ラブライブ!〜μ'sのマネージャーは仮面ライダー!?〜 作:キラP
すいませんでした!
今回、ちょっとばかし絵里が悪役っぽいです。
・・・最悪の展開だな、予想だけはしていたがまさか本当になるとは。
今穂乃果の前には理事長室の扉ではなく、見るからに不機嫌である生徒会長の姿。1番危惧していた人物であった。
「タイミング悪・・・!」
矢澤先輩も同じように感じたのか生徒会長に聞こえないように呟く。
「あなた達、一体何の用?部活の申請は生徒会に出さなければならないはずよ」
「っ!部活の申請とは言ってないわ!」
真姫が生徒会長に向かって声を荒げる。それをみかねた穂乃果が真姫を嗜めた。
「真姫ちゃん、上級生だよ」
真姫も分かってはいるのか素直に頷く。それに変わって穂乃果が生徒会長に面と向かって言い切った。
「実は理事長にお願いがあって来ました」
「私に?」
穂乃果は生徒会長の横を通り過ぎると理事長の前に立つ。俺達はそれに続いて中に入った。
「はい。実は今年の夏の終わりにラブライブというスクールアイドルの大きな大会があるんです。それにエントリーしたいので学校の許可が欲しいんです」
「もしそれに出場出来ればこの音ノ木坂を知って貰えるかもしれません」
「お願い、お母さん!」
「「「「「お願いします!」」」」」
穂乃果、海未、ことりと続き、最後は他のメンバー全員で頭を下げる。
それを受けて理事長は考え込む表情になった。
「私は反対です、理事長!彼女達は学校の為に学校生活を無駄にしています!それは理事長のお考えに当てはまりません!」
・・・今、生徒会長は、なんつった?
無駄、だと?こいつらの行動が無駄だと言ったのか?
俺の中のナニかが切れた。そんな感じが身体を駆け抜ける。
俺は理事長に下ろしていた頭を持ち上げ、生徒会長を見た。
「な、なによ・・・」
俺の表情をみた生徒会長が怯えるように足を一歩下げる。それ程までに今の俺はキレていた。
「生徒会長、あなたはもう少し頭の回る人間だと思ってましたが、とんだ思い違いだったようですね」
「な、なんですって・・・!」
「その言葉通りです。あなたはこいつらの努力を、学校生活を無駄と言った。ふざけるな!」
俺はどうにか堪えていた丁寧口調を吹き飛ばして声を荒げる。その光景にμ's全員が俺の方を向いた。
「俺はこいつらがどれだけ頑張ってきたか知ってる!だが、あんたは何だ!散々俺達を目の敵にして!こいつらの努力、何一つ知らねぇ!挙げ句の果てには無駄だと?!ふざけんじゃねぇ!」
俺は今にも動き出しそうな拳を抑えながら生徒会長を怒鳴りつける。え?理事長の前だ?理事長の前だろうがなんだろうが、今はそんなことは関係ない!
「そんなことさえも知らない、知ろうとしないあんたに言われる筋合いはねぇ!」
俺が言い切った途端、にが虫をすり潰した様な表情になる生徒会長。生徒会長は理事長に頭を下げて部屋を出ていった。
「あ、エリチ!」
副会長もそれに続いて部屋を出ていく。
そこで俺はようやく落ち着きを取り戻した。
「神矢君」
理事長に名前を呼ばれ、顔を向ける。俺は半ば最悪の展開を覚悟しながら理事長の目を見た。
「確かに、さっきの彼女の言い分を聞いて黙ってられないのは分かります。でも、あまり喧嘩事はおこさないようにね」
「はい。以後、気をつけます」
理事長は満足気に頷く。俺はその後に続くであろう言葉に耳を傾けた。だが続く言葉は予想外のものだった。
「はい、これでこの件は終わり。で、ラブライブだっけ?別に良いわよ。エントリーぐらい」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ、本当よ」
「やったぁぁぁ!」
ポカンとしてる俺を置いてけぼりにして進む話。その様子をみて理事長が言葉をかける。
「どうしたの?そんな狐に化かされたような顔をして」
「あ、いえ。てっきり何かしらのペナルティ付けられると思ったんで、ちょっと驚いてるだけです」
「ああ、さっきのは彼女にも非があるから今回は無しってことよ。でも喧嘩はあんまり、ね」
「はい」
頷いて言葉を切った理事長は穂乃果達にある条件をつけた。
「ただし、今度の期末テストで誰か一人でも赤点を取ったらさっきの話は無しよ?」
「いや、流石にそれぐらいなら・・・あ、あれ?」
俺が言いながらメンバーの方を見ると明らかにどんよりムードを出してるメンバーが3人。
おいおい、マジかよ・・・。
「大変申し訳ございません」
「ません」
理事長室から戻って部室内。穂乃果と凛が深々と頭を下げていた。
何と他のメンバーから話を聞くとこの二人、相当頭が悪いらしい。
そしてもう一人の危険人物。
「矢澤先輩、その教科書逆になってますよ?」
「う、うるさいわね!わ、分かってるわよ!」
海未に指摘されて手に持つ教科書を直す矢澤先輩。不安だ・・・。
「とにかく、私とことり、それと翔は穂乃果の勉強を。真姫と花陽が凛の勉強を見るしかありませんね。矢澤先輩は・・・」
「うちが見るよ」
この部屋に本来いるはずのない人物の声が響く。驚いて見ると扉のところに東條先輩がいた。
「副会長!」
「にこっちの面倒はうちが見れば問題なし、やろ?」
「でも、良いんですか?生徒会長が知ったら・・・」
「大丈夫やて。それに、皆んなに嫌な思いさせてしもうたしな」
ちらりと俺の方を見る先輩。だが、それも一瞬でまたメンバーの方を見る。
「今回はその罪滅ぼしも兼ねて、任せて貰えへん?」
「確かに手伝ってもらえるのはありがたいですが・・・」
今度は海未が俺の方を見る。どうやらさっきの理事長室でのことを思ったらしい。
「別に俺に構わないで良いよ。それに今のメンバーじゃ3年生の矢澤先輩は誰も教えられないしな」
俺は海未に頷いて話を進めるよう促す。
「それでは申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
「任せとき!」
こうしてラブライブエントリーを賭けたテスト勉強が始まった。取り敢えずこれで一安心だな。
30分後
2年生組
「う〜ん、分かんないよー!」
「頑張って、穂乃果ちゃん!」
「もう無理〜!おやすみ」
「あぁ!穂乃果ちゃん、起きてぇ!」
ゆっくり穂乃果の背後に回りどこからともなく取り出すハリセン。俺はそれを穂乃果の頭に振り下ろした。
1年生組
「難しいにゃー!」
「ほら、頑張って凛ちゃん!あとちょっとだよ!」
「この公式ちゃんと使えばできるから、頑張りなさい」
「むぅ・・・。あっ、あんな所に空飛ぶご飯が!」
「え?!どこどこ?!どこなの?!」
凛のあからさまな嘘に飛びつく花陽。それを見て真姫は大きなため息を吐いた
3年生組
「じゃあにこっち、この問題は?」
「え?!えーと・・・。に、にっこにこにー!」
「うん、わしわしマックス、いったろうか!」
「ひえー!そ、それだけは止めてぇ!!」
「ふざけた事に対するお仕置きやー!」
「ギャアァァァァァ!!!」
・・・・・安心、だよな?
そんな一抹の不安を残しながら時間は進んでいくのであった。
今回、二回目となる翔くん激情態?のお話しでした。
ここからちゃんと絵里ヒロインに持ってくのでそこはご心配なさらず。感想、コメント等待ってまーす!