ぎて攻撃1回で状態が解除される事もあります。制御があまりに難し過ぎるんです」

 

 一誠の真『女王』はあまりに制御が難しく、真『女王』の力の安定にはトリアイナ状態での能力向上が必須。

 パワー出力と防御力を高めたいのなら、トリアイナの『戦車』を使い続けて慣れていくしかない。同じく速度ならトリアイナの『騎士』、砲撃ならトリアイナの『僧侶』。

 それぞれの駒を成長させる事が真『女王』の力を上げる根底となると考える。

 

「トリアイナでそれぞれの駒の力に慣れていき、同時に高めていくしかないです。真『女王』は各駒の総括版みたいなものだから」

 

 激しいスタミナ消耗の解消。そう考える一誠にアザゼルはそれを拭い去る様な事を言う。

 

「力の安定が可能になったとしても直ぐには消耗の根本的な解決にはならないかもしれないな。心身に深刻な影響を与えない為に発現した新しい力だが、とにかく消耗するものが凄まじい。命を削らず、生命的な危険が無い分、体力やオーラを余計に食うんだろうな」

 

 命に関わる代償が無いからこその大きな消耗。それが『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』以外の選択を突き進んだ一誠の力の答え。

 これからの強敵との戦いを見越して長時間の戦闘をするべくことを考える。

 一誠はふと思ったことをアザゼルに訊ねた。

 

「そういや、サイラオーグさんのところのレグルスとかいう自律した神滅具―――レグルス、あれも『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』みたいなことができるんですか? 強力な魔物やドラゴンが封印されたタイプの神器って、『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』みたいなことができるって、冥界での合宿の時に先生言ってましたよね?」

「システム上は可能だな。『獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)』や魔物封印系神器(セイクリッド・ギア)だと覇の獣と書いて『覇獣(ブレイクダウン・ザ・ビースト)』だ。天龍の『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』の方が強力だがな。あれは特異だ。まあ、これらは凶悪だから使用可能になったとしても使わない方が良い。『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』みたいに生命力を神器に吸われて、大暴れした挙げ句に死ぬだろうさ」

 

 同格なだけに同じ使いづらさがあるのかと思う一誠。

 

「神滅具の事は同盟した今、発見次第三大勢力のトップ陣に知らされる事になっているんですよね? でも、先生はあの獅子がサイラオーグさんの所にいる事を知らなかった。それってバアル側の同盟違反では?」

 

 『獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)』は悪魔サイドに属する事になるので、魔王のサーゼクスやアザゼルに報告が入っているはず。

 しかし、アザゼルがその神滅具(ロンギスヌ)の正体を知ったのはサイラオーグとのゲームの時。

 サイラオーグが故意に隠したとは思えない。それが一誠は疑問だった。

 その事についてアザゼルは息を吐いて言う

 

「サーゼクスすら知らなかったようだからな。どうにも大王派の連中がサイラオーグに『兵士』の正体を隠すよう打診していたようでな。サイラオーグは魔王に報告すべきだと訴えたようだが、次期当主ともなると現当主によって行動を縛られる部分も出てくる。その上、大王派はゲームでも徹底的に隠すべきだと主張してな。出したとしても正体を晒すな、と」

「でも、最後に出てきて正体を晒しましたよね」

「さすがにサイラオーグも黙っているのが我慢の限界だったらしくてな、使える場面があれば使う気だったようだ。あの終盤戦エンドゲームを誰も予想なんて出来なかっただろうが、それでもああいう形で晒されたわけだ。お陰で現在、大王派は魔王派の連中に相当追及されているようだぜ?グリゴリと天界も同盟関係上、一応の文句を悪魔サイドに発信したけどな」

 

 裏で大王派の上役連中がサイラオーグにレグルスを出さない様に言っていた。だが、真っ正面から本気でぶつかりたかったサイラオーグは獅子を出す事を躊躇ためらわなかった。

 悪魔の派閥は一誠の想像以上に泥沼と化している。

 一誠はレグルスの話からもう1つ、思い出した事を訊く。

 

「……先生、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』の『覇輝(トゥルース・イデア)』って言うのは? それも『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』や『覇獣(ブレイクダウン・ザ・ビースト)』みたいな現象なんですか? あれにも魔物が封印されている?」

「……あの槍にはな、魔物が封印されているわけじゃないんだ。あれに封印されているのは『聖書に記されし神』の遺志みたいなもんさ。―――『神』と言う存在を殺せる槍。始まりの神滅具(ロンギヌス)。それを『聖書に記されし神』は現世に遺した。しかも人間だけの能力―――神器としてだ。それが何の為かは俺の組織でも意見が割れているところだな。自分が消滅しても信徒の布教が進められる様に他の神話体系の神々を殺す為の侵略兵器を作ったとか、逆に信徒のもとに襲い掛かってくるかもしれない他勢力の神々に対抗させる為の防衛手段だとか、単に偶然作り出されたとか、説は様々だ。天界でも結論は出ないって話だな。どちらにしてもあの聖槍(せいそう)の後に他の強力な神器(セイクリッド・ギア)が発見されて、神滅具ってものが定義されていったわけだ」

「始まりの神滅具(ロンギスヌ)、か……」

「今世に限っては各神滅具の状態が前例の無い変化を見せている。―――十三種以外の神滅具ロンギヌス、十四種め、十五種めが偶然発現されてもおかしくない流れだ」

 

 新しい神滅具(ロンギヌス)が生まれるかもしれない。そうアザゼルは言う。

 ただでさえ凶悪な位置にある神器(セイクリッド・ギア)が増えていくとなると、畏怖せざるを得ない……。それが味方なら心強いが、敵となれば怖い。そう一誠は思った。

 

「…………」

 

 一誠の近くに座るアーシアが何やら考え事をしている。食事もあまり摂らず、ジュースを延々と少しずつ飲んでいた。

 一誠が話し掛けると、アーシアは静かに言う。

 

「……私も神器(セイクリッド・ギア)についてもう少し深く知ろうかなって思いまして」

「回復を……強化するって事?」

 

 一誠がそう訊くとアーシアは頷いた。

 

「ギャスパーくんも神器(セイクリッド・ギア)を深く知ろうとアザゼル先生の研究施設に向かったと言いますし、私も次、そこにお世話になろうかなと思ったんです」

 

 バアル戦以降、グレモリー眷属の皆が自分の能力に更に向き合い始め、奥手のギャスパーですら自らを鍛える為にグリゴリの門を叩いた。

 アーシアの回復能力はグレモリー眷属では凄まじいサポートを発揮するが、それでもアーシアはその事に満足出来ていないのだ。

 

「先生、二つお訊きします。『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』は禁手(バランス・ブレイカー)になる事が可能なのかと言う事と、私も禁手(バランス・ブレイカー)になれるのか、それが知りたいです」

 

 アーシアの質問を聞き、アザゼルは酒を一口呷ったあとに口を開く。

 

「1つめの質問だが、ある。『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』にも禁手(バランス・ブレイカー)の状態が予測されている。二つめの質問もYESだ。いろんなイレギュラーな現象を起こしている赤龍帝イッセーの傍にいれば、修行――努力次第で至れるだろうし、亜種の禁手(バランス・ブレイカー)になる事もセンス次第で可能だろう。―――だがな、アーシア。お前の能力は既に完成の域に達しているんだよ」

 

 アザゼルの言葉にアーシアは若干訝しげな様子となる。

 

「それはどういう事なのでしょうか?」

「言葉の通りだ。お前の回復能力は既に極めて高くてな。見ての通り、お前の能力でイッセー達は何度も危険な場面を抜け出ている。アーシアは神器(セイクリッド・ギア)能力を既に引き出しきっていると言って良い。他の『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』所有者と比べても回復能力の高さ、回復の速度、どれを取っても一級品だ。遠距離での回復も平均値を超えたものを叩き出している。仮に禁手(バランス・ブレイカー)になったとしてもそれらのスケールアップのものになるだろうな」

 

 アザゼルはアーシアの能力を大絶賛した。

 アザゼルの言う通り、アーシアの能力は現時点でも相当なもの。アーシアという回復があるおかげで高水準での安定した戦いが出来る。

 傷を負ってもアーシアの回復を受ければ直ぐに戦線復帰が出来る。

 アザゼルから絶賛され、強くなりたい思いとは裏腹の複雑な表情をアーシアは浮かべた。そのアーシアにアザゼルは話を続ける。

「アーシア、お前は眷属の(かなめ)だ。回復要員は貴重であり重要。グレモリー眷属―――否、ここにいるメンバーでの戦闘で一番大事なのはお前だ。それは他のメンバーからも聞いて分かっているだろうし、お前自身も自覚しているな?」

 

 アザゼルの言葉にアーシアは頷く。

 

「では、お前の弱点は分かるか?」

「……回復以外でお役に立てないと言う事でしょうか?」

「いや、少し違うな。お前は回復に専念すべきだ。他の事はイッセー達に任せれば良い。だが、お前は狙われる。回復を潰せばそれだけでこっちが大打撃だからだ。そうなるとお前を守護する為にアタッカーか、後衛が守備に回らないといけなくなる。それは陣形が乱れ、戦闘のテンポが途切れる事に繋がるだろう。おまえの弱点は自ら守る術がないことだ。だからこそ、お前が今後伸ばすべきは自分を守る能力を得る事。……そうだな、お前には結界系か、幻術系、または召喚の魔力、魔法が合うかもしれん。壁となる魔物と契約して召喚すればお前の守備にイッセー達が回らなくても済む。リアス、アーシアは気難しい『蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)』と契約を結んでいるんだろう?」

「ええ、アーシアの使い魔になっているわ」

 

 アザゼルの問にリアスがうなずく。

 

 アーシアが使い魔の森でゲットした上位ドラゴンの子供。兵藤家でよくアーシアと遊んでいる。

 

「案外、魔物を使役する能力が高いかもしれないな。盲点だった。伝説級の魔物と出会って片っ端から契約を持ち掛けてみるのはどうだろうか?意外にもすんなりいくんじゃないか? 壁役となる魔物と言うと―――」

 

 アザゼルは楽しそうにアーシアの能力強化をブツブツと模索し始めた。

 眷属全員の強化プランが纏まっていく。

 一誠が負けてられないと強くなる決意を新たにした時、全身をヌルリとした嫌な感覚が包み込んでいく。

 この場の空気が一瞬で変化し、同じ風景なのに全く違う場所に転移したかの様な錯覚を覚える……。

 アザゼルや木場も同じものを感じ顔を険しくして目線をレストラン内に配らせた。

 黒歌が一誠たちに近付き、猫耳と尻尾を出してピクピクと耳を動かす。服装もいつもの着物に戻し、皮肉げな笑みを浮かべていた。

 

「ありゃりゃ、ヴァーリは撒かれたようにゃ。―――本命がこっちに来ちゃうなんてね」

 

 黒歌が意味深な事を言った刹那―――見覚えのある霧が一誠達の周囲に立ち込めて、辺りを包み込んでいった。

 

 ◆◇◆◇◆◇

 

 ホテル内のレストランを飛び出していく一誠達。建物内の人気ひとけが一切無くなっている。

 京都で二度も体験したあの霧と全く同一の現象に、一誠は走りながら禁手のカウントダウンをスタートさせた。

 自分たちはまた強制的に転移させられた。自分たちのいたホテルと全く同じものを異空間に創り出して、自分たちだけをそこに転移させたと。

 一誠の隣に位置したゼノヴィアが叫ぶ。

 

「イッセー、これはまさか!」

「ああ、ゼノヴィア。だろうよ。忘れたくても忘れられない霧だった!」

 

 一誠の脳裏に英雄派の霧使いが()ぎる。

 レストランから広いロビーに到着すると―――近くに備えられた黒いソファーに堂々と座る三人の男の姿と大柄なロボットの姿が見えた。

 刹那、そこから球状の火炎が飛び込んでくる。狙いはアーシアとイリナ。しかし、その火炎は2人に衝突したなかった。

 オーフィスが二人の壁になって火炎を難なく打ち消したから。

 

「あ、ありがとうこざいます」

「……」

 

 アーシアの礼にオーフィスは無反応。

 一誠達はソファーに視線を戻す。

 見覚えのある学生服にローブを羽織った青年と―――同じく学生服の上から漢服を着た黒髪の青年が一誠達を見据えていた。もう一人の見たことない軍服を着た男は我関せずと本を読み続けている。

 漢服の青年は座ったまま槍で肩を軽く叩くと一誠達に向けて言う。

 

「やあ、久しいな、赤龍帝、それにアザゼル総督。京都以来だ。いきなりの挨拶をさせてもらった。先日のアスカロンのお返しだ」

「……曹操っ!」

 

 一誠がその男の名を叫ぶ。

 『禍の団』英雄派のリーダーにして最強の神滅具を持つ男、曹操。

 曹操は拍手をした。

 

「この間のバアル戦、良い試合だったじゃないか。禁手の鎧を纏った者同士の壮絶な殴り合い。戦闘が好きな者からすれば聞いただけで達してしまいそうな戦いだ。改めて賛辞の言葉を送ろう、グレモリー眷属。若手悪魔ナンバーワン、おめでとう。良い眷属だな、リアス・グレモリー。恐ろしい限りだ」

「テロリストの幹部に褒めてもらえるなんて、光栄なのかしら? 複雑なところね。ごきげんよう、曹操」

 

 リアスは最大に警戒しながらも皮肉げな笑みを見せる

 

「ああ、ごきげんよう。京都での出会いは少ししかなかったから、これが本当の初めましてかな。あの時は突然の召喚で驚いたが。いやー、なかなかに刺激的だった」

「言わないで! ……思い出しただけでも恥ずかしいのだから!」

 

 曹操の言葉にリアスは手を前に出して「やめて!」と最大限に強調。あんなとんでもない召喚法で京都に呼び出されたのだから無理も無い。

 

「それで、またこんなフィールドを別空間に作ってまで俺達を転移させた理由は何だ? どうせろくでもない事なんだろう?」

 

 アザゼルがそう訊くと曹操は視線を一誠達の後方に向けた。その視線の先にいたのはオーフィス。

 

「やあ、オーフィス。ヴァーリと何処かに出掛けたと思ったら、こっちにいるとは。少々虚を突かれたよ」

 

 オーフィスの前に黒歌が立つ。

 

「にゃはは、こっちも驚いたにゃ。てっきりヴァーリの方に向かったと思ったんだけどねー」

「あっちには別動隊を送った。今頃それらとやり合っているんじゃないかな」

 

 両者の意味深な会話を怪訝な様子で見守る一誠達を前にルフェイが笑顔で挙手した。

 コホンと咳払いすると、嬉々として説明を始める。

 

「えーとですね。事の発端は二つありました。一つはオーフィスさまが赤龍帝『おっぱいドラゴン』さんに大変ご興味をお持ちだった事。それを知ったヴァーリさまが独自のルートで『おっぱいドラゴン』さんとの出会いの場を提供されました」

 

 一つめを話したルフェイは一本だけ出していた指を二本にする。

 

「二つめ、オーフィスさまを陰で付け狙う方がいると言う情報をヴァーリさまが得たので、確証を得る為、いぶり出す事にしたのです。運が良ければオーフィスさまを囮役にして私達のチームの障害となる方々とも直接対決が出来る―――と。……えーとつまりですね」

 

 遠慮がちにルフェイが曹操達に指を突きつけた。

 

「そちらの方々がオーフィスさまと私達を狙っているので、ヴァーリさまがオーフィスさまをアジトからお連れして動けばそちらも動くでしょうから、狙ってきたところを一気にお片付けしようとしたのです。ただ、オーフィスさまを危険に晒す事も無いので、美猴(びこう)さまが変化された偽のオーフィスさまをヴァーリさまがお連れして、本物のオーフィスさまは『おっぱいドラゴン』さんのお家にお連れしたのです」

 

 ルフェイの言葉を聞いて一誠は曹操、オーフィス、アザゼルへと視線を配った。

 ヴァーリ達が最初に言っていたオーフィスを狙っている脅威とは曹操達、英雄派のことであった。

 驚愕しているグレモリー眷属達を尻目に、曹操は頷きながら槍で肩を叩く。

 

「ま、ヴァーリの事だから、オーフィスをただ連れ回すわけもないと踏んでいた。どうせ俺達と相対する為にオーフィスを囮にするんだろう―――と。だが、ヴァーリの事だ。オーフィスを無闇に囮にする筈も無いと思った。オーフィスが今世野赤龍帝と白龍皇の変異に興味を抱いているのも知っていたものだから、もしやと思って二手に分かれて奇襲をかける事にした。一方はヴァーリを追う。そして俺とゲオルクは赤龍帝側に探りを入れる。―――案の定、こちらにオーフィスがいたと来た。それで、この様な形でご対面を果たす事にしたんだよ」

 

 ヴァーリが本物のオーフィスを危険に晒す事無く偽のオーフィスを囮にして曹操を誘おびき出そうとしたが曹操はヴァーリの行動に疑念を抱き、グレモリー側にオーフィスがいるかもしれないと予想した。

 曹操の予想は見事正解。

 オーフィスが静かに口を開く。

 

「曹操、我を狙う?」

「ああ、オーフィス。俺達にはオーフィスが必要だが、今のあなたは必要ではないと判断した」

「分からない。けど、我、曹操には負けない」

「そうだろうな。あなたはあまりに強すぎる。正直、正面からやったらどうなるか。―――でも、ちょっとやってみるか」

 

 曹操は立ち上がると聖槍せいそうを器用に回し、槍の先端が開かれてまばゆいばかりの光の刃が現れる。

 それと同時に曹操の姿が消え、次に現れた時は曹操の槍がオーフィスの腹部を深々と貫いていた。

 予備動作無しに致命傷の一撃を加え曹操は槍を持つ手に力を込めて叫ぶ。

 

「―――輝け、神を滅ぼす槍よっ!」

 

 突き刺したと同時に膨大な閃光が槍から溢れ出していく。

 

「これはマズいにゃ。ルフェイ」

 

 黒歌がそう言うと、ルフェイと共に何かをボソボソと呟つぶやき一誠達の周囲に闇の霧が発生する。

 

「光を大きく軽減する闇の霧です。かなりの濃さなので霧をあまり吸い込まないでくださいね! 体に毒ですから! でもこれぐらいしないと聖槍の光は軽減出来ません!」

「しかも私とルフェイの二重にゃ」

 

 ルフェイと黒歌がそう説明した瞬間、聖槍から発生する膨大な光の奔流がホテル内に広がっていく。

 暗い霧の中でも聖槍が放つ光は凄まじく、霧が無ければ攻撃の余波でリアス達は致命傷を受けていただろう。

 聖槍の光が止んで闇の霧も消え去り、腹部に槍を刺されたままのオーフィスの姿がハッキリと浮かぶ。しかし、オーフィスの腹部から鮮血が溢れるどころが苦痛の表情すらない。

 曹操はゆっくりと槍を引き抜くがオーフィスの腹部は血すら噴き出さずに穴が空いているだけで、その穴も何事も無かったかの如く塞がり、曹操が呆れ顔で言う

 

「悪魔なら瞬殺の攻撃。それ以外の相手でも余裕で消し飛ぶ程の力の込めようだったんだが……。この槍が弱点となる神仏なら力の半分を奪う程だった。見たか、赤龍帝? これがオーフィスだ。最強の神滅具でも致命傷を負わす事が出来ない。ダメージは通っている。―――が、無限の存在を削るにはこの槍を持ってしても届かないと言う事だ」

 

 無限を司るオーフィスには聖槍でどんなに攻撃しても無意味。

 曹操が更に話を続ける。

 

「攻撃をした俺に反撃もしてこない。理由は簡単だ。いつでも俺を殺せるから。だから、こんな事をしてもやろうともしない。グレートレッド以外、興味が無いんだよ。基本的にな。グレートレッドを抜かした全勢力の中で五指に入るであろう強者―――一番がオーフィスであり、二番目との間には別次元とも言える程の差が生じている。無限の体現者とはこう言う事だ」

 

 ここで一誠は一つの疑問が生じる。――ならこいつらはその無限をどうするつもりなんだ?

 倒すのが無理であり、今の口ぶりから曹操自身も勝てないと公言している。それは禁手か、『覇輝』になれば勝てるというものでもない。

 疑問が尽きない一誠達の視界にまばゆい光が映り込む。

 黒歌とルフェイの足下に転移型魔法陣が発生しており、黒歌が笑みながら言った。

 

「にゃはは、余興をしてくれている間に繋がったにゃ。―――いくよ、ルフェイ。そろそろあいつを呼んでやらにゃーダメっしょ♪」

 

 魔法陣の輝きは一層強くなり弾けていき、光が止むとそこ一人の男が出現していた。ダークカラーが強い銀髪に碧眼(へきがん)の男ヴァーリ。

 

「ご苦労だった、黒歌、ルフェイ。―――面と向かって会うのは久しいな、曹操」

 

 ヴァーリと対峙する曹操は彼の登場に苦笑する。

 

「ヴァーリ、これまた驚きの召喚だ」

 

 ルフェイが魔法の杖で宙に円を描きながら言う。

 

「あらかじめ用意しておいた転移法でヴァーリさまをここに呼び寄せました」

「曹操がこちらに赴く事は予想出来たからな。保険は付けておいた。さて、お前との決着をつけようか。しかし、ゲオルクと二人だけとは剛胆な英雄だな」

 

 ヴァーリの物言いに対し、曹操が不敵に笑む。

 

「剛胆と言うよりも俺とゲオルクだけで充分と踏んだだけだよ、ヴァーリ」

「強気なものだな、曹操。例の『龍喰者()』なる者を奥の手に有していると言う事か? 英雄派が作り出した、龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)に特化した神器(セイクリッド・ギア)所有者か、新たな神滅具(ロンギヌス)所有者と言ったところだろう?」

 

 ヴァーリの言葉に曹操は首を横に振る。

 

「違う。違うんだよ、ヴァーリ。『龍喰者(ドラゴン・イーター)』とは現存する存在に俺達が付けたコードネームみたいなもの。作った訳じゃない。既に作られていた。―――『聖書に記されし神』が、あれを」

 

 それを聞いたローブの青年、ゲオルクが言葉を発する。

 

「曹操、良いのか?」

「ああ、頃合いだ、ゲオルク。ヴァーリもいる、オーフィスもいる、赤龍帝もいる、闇皇もいる。無限の龍神に二天龍だ。これ以上無い組み合わせじゃないか。呼ぼう。地獄の釜の蓋を開ける時だ」

「了解だ。―――無限を食う時が来たか」

 

 口の端を吊り上げたゲオルクが後方―――広いロビー全体に巨大な魔法陣を出現させた。

 同時にホテル全体を激しい揺れが襲い、ドス黒く禍々しいオーラが魔法陣から発生していく。

 ゾッとする程の寒気と、魔法陣からかつて無い程のプレッシャーが放たれる。

 

『……これは、この気配は。ドラゴンにだけ向けられた圧倒的なまでの悪意……っ!』

 

 一誠の籠手に宿るドライグも何かを感じ声が震えていた。

 禍々しい魔法陣から巨大な何かが徐々に姿を現していく。

 十字架に磔はりつけにされ、全身に拘束具が付けられており、その拘束具に不気味な文字が浮かんでいた。目元にも拘束具があり、隙間から血涙が流れている。

 下半身は蛇や東洋のドラゴンに似た長細い姿、上半身は堕天使。

 両手や黒い羽、尻尾など、全身のあらゆる箇所に太い釘が打ち込まれていた。その姿はまるで罪を犯した罪人の様。

 

『オオオオオォォォォォオオオオオオオオォォォォォォォオ……』

 

 磔の罪人の口から不気味な声が発せられ、ロビー一帯に響き渡る。牙むき出しの口から血と共に唾液が吐き出され、苦しみ、妬み痛み、恨み、ありとあらゆる負の感情が入り交じったかの様な低く苦悶に満ちた声音。

 アザゼルが目元を引くつかせ、憤怒の形相と化す。

 

「……こ、こいつは……。なんてものを……。コキュートスの封印を解いたのか……ッ!」

 

 曹操が1歩前に出て詩を詠む様に口ずさむ・

 

「―――曰いわく、『神の毒』。―――曰いわく、『神の悪意』。エデンにいた者に知恵の実を食わせた禁忌の存在。今は亡き聖書の神の呪いが未だ渦巻く原初の罪―――。『龍喰者ドラゴン・イーター』、サマエル。蛇とドラゴンを嫌った神の呪いを一身に受けた天使であり、ドラゴンだ。そう、存在を抹消されたドラゴン―――」

 

 拘束具を付けられた堕天使ドラゴン―――サマエルの名を聞いて、一誠以外の誰もが驚愕していた。

 

「……先生、何ですか、あれ……。俺でもヤバいって見ただけでも分かるんですけど」

「アダムとイブの話を知っているか?」

「え、ええ、それぐらいは」

「蛇に化け、アダムとイブに知恵の実を食わせる様に仕向けたのがあれだ。それが『聖書に記されし神』の怒りに触れてな。神は極度の蛇―――ドラゴン嫌いになった。教会の書物の数々でドラゴンが悪として描かれた由縁だよ。奴はドラゴンを憎悪した神の悪意、毒、呪いと言うものをその身に全て受けた存在だ。神聖である筈の神の悪意は本来あり得ない。ゆえにそれだけの猛毒。ドラゴン以外にも影響が出る上、ドラゴンを絶滅しかねない理由から、コキュートスの深奥に封じられていた筈だ。あいつにかけられた神の呪いは究極の龍殺しドラゴン・スレイヤー。それだけにこいつの存在自体が凶悪な龍殺しドラゴン・スレイヤーなんだよ……ッ!」

 

 その説明だけで相当危険な代物だと言う事が理解した。

 サマエルの登場にアザゼルが怒号を発する。

 

「冥界の下層―――冥府を司るオリュンポスの神ハーデスは何を考えてやがる……? ―――ッ! ま、まさか……っ!」

 

 アザゼルの得心に曹操が笑んだ。

 

「そう、ハーデス殿と交渉してね。何重もの制限を設けた上で彼の召喚を許可してもらったのさ」

「……野郎! ゼウスが各勢力との協力態勢に入ったのがそんなに気にくわなかったのかよッ!」

 

 アザゼルは憎々しげに吐き捨てた。

 曹操は聖槍を回して矛先を一誠達に向けた。

 

「と言うわけで、アザゼル殿、ヴァーリ、赤龍帝、彼の持つ呪いはドラゴンを食らい殺す。彼はドラゴンだけは確実に殺せるからだ。龍殺しの聖剣など比ではない。比べるに値あたいしない程だ。アスカロンは彼に比べたら爪楊枝だよ」

「それを使ってどうするつもりだ⁉ドラゴンを絶滅させる気か⁉ ……いや、お前ら……オーフィスを……?」

 

 アザゼルの問いに曹操は口の端を愉快そうに吊り上げた。そして指を鳴らし「―――喰らえ」と一言だけ告げる。

 その刹那、一誠達の横を何かが高速で通り過ぎていき―――バグンッ! と何かを飲み込む奇怪な音が発せられた。

 振り返ると―――オーフィスがいた場所に黒い塊が生まれていた。

 黒い塊には触手のような物が伸びており、それはサマエルの口元に繋がっていた。―――サマエルがオーフィスを飲み込んだ―――

 突然の事に当惑するが、英雄派のやる事はまともじゃないことを理解した。

 

「おい、オーフィス! 返事しろ!」

 

 一誠が黒い塊に話し掛けるが返事は無し。

 

「祐斗! 斬って!」

 

 リアスの指示で祐斗が手元に聖魔剣を創り出し、黒い塊に斬りかかった。しかし、黒い塊は聖魔剣を飲み込み、刃先を消失させる。

 

「……聖魔剣を消した? この黒い塊は攻撃をそのまま消し去るのか?」

 

 木場は聖魔剣をもう一本創り、今度はサマエルに繋がる触手―――舌に斬りかかるが、結果は先程と同じ結果になるだけだった。

 

『HalfDimension!』

 

 ヴァーリが背中から光翼―――『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』を出現させ、音声と共に周囲を歪ませていく。

 あらゆる物を半分にする半減能力も黒い塊とサマエルには全く効果がなかった。

 次にヴァーリは手元から魔力の波動を撃ち込むが、それも黒い塊に飲み込まれてしまうだけ。

 

「なら、消滅魔力で!」

 

 リアスが消滅魔力を放つが、それすらも意に介さなかった。

 ゴクンゴクンと不気味な音が鳴り、触手が盛り上がってサマエルの口元に運ばれていく。まるで黒い塊の中にいるオーフィスから何かを吸い取っている様に。

 

「それなら、禁手の力で!」

 

 一誠は素早く禁手の鎧を身に纏い、通常の『女王』に昇格。オーフィスを包み込む黒い塊に殴りかかろうとした時、アザゼルが強く止めてくる。

 

「イッセー! 絶対に相手をするな! お前にとって究極の天敵だ! ヴァーリどころじゃないぞ! あれはお前らドラゴンを簡単に屠れる力を持っている筈だ! それにこの塊はどうやら俺達の攻撃を無効にする力を持っているらしい! て言うかな、オーフィスでも中から脱出できない時点で相当にヤバい状況になってんだよ! 相手はドラゴンだが、アスカロンは使うな! 最凶の龍殺し相手じゃ何が起こるか分からん!」

「そんな事言ったって、オーフィスが奴らに捕らえられたら大変な事になるんでしょう⁉」

 

 一誠が叫ぶと横のロビーの壁が突然吹き飛ぶ。

 その場の全員が吹き飛んだ壁の方を見ると壁の向こう側には誇銅、ヴィロット、フョードルの三人の姿が。

 その時、今までただ(たたず)んでいただけのロボットの顔が少しだけ動き、無関心を決め込んでいた男もそっと本を閉じた。




1:試験終わりの労いの部分はグレモリー眷属及び頭脳担当のアザゼルの眷属自己評価を説明させるために残しました。得意げに評価と考察を語った後でそれが的外れだったとしたら滑稽じゃないかと思いまして。あと普通に説明もしておきたかった。

2:英雄派との会話はカットしたら話の繋がりがよくわからなくなると思ったからです。たぶん私の作品を読んで頂いてる読者様は原作を知っているとは思いますが、それでは私が気持ちが悪いと感じたからです。

 リアルが少々忙しいですが、また以前のように定期的に投稿していきたいと思っております。
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