魔法科もアニメが再始動し、グリザイアも「クロノスリベリオン」がリリースされたので投降しました。
さて、今回最後にアンケートがあります。
今後の展開にも影響があるかもしれないので、宜しかったら宜しくお願いします。
唐突な展開程、人間というものは行動がワンパターンと化すことが多い。
体が固まるか、パニックを起こすかという二択だろう。
こうなると緊急事態にだと命にかかわる場合になるので、兎に角落ち着いて自身の命を守る行動をとることが大切なのだと教わった。
ただ、それが緊急事態のようなものではない場合、どういう反応になるのかはその人によると俺は考える。
何故か居座り夕食を作ろうとしていた
送り主は……「榊 由美子」と表示されている。
「珍しいな…」
ポツリと呟きメールを開く。
by 榊 由美子
for 藤宮
今夜23:00に映像通信で。
メールにはこの一文の下に通信のパスコードが書かれていた。
腕時計を見ると22:45分を指している。指定されていた時刻まではまだ余裕があった。その間に他のメールを閲覧することにする。
とはいえ、このアドレスはあくまで個人的なアドレスになる(EBには通知済み)ので、仕事用のアドレスはまた別になり、セキュリティも一般のものよりも高いものになる為、基本的には迷惑メール等のものは入ってこない。
個人的なアドレスの受信メールにはプロバイダの営業メールに交じって「Nasty Boy」からのメールが来ていた。
そのメールを開くと今回の依頼していた報告が書かれていた。暫く目を通し、今後の方針を考えていると約束の時間に近くなったことに気づく。
数分前に衛星通信を開き、パスコードを打ち込む。
このパスコードは由美子自身が組んでおり、彼女曰く『
パスコードを打ち終わり、相手が出てくるまで待っていると、その数分後に相手側の画面が開かれた。
「ヤッホーヒロ! 元気にしてるー!?」
画面に映ったのは
その後ろから「ちょっと天ねぇ、博也が見えないのよさ!」とか「その大きな胸をどかしなさいよ!」とかザワザワと聞こえた。画面の向こうのドタバタにため息をつく。
暫くしてようやく画面に人物の顔が映る。寮の談話室からかけているのだろう、画面にはほぼほぼ全員が映っていた。
「ヒロー、元気にしてるかな?」
さっきまで自身の胸をこちらに配信していたピンク髪のロングヘアがにこやかに話しかけてきた。
「健康面には問題は無い。そっちこそいきなり胸を見せつけてくるぐらいには元気があるくらいだな、天音」
そう言われた周防天音はキョトン、とした表情をした後、悪巧みを思いついたような子供の表情を浮かべてニヤリと笑う。
「な~に? お姉さんのおっ〇い見たいの~? 気になっちゃう~?」
ほれほれ、と服の胸元を引っ張ってチラチラと見せてくる天音にため息をつく。
「
呆れながらもそう言うとうっ、と画面の少女は言葉を詰まらせた。
「んう? 博也、何か言ったのよ?」
小首を傾げたちんまいのが天音に代わって画面に移された。
「良いところに来たマキナ。『例の』ラーニングカデンサ、久々に雄二と一緒にやってやれ」
向こうの画面に映っていた俺の表情はおそらく「良い笑顔」だったと思う。
「『例の』? ……あぁ、あれね? OKなのよさ!」
一瞬ポカンとした表情を浮かべた後、趣旨を理解したのかぐっと親指を立てていい笑顔を浮かべる入巣蒔菜に親指を立て返す。画面の外から「あ、あれだけはやめてぇーーーー!!!?」と誰かの叫び声が聞こえたが無視をした。
「それよりも博也? そっちで虐められていない? 大丈夫なのよ?」
「問題ない。何かと睨まれているが無視をしている」
「まあ博也のことだから問題は無いと思うけど…何かあったら死なない程度にボコすのよさ!」
笑顔で何を言っているのかこのちんまいのは。
「マキちゃん、流石に死なない程度にボコすのは駄目だよ?」
苦笑交じりに蒔菜の肩に手を置いて画面に映るのはメイド。何を言っているのかと思うがメイド服を着た少女が映っている。
「…幸。蒔菜のそこら辺は教育しておかないといけないみたいだな」
「申し訳ありません、博也さん。マキちゃんにはもう少し常識を…難しいかもしれません…」
速攻で諦めるメイド、もとい小嶺幸。諦めるなと言いたいが蒔菜の性格から難しいと速攻で判断してため息をついてしまった。
「…で? そこでこそこそとしている金髪は何をしている」
後ろでこそこととこちらの様子を窺っていたツインテールはその髪をギャグマンガ宜しく逆立てた後
「べべべ別にアンタの事なんてししし心配なんてしてななないんだからねッ!!」
とビシッと擬音が聞こえてくるような錯覚を覚えるレベルのツンデレぶりを発揮させて指を指してきた。
「そうか、こっちは何も問題はないぞ」
「な、なによ!! アンタのことだからどうせ友人なんて一人も居ないんでしょ!」
「失礼な。世間話をする程度の関係なら既に築いている」
「なん…だと…」
愕然としている馬鹿をほっておくとして会話を進めようとすると、画面の面々は皆驚いた表情を浮かべていた。
「え? 本当に友達できたん? 画面の中から出てこないようなヤツじゃなくて?」
「お前は何を言っているマキナ。俺とて普通に人間関係くらい構築できる」
「嘘だッ!」
どこぞの村にいる釼持ちの少女宜しく叫ぶツインテ…もとい松嶋みちるはひとまず無視して話を進めることにした。
「それで? メールを送り付けてきた本人はどこにいる? あと雄二はどこだ?」
そう尋ねると「あぁ…」と全員(一部「嘘よ…そんなの嘘よ…」と頭を抱えているツインテを除く)が一斉に微妙な表情を浮かべた。
「榊様は今現在自室にてとある情報を収集中です。雄二さんは…」
「お兄ちゃんはちーとばかし『用事』があって外出しているのよさ。結構面倒くさそうな『用事』みたいでかーなり嫌そうな表情をしていたのよ」
幸と蒔菜が苦笑しながら返事を返した。
「ふむ…」
そう呟き考える。
由美子自身が出てこないことは珍しくない。あのインドア少女は滅多にこういった会話に顔を出さないし、言いたいことは直接言ってくる性格だ。
これでも大分マシになった…とは雄二の話だが、昔はどれくらいのものだったのか気になるところではある。
そして風見雄二がいないということ。恐らくは「赤坂」絡みでJBあたりに指示を出されたのだろう。
あいつが動きそうな事態は今のところ思いつくのはブランシュ絡みの一件ぐらいしかない。
…それか、「
そこまで考えて「それはまずないな」と否定する。
アイツ…ヒース・オスロ絡みになると、雄二だけではなく俺も駆り出される可能性が極めて高いからだ。最悪、「
この前話をしていて、あいつ等からはそんな話は挙がっていなかった。
こちらにそう言った話が来ていない以上、こちらは目前の問題を解消することに専念することしかないため頭を切り替えた。
「まあいい。それで? こっちに連絡してきた用事というのは?」
話を本題に移す。
「んー? まぁ、ヒロがそっちでも元気にやっているのかなという確認がひとつ。後は…」
「聞いたぜ博也、あいつ等に九校戦のチケットを渡すって? ズルいのよさ!」
微笑しながら返事をする天音の言葉を引き継ぎ、蒔菜がこちらを睨んできた。
「あいつ等て…九校戦のチケットはとある依頼の報酬として向こうが吹っ掛けてきたやつだ。ズルいもなにもない」
「どうしてあの俎板に渡してこっちには回さないのよさ! こっちにも回すことを要求するぜ!!」
うがーと叫ぶ蒔菜を天音と幸が宥める。
「ハイハイマキナ、それはちゃんとユージも一姫も話していたでしょ? 九校戦は中継でも十分に見れるって」
「それと生で見るのとは訳が違うのよさ! ヒロは何か、私たちを捨ててあの俎板の元に行ったとでも!?」
俎板俎板と連呼する蒔菜にため息をつく。
「要するに、お前もチケットが欲しいと」
「流石博也、話が分かるぜ! その通りなのよさ!」
ビシィと親指を立てる蒔菜に天音が苦笑する。
「ごめんねヒロ。この子どうしても生で見たい生で見たいって騒いでて…この前ちょっとリサさんと話すことがあった時にそのことがでてマキナが荒れたのよ」
「リサ様本人は世間話程度で言っていたのですが、マキちゃんからするとリサ様の後ろに皐月様がドヤ顔をしてこっちを見下ろしていたビジョンが見えたとかなんとかで…」
何を話しているんだアイツ、と心でリサに罵倒を浴びせる。「あら、そういうつもりはなかったのよ?」と涼しい表情で返されたような気がしたが無視をした。
「それで? お前たちも欲しいのか?」
そう聞くと、目を見開いた後「え? ほんとに取ってくれるの?」と天音が聞いてきた。
「しょうがないだろ。今後会った時に蒔菜に不貞腐れても困るしな」
そう返すと歓声が上がった。
「やった! ヒロありがとう愛してるわ!」
「随分と現金な愛しているだな」
画面越しに投げキッスをする天音に返す。
「よっしゃあああ! これであの俎板にでかい面させずに済むのよさ!」
「場外乱闘はやめろよマキナ。というよりも本当にお前ら仲悪いな」
ガッツポーズを決める蒔菜に忠告をする。
「宜しいのですか? 九校戦となるとそれなりにチケット代は高いと思うのですが」
「真由美辺りに相談するさ…そっちは気にするな」
申し訳なさそうにする幸に手を振る。「有難うございます」と頭を下げてきた。
「さて、蒔菜に天音に幸に雄二に由美子に一姫の六人分か。面倒だが…しょうがないか」
「ちょっと! なんで私の分が無いのよ!」
先ほどまで落ち込んでいたツインテがガバッと顔をこちらに向けて叫ぶ。
「ん? お前も来るのか? てっきり来ない者かと」
「どうして私だけハブられるのよ! おかしいでしょ!?」
「チルチルは見たところで
「それでも私をハブにするなんて酷いでしょ!?」
「…会場で見たいのか?」
「べ、別にそういうことを言っているんじゃ…」
「じゃあ別に良いんだな? ほら、別に要らないんじゃないk」
「そうよ見たいわよ文句あるかぁ!!」
叫ぶみちるにため息をつき「最初からそう言え」と呟く。
「ホント―に面倒だなチルチル。外だとマジで痛い子にしか見えねぇから気を付けるのよ?」
蒔菜が可哀そうなモノを見る目でみちるにそう言った。
肩で息をつくみちるを画面外で蒔菜と幸が相手をしているのを見ながら「さて」と言って天音がこちらに向き合ってきた。
「どうした。まだ何かあるのか?」
「うん。ちゃんとやっているのかなっていう確認と、マキナの我儘。これもそうなんだけどね? ……一姫から伝言を預かっているの」
真面目な表情でこちらを見る天音にこちらも真剣な表情を返す。
「……何があった」
「『今回、ブランシュのバックに面倒な連中がついているかもしれない。気をつけなさい』…そう言っていたわ」
「………」
「榊さんもユージも一姫もね、その件で動いているみたいなの。ひょっとすると、魔法科高校内だけじゃ済まないような事態に発展するかもしれないからって」
「そうか…」
ひょっとすると本当にヒース・オスロが絡んでいる可能性があるのかもしれない、ということを考える。
「そっちにいるなんだっけ、十師族だけじゃ対処できないような事態にならないように動いているみたいだけど…どうも相手も尻尾を掴ませてくれないみたい」
「あの三人や『赤坂』でも掴めないとなると本格的にエージェントに依頼をする可能性もある、ということか」
「うん。…ヒロ、気を付けてね?」
心配そうな表情を向ける天音にああ、と頷く。
「こっちはこっちで何とかするさ。くれぐれも無理はするなとアイツらに伝えておいてくれないか」
「分かった。そっちも無理しないでね」
そんなやり取りをし、通信を切る。そして椅子に凭れて天井を仰ぎ見た。
「面倒なことにならなきゃいいが……」
呟きは誰にも聞かれることなく大気に溶けて消えた。
さてさて、今回は「グリザイア」シリーズキャラとの絡みでした。
みちるファンの皆様ごめんなさい、どうしても彼女が弄りやすいのです。
筆者自身嫌いでは無いのです。ただああいったキャラクターはコメディ展開で動かしやすいのでついついそんなふうに扱ってしまうのです俺は悪くねぇ(某親善大使)。
次回は入学編折り返しの討論会を予定しております。
魔法科原作よりも若干ダークな展開を考えておりますので気長にお待ちください。
さて、アンケートですが、今回「グリザイア クロノスリベリオン(以下グリクロ)」がリリースされたことでグリザイアの世界観がまた拡張されました。
そこで、グリクロの世界観も導入するべきか、というご質問をしたいと思います。
締め切りは今のところ(2020/12/12現在)指定はしておりませんが、キリの良いところで切りたいと思います。
宜しければご回答くださいませ。
ではまた。
追記:蒔菜の名前が間違っていた箇所を修正しました。
ご指摘していただいたリボルビングバンカー様、有難うございました。
今後「クロノスリベリオン」の世界観も入れるべきか
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構わん、続けろ
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無理に入れなくても良いんじゃね?
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そんなことよりヒロインの出番増やせ
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この作品入れてみて?(感想欄にて)