よかろう・・・やってみろ・・・・このDIOに対してッ!   作:ふれんちとーすと

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また少し改変しますた。


第2話 価値あるものとは

 

 

私はそれから一週間、町外れにある廃工場にて生活をしていた。

 

 

 

食事は、野生のトカゲなどを調理することもあればスーパーの試食品を食べたこともある。

 

 

服に関しては、紺のスーツを着ていたのだが

 

どうやら、私の成長に合わせてスーツの大きさは変化するようだ。

 

ポケットに紙切れが書かれており、そう記されていた。

 

なお、三部DIOの服も似た仕様のようでトランクには入っていた。

このトランクは、私が廃工場にて生活を始めようとした時気が付いたら手に持っていた。

 

おそらく、私を転生させた者が私に渡したのだろう。

 

中には、他にと救急箱や非常食、そして何も書かれていない手記があった。

 

さて、話を変えよう。

私は、幼児だ。

このままでは、生き残れない。

いずれ、死ぬ。

 

ならばどうするか?

 

そこで、例のクジの内容だ。

 

スタンド。

 

発現しているかは謎だった。

 

しかし!

 

「ザ・ワールド」

 

そう、イメージだ。

スタンド名前を口にし、イメージした時だ。

 

後ろから、すっと出て来たのだ。

 

しかも、あの長身の巨漢だ。

 

それから私は色々試した。

 

現在、時を止められるのはおよそ2秒。

 

射程距離は2メートルほど。

 

ホワイトスネイクもゴールドエクスペリエンスも同じ射程距離だった。

 

 

使いこなさなければならない。

 

 

私はそう認識した。

此処がどういった世界かも分からん。

どんな理不尽が待ち受けてるいるかも分からん。

 

そして私はこの一週間で運動をしながら体を鍛えた。

だが、やはり子供だ。

高々一週間では微々たるものだ。

 

だがッ!

 

スタンド能力。

これに関しては話が別だッ!

 

使えば使うほどしっくり馴染むッ!

 

 

ザ・ワールドの時間停止が8秒に変わりッ!

ホワイトスネイクの射程が8メートルに増えッ!

ゴールドエクスペリエンスが石ころから木が生やせる程にッ!

 

 

最高に馴染むッ!実に馴染むッ!

 

最高にハイッてやつだッ!

 

 

 

すまない。少し興奮してしまった。

 

 

それで、私は疲れたのでそのまま眠ったのだが・・・

 

 

「起きて!?大丈夫!?」

 

「む?」

 

見知らぬ少女が二人ロープで縛られていた。

何故か俺もだ。

 

は?

 

「なんだこの状況は・・・」

 

「良かった!アリサちゃん!この子目を覚ましたよ!」

 

「ちょっと大丈夫あんた!?あんたもあいつらに捕まったの?」

 

どういう状況か理解できなかった為話を聞くと

 

誘拐されたっぽい。

この一言に尽きる。

 

扉の付近にはライフル持った男が二人。

俺一人だったら楽に脱出出来たのだが・・・・

置いていく訳にもいかんな。

 

 

暫くしていると、

 

「ごめんね・・・私達のせいで・・・・」

 

「すずかは何も悪くないじゃない・・・もしかすると私のパパを脅して身代金をって可能性もあるわ・・・」

 

つまり、この子達は良いとこのご令嬢さん達か。

 

すると、扉の方にいた男が

 

「おい見ろよ・・・化け物が人間の真似してるぞ」

 

下卑た笑顔でそう告げた。

 

「何言ってんの?」

 

金髪の少女は、何を言ってるかわからないという表情なのに対して

 

紫髪の少女は顔が青ざめていた。

 

すると、

 

「ガハッ!?」

 

化け物と言った男が銃で撃たれた。

片方の男は、恐怖で震えていた。

 

少女二人は、怯えて目を伏せた。

 

扉が開いており、一人の男がいた。

 

「化け物などと不愉快だが・・・それは我々夜の一族の事だよ」

 

男からは、気持ちの悪い雰囲気を身に纏っていた。

横には無表情で人間とは思えないメイドを連れており、彼の後からは同じような格好の男達とメイドがゾロゾロと入ってきた。

 

その数、およそ20人。

 

「氷村の・・・叔父様?」

 

知り合いのようだ。

ここで、アリサと呼ばれた少女がキレた。

 

「何よ!夜の一族って!」

 

氷村と呼ばれた男は下卑た表情で告げ始めた。

 

「それはなぁ・・・・」

 

「やめて!叔父様やめて!」

 

すずかと呼ばれた少女は必死に叫ぶ。

それでも、男は止まらない。

 

「其処の月村すずかはなぁ!」

 

「やめて!」

 

苦痛の叫びがこだまする。

 

「我々夜の一族!つまり吸血鬼なのだよ!正に人間の上位種!選ばれし存在!世界の頂点に立つべき生命体!」

 

「あ・・・いやぁ・・・・」

 

すずかは涙を流して悲しんでいる。

 

「大方・・・黙っていればバレないとでも思っていたのだろう・・・友達ごっこは楽しかったか?全く・・・これだから甘い・・・・・一族の頂点に立つべきはこの僕なのにさ・・・・・」

 

 

すずかと呼ばれた少女は、わなわな震えていた。

涙が止まらず、まさしく絶望という表情だった。

 

 

ここでアリサがプッツーンした。

 

 

「ふざけてんじゃないわよ!」

 

その姿に氷村と呼ばれた男ですら後ずさりした。

 

「すずかが化け物?人の親友を馬鹿にするのもいい加減にしなさい!このヘタレ!」

 

「なに!?」

 

氷村はあり得ないという表情で彼女に怒りを向けていた。

 

「すずかがどんな存在だろうが関係ないわよ・・・・私の親友だもの!」

 

「アリサちゃん・・・」

 

すずかは凄く驚いた顔をしたのち、笑顔に代わる。

 

すると、後ろの扉が吹き飛んだ。

 

「すずか!アリサちゃん!無事!?」

 

「氷村貴様!」

 

二人の男女が突貫してきた。

 

「お姉ちゃん!恭也さん!」

 

「恭也さん!忍さん!」

 

どうやら助けにきた人たちらしい。

 

「ようやく僕のものに成りに来たかい・・・忍」

 

「誰がなるもんですか!」

 

すると奴は俺に銃を向けた。

 

「動くなよ・・・貴様らが動けばこの関係ない少年の命が断たれる事になるぞ・・・」

 

「この外道・・・」

 

「氷村・・・・このクズが!」

 

奴は俺に銃を向けて俺に言った。

 

「ところで少年・・・・君に聞いてみよう・・・・」

 

周りが静かになる。

 

「君は横の少女が化け物か否か・・・・答えてくれるかい?」

 

奴は銃で俺を脅して、すずかと呼ばれた少女を化け物と言わせたいようだ。

 

 

俺は静かに笑い始める。

 

 

「ククク・・・・」

 

奴は俺を見ていた。

 

「ククククク・・・・クハハハ・・・・・」

 

「貴様!何を笑っている!」

 

隣の二人は俺がおかしくなったのか心配した表情で俺を見る。

 

 

「其処の金髪の少女よ・・・」

 

「え?わ・・私?」

 

「友の為に己が意思を貫き通す・・・・素晴らしい」

 

周りが俺を注目する。

 

「私が思うに・・・この世で最も価値あるものは良き友だ」

 

氷村は怒り心頭で俺を睨む。

 

「そして・・・こんなにも友に大事に思って貰える少女が化け物の筈がないだろう?偽りの信頼などでそのような関係が築けるか?」

 

すると、入ってきた忍と呼ばれた女性は嬉しそうに恭弥と呼ばれた青年はその通りといった表情をしていた。

 

アリサ嬢は当たり前といった表情で、すずか嬢は驚き喜びの混じる表情をしていた。

 

「黙れこのクソガキガァァァア!」

 

銃声が響く。

 

「いやぁぁあ!」

 

すずか嬢が絶叫を上げる。

 

「氷村貴様ぁ!」

 

そして、

 

 

「な・・・」

 

氷村の声で皆こっちを見る。俺の眼前で銃弾が止まっている。

 

ぶっつけだが成功したな。

 

 

我がスタンドザ・ワールドはスタープラチナの様に弾丸を摘み止めた。

 

それにこっそり氷村とその私兵?かどうか知らんが奴らはホワイトスネイクの射程範囲内だ。

 

全員のナイフをすっておいた。

 

 

そして、それらで俺と少女の縄を掻っ切った。

 

「ナイフがひとりでに!?」

 

「これは一体・・・」

 

私は静かに口を開く。

 

「氷村と言ったか・・・・」

 

「なんなんだ貴様!?」

 

怯えた目をして私を見つめる。

私に恐怖している。

世界の頂点にふさわしい生命体ねぇ?

 

「こちらが質問に答えたんだ・・・・・次はそちらの番だろう・・・」

 

奴は恐怖に顔を引きつらせている。

 

「世界の頂点に立つという事はどういう事だと思う?」

 

「何?」

 

この場の全員が私に注目している。

 

「俺は・・・恐怖を克服する事だと思う・・・・」

 

全員がこちらを見つめる。

 

「世界の頂点に立つ者はッ!ほんのちっぽけな恐怖をも持たぬ者ッ!」

 

氷村達は怯えながら此方を見やる。

 

私はさらに続ける。

 

「今私に恐怖している貴様は頂点に立つ事さえない」

 

そして、と続け

 

「お前はこの子達に消えない傷を付けようとした・・・許される事ではないし許す気もない・・・」

 

 

「ひ!?」

 

氷村とその私兵?達は恐怖で動けないようだ。

 

ザ・ワールドが弾丸をすっと離す。

 

止まっていた銃弾が静かに地面に落ちていく。

 

 

 

「だから・・・・私が裁く」

 

 

「撃ち殺せぇ!」

 

奴等は銃を構えようする。

だが、残念だったな。

 

 

「ザ・ワールド」

 

 

時よ止まれ。

 

ザ・ワールドで奴等の銃を全て跳ね飛ばしながら奴らに近づく。

 

一秒経過ッ!

 

ナイフを氷村以外の奴の太ももに刺さるようにする。

 

二秒経過ッ!

 

氷村の前にすっと立つ。

 

三秒経過ッ!

 

「これが世界の頂点に立とうとした者が持っていた力だ・・・お前が至ることのない領域だ」

 

四秒経過ッ!

 

「俺は貴様にこれっぽっちの罪悪感も感じない」

 

五秒経過ッ!

 

「無駄なんだ無駄無駄・・・」

 

六秒経過ッ!

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

 

七秒経過ッ!

 

「時は動き出す」

 

八秒経過ッ!

 

「ふげらぁああ!?」

 

氷村は吹き飛び

 

『ギャアアアアアアアアアア』

 

私兵は痛みのあまり気絶する者を出しながら地に倒れる。

 

側にいたメイドは無表情のまま固まっており、他のメイド達も似た様に固まっていた。

ナイフは刺さってすらいなかった様だ。

 

二人の少女と青年と女性は驚きの顔をしてこちらを見やる。

 

「アリサと言ったか?」

 

「え?あうん」

 

彼女は名前を呼ばれて驚いていた。

 

「良いモノを見せて貰った・・・これは礼だ・・・・その友情を大事にすると良い・・・・」

 

そう言って立ち去ろうした。

 

 

「ごめん・・・ちょっと待って貰ってもいい?」

 

女性そう話しかけてきた。

 

どうやら一筋縄では終わらないようだ。

彼女の目は覚悟している目だった。

 

 

 

 

 

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