ラブライブ!〜μ'sのマネージャーは仮面ライダー!?〜   作:キラP

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この話だけで色々凄いことになった気がする・・・。
だが後悔はない!


第20話

 

 

絵里side

 

園田さんと話しをした後、私はいつもより早い帰宅をしていた。あの後、希が生徒会室に来て今日はいつも以上に仕事が少ないから先に帰って良いと言われたのだ。半ば無理矢理生徒会室から出た私は仕方なく帰路についている。

 

するとその途中、μ'sの三人組、園田さん達を見かけた。私は半ば反射的に電柱の影に身を隠す。

 

結構な声量で喋ってるのか会話がちらほら此方まで聞こえてきた。

町中なのだからもう少し位声量落としなさいよ、などと思いながら聞いていると神矢君の名前が出てきてそのまま三人は走り去っていった。

 

恐らく、ちらほら聞こえてきた会話を聞く限り神矢君のお見舞いに行くのだろう。

 

そう思ったところである考えが頭をよぎる。

 

このまま彼女達を追いかけて神矢君にお礼を言うか、はたまたこのまま帰って登校してきたタイミングで言うか。

 

だが今行けば確実に彼女達と鉢合わせる形になる。だがここで行かないとお礼を言うタイミングを逃す可能性もある。

 

私は暫く迷い、お礼は早い方が良いに決まってると自分を説得して彼女達を追いかけた。

 

この時、私は自分の中の気持ちにこれっぽっちも気づいてなかった。

『神矢翔に対しての強い興味』という気持ちに。

 

 

 

 

 

所変わって威槻の住処である神矢スタジオ。

ここの住居スペースには既に四人が集まっていた。一年生三人とにこである。四人曰くどうにも気になったので見舞いに来たらしい。

 

「はぁ、あれだけ外出は控えるようにって言ったのに・・・」

 

「威槻君がいるから大丈夫にゃー」

 

「だから、そういう問題じゃなくて・・・。はぁ、もう良いよ」

 

威槻は諦めたように息を吐いた。

 

「それにここに来るのは多分にこ達だけじゃないと思うわよ?」

 

「え?どうしてですか?」

 

にこの言葉に花陽が首を傾げながら尋ねる。にこは当たり前と言わんばかりに説明した。

 

「だって、あの穂乃果よ?あいつがその程度で止まると思う?」

 

「確かに。もしかしたら直ぐそこまで来てるんじゃない?」

 

「真姫ちゃん、それフラグにゃー」

 

穂乃果の止まることの知らなさは付き合いの短い五人でも十分知っている。そこから来るものは言い知れぬ説得力があった。

 

ピンポーン

 

「・・・」

 

「来たわね」

 

「来たね」

 

「来たにゃー」

 

「見事に期待を裏切らないやつよね、あいつは」

 

まだ誰か確認してないはずのなのに確信めいた5人は様々なリアクションを取る。威槻はインターホンで確認した。

 

「・・・大当たりだ」

 

そう言って威槻は玄関へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

「まさかここで全員集合するとは思ってもいませんでしたね」

 

「全くだよ」

 

海未が苦笑いした表情で呟いた言葉に威槻はため息をつきながら同意する。

 

「しかも全員が全く同じ内容で集まるなんて」

 

今日から外出する回数を控えるよう言われたばかりなのに早速7人全員同じ場所に集まっていること自体驚きなのに用件も全て同じだ。

 

まぁ、それは翔がみんなから大事にされている証拠なのだろう。

 

「そういえば翔の状態はどうですか?」

 

「一度目を覚ましたよ、やられたことを随分と悔しがってた」

 

「そうですか」

 

あの状態で自分達を無事に逃がしてくれたのだ。それだけでも凄いことだ。後でお礼を言わなければ。

 

そんな会話をした後、翔の様子を見に全員で翔が寝かされている部屋へ行く。

 

眠ったままの翔を見た時、みんなの表情はそれぞれだった。安堵の息を吐くものもいれば、心配する様な表情を見せるものもいる。

 

特に穂乃果は凄かった。目の端に涙を浮かべ、震えている。それは翔がやられたことへの怒りなのか安堵の心から来るものか、はたまた両方か。

 

暫くそんな状態のあと、みんなで部屋に戻る。そこで翔の状態を威槻が細かく説明した。

 

あと1日もすれば回復して2日後には学校にも復帰できるらしい。

 

そこまで話した時、外から聞き覚えがある悲鳴が聞こえた。

 

直ぐさま外に向かうとそこにはこの前のドーパントと尻餅をついた状態の生徒会長がいた。

 

「この前のやつか!」

 

《Cycron!》

 

「変身!」

 

《Cycron!》

 

威槻はドーパントを視界に入れると直ぐさまベルトを巻き、メモリを差し込んで変身する。

 

「はっ!」

 

威槻は生徒会長を取り囲んでいる複数のマスカレイドドーパントの内の一体に殴りかかった。

 

マスカレイドドーパント達の意識が威槻に向いた隙に海未達は生徒会長を助け出す。

 

「もう、また何なのよあれ!」

 

「それは後です!今はこちらへ!」

 

生徒会長が愚痴を言いながら海未とみんなのいる方向に走る。

 

無事みんなのところに戻ると海未は威槻の様子を見た。

 

「くっ!」

 

「はっ!貴様はその程度か!」

 

「なんの!」

 

「ふっ!たかがこれしき!」

 

取り巻きのマスカレイドドーパントは倒した様だが、親玉のドーパントに手こずっている様だ。このままでは・・・!

 

「貰った!」

 

「何?!ぐわぁ!」

 

威槻が吹き飛ばされる。ダメージが大きすぎたのか吹き飛ばされると同時に変身も解除されてしまった。その衝撃で威槻の懐からダブルドライバーが海未達の足元まで飛んでくる。

 

「威槻!」

 

「く、やはりダブル無しだとキツイか・・・!」

 

吹き飛ばされた衝撃で頭を切ったのか頭から血を出している。

 

威槻は歯をくいしばって呻く。

 

海未は威槻の言葉にはっとしながら足元のダブルドライバーを拾い上げる。

 

「海未、なにを・・・!まさか?!」

 

海未の行動を察した威槻は驚きの表情を見せる。その表情は驚きと戸惑いに染まっていた。

 

「・・・威槻、私のメモリは持ってますか?」

 

「っ!確かに、今は僕の手元にある。だが・・・!」

 

海未は自ら戦おうとしていることを察した威槻は躊躇った。守るべき彼女に戦わせていいのか。それは否。だがこの状態ではやられるのは必須だ。そんな葛藤が渦巻く。

 

「海未ちゃん、その相方、任せてくれる?」

 

「穂乃果・・・」

そんな中、更に穂乃果が驚きの言葉を紡ぐ。

今度は海未の表情が驚きに変わった。

だが、更に続けられる言葉に海未は納得した。

 

「翔くんがやられた仕返しは、私だってしたいから」

 

μ'sのメンバーの中で特に翔の事を好いている穂乃果だ。ならば、そう言っても不思議はない。

 

「・・・分かりました。今度の相方、貴女に任せます」

 

「うん」

 

二人は頷いて威槻を見る。確かな想いを持って。

威槻はその目を見て半ば諦めた様に息を吐いた。

 

「これは止めても無駄かな?」

 

「はい。今回は私も譲る気はありません」

 

「うん。やるったらやる!私は止まらないよ!」

 

「なら、僕が時間を稼ぐ。二人はその間に変身をするんだ」

 

そう言いながら二人にそれぞれのメモリを渡す。

 

そして威槻はもう一度変身し直してドーパントに再び挑んだ。

 

「はっ!死に損ないが、ワザワザやられに来たか!」

 

「ふっ。生憎、まだ死ぬ訳にはいかないのさ」

 

威槻は時間を稼ぐべく動き出した。

 

 

 

 

「穂乃果、今回は私がベースで行きます。良いですね?」

 

「うん、分かった」

 

海未と穂乃果で相談し、ベースを決める。それに生徒会長が戸惑いながら周りに聞いた。

 

「ま、まさか彼女達、あんな怪物に挑もうとしてるの?」

 

「みたいね」

 

にこが生徒会長の言葉に素っ気なく返す。

その様子に更に慌てた生徒会長は言葉を繋ぐ。

 

「みたいねって、貴女達は止めないの?!仲間が死ぬかもしれない戦いに行こうとしてるのに!」

 

「大丈夫です。穂乃果ちゃんと海未ちゃんは負けません」

 

「それにああなった穂乃果先輩を止められるのなんて海未先輩ぐらいだし、その先輩まで止めないんだもの。それにきっと二人は勝つわ」

 

ことり、真姫と言葉を紡ぐ。他のメンバーもその言葉に頷いた。明確な根拠なんてない。

でもあの二人なら。そんな空気がメンバーの中には漂っていた。

 

そんなメンバーの空気を生徒会長は理解出来なかった。

 

(分からない。今の私には、分からない)

 

そんな不安を抱きながら生徒会長は視線を二人に戻した。




次回、海未と穂乃果で大変身!
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