???『おかえり!どうだった?』
Jouneyに乗り込んだコウキと晴人に話しかける声
コウキ「ただいまフォン。紹介するよ。彼が仮面ライダーウィザード、操真晴人さんだ」
フォン『はじめまして!晴人さん。僕は自律思考型AIのフォンっていいます。世界の水先案内は僕にお任せを!』
晴人「ああ、どうも・・・コウキ、ナニ?これ」
コウキ「この飛行艇に搭載されている案内プログラムです」
晴人「へぇ~、良くできてるなぁ」
コウキ「フォン、次の世界は?」
フォン『もう少ししたらつくよ!あっほらもう着いた!』
とたんに周りが明るくなる。
フォン『到着~』
コウキ「ここはなんの世界なんだ?」
フォン『ちょっと待ってね今情報を集めてるから・・・・・・』
晴人「でもこんなでかいのが空飛んでたら目立つでしょ」
フォン『あ、じゃあちょっと待ってて・・・はい!飛行艇を透明化しました~。これ実は飛行中でもできるんだよ』
晴人「なんでもありだなぁ」
フォン『コウキ!分かったよ!ここはスマイルプリキュアの世界だ!』
コウキ「サンキュー、フォン。じゃあとりあえずおりますか」
フォン『気をつけてね!』
ウルフルン「・・・気に入らねぇな」
アカオーニ「全くオニ!」
ウルフルン「お前、赤っ鼻か青っ鼻、どっちか持ってないか?」
アカオーニ「ないオニ。全部ジョーカーの野郎が持ってったオニ!」
ウルフルン「だよなあ・・・はあ・・・」
人気のないところでたそがれているのはアカオーニとウルフルン。
どちらもスマイルプリキュアの敵、『バッドエンド王国』の幹部なのだが何やら様子がおかしいようだ。
ウルフルン「なあ、ちょっと憂さ晴らしにひとあばれしねぇか?アカンベェは使えねえけどよ」
アカオーニ「俺はいいオニ。そんなことよりはらへったオニ」
ウルフルン「チッ・・・なら一人で行ってくるか」
ウルフルンはそう言うと、その場を後にした。
晴人「へぇ、なかなかいいところじゃん。七色ヶ丘市だったっけ?」
コウキ「はい、このまちにスマイルプリキュアがいるはずなんですけど」
「キャーーーーーーーーーーーーッ!!」
コウキ・晴人「!?」
突如響く悲鳴。そちらを見れば、何やら狼男のような怪人が暴れている。
晴人「なんだあれ?」
コウキ「この世界の敵みたいですけど・・・」
晴人「なるほどね。なら俺に任せてくれ」
『ドライバーオン!』
コウキ「わかりました」
『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!』
晴人「変身!」
『フレイム・プリーズ!ヒー・・・ヒー・・ヒーヒーヒー!』
ウィザード「さあ、ショータイムだ!」
ウルフルン「おらおらぁ!ここんとこストレスがたまりまくってんだからメチャクチャに暴れてや・・・」
ウィザード「よお、ワンちゃん」
突如ウルフルンの目の前にウィザードが現れる。
ウルフルン「うおっ!なんだお前!」
ウィザード「魔法使いさ。それよりこれ以上暴れるんなら相手になるぜ?」
ウルフルン「魔法使いだぁ?」
ウルフルンは一瞬、怪訝な顔をする。
が、
ウルフルン「ウルッフッフッフ・・・上等じゃねえか!」
ニヤリと笑い、ウィザードに襲いかかる。ウィザードはそれをヒラリとかわす。
ウィザード「これでいくか」
そう言うと、ビッグウィザードリングをとりだした。
『ビッグ!プリーズ!』
ウィザードの目の前に魔方陣が現れ、それに手を通し、巨大化させる。
ウルフルン「お、おい!それは反則だろ!うおっ!」
ウィザード「ほら、捕まえたぞワンちゃん!」
ウルフルン「こら!離しやがれ!」
ウィザード「ほーれほれ」
ウルフルン「おい!俺をおもちゃにするな!振り回すんじゃねえ!」
ウィザード「あっはっはっ♪」
コウキ「・・・ずいぶん楽しそうだな」
ウルフルンを掴んで、好き放題に振り回すウィザード。
???「あれ?狼さんだけ?」
???「バッドエンド空間がでてへんから変やとはおもっとったけど」
???「アカンベェも見当たりませんし・・・」
???「あれって、もしかして仮面ライダーウィザード!?キャーー本物にあっちゃった♪」
???「やよい落ち着きなって・・・」
ウィザードとウルフルンが戦っている場に駆けつける5人の少女たち。見たところ中学生くらいか。
コウキ「あの子達が・・・」
無論、英雄を判別する能力のあるコウキはすぐに彼女たちの正体が分かった。
星空みゆき
キュアハッピー
日野あかね
キュアサニー
黄瀬やよい
キュアピース
緑川なお
キュアマーチ
青木れいか
キュアビューティ
ウルフルン「あっ!てめえら!」
みゆき「 狼さん何してるの? 」
ウルフルン「うるせえ!」
あかね「アカンベェも持ってこんと・・・はっ!あんたらまた何か変なこと企んでるんか!」
ウルフルン「はっ!だったらいいんだけどな!」
やよい「仮面ライダーウィザードさんですよね!?サインしてもらってもいいですか!?」
ウィザード「ああ・・・後でね」
やよい「やったーーーーーッ!」
ウルフルン「だあああっ!そこっ!一番うるせえ!騒ぐな!」
コウキ「あれって君たちの知り合い?」
れいか「ええ・・・まあ」
大騒ぎするみゆきたち。ところが、なおはウルフルンの言った言葉に違和感を感じていた。
なお「ちょっと待って。あんた何か様子がおかしくない?」
ウルフルン「はあ?なんだってんだよ!」
なお「アカンベェも使えないし作戦もない、そっちで何かあったんじゃない?」
あかね「えっ?」
みゆき「そうなの?狼さん」
しばらくの沈黙のあと、ウルフルンは少しずつ話はじめた。
ウルフルン「・・・ああそうだよ!こないだいきなりワケわからねぇ奴らが大量にバッドエンド王国に攻めて来やがって、俺もアカオーニも抵抗したのにジョーカーの野郎あっさり降参しやがった!」
みゆき「えっ・・・それってバッドエンド王国が負けたってこと?」
ウルフルン「俺にもワケわからねぇんだよ!」
れいか「せめてきたのは一体どのような?」
ウルフルン「言ったろーが!俺にもワケわからねぇ・・・いや、そういやなんか、インフェルノ帝国とかなんとか言ってたような・・・」
ウィザード・コウキ「!?」
ウィザード「コウキ、インフェルノ帝国って言ったら・・・」
コウキ「まさか・・・早すぎる!」
突然の二人の異変に気付いたみゆきたち。
みゆき「なにか知っているんですか?」
コウキ「・・・君たちにお願いがある。スマイルプリキュアのみんな」
みゆき「は、はい・・・って」
み・あ・や・な・れ「「「「「ええーーーーーーッ!?」」」」」
なお「いや、あのですね、あ、あたしたちは」
コウキ「心配しなくてもいいよ。俺には分かるんだ。ヒーローって呼ばれる人達が」
れいか「そうなのですか・・・」
あかね「あ、あの、あんまり人がおらへんとこで話したほうがええんちゃう?」
みゆき「そ、そうだね!じゃあ二人ともついてきてもらっていいですか?」
ウィザード・コウキ「ああ。」
晴人も変身を解いて、コウキと共に、みゆきたちについていった。
たどり着いたのは大きな本棚の前。
みゆき「ちょっと待ってて下さいね・・・・・・よし、これでオッケー」
みゆきが本を動かすと、通路が現れる。そこを通り抜けると、不思議な空間にでた。
晴人「ここは?」
やよい「ここはふしぎ図書館。あたしたちスマイルプリキュアの秘密基地なんですっ!」
コウキ「へぇ・・・すごいな・・・ああ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺はコウキ」
晴人「俺は操真晴人。魔法使いさ。」
れいか「コウキさんに晴人さんですね。わたくしは青木れいかと申します」
なお「あたしは緑川なお。七色ヶ丘中学校女子サッカー部にはいってます」
あかね「うちは日野あかね。女子バレー部です。」
やよい「私は黄瀬やよい。スーパーヒーローが大大大ッ好きです!」
みゆき「私は星空みゆき。二人ともよろしく!」
晴人「れいかちゃん、なおちゃん、あかねちゃん、やよいちゃんにみゆきちゃんか、みんなよろしくね」
あかね「そ、それで?」
みゆき「私達にお願いって言うのは一体?」
コウキ「・・・俺たちは別の世界から来たんだ」
れいか「別の世界から・・・」
コウキ「ああ。俺の世界はあの狼の言ってたインフェルノ帝国にほとんど滅ぼされたんだ。だから俺は数少ない仲間たちと共にレジスタンスをやっていた」
あかね「そう・・・なんや・・・」
コウキ「けど、インフェルノ帝国の大軍相手では俺達はいつか潰される。だから様々な世界の英雄達を集めて奴らと戦うっていう最後の作戦に出たって訳さ」
晴人「それで一番最初に訪れた世界が仮面ライダーウィザードの世界だったってこと」
なお「それで晴人さんが・・・」
みゆき「つまり、お願いって言うのは・・・」
コウキ「ああ、さっきも言ったように俺は様々な世界の英雄達を集めている。君たちにも来てほしいんだ。」
暫しの沈黙が流れる。それを破ったのは他ならぬみゆきだった。
みゆき「・・・みんな、行こう!」
あかね「せやけど、いつ帰ってこれるかわからへんねんで?」
みゆき「わかってるよ。わかってるけどこんな話聞いたらもう放っておけないよ!」
やよい「それに、このまま放っておいてもインフェルノ帝国はいつか私達の世界も潰しに来るよね?」
れいか「そうなる前に、様々なヒーローの皆様たちと共に食い止めることが出来れば!」
あかね「先手必勝ってことか?」
みゆき「うん!全ての世界を守れて、全ての世界のみんなもウルトラハッピーになれる!」
あかね「そうやな!うちも戦うわ!」
なお「決まりだね!」
コウキ「ありがとう・・・!」
やよい「ところで、世界を旅するってどうやるんですか!?仮面ライダーディケイドみたいに灰色のオーロラをくぐるとか!?」
コウキ「ま、まあそんな感じだけど・・・詳しいね」
なお「やよいは特撮オタクですから・・・」
コウキは携帯のようなものをとりだし、フォンと連絡をとる。
コウキ「フォン、話はついた」
フォン『お疲れ様!それじゃちょっと待ってて・・・』
そういって透明化を解いてコウキたちを艦内に乗せる。
やよい「うわぁ!すごくおっきい!」
みゆき「本当だ!すごいすごーい!」
あかね「二人とも元気やなぁ」
こうして、新たな仲間を得たコウキは、次の世界へ足を進めた。
一方、みんなに取り残されたウルフルンは
ウルフルン「はぁ・・・俺もはらへったな・・・」
とぼとぼ歩いていた。
サタナエル「・・・ふん」
ドクトルG「があっ!!」
アポロガイスト「ごはぁっ!!」
ジャーク将軍「な・・・なんという・・・」
サタナエル「ふっ・・・八鬼と呼ばれた幹部もこの程度の力か・・・」
ここは大ショッカー本拠地のクライス要塞内部。先の大ザンギャックとの戦いで、軍隊を不要と判断したサタナエルは単身で敵の大軍の中を悠々と進んでいた。
大首領「・・・何者だ?」
サタナエル「我が名はサタナエル・・・インフェルノ帝国の唯一無二の皇帝である」
相対するショッカー大首領とサタナエル。
大首領「何のようだ・・・」
サタナエル「そう身構えるな・・・余は貴様らを潰しに来たわけではない。むしろ仲間に引き入れにきたのだ」
大首領「なに・・・?」
サタナエル「貴様らにとって忌々しい仮面ライダー共は我々インフェルノにとっても倒すべき敵・・・奴等に雪辱を果たしたいなら余の元へ参れ」
大首領「・・・拒否すれば?」
サタナエル「余の目的がいささか変わる事となる。それだけだ・・・」
暗闇大使「馬鹿にするな・・・ぐあっ!!」
背後から不意討ちをかけてきた暗闇大使を脇目もふらずに吹っ飛ばし、サタナエルはなおも続ける。
サタナエル「我々の目的は共通・・・どうだ?余もこれ以上の無意味な争いは好まぬ。よき返答を期待する」
地獄大使「大首領・・・」
大首領「・・・・・・・・・」
しばらくの沈黙のあと、大首領は重い口を開いた。
大首領「わかりました・・・大ショッカーはインフェルノ帝国の傘下へ入りましょう」
アポロガイスト「なっ・・・!大首領!?」
大首領「我々の最大の敵は仮面ライダー共・・・それを徹底的に潰せるまたとない機会ではないか」
サタナエル「よい判断だ・・・それでは我が世界で待っておるぞ」
そう言ってサタナエルはクライス要塞を後にした。
サタナエル「ご苦労・・・誉めて使わす」
???「ありがたき幸せ・・・」
サタナエルと話しているのは仮面ライダーディケイドを執拗に狙う男、鳴滝。サタナエルをクライス要塞へと導いたのもこの鳴滝であった。
鳴滝「ディケイド・・・そして全ての英雄と呼ばれる者達よ・・・貴様らはここで死ぬ。この私と・・・インフェルノ帝国によってな!!」
そう言って鳴滝は、また新たな怪人へと姿をかえたのだった。