週末真姫と約束した場所に真虎は来ていた。ただ少し早く出たはずの真虎だったが寄り道ばかりしたせいで結果遅れていた。真姫をやっと見つけた真虎だったがおかしなことに気づく
「君かわいいね〜今1人なの?うちらと遊ぼ〜よ!今うちら超暇でさ〜」
「…人を待っているので」
「用事出来たって断っちゃえばいいじゃん」
「なんで私があなた達と遊びに行かなきゃ行けないのよ!イミワカンナイ」
「「あぁ」」 ビクッ
「おまたせ〜、真姫ちゃんごめんね!来る時面白そうなのいっぱいあってさ、とりあえず行こうか?」
「おい待てよ!オレらが話してたんだけどおまえなに⁉︎」
「あーそうですか?それじゃあ僕ら行きますんで!いこうか真姫ちゃん?」
「あなた見てたなら早く来てくれてもいいじゃない‼︎」
「おいお前らちょっとまてっつーの!」
真虎は真姫に耳元で走るよと呟くと真姫を抱えて走って行ったが真姫は顔を真っ赤にしながらジタバタして真虎から離れようとする。
「真姫ちゃん危ない暴れないで!落ちるよ!ちょ、だ!」
「離してー!離しなさいよー」
「分かったから、ひとまずここまでくれば大丈夫でしょ」
真虎は満面の笑みだった、まさにやってやりましたよと言わんばかりの顔でいた。
「もうなんなのよ‼︎ホントイミワカンナイ‼︎」
「あれ?怒ってんの?そんなに待った?」
「怒ってない!そこじゃないし!もう早く行きましょ」
そう言って着いたのはピアノが置いてあるカフェだった、どうやらあのピアノは自由に弾けるらしい。
「で?前に言っていた歌詞は?」
そういう真姫に歌詞を見せる、ついでに楽器屋で撮った音も聞いてもらう。ちなみに店員さんと話しているうち仲良くなったのでその流れで撮ってきたやつだ。
「どう?大体の曲の感じとか歌詞はもうこのままいこうかと思ってるんだけど?」
「…え?あ…あぁまあまあかしら、それにしてもさすがに双子ね?この曲先輩のでしょ?ぴったりなんじゃない?」
「でしょ?魔法の言葉を取り入れたにこのための曲」
「まぁ…少し手を加える所はあるとして…ギターはあなたが?」
「そうだよ?なかなかやるでしょおれ?さすが真虎さんて感じでしょ?」
ため息を吐いた真姫が一言やっぱり先輩たち双子ねと呟いたが真虎は意味が分かってなかったようで首を傾げる。
「真姫ちゃんピアノでμ’sの曲弾いてもらえない?」
最初は拒否した真姫だったが渋りながらも触りだけ引いて真虎に対してどう?と真姫が尋ねようとすると、周りにいた人達から上手、やめちゃうの?などと呟きが聞こえる。それほどに真姫のピアノは魅力的だったのだか…。
「うっま〜このケーキ‼︎今度にこにも食べさせてあげたいな」
「…あなたねぇ‼︎聞いてたの‼︎せっかく私が弾いてあげたのに‼︎こんなサービス滅多にしないんだから」
真姫ちゃんに謝り聞いてたことを説明し本題の曲の話をして話している中でなにも持って来てないし、今日はなにもできないから帰えろうと提案があった。
「真姫ちゃん家行ったらできるの?」
「…できるけど、イヤよ!」
「そっか、にこの為に早く聞かせたかったんだけどな」
「うっうぅぅ…なによ、もう分かったわよ、じゃあついて来て」
じゃあってことで真姫ちゃんについて来たのだがまぁなんだろう?とりあえずデカイその一言です。
そんなことを考えている間にでっかい門を超え自宅?に着く。
真姫の家で1度弾いてみてくださいてのでギターを渡され弾いてみたそのあとはもっとここはこう、これをいれたほうがいいと言いながら出来上がった頃には17時をまわっていた。
「あっママから、ちょっと待っててもらえる?」
真姫が電話にいっている間、片付けをし真虎は帰り支度をして待っていた。
「あっじゃあおれいつまでもいたら悪いからかえるね?」
「えっ?あ…あぁはい、そうですね」
「なに?寂しかったりするの?」
「そんなわけないじゃない!高1にもなって寂しいなんてバカじゃないの」
「…ズバリ‼︎お母さんが今日は遅くなるパターンですね!」
「…別にあなたには関係ないでしょ、さぁ早く帰ったほうがいいんじゃない?」
真虎ははいはいと言ってキッチンわ?と真姫に聞いていた
真姫は意味が分からず間抜けな返事をしてしまう。
「だからご飯くらい今日のお礼に作りますよお姫様?」
「…別にいいわよ、マ、お母さんがそのうち帰って来るし」
「まぁまぁ、意地張らないで?家もね、昔から両親働いてたからこういうことあってね?その時はにこと2人でご飯を作るんだよ。でもさ?いくら2人でいたって親が帰って来なかったのは寂しかったよ。だから真姫ちゃん今日はおれと食べよう!1人よりいいでしょ?」
「……そんなにあなたが作りたいなら仕方ないわね、今日はシェフも休みの日だし…おねがいしようかしら」
「えっ?シェフ?そんなまでいるの?…」
「なにいってるの?普通でしょ?それより厨房はこっち」
真姫に連れて行かれた場所はまさに厨房、さすがにここを使うのに抵抗があった真虎はもっと小さいキッチンはないと聞くと真姫はママが使ってるところがあるわと言ってまた歩き出す。
真姫ママが使ってるキッチンは普通の家庭ではない広さだったが厨房よりはとこちらを使うことにした。
冷蔵庫を開けると食材…ほぼ0。
「マジすか…」
「あらなにもないじゃない、ママ…お母さん最近遅かったから買ってなかったのね?」
「真姫ちゃん‼︎」
「な、なによ!」
「食材買いにいくよ‼︎好きなの作ってやるから、ほら早く行く‼︎」
そう言って真姫を引っ張ってにこといくスーパーに行く真虎であった。なぜそこかというと真姫もスーパーは行かないから分からない、真虎はそこしか知らない為だ。
「でお姫様はなにが好きなんですか?」
「…トマト」
「トマトね?じゃあトマトづくしにしてあげるよ」
ブー、ブー、スマホが鳴りだす、送り主はにこである。
件名はこうだった。今どこいた?
真虎「スーパーだよ?今日はご飯食べて帰るから!」
にこ「そう…ってあんた一緒にご飯食べる友達なんていたの?」
真虎「…にこひどい、とりあえずそういうことだから!」
にこはその後真虎にLINEしたが返って来ることはなかった。そのころ西木野家では…
「出来た!トマトのスープにサラダ、特性トマトクリームパスタ結構いけると思うよ?」
「これ本当に全部あなたが?」
「当たり前です!これでも料理はあっちで散々…まぁ食べてみて?美味しいはず!」
真虎の料理を食べた真姫はおいしいとは思ったがまぁまぁねと一蹴し真虎とさっきできた曲のことμ’sのことメンバーのこと色々な事を話した。真姫自身も感じたがこんなに喋るのは久々かもしれないそう思っていた時。
「あぁそろそろにこも怒るから帰るよ!パスタとスープ多めに作っといたからよかったら温めてお母さんに出してあげて?」
「えっ?あ、ありがと…」
「あぁ!ママか!」
「うるさいわね!なんなのよ早く帰ったら‼︎」
「はいはーい、バイバーイ」
「変な人…ただ…結構すごい人かもしれないわね……………もう少し食べても大丈夫よね…」
真虎は真姫の家を軽快な足取りで帰路に着いた、家 ーに待ち受ける小さな鬼がいるとも知らずに…
矢澤家
帰宅した真虎は携帯の電源を切っていたことでにこに怒られていた、真虎が帰って数日矢澤家ではこの光景が日常になったのかこころ達はいつもどうりである。
虎太郎だけは一人真虎をじっと見ていた。
「だからごめんてばもう電源切らないから、ほら!見て曲出来たんだよ!にこの為の!曲‼︎」
「本当に出来てるの?かわいくなかったら許さないんだからね⁉︎まぁ今回はこれに免じて許してあげるわ!」
「じゃああと聞いたら感想ちょうだいね?」
分かったわよ!そう言ってにこは笑いながら部屋に戻っていった。その後真虎は虎太郎と風呂に入って休むのであった。
翌朝、今日はにこよりも早く起きた真虎が朝食を作っていた。もちろん弁当も作っている。
「おはよ、今日は早いのね?朝ごはんなら私が作るからよかったのに、お弁当も作ったの?」
「おはよ〜、たまには早く起きたからね?今までにこに任せっぱなしだったしアイドル活動もあるでしょ?だからこれからは家のことはまかせな!」
「……ありがと!お兄ちゃん‼︎」
そう言って真虎に抱きつくにこだったがそれをじっと見つめる小さな影が一つ。
それを見たにこは真虎から飛び跳ねて離れる。
「こ!こ、虎太郎⁉︎どどどどうしたの今日は早いのね!」
虎太郎は黙って真虎の隣に立ち真虎と同じ立ち方をし一言
「まかせな〜」
にこは慌てて自室に戻っていった。それを見た虎太郎が真虎を見上げて首を傾ける。真虎も現状が分からないようで首を傾ける。その後朝食をとったがにこは黙って食べて行ってしまった。
「そんじゃあみんないってらっしゃ〜い」
「「「いってきまーす」」」
3人を見送った後穂乃果から連絡が入る。内容は以前話された妹弟達を連れて学校に来て欲しいというやつだ
そこで場所と時間を決め、真姫から曲はぴったりのがあるから大丈夫と言われたのがあるから大丈夫!とのことらしくにこのステージが決まった。(本人は知らない)
数日後、音乃木坂学院
「みなさん、下校時刻となりましたがつい先ほど校門付近に変質者が現れた様なので帰りは充分気をつけてください」
にこのクラスでもその変質者の話は話題になった。がしかしにこは今日も部室ではなく、帰ろうとしていた…だがしかしすれ違う生徒達が変質者がでかいやら妹が学校にいるらしいと話している内容が気になってしまった。
「どこのバカよ、学校に変質者扱いされるなんて」
にこが帰ろうとすると希が走りながら寄ってくる。
「にこっち〜待って、待って〜、まこっちが…ま、ま」
「希、落ち着いて真虎がどうしたの?また希に迷惑かけたの?」
「違う違う、にこっち落ち着いて聞いてな?まこっちがな?さっき放送であった変質者…まこっちやった」
「はぁ?なんで真虎が学校来てるのよ?」
信じないにこを連れて騒動の元へと向かう。
希とにこが来たのは職員室ではなく生徒会室だった。
そこには絵里といるはずのない真虎がいたのだが真虎は絵里に怒られていた、にこは意味が分からず希にどういうことか尋ねる。
「にこ〜助けて〜金髪さん怖すぎするから!」
「だからあんたはなんで絵里に怒られてんのよ!なにをしたのよ?」
「にこ?真虎君にはしっかり言い聞かせたからもう大丈夫よ」
「終わったんなら部室いこか?さっまこっちも」
「なんで真虎なのよ!普通にこでしょうが!」
「いやまぁ、にことりあえず行こうよ?」
いまいち納得しないにこを連れて部室へ向かいにこにあらかじめ用意して置いた衣装に着替えてもらう。
「なによ?これ?」
「いいからいいから」
にこの背中を押しながら希が屋上へと連れて行く。
「これって…」
「私と希でにこにぴったりの衣装を考えてみたの」
「やっぱりにこっちにはかわいい衣装がよく似合う。スーパーアイドルにこちゃん?」
「希…」
「今扉の向こうにはあなた1人のステージを心待ちにしている最高のファンがいるわ!」
「絵里…」
「曲もつい最近出来たのがあるでしょ?」
「あっ…真虎の…」
「さぁ、みんなまってるわよ」
にこは頷くとステージへと向かった。そこで妹弟達にこれからはμ’sとしてやっていくと説明する。
「それと真虎、曲作ってくれてありがと!それじゃあ私が1人で歌う最後の曲聞いてください。にっこにっこーにー」
そうしてにこのステージも終わり興奮冷めやまぬ矢澤家の面々は今日の主役を囲む様に自宅を目指して歩いて行った。
「それにしてもにこかわいかったよ〜」
「アイドル〜」
「やっぱりおねーちゃんはスーパーアイドルだね!」
「おねえさま素敵でした」
「あんた達…今日はありがとう」