よかろう・・・やってみろ・・・・このDIOに対してッ! 作:ふれんちとーすと
スタンドについての考察
高町恭也との戦いにて、私自身も戦う事を意識してスタンドを使用した。
その時、ザ・ワールドと一瞬"ズレ"を感じた。
一瞬だったが大きく確実なズレだ。
歯車が噛み合っていない そんなイメージだ。
そして、私はいや"俺"は気付いた。
自身のあり方が前世と大幅に変化している。
前世では"私"という一人称は一度も使った事がない。
自分の口調が変化し、自分が望んだ物が変化している。
そうだよ。俺はDIO様じゃない。
俺は本人になる気なんてない!
どうなっているんだ・・・・
そうだ・・・そうだよ!
スタンドって精神エネルギーの塊じゃねぇか!
俺がザ・ワールドの本来の持ち主に・・・・DIOの精神に近づいているのではないか?
俺にあんな精神力はない。
他人を平気でナイフを投げるなんて出来るわけがない!
スタンドによる支配を受けている・・・・
本当に掌握しなきゃ・・・・でなきゃ自分が完全に消える!
絶対に嫌だ!
俺の名前・・・・
これは流石に前世と違っていても仕方がない。
もはや、取り繕えない状況だ。
だが、覚えておく。
この考察は、俺が俺である為に書き残す。
取り敢えず名前はメモっとこう。
〜〜DIOの手記→田城 條矢によるDIOの手記〜〜
「このシュークリーム美味いな・・・」
「でしょでしょ!ママが作るシュークリーム最高なの!」
なのはがスゲーはしゃいどるな・・・
「おい?鼻にカスタードが付いてるぞ?」
「え?本当!?」
「嘘」
「にゃあああ!?」
からかい甲斐があっていいわ〜
「DIO・・・あなたそんな顔も出来るのね」
「え?」
アリサの言葉で少し驚いた。
「そうだよDIO君・・・何時もそこまで"笑顔"じゃないもん・・・・・でも私はこっちのDIO君方がずっと良いよ?」
「まあそっちの方が自然でいいわよ?」
アリサとすずかの言葉は正直嬉しい。
最近はスタンドを使った後はあまり気が抜けない。
ちょっとでも気を抜けば精神を持っていかれるような・・・・
そんな錯覚する覚える。
そんな中で自分を保った状態でそういう風に言われるのは心地が良い。
「ありがとう・・・実はこっちのが気が楽なんだ」
「だったらずっとそのままでいなさいよ?」
「そうなの!無理に気を張らないの!」
「そうだよ 無理しちゃダメだよ?」
だからこそ、俺は率直に礼を述べる。
「三人ともありがとう」
その日の夜
明日はアリサの家に挨拶に行く事になっている。
決して娘さんを僕に!とかいうのではない。
だから、早めに眠る事にする。
瞼を閉じた瞬間だった。
意識が闇に飲まれた。
眼が覚めると
「ここは・・・船の中?」
「気付かなければ・・・出会う事もなかっただろうに・・・・」
其処には、強烈な悪のオーラを纏い、背後にザ・ワールドを従えた男。
「嘘だろ・・・DIOだと!?」
「人の名前を・・・随分気安く読んでくれるじゃあないか?」
奴は静かに此方を見据えている。
「まあいい 合格ラインにはたてたのだ」
「合格ライン?」
「このDIOのスタンドッ!ザ・ワールドの真の所有権得るためのな・・・」
奴は不敵に笑いながら近づいてくる。
「貴様には3つの選択肢がある
一つ、その身を私に捧げ その身体の所有権を私がもらうか
二つ、貴様が私を完全に屈伏させるか
三つ、貴様が私からスタンドのみを奪い取るか
以上だ」
「ちょっと待てよ!」
「なんだ?」
「他のスタンドもそういう試練的なのがあんのか?」
奴は不機嫌そうに答える。
「私だけだな・・・お前が私と同じ容姿であるが故にだからな」
「屈伏とかってどうすんだ?」
奴はチッと舌打ちをしながら答える。
「私とお前が戦う・・・それだけだ ただし お前はザ・ワールドを使用できないッ!当然だよなぁ?私のスタンドなのだから」
「因みにやらずに逃げるのは?」
「私がそれを許すような優しい性格だとでも?」
既に奴はスタンドを構えていた。
「やらなきゃやられるなら!やらざるを得ないぞ!?チクショウガッ!」
「やる気か?フフフ・・・よかろう・・・・やってみろ・・・・」
このDIOに対してッ!
不条理との戦いが始まった。