ラブライブ─問題児なマネージャーが付くそうですよ?─ 作:リン オクムラ
「オイ、なんだこの奇っ怪な状況は?」
音速で山を下りそこから徒歩でスーパーへそして、買った材料を傷付けないように徒歩で帰還し、戻ってきた十六夜は外で黄昏てた西木野真姫、園田海未、南ことりを見つける。
「おい、どうした?ボーッとしてると胸とか脚とか揉むぞ」
「え…きゃあ!?なに考えてんのよ!!
…ていうか、ちょっとアンタ早すぎない?
まだ一時間もたってないんだけど」
因みに普通の人間が十六夜の向かったスーパーに徒歩で行くとざっと往復二時間半くらいかかる
と、そんなこんなしているうちに部屋に三人の姿がないことに気づいた穂乃果と他の面子がこちらへ向かってきた。
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スランプに陥ったという三人を手助けするために、くじ引きで作曲、作詞、衣装の班に別れることになった。
内訳は
作詞、海未、希、凛
作曲、真姫、絵里、にこ
衣装、ことり、花陽、穂乃果、とキッシュの仕込みが終了し、尚且つ夕食の準備を再開するまでの間で十六夜である。
ここは衣装班の会議を見せようと思う。
「それじゃあ今から第一回μ'sの衣装をエロ可愛くする会議を」
「「「始めないよ!?」」」
と十六夜が茶々をいれてから
「それじゃあ、改めて。第一回ラブライブ予選の衣装を考える会議を始めるよ!」
と、まあ、こんな感じでちょくちょく十六夜は茶々をいれながらついでに、
「起きろ、高坂」
「イタッ」
寝落ちしかける穂乃果をたたき起こす役をすることで進行を促したりしていた。
夕食の後、もう一度三班に別れ、各々の担当の意見を出し会うことは再開された
因みに夕食のパンプキン・キッシュは概ね好評だった。
このまま他の面子は別荘に用意されていたテントで泊まることになるのだが、(絵里曰く、ちゃんと三つに離れて作業しないと意味がないとのこと)十六夜は別荘まで帰ることになっている。
女性陣がたまたま見つけた温泉に入るそうなので別れ、手持無沙汰になった十六夜は元老人介護施設の予定地に向かってみた。
(まあ、流石に七年も立てばこうなるか)
ただでさえ十六夜によって苛立ち交じりに床を踏み抜かれ、半壊していた建物だ。
辛うじて形が残っただけでも奇蹟と言える。
『────23:56現在。俺の発見者無し』
『………………23:57現在。君の発見者一名』
この場所こそ、逆廻十六夜と金糸雀の出会った場所。
ここで十六夜と金糸雀が出会ってなかったらどうなっていただろう。
あの時思った通りに世の中の半分程を滅茶苦茶にしたのかもしれない。
ただ解ることは、この出会いがなければ十六夜はつまらないことに手を染め、つまらない人間になっていたであろうことだけだ
この出会いの後、金糸雀と共にいろいろなところを回った
二人は国境を越え、大陸を越え、イグアスの滝の悪魔を探し、世界の果てを確認しに行った。
その時の旅のことを、金糸雀のことを思い出しながら十六夜は比較的無事そうな部屋に入り、仰向けに寝転がり瞼を落とす、もしも寝ている間に建物が倒壊しても、十六夜のことだ、死ぬどころか殆んど無傷であろう。
だから別荘に帰ることをやめて、この場所で忘れられない思い出を、回想しながら十六夜は夢の中に落ちていった。