美月転生。~お兄様からは逃げられない~   作:カボチャ自動販売機

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書き溜めてから投稿とか無理でした(白目)。
が、大体話の流れは出来たのでなるべく早いペースで投稿できるように頑張ります。


第十四話 美月のモテ期?

サッカー部の後輩に告白された。

 

 

ぼくは今まで男子から告白なんてものはされたことがなかったけど、最近になってこういうことが増えている。

ぼくに男と恋愛する気は微塵もないので、当然お断りすることになるのだけど、仲の良かった男子と気まずい感じになってしまうのが嫌だった。

 

ぼくに女の子の魅力なんて皆無だ。

どうせ告白するなら薫とか深雪とかの美少女にすればいいのだ。まあ二人に告白するような男がいたら即刻潰しにいくけどね!

 

もしかしたら、薫や深雪みたいな美少女は無理でも、ぼくならいけるんじゃね?、と思われているのだろうか。だとしたら心外である。ぼくを落とそうと思ったらとびきりの美少女連れてこい!

薫や深雪に可愛く告白されたらぼくはもうすぐにでもお持ち帰りするね!(鼻血)

 

 

 

「うお!?今なんか寒気が……」

 

「わ、私もです……」

 

 

この学校には可愛い娘が多い。

一度くらい女の子に告白されてみたい!今世でも甘い恋愛がしたい!

こんなに告白されているんだ、一人くらい女の子が告白してはくれないだろうか。

 

きっといるはずだ!サッカーが上手ければ女の子にモテる!これは世界の法則なのだから!

 

 

「むふっ、むふふふ」

 

 

これは楽しくなってきました!!

 

 

 

 

 

 

「好きです、付き合ってください」

 

「無理ですごめんなさい(棒)」

 

 

全く楽しくない件について。

朝一で告白するとか馬鹿なの?禿げるの?

今日一日ぼくにこのテンションで過ごせと言うのか。大体、なんでぼくなんだ。この学校には薫、深雪を筆頭に垂涎ものの美少女が沢山いるじゃないか。おっぱいか。おっぱいが良いのか。枕でも揉んでろ。

 

 

「どうして駄目なのか……教えてもらっても良いですか」

 

 

いや、シンプルにまず君は誰だ。初見で告白とか勇者というか馬鹿だ。好感度上げてから告白に踏み切ろうよ。

 

そして最大の理由が君、男だろってこと。

男がモジモジ恥じらいながら告ってきても萌えないんだよ!

 

分かってる。向こうからしたら理不尽な理由だということを。けど言わせてもらおう。

 

君、男じゃん!

I LOVE 美少女!I LOVE 深雪!

 

が、最大の理由を言うわけにはいかない。

そんなこと言ったら女子からドン引きである。ただでさえちょっと距離を置かれてる感があって女友達が少ない(泣)というのにそんなことになったらぼくは完全に終わる。なのでここは無難に一つ目の理由を言っておく。

実際、面識もない相手に告白するのはどうかと思うし。同じクラスだったとか、話したことがあるとかなら分かるけどさ。

 

 

「あの……俺去年同じクラスだったんだけど……」

 

「……なるほどー……」

 

 

ごめん!本当にごめん!正直クラスの男子とかあんまり覚えてないんです!

正直にそう白状すると、その男子は半泣きで去っていった。

心の中で土下座した。

 

 

 

「クラスメイトの顔と名前くらい覚えておけ、相手が可哀想だ」

 

「うっ……返す言葉もない」

 

 

 

先程の彼(本当に申し訳ないが名前が分からない)が下駄箱で告白してきたからだろう。遠巻きにこちらを見ている生徒が何人もいる。どうやら達也もその中にいたようだ。

 

 

「あれ?深雪は?」

 

「俺たちだっていつも一緒にいるわけじゃないんだが……深雪ならお前と同じ理由で引き止められているよ。流石にその場に俺がいるのは相手に悪いしな」

 

 

さて、そいつを潰しに行かなくては。

ふふっ、ぼくの深雪に手を出そうとは良い度胸じゃないか。××して××した後に×××になるまで×××をやって後悔させてやる。

 

 

「お、おい美月。どうした?」

 

 

「えっ?ああ!なんでもないよ!別に美術室にノコギリあったかなーとか考えてないし!?」

 

 

「ノコギリなんて何に使うんだ……」

 

 

 

おっと、達也が顔を引きつらせながら声をかけてくれなかったら危ないところだった。やるなら人目のない夜道だよね!

 

 

 

「はあ、お前疲れてるんじゃないか?」

 

 

「うー、そうかも。最近仕事が忙しいのに加えて、謎のモテ期がきてるのか告白ラッシュで……心労が」

 

 

母が無限に受けてくる仕事の締め切りに追われながら頑張っているというのに、男から!男から!(大事なことだから二回言った)告白されるという謎イベント。告白する方は勇気を持ってぼくに告白してくれているのだろうし、断るのはかなりの苦痛だ。でも仕方ないじゃない!相手男だもの!

 

 

「三年になったからじゃねーか?ここで告っておかないとこれからの中学校生活を一緒に過ごせないだろ?」

 

 

今来たらしい薫が心底疲れたというような口調で言う。どうやら薫も朝から告白されていたらしい。ふっ、どうやらこの学校には死にたい連中が多いらしい。薫はぼくの親友なんだい!誰にもあげないんだい!

 

 

「朝からくっ付くな鬱陶しい。アタシは先行くぞ」

 

 

抱きついたらすぐに振り払われた。そしてぼくを置いて教室に向かってしまう薫。反抗期なの?ツンデレなの?デレはまだなの?

 

 

 

「なあ美月、仕事の方はどうにもならんが、告白の方なら無くせる方法を思い付いた」

 

 

スタスタと歩いて行ってしまう薫を追おうとすると達也がふと呟くように言った。

それに何故かぴくりっと反応し歩みを止める薫。

 

 

「お待たせいたしましたお兄様!」

 

「あれ、朝から皆集合してるね」

 

 

そして、我が麗しの深雪に最近仲の良い佐藤君も合流する。深雪、達也の前にぼくに挨拶してほしい。ブラコンなのも可愛いけど、あんまり達也を特別扱いしてると、お仕置きしちゃうぞー。

 

そんなことを考えていたからか、深雪が達也の後ろに隠れてしまった。ふむ、ぼくらの心は通じあっているようだ。

 

 

「で、達也。なんだい告白を無くせる方法って?」

 

 

「ああ、それなんだが──」

 

 

恥ずかしがり屋の深雪がすっかり隠れてしまったので、達也に続きを聞くことにする。本当にそんなことができるなら是非とも教えて欲しい。

 

 

 

 

「──美月、俺と付き合え」

 

 

 

 

時間が止まった。

 

 




(*゜▽゜) 美月 「最近ストレスがマッハで死にそう。久しぶりにサッカーやろう!」

(つд;*) サッカー部男子一同 「ストレス発散に僕らを使わないで下さい(泣)」

( ・∇・) 薫 「美月にボコボコにされると、監督から練習量増やされるんだよなww見てる分には楽しいからもっとやれ」


(;´д`) サッカー部男子一同 「鬼か!被害者の身になって考えて!」


(・_・ )ボソッ 薫 「ほー、じゃあアタシ鬼だから、お前らが試合中美月の胸に夢中になってるのチクろー」



m(__)m サッカー部男子一同 「調子に乗ってました!ごめんなさい!!」土下座





ここからの展開は超速の予定なので一気にいきます。急展開についてこれるかな!(錯乱)

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