ラブライブ─問題児なマネージャーが付くそうですよ?─   作:リン オクムラ

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今回はなんかいろいろ滅茶苦茶なことになってしまった気がする…



第5話

 

μ'sのマネージャーになる前、とにかく、暇をもて余していた逆廻十六夜は川辺で黄昏ていた

 

 

「─あー暇。超暇。暇が売れたら一稼ぎ出来る自信があるね」

 

 

と、愚痴をこぼし、手頃な石を手にもち

 

誰もいない、何もない、いるとしたら微生物かミミズくらいな川辺にむかって投擲し、川辺を吹き飛ばす。

 

吹き飛ばす、という言葉は比喩ではない。

 

投げられた石は、第三宇宙速度に匹敵する馬鹿げた速度で飛んで行き、文字どおり川辺を吹き飛ばした。

 

 

だが、そんなことをしても何の慰めにもならない。

 

「何か面白いことねえかなあ……」

 

と、呟き川辺を後にする。

 

 

そこに、たまたまいた高校生くらいの女子が十六夜のしたことを全てみて、顎が外れそうな程の大きさの口で呟いていた。

 

 

「…なに…あれ…?」

 

 

──────────────────

 

 

現在ラブライブの予選に向けて、ライブの場所を探していたμ'sと十六夜

 

 

割りと真面目に十六夜はマネージャーとしての役割はこなしているようで自分の口が出せる範囲では仕事はしている。

 

仕事をした上で、μ's()遊んでいる

 

放課後になった辺りで、十六夜は学校に向かい、マネージャーをやっている。

 

現在、一同は秋葉にいた。

 

 

「ここは人がたくさん…」

 

 

「それに秋葉はA-RISEのお膝元やん」

 

 

「下手に使うと喧嘩売ってるように思われるわよ」

 

 

「んー、十六夜くんはどう思う?」

 

 

と、十六夜に意見を仰ぐ。

 

実際は十六夜にこの手の質問をすることは間違っている。

 

 

「俺ならここでやるぜ?」

 

 

「え!?なんでよ!」

 

 

「喧嘩売ってるように思われちゃうかもよ」

 

 

「だから、喧嘩売ってるんだよ」

 

 

その言葉に一同は目を丸くする。

 

 

「なんで!?」

 

 

「その方が面白いからだ!」

 

 

今までこういった勝負事にもあまり苦労してこなかった十六夜は敵の壁が大きいほど燃えるタイプである。

 

 

そして、μ'sの連中もああ、そう言えばこいつはこんなやつだった、と思い至る。

 

 

そんな風に歩き回りながらUTX学園付近にたどり着く。

 

そして、穂乃果が負けないぞ!決意を新にしたとき

 

 

「高坂穂乃果さん」

 

 

「え?…あ、あ、あ、A-RISEのッ!」

 

 

「しー…ちょっときて!」

 

 

と、腕を引っ張られていった穂乃果。

 

 

そして、その引っ張っていった人間─A-RISEの綺羅ツバサをみた矢澤にこ、小泉花陽が追いかける。

 

 

そして、その他のμ'sメンバーも綺羅ツバサに連れていかれた穂乃果を追いかけていった。

 

 

 

「ゆっくり寛いで。ここはこの学校のカフェスペースになっているから」

 

 

「あの、さっきはうるさくてすみません」

 

 

「いいのよ?気にしないで?」

 

 

と、彼女らの学校内に案内されたあと、UTXのカフェスペースに案内された穂乃果たちは、とりあえずは一息着いたのだが…

 

 

「あれ?十六夜くんどこ行ったにゃー?」

 

 

「あれ!?ほんとだいない!!」

 

 

「どうかしたの?」

 

 

「あの…私たちと入ってきたマネージャーみたいな役割の男の子がいなくなっちゃって」

 

 

「ああ、さっきの金髪の」

 

 

ここに来たときに入校許可証は貰っているので大事にはならないはずであるが…多分、恐らく。

 

 

「あれ?十六夜からメールがきてる…えっと『ちょっと学校を見てまわってくるぜ

 

逆廻十六夜』…」

 

 

「……………あ、あの、あの問題児はあああぁぁぁぁあッ!!!」

 

 

とにこが盛大につっこむ。

 

 

「ほんとに自由だよね…十六夜くんって…」

 

 

程なくして、十六夜は見つかったのだった。

 

 

 

 

そして、十六夜も交えた会談が始まる。

 

基本的にはA-RISEの三人がμ'sのいいところというかμ'sメンバーの個性のことを話している

 

例えば矢澤にこのことを小悪魔的存在と表したりだとか

 

 

「小悪魔(笑)」

 

 

「って!(笑)ってなによ十六夜!せっかくいい感じだったのに!」

 

 

「じゃあ小悪魔(爆)」

 

 

「(爆)ってなに!?爆笑されてんの!?」  

 

「間をとって小悪魔(失)ってのはどうだ?」

 

 

「ダメにきまってんでしょ!?(失)って失笑されてるの私!?」

 

 

とまあこんなコントが小悪魔発言の直後ににこと十六夜によって展開された

 

 

「で、最後にマネージャーの逆廻十六夜」

 

 

「へぇ、俺のことをしってるとは光栄だな。俺の記憶が間違ってなければ俺はお前とあったことねえはずだが?」

 

 

「私も良くは知らない。けど、貴方が常識に喧嘩を売るような腕力をしてるのは知ってる」

 

 

(そうかあの時のあれを見てたのか…なら納得がいく)

 

 

最近十六夜がこの付近で常識外れの力を使ったのはマネージャーになる前に暇潰しがてら川辺で石を投げた時くらいである

 

実際十六夜は自分の力を隠すつもりはないから別に気にしてないが

 

 

「たまたま川辺を歩いていたときに見たのよ。暇そうにしてた貴方が石をてにとってそれを使って川辺を文字通り吹き飛ばしたのを」

 

 

そう。その時綺羅ツバサはアイドルにあるまじき顔をしていたがまあ仕方ないだろう。

 

そして、まるで爆弾でも破裂したかのような感じだったと付け加える。

 

 

「石で川辺を吹き飛ばした?ほんとに?」

 

 

実際他のA-RISEの二人も綺羅ツバサと逆廻十六夜をみるが、綺羅ツバサの目を見ればわかる。嘘はいってないと。

 

 

「そうよ。本当にあれは凄かったけど、なんであんなことしたの?」

 

 

純粋に気になっていた。

 

何故十六夜はあんな常識はずれの速度で石を投げたのか

 

ムカつくことでもあったのか、はたまた別の理由か。

 

 

「いや、そこまで深い理由はねえよ。ただの暇潰しの一貫だ」

 

 

この言葉は意外だったのか綺羅ツバサはすごく驚いていた。

 

 

そのあとμ'sとA-RISEの両チームがライバル発言をして、μ'sのライブの場所がUTXの屋上に決まったりもした。

 

 

そして、その帰り。

 

 

「で、ホントなの?あの川辺を吹き飛ばしたってやつ」

 

 

「なんなら見せてやろうか?ちょうどすぐそこが川だからな」

 

 

先程も言ったが十六夜は別に自分の力を隠しているわけではない。

 

だから別に見せてもよかった。

 

もし、その程度で怯えて離れていくなら所詮その程度の連中だというだけのことだ

 

と、そんな話をしていたとき、いかにもな格好の不良に絡まれているいかにも気弱そうな眼鏡男子がひとり。

 

ちょうどいい具合に川辺にいた。

 

 

ここで、穂乃果が「助けなきゃ!」と言って走り出そうとしたとき、十六夜は手頃な石を幾つか手に取り凶悪な笑みを浮かべ

 

 

 

 

「俺も混ぜろやゴラァァァァァ!!」

 

 

 

と、盛大に叫び、石を投げた。

 

 

「う、うそ!?」

 

 

「な、なにこれ!?」

 

 

と、驚きの声をあげるμ'sの面々。

 

言っておくが十六夜は眼鏡の少年を助けるために一石投じたのではない。

 

 

強いていうならここで高坂に怪我をされると面倒なのと、自身の座右の銘が"強きを挫き、弱きも挫く"だったからだ。

 

 

「ぎゃぁぁぁあ!」

 

 

「逆廻十六夜だ!!全員逃げろ!!」

 

 

「オラオラ、どんどん投げ込むぞ!」

 

 

と、ここで我にかえった絢瀬絵里が、

 

 

「ス、ストップ、ちょっとそれ以上は流石に不味いから!!」

 

 

と、止めたことで一段落した。

 

そして、十六夜はただ、

 

「…つまんね」と呟いた。

 

不良や少年の滑稽さを皮肉に思うことはあっても、楽しさなど欠片もない。

 

 

もし、今ここに自分しかおらず暇で死にそうだったなら試しに形だけ笑い転げてから虚しくなっていただろうなと、頭に思い浮かべる。

 

 

「で、どうするんや?これ…」

 

 

「ク、クレーターができてるにゃー!?」

 

 

「わぁー!ほんとだ!すごーい!!」

 

 

と、各々リアクションをしていて、元、生徒会長だった絵里は…

 

 

「穂乃果を止めるためだったとしてもやり過ぎよ!」

 

 

と、十六夜に注意する。

 

因みに石を投げられた集団は無事逃げたらしい。

 

だから特にお咎めはなかった。

 

 

ともあれ、μ'sは逆廻十六夜の力の一端(・・)を見た。

 

このあと、彼女らはこのクレーターだらけの川辺をどうするか考え始めた

 

 

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