ラブライブ─問題児なマネージャーが付くそうですよ?─ 作:リン オクムラ
「よう、ストーカー共。元気そうで何よりだぜ」
「「「「「「「「うっ…」」」」」」」」」
前回から時は飛び、修学旅行に行ってきた穂乃果たち。
その間、十六夜も顔を出さなくてもいい(穂乃果たちは十六夜も修学旅行に行くと思っていた)とのμ'sの全員からのお達しで、十六夜がメンバーに会うのは先日の十六夜追跡作戦以来である。
その間に星空凛の、というか、二年生以外のμ'sのメンバーの中で色々あって、凛の心境に変化があったのか、服装が女の子らしくなっている
「ス、ストーカー…」
「あながち間違ってないだけに」
「反論できないにゃー…」
「で、でもまずは…」
とりあえず気を取り直し、μ'sメンバーは十六夜に向き直る。
「「「「「「「「「すみませんでした!!」」」」」」」」」」
と腰を直角に曲げ礼をしながら大きな声で謝った。
「昨日は十六夜くんのことをもっと知ろうと思ってやったことで…」
「貴方は自分の事とかそうそう話そうとしないでしょ?」
「だから少しでも、知ろうと思って…」
「それに単純に気になったし…」
何か話が十六夜が過去の話をしなければいけない流れになってきそうな雰囲気になってきた。
面倒くさいと話の流れを変えようかと思ったが……………よく考えれば、別に隠すような話でもないかと気が変わった。
「…………俺の話、聞きたいか?」
「うん!」
「そうか…なら、茶請けと良い緑茶を持ってこい。無いなら買ってこい。それが話の対価だ」
「うん!それじゃあ行ってくるねー!」
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緑茶と茶請けの準備に勤しむμ'sのメンバーに向けて何気なく十六夜は問う。
「しかしお前らも物好きだな。俺の話なんて聞いてどうするんだ?」
「今よりもっと仲良くなりたいから!」
「それに、弱味の一つも握れるかもしれへんしな」
「おお、なるほど。しかしそんな謀があるなら、話す前にいうもんじゃないぜ」
「おっと、たしかにそうやな。今の話は忘れてくれへん?」
そして、茶会の準備が終わる。
「さてと、じゃあμ'sのお茶会を始めるよ!で、十六夜くんは何か聞きたいことはある?」
「そうだな…じゃあ俺からはなんでお前らはスクールアイドルを続けてんのかっていうのはどうだ?」
「なんでって?」
「お前らの元々の目標は学校の存続だと聞いたからな。それが達成されたのに何故お前らはスクールアイドルをやってるんだってことだ」
つまり、十六夜はこう問いかけている。
お前らはなんでスクールアイドルを続けてるのか?
なあなあで周囲の空気に流されてやっているのか、それとも何かそこに理由があるのか、ということを。
「うん。それじゃあ私たちの番はそれを話すね。じゃあ私たちは…なに聞く?」
「って、決めてなかったの?」
「十六夜の昔の話とかで良いんじゃない?」
「じゃあ私たちは十六夜くんの昔のはなしで!」
「了解だ。それじゃあまずお前らから話してもらうぜ?」
「うん。ちょっと長くなるけど…」
そして、穂乃果たちは語り出す。
穂乃果が倒れたあとの、第一回ラブライブへの参加の辞退。
さらにことりの留学、それを切っ掛けにして、穂乃果がμ'sを辞めると言い出したことを。
リーダーである穂乃果の離脱はμ'sの実質的な解散であること。
そこから、μ'sのメンバーの殆どは元の生活に戻った。
にこ、花陽、凛はスクールアイドルを続けるようだった。
だが穂乃果は友達と遊んだり、にこ達や絵里と話したりして、穂乃果は気がついた。
自分は歌ったり、踊ったりするのが好きなので、それだけは譲れないものだと、
その事を海未を講堂に呼び出して、伝えた
これからも迷惑をかけるだろう、空回りもするだろうと、だけどそれでも追いかけていたいと。
それに海未はこう返した
自分達は穂乃果に振り回されても、まだ自分達達では行けないところにつれていってほしいと。
ことりも、それは同じでわがままをいって欲しいのだと。そして、そんなわがままを言えるのは…
「まあ、こんな感じで、このあとことりちゃんを連れてきて…」
「またμ'sとして活動を再開して」
「今に至るっていうわけ」
「じゃあ、つまりお前らが続けているのは」
「好きだからだよ」
「それに、そうじゃなかったらここまで続いてないわよ」
ここでμ'sの話は終わり。
ここからは十六夜の番だと全員の視線が
「じゃあ次は十六夜くんの番だね!」
「わかったからがっつくなよ。これは俺がまだガキの時の話だ」
こうして、逆廻十六夜は語る。己の人生に於て、最も大きな出来事を。
金糸雀との出会いを。