ラブライブ!〜μ'sのマネージャーは仮面ライダー!?〜 作:キラP
グループ名募集の箱を置いて数日。
「さぁ、入ってるかな?!」
「穂乃果、もう少し落ち着いて下さい」
「あはは、穂乃果ちゃんらしいね」
休み時間に確認にきていたのだ。
「それじゃあ、開けるぞ?」
俺は箱を持ち上げて中を取り出すと1枚だけ入っていた。
そこにはこう書かれていた。
『μ's』と。
「・・・なんて読むんだろ?これ」
「これは・・・みゅーず、でしょうか?」
「みゅーずってあの石鹸の?」
「いやいや違うからな?そこ間違えんなよ?」
「確か、音楽の女神様の名前だったと思うけど・・・」
穂乃果のワザとか素なのかわからないボケに突っ込むとことりが指摘してくれる。
「μ's、か。うん!凄く良いと思う!」
「そうですね、私も賛成です」
「じゃあ、決まりだね」
「よーし!じゃあ、これから穂乃果達は『μ's』だ!」
そう言って穂乃果は高々と拳を持ち上げた。
その日の放課後。
「全く、本当にしつこい先輩ね」
私、西木野真姫はいつも帰る道を歩きながら呟いた。
つい先程、また昨日の昼休みに来た先輩達が作曲を頼みにやってきた。私は仕方なしにずっと逃げ回り、なんとか先輩達を振り切って現在は帰宅途中である。
「私の音楽は終わってるって言ってるのに・・・」
私が呟きながら歩いているとどこからともなく声が聞こえた。
「ああ、そうだ。お前は終わるんだ。今日、ここで命もな」
「?!」
私は急いで辺りを見回すが、誰も見当たらない。
「な、なんなのよ、一体・・・」
「ククク、上さ」
私が勢いよく上を見上げるとそこには羽を持った化け物がいた。
「ば、化け物!」
私は化け物を見た途端、急いで走り出す。あのままあそこにいたら殺される!考える間もなく本能がそう告げている気がしたのだ。
「逃がさねぇぜ?」
だが化け物は簡単に逃がしてくれるはずもなく私の頭の上を越えて行く先に立ち塞がる。
「あ、あああ・・・」
「さあ、死んでもらおうか・・・」
私は恐怖の余り、座り込んでしまった。
化け物が手を大きく振りかぶり、やられる!と思ったその時、私の頭の上を何かが通り過ぎた。
「ぐわ!」
そう思ったと同時に響く化け物の悲鳴。
私は訳が分からず何かが来た方を見るとそこには青いスーツのようなものを纏った赤い複眼を持ち、その手には硝煙の立ち昇る青い拳銃を持った人間がいた。
「大丈夫か、西木野!」
「な、なんで私の名前を?!」
私は自分の名前を急に言われて驚く。
「とりあえず後だ!早く逃げろ!」
私はとりあえず自分の中の疑問を置いといて化け物がいる方向とは逆の方向に向けて走り出し、近くの電柱の陰に隠れる。
「くそ!よくも邪魔してくれたな!」
「生憎、邪魔するのが俺の仕事なんでね。覚悟しろよ」
青い拳銃を持った人は頭の上に手を被せるように乗せ、その手を化け物の突き出した。
「さぁ、お前の罪を数えろ」
そこからは激しい戦いが始まった。
化け物は空を飛びながら青い人を引っ掻こうとするように動き、青い人は拳銃を使って撃ち落そうとする。
暫くその応酬をすると先に青い人の銃弾が当たって化け物が落ちてきた。
それを青い人は確認すると拳銃に何かを差し込み、拳銃を変形させる。
《Triger!Maximam Drive!》
すると音声が聞こえ、青い人は拳銃をかまえ、トリガーを引く。
すると拳銃から先程よりも明らかに強力そうな銃弾が放たれた。
「ぐあぁぁぁぁ!」
それを食らった怪物は爆散した。
「ふぅー。もう大丈夫だぞ〜」
私はそう言われると恐る恐る電柱の陰から出てきた。
「・・・早速質問なんだけど、さっきのは何?貴方は一体誰?」
「俺か?俺は仮面ライダー。それ以上でもそれ以下でもないさ。そしてあれはドーパント。人間の心がもつ怨念の化け物さ」
「化け物の話しは信じても、あなたの正体をまだ教えてもらってない。誤魔化さないで。それに貴方、さっき私の名前を言ってたじゃない」
私ははぐらかされそうなるのに思わず刺々しい言葉を放つ。
「うーん、そのうち分かるさ。・・・なぁ、君は今の生活が楽しいかい?」
「はぁ?そんなの当たり前でしょ?」
何言ってるの?みたいな風に言葉を返す。
「本当か?毎日勉強して、自分のやりたいことを誤魔化して、それで満足なのかい?」
「そんなの、当たり前でしょ」
だって医学部の大学に行くにはそうするしかないんだから・・・。
「それは嘘だ。君は音楽が好きなんだろう?だからピアノを弾くし、歌を歌う。違うかい?」
「っ!・・・ええ!そうよ!私は音楽が好き!でも、先の為にはこうするしかないじゃない!」
私は自分の核心をつかれ、半ばヤケクソ気味に自分の思いをぶちまける。
「確かに先のために勉強をするのも大切だ。でも!それだけが大事だと言うわけじゃない!この先、後悔しないためにも今の自分がやりたいことをやることも大切だ!」
そう言うと青い人は身を翻す。
「俺が言いたいのはそれだけだ。じゃあ」
青い人はそう言うと何処かへ走り去ってしまった。
その日の夜。
『自分のやりたいことをやることも大切だ!』
私はあの人に言われたことが頭から離れずにいた。
「やりたいこと、か・・・」
私のやりたいこと。それは・・・。
私は心を決め、ピアノの置いてある部屋に向かった。
次の日
「うーん、朝だ!」
穂乃果は起きたばかり格好でベランダに出て体を伸ばす。
さぁ、今日も練習頑張ろう!
そう思って着替えようとすると外から雪穂の声が聞こえた。
「お姉ちゃーん。お姉ちゃん宛に何か届いてるよー」
「?分かったー!」
何だろうと思いつつ雪穂から受け取る。その中には1枚のCD。
もしやと思い、中を確かめると予想通りのものだった。
「やったぁ!」
「お姉ちゃんうるさいよ!」
ファーストライブは、もうすくだ。
次回、次こそ初ライブ!そして遂にアレが変化!