問題児たちとマイペース過ぎる男が来るそうですよ? 作:ふしぎ綿あめ
まだまだ初心者なのでアドバイスや誤字などの指摘はありがたいです!!
よろしくお願いします。
暇だ、と男は思った。
なぜなら、その男は世界そのものに飽きていた。
その男は裏路地に居た。
「…………帰ろうかな………」
そう呟いてゆっくりと歩き出した。
裏路地の出口の方面から明るい日の光がわずかに差し込む。
するとその出口の方面から不良らしき二人組が笑いながら歩いてきた。
男はわざわざ二人を見るわけでもなく横を通り過ぎる。
————事は出来ずお互いの肩がぶつかった。
「…おい、てめぇ。肩ぶつけといて何もなしかぁ?あぁぁん?」
不良が男の胸ぐらを掴む。
ハァ--、とため息をつき男は言った。
「手、放してくれるかな?帰りたいんだけど」
しかしもちろん放す訳もなく不良はヒートアップしていく。
「何言ってんだ?おめぇはよぅ?あー、肩痛いなー、こりゃ骨折れたわー、治療費100万位貰わないとなー」
すると男は黙って腕を振りほどき不良の前髪に触れる。
それだけだったのに不良の前髪が何の前振りも無しに、ハラリ、と落ちた。
「なにしやがった?!てめぇ?!」
そう言ってポケットからナイフを取り出し男に襲い掛かった。
しかしそのナイフさえもまるで紙切れのように真っ二つに割れた。
否、『切れた』と言う概念の方が正しいかもしれない。
「バ、化け物がっ!」
この男————高無 風には、生まれながらにして謎の力が宿っている。
そう言い捨てて二人は逃げて行った。
そしてだらしなくポッケに手を突っ込むと男は飴玉を見つけた。
「んお?アメちゃんが入ってるやんけ~」
こんな些細なことでも喜べるほど風は喜怒哀楽が激しいのだ。
コロリ、と口の中で飴玉を弄びながら再び出口に向かう。
するとさっきの二人組と共に大人数の不良が入って来た。
ざっと60人くらいだろう。
内心風は「うっわめんどくせーのにからまれたなー」と考えていた。
そうしている内に先ほどに男が口を開く。
「さっきはどーもだったな。今度は、こっちがやる番だぜ。行くぜ!おめぇら!」
男の掛け声と共に不良たちがオオォォォォ!!と声を張り上げる。
風は、「さっきあんな醜態さらしといてよくあんなこと言えるなー」と半ば感心していた。
360度全方面囲まれた風は、ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべ腕を振り下ろした。
すると不良たちの足元が氷で固まった。
不良たちは足を放そうとするが足はビクともしない。
「そんじゃーねーそのうち溶けるから心配しなくて大丈夫だよー」
ヒラヒラと不良たちに手を振り立ち去る風。
そして再び出口までゆっくりと歩く風。
すると出口から日の光と共に妙な軌道で一通の手紙が飛んできた。
風はその手紙を空中で難なくキャッチした。
手紙の裏には『高無 風殿へ』と書いている。
「お?俺宛てに手紙なんていつ以来だ?」
そうつぶやきつつ胸を躍らせながら手紙の封を切った。
そこにあったのは、完全無欠の異世界だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
セリフの表現が難しい!と感じたふしぎ綿あめです。
最低1000文字と言うことにも今回初めて気が付きました。
これからもどうぞお付き合いいただけるとありがたいです。