ラブライブ!〜μ'sのマネージャーは仮面ライダー!?〜   作:キラP

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今回は中々苦労しました。もっと早くこれが思いつけば良かったのになぁ。


第18話

 

テスト勉強が始まって数日。今日もμ'sのメンバーは部室で勉強の真っ最中だ。

 

ここはこうだ、それはこの公式だ、そんな声があっちこっちから聞こえてくる。

 

そんな中、海未が一足先に部室を出た。

今日は弓道部の方に出るらしい。

 

海未が出て数十分。

俺は鞄を持って立ち上がる。

 

「悪い、ちょっと今日は用事があるから先に上がるわ」

 

みんな一度勉強を中断してそれぞれ挨拶する。

俺はそれに返事して部室を出た。

 

校舎の玄関を出て前を見ると校門の所で何やら慌てている海未。

俺は海未に近づいて話しかけた。

 

「おーい、海未?」

 

「うみゅ?!し、翔ですか。びっくりさせないで下さい!」

 

「あ、ああ。すまん」

 

唐突に可愛い悲鳴をあげる海未。それにしても、あれぐらいでこんなにびっくりするか?

 

「あ、あの!」

 

「ん?」

 

声がする方向を見るとそこにはクリーム色の髪をした中学生と思わしき女の子が目をキラキラさせていた。

 

「も、もしかしてμ'sのマネージャーの神矢翔さんですか?!」

 

「え、あ、ああ。そうだけど?」

 

少女のテンションの高さに驚きつつも頷く。

 

「私、μ'sの大ファンなんです!一緒に写真撮って貰えませんか?!」

 

「え?」

 

今までにこういう経験が無い俺は驚いてしまう。海未はそこで説明した。

 

「実はさっき、私も言われたところで丁度翔が来たんです」

 

ああ、それで海未があんな驚いてたのか。納得。

 

「ああ、良いよ。海未が一緒に撮ってくれるってさ」

 

「え、ええ?!わ、私ですか?!」

 

海未が慌てて俺の方を見る。

その余りの驚きっぷりを見て俺はため息をついた。

 

「当たり前だろ?基本裏方を担う俺が一緒に写真撮ってどうする。それに、こういうのもアイドル活動の一環だろ?」

 

俺は女の子からカメラ機能を起動させた携帯を受け取りながら海未の説得にかかった。

 

「そ、それはそうですが・・・」

 

「よーし、撮るぞー。はい、チーズ」

 

俺は半ば無理矢理、海未を説得して写真を撮る。女の子に携帯を返した時、俺としては余り聞きたくない声が聞こえてきた。

 

「お待たせ、亜里沙」

 

「あ、お姉ちゃん!」

 

女の子がお姉ちゃんと呼んだ生徒に飛びつく。

 

その生徒は・・・。

 

「生徒会長・・・」

 

そして奇しくも思ったことは同じらしく生徒会長も驚きの声をあげた。

 

「あなたたち・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、学校を出て近くにある公園で俺たちは話していた。

 

「ふーん、なるほどな」

 

生徒会長から聞いた話を纏めるとこうだ。

 

・μ'sのファーストライブの映像をネットに挙げたのは生徒会長。

 

・自分達の未熟さを思い知らせるために挙げたのが逆にヒットの火種となったのは予想外。

 

・生徒会長から見ればあのA-RISEさえ、素人に見える。それなのにここまで人気がある理由が不可解。

 

俺が感じたのは唯一つ。生徒会長にはそう言えるだけの過去、または経験がある。

 

だが、俺たちだってそこまで言われて黙ってる訳にはいかない。

 

「一つだけ言わせてもらうぜ、生徒会長。あんたは彼女たちを舐めてる。自分達のやりたいことを全力でやってる彼女達とは大違いだ」

 

「なんですって?」

 

「そのまんまの意味だ。あんたは自分から動こうとしてない。生徒会長としての義務感で動いてるだけだ」

 

「そんなこと・・・」

 

生徒会長が言葉を紡ごうとした時、公園の近くから人の悲鳴が聞こえた。

 

「!?行くぞ、海未!」

 

「えっ!?待って下さい、翔!」

 

「あ、あなた達?!」

 

悲鳴が聞こえた方に走って行くと生徒会長に飲み物を買ってくるよう頼まれていた亜里沙ちゃんが尻餅をついていた。その周りには数人のマスカレイドドーパント、そしてサソリの様な尻尾を持つドーパントがいる。さしずめ、スコーピオンドーパントと言ったところだろうか。

 

「その子から離れろ!」

 

俺はそれを認識した瞬間、亜里沙ちゃんに一番近いマスカレイドドーパントに殴りかかった。

 

「亜里沙!」

 

「お姉ちゃん!」

 

無事、ドーパント達の気を引くことに成功し亜里沙ちゃんを逃がすことは出来た。

だが、俺の方にやってきたマスカレイドの相手は生身では途轍もない重荷だった。

 

俺はマスカレイドに数発くらい吹き飛ばされる。

 

「ぐっ!」

 

「翔、大丈夫ですか!?」

 

「ああ、これくらいどうってことない」

 

俺は何とか立ち上がって構える。俺はドーパント達に視線を向けながら後ろの3人に声をかける。

 

「海未、その2人を連れて今すぐ逃げろ」

 

「ですが、それでは翔が!」

 

海未は俺が変身しない理由は大体察しているのだろう。それは生徒会長達がいるからだ。現在、基本的には敵対関係である生徒会長にはあまり見られたくないということぐらい分かっているのだろう。

 

だがここから俺が見えなくなる曲がり角までは20メートルはある。もしかしたらそれ以上あるかもしなれない。それまで俺が持つか、海未はそれを気にしているのだ。

 

そして遂にマスカレイド達、更には親玉であろうスコーピオンドーパントまで動き出した。

 

「早くっ!」

 

「っ!どうか、ご無事で!」

 

海未は2人を連れてその場から急いで走り去った。

 

数人のマスカレイドが3人を追いかけようとするが今まで口を噤んでいたスコーピオンドーパントが止めた。

 

「逃げる者など追わなくて良い。今は此奴を消し去る方が先だ」

 

「やっと喋ったな、このサソリ野郎」

 

「ふん、粋がるのも大概にしておけよ仮面ライダー」

 

「はっ、よくご存じで」

 

「御託もここまでだ、消えろ」

 

せめて海未達が角に消えるまで持ち堪える。そうすればまだチャンスはある!

俺はそう思いながらマスカレイド達の攻撃を流し、躱し、防御する。

 

そして、海未達が角に消えたのを横目で確認しようとし時、それが命取りになった。

 

「馬鹿め。敵から目を離すなど愚行の極み」

 

今まで傍観に徹していたスコーピオンドーパントが尻尾を物凄いスピードで伸ばしてくる。

 

そして、それは俺の足にしっかりと突き刺さった。

 




はい、翔くん大ピンチ!


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