ラブライブ!〜μ'sのマネージャーは仮面ライダー!?〜 作:キラP
1年生3人組が加入して暫くしたある日の学校。
「次の日曜日?それなら空いてるぞ?」
「本当?!良かったぁ。これで全員大丈夫だね」
「なんだ?いきなり」
いきなり、穂乃果が今度の休みの予定を聞いてきたと思ったら今度は全員大丈夫だとか言ってきた。・・・わけわからん。
「この前、1年生が入ったでしょ?みんなで親睦会みたいな感じで何処か行きたいなーって思ったんだ!」
「成る程な。良いんじゃないか、それ」
流石はμ'sのエンジン。こういうことにもその力は活かされているようだ。
「ところで場所は?」
「あっ・・・。まだ決めてないや。えへへ」
「おいおい・・・」
だが、相変わらずこの抜けているところは変わらないようだ。まぁ、この方が穂乃果らしいが。
「じゃあみんなで街を歩いてさ、気になったお店に入っていく感じにしよう!」
「もう良いんじゃないか、それで」
「むー。翔君テキトー!」
「お前に言われたかねぇよ!」
そんなこんなで日曜日はμ'sメンバーで出掛けることが決まった。
だが、この時俺はある事を忘れていた。
それは
「よく考えたら男俺一人じゃねぇか!」
「いきなり叫ばないでよ、翔」
「あのな真姫、7人中6人女子だぞ?!完全に俺浮いてるじゃんか!」
そう。いざ集合してみれば周りは女子のみ。
男が俺だけなのだ。ちなみに何故真姫を名前で呼んでるかというと、1年生3人が入った次の日には名前で呼んで欲しいと本人から言われたからだ。なお、この時に他の1年2人にも同じことを言われた。
「まぁまぁ、両手に花で良いじゃん。翔君実は嬉しいんじゃない?」
「まさか翔、それは本当なのですか?それなら私はあなたを粛清しなければならないのですが・・・」
「わあ!待て海未!違う!俺はそんなこと思ってないから!穂乃果も穂乃果で変なこと言うな!」
「えー、だってむぐっ」
穂乃果の言葉に反応した海未から黒いオーラを感じた俺は、何か穂乃果が余計なことの口にする前に手で塞ぐ。
ふー、取り敢えずこれで大丈夫だな。
俺がそう思い一息ついていると肩を突かれる。
振り向くとことりが苦笑いしていた。
「穂乃果ちゃん、なんか凄い苦しそうだけど・・・」
俺は、はっとして穂乃果の口を塞いでた手を退ける。
「ぷはー!もう!翔君、穂乃果を殺す気!?
一瞬赤い川が見えたよ!」
「あー、悪い。つい咄嗟にな」
「もー!」
ふん!と、そっぽを向く穂乃果。どうやら拗ねたらしい。
「悪かったって。お詫びになんでも言うこと聞くから、な?」
俺がなんでもっと言った瞬間、穂乃果がぴくりと反応する。
あー、これもしかして俺、地雷踏んだ?
「翔君今、なんでもって言ったよね?」
「お、おう。言ったぞ」
俺は言葉に少し詰まりながらもなんでもこいと言わんばかりに自分の胸を叩く。
「じ、じゃあさ、今度の休みの時に何処か一緒に出掛けよ?」
「え?あ、ああ。構わないぞ」
俺は穂乃果の予想外なお願いに驚きつつもそれを了承する。
穂乃果はそれを言うのが恥ずかしかったのか顔を赤くしている。
「なんかあの辺りだけ凄い甘々だにゃー」
「そ、そんなアイドルがマネージャーとなんて・・・。い、いや、スクールアイドルだし問題なし・・・?」
なんか離れた所で凛ちゃんと花陽ちゃんがぶつぶつ言っているが声が小さいので余り良く聞こえない。
「・・・あの人達いつもあんな感じなんですか?」
「いえ、そういうわけではないですが・・・。つい最近だと思います」
取り敢えずこの空気をなんとかしようとしたのか穂乃果が声を張り上げる。
「さ、さあ!気を取り直して今日は思いっきり遊ぼう!」
穂乃果はそう言って歩きだす。
「あ、待ってよ〜。穂乃果ちゃん」
俺たちは穂乃果の後ろを追いかけた。
その後俺たちは街を練り歩いた。アイドルショップに行ったり、洋服屋さんを覗いたり、CDショップなんかも入った。
そしてそろそろ丁度良い時間に差し掛かる時、俺はそれを見つけた。
「うそ、だろ・・・」
それは一件の平屋。だが俺はそれを見たことがあった。しかも、前の世界で。
(請け負ってる仕事こそ違えど、これはどうみてもあの事務所と外見が同じじゃねぇか)
建物の入り口には神矢専用スタジオと書かれている。・・・まさか、俺?いやないか。
「どうしたんですか?神矢先輩」
俺がこの建物を見て固まっているのを不思議に思ったのか花陽ちゃんが聞いてくる。
「あ、ああ。ちょっと気になってね」
「そうですか」
「翔くーん!早く行こうよー!」
気づけば穂乃果達が自分達より少し先のところにいる。どうやら止まりすぎたらしい。
「おう!すぐ行く!じゃ、行こうか花陽ちゃん」
「はい」
俺が穂乃果達の方向に歩き出そうとすると、突然どこからか氷の弾丸が飛んできた。それらは俺の足元近くに着弾する。
それに気づいた歩行者なんかはばらばらに散らばってそこにいるのは俺たちだけになる。
「見つけたぞ、仮面ライダー」
辺りを見回して敵の位置を探るが見当たらない。くそ!どこだ!
「俺はここだ!」
俺は声のした方向、上を見上げるとそこには近くのビルから飛び降りてきたのか降下中のドーパントが視界に入った。
俺がドーパントを認識した瞬間、ドーパントは氷の弾丸を生成して飛ばしてきた。
「危ない!」
「きゃ!?」
俺は近くにいた花陽ちゃんを抱えて横に飛ぶ。
「大丈夫か?!」
「は、はい。なんとか」
俺は花陽ちゃんの状態を確認するとドーパントに顔をむける。
「何故今まで会ったことのないお前が俺がライダーだと知っている」
「ふん。我々ドーパントには意識共有できるものがいる。俺はそれということだ」
「んな厄介な・・・!」
「覚悟しろ!仮面ライダー!」
ドーパントはそう言うと手に氷の剣を生成、俺に走り出す。
「そう簡単にやられてたまるか!変身!」
《Joker!》
俺は瞬時にロストドライバーを巻き、ジョーカーのメモリを差し込む。
変身を完了させた俺は氷を使うドーパント、アイスドーパントの剣を受け止めるが他のドーパントよりも力が強いため押され始める。
「くっ!押されてる?!」
「はぁ!」
「ガハッ!」
俺はそのまま押し切られ、吹き飛ばされる。
「くそ!今までとは段違いか!」
「まだまだいくぞ!」
「っ!負けるか!」
俺はドーパントの攻撃を捌きつつ攻撃をするがいかんせん全くダメージが入らない。
「っ!これならどうだ!」
《Honoka!》
格闘能力とヒートと比べるとやや弱いが炎属性を持つこのメモリ。これなら!
「はぁ!」
ズガン!
「ぐっ!」
よし!入った!
「くっ!こうなれば!」
バキィン!
ドーパントは俺を狙う振りをして俺の足元に氷の弾丸を放つ。俺はその行動に反射的に一瞬、動きが止まってしまった。だがこの一瞬が不味かった。
「きゃ!」
「これが分かるか!仮面ライダー!お前が動けばこいつの命はないぞ!」
俺が動きを止めた一瞬の隙にドーパントはメンバーと少し離れたところにいた穂乃果を人質に取ったのだ。
「テメェ・・・!」
「「「「「穂乃果(ちゃん)(先輩)!」」」」」
他の二年生2人が穂乃果を心配して声をかける。
「死ねぇ!仮面ライダー!」
ドーパントが氷の弾丸を今までとは段違いの量を生成し、俺に向けて放つ。
俺はなす術なくそれを食らった。
「ぐあぁぁぁ!」
「「「「「「翔(先輩)(くん)!」」」」」」
余りの膨大なダメージに耐え切れず変身が強制解除されてしまう。更に俺にはダメージが溜まり、上手く動けない。・・・正に絶対絶命だな。
「これでトドメだ・・・!」
ドーパントが更に氷の弾丸を生成し始める。
くそ!こんな、こんなことで俺は!
俺が諦めかけた時、バイク音が微かに聞こえはじめる。
(なんだ?)
そのバイク音は次第に大きくなっていき、近づいてくるのが分かる。
ブオン!
「ぐお!?」
「きゃ!」
突如、一台のバイクがドーパントを襲い、その衝撃で穂乃果が投げ出される。
「「穂乃果(ちゃん)!」」
そこにすかさず海未とことりが助けに入り無事穂乃果は救出された。
俺はそれを確認するとバイクの運転手を見た。それを見た瞬間、俺はあることに気づく。
(こいつ、戦い慣れしてるのか・・・?)
怪物を見て冷静な状態を保つことだって初心者にはかなりキツイ。少なくともそれを維持できるということは幾つかの戦いを行ったということか。
俺がそこまで考えると少年に話しかけられた。
「君が翔だね?」
「あ、ああ。そうだ」
「時間もないし単刀直入に聞こう。悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」
「!!」
それは初めてWになる時、聞かれる質問だ。
そして俺はそんなこと、とっくに決まっている。
「ああ、悪魔だろうが天使だろうがなんだってしてやる。あんたがそれを聞いたってことは全て理解していると俺は思って問題ないな?」
「ああ。そういうことだ。さて、行こうか翔」
俺はダブルドライバーを取り出し、ロストドライバーと付け替える。それと同時に少年の腰にもベルトが巻かれる。
「「変身!」」
《Cycron!》
少年がメモリを差し込み、それが俺の元に転送される。俺はそれを押し込んだ。
そして俺は空いているスロットにジョーカーメモリを差し込む。
《Joker!》
俺がベルトを開くと少年は意識を失い、倒れこむ。そして俺の体には風が纏わりつきアーマーを形成していく。
風がやんだとき、そこにいたのは『緑と黒の人間』がいた。
これこそ、『仮面ライダーW』だ。
「な、なんだその姿は?!」
「これからが本番だ。おまけに穂乃果まで盾にしたんだ、覚悟はできてんだろうなぁ?」
「「さぁ、お前の罪を数えろ」」
第2ラウンドの幕開けだ!
どうでしょうか、今回は結構苦労しました。感想、コメント等待ってます!