【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い   作:ユウジン

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顧問

「私たちが知らない間にそんなことしてたわけねぇ……」

 

ヴァーリとの戦いから次の日……レイナーレやアーシアと共に一誠は部室に向かいながら事情を説明していた。

 

「でも一誠さんがご無事でよかったです」

 

アーシアに言われて一誠は頬を掻く。割りと今回はヤバかった……まあそれでも何とかなったが楽な相手じゃなかった。いや、寧ろ苦戦した。今までは体術と赤龍帝の籠手(ブーステッドギア)のパワーである程度はごり押し出来た面もあったがそれであっても……

 

(あれが俺の赤龍帝の籠手(ブーステッドギア)と対になる白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)……そしてそれを扱う母さんが唯一英雄と認めた女性の息子の力か……)

 

それがこれからどうなっていくのか……全く予想がつかん……何て難しいことを考えてると、

 

「一誠!」

「ん?ゼノヴィアか」

 

ゼノヴィアが駆け寄ってきた。

 

「どうしたんだ?」

「いや、部室に行く前に礼を言いたくてね。ここで会えたのは神のお目こぼしかな」

 

そう言ってゼノヴィアは祈る……そして案の定頭を痛め……なかった。

 

「ふふ、神に祈ってももう頭痛はない。君のお陰だ」

 

一誠は目を反らした。

 

そう、ゼノヴィアはもう祈っても頭が痛くないのだ。何故か?それはヴァーリとの戦いのあと白龍皇を撤退させた一誠に何かしらの報奨を出すと言うことになったのだが……まあ色々あった。純粋に金銭とか冥界の土地……後は美女何て物もあった。そこで一誠が願ったのが「神に祈ってもゼノヴィアにダメージが入らないようにしてほしい」だった。それをいった瞬間全員がポカンとした。まあそこで一誠が望んだものは予想外の内容だったらしい。

 

とは言えだ……金には衣食住賄える程度にはあるし土地もらっても一介の高校生にはでかすぎるし美女何て既にリアス先輩たちが周りにいていっぱいいっぱいだ。勘弁してほしい。だから実用性……違うな……ただ祈る度にダメージ受けてるゼノヴィアをどうにかしてもらう方が重要に感じたんだ。いや、ダメージ事態はたいした訳じゃないけどお祈りくらい気兼ねなくしてほしい。だからミカエルさんにお願いしたら快く引き受けてくれた。一人くらいそんな悪魔がいてもいいらしい。

 

「君には助けられてばかりだな」

「気にするな……ただ願いがなかったからそうしただけだ」

「ふふ、そういうことにしておこう」

 

何かゼノヴィアの顔が若干赤くないか?そのせいか此方まで照れ臭い。

 

「ふん!」

「ぷぅ!」

「いふぇふぇふぇふぇふぇふぇふぇふぇ!!!!」

 

レイナーレとアーシアに頬を抓られた……何でだよ……

 

「とりあえず部室に入ろうか」

「そうだな」

 

そう言って一誠がドアを開けて……

 

『………………』

「よう、お前――」

 

バタンと閉めた。

 

「可笑しいな……もしかしたらダメージが残ってたのかなぁ……俺は部室の中にはリアス先輩と朱乃さんと何故か堕天使の総督まで居た気がしたぞ……」

「奇遇だね。私もだ」

「私も……」

「私もです……」

 

すると、

 

「あれ?皆どうしたの?」

「皆さん集まって……」

「祐斗に小猫か……少し可笑しい光景があってさ……」

「?」

 

祐斗は首をかしげながらドアを開けた。

 

「よう、何してんだ入――」

 

バタンと祐斗は慌てて閉めた。

 

「可笑しいな……僕には部長と朱乃さんと何故か堕天使の総督まで居た気がしたなぁ……幻かな?」

「そうに決まってます……そうでなければ居る筈が……」

 

何てやり取りしてたらドアが開けられた。

 

「困惑してるのはわかるわ……入りなさい。夢でも幻でもないのよ」

 

リアス先輩に促され皆では居るとやはり居た。堕天使の総督であるアザゼル。

 

「よ、何してんだお前ら」

「あんたこそ何してんだよ!」

 

一誠は盛大も突っ込む。他の面子も頷いてる。

 

「まああれだ。俺は一旦堕天使の総督をお休みして駒王学園の教師やることになった。担当は科学だからな」

「いやいやいや!なんで先生やることに!?」

「簡単だよ。お前らの強化だ」

 

そういわれて皆もシリアスな表情になった。

 

「今回の一件でお前らは禍の団(カオス・ブリゲード)との抑止力としてお前ら赤龍帝が上がった……だがはっきり言うぜ。今回の戦いで顔を出した禍の団(カオス・ブリゲード)……それを相手にしたとき戦えるのはまあ一誠位なものだろう。昨日みたいに戦いに出たようなほとんど数しか取り柄のない魔法使いならまだしも今のお前らは旧魔王派には愚かそれより下の連中にすら苦戦する可能性が高い。言っておくが能力的にはヴァーリより上の構成員だって居るしな……禍の団(カオス・ブリゲード)は数も多いが厄介なのは上の正体が不透明で同時に分かってるのだけだって化け物揃い……」

 

ヴァーリより上……オーフィスって奴もその一人だろう。何せ今の一誠ですらドライグいわく相手にもならんらしい。

 

「そこで俺の出番さ。これで白龍皇を鍛え上げたってんでその腕を買われちまってね……お前らのコーチをする」

「そう言えばあんた腕を切り落とされてなかったか?」

「ん?ああ、これは義手だ。変形機能も着いた特殊性だ。男なら一度は憧れるだろ?」

 

まあ分からなくもないな。男の子には一生に一度くらいは夢見る。

 

「ま、とは言えだ。これから禍の団(カオス・ブリゲード)との小競り合いも出てくる可能性がある以上今のお前らじゃ危険すぎるんだ。まあすぐに起きる訳じゃないしな……学園生活も満喫したらいい。序でに準備も進めるだけだ」

 

そう言ってアザゼルは祐斗を見た。

 

「木場、聖魔剣をどれくらい維持できる?」

「持っても三時間……戦いの最中ではもっと減ります」

「駄目だな……一誠は?」

「まあ丸一日だな……戦えばもっと短くなる」

「こりゃあまず維持できる時間を増やすべきだな……因みにな一誠……ヴァーリは一ヶ月維持できるぞ」

 

マジか……あいつそんなに持つのか!?

 

神器(セイクリットギア)の扱いでは一日の長があるからな。とは言え瞬間的な爆発力はそこは力の固まりと称されたお前に分がある。後は昨日見た限りは体力に問題はない……出力安定の問題だな……」

 

まあつうわけで、とアザゼルは立ち上がる。

 

「オカルト研究部顧問も担当するからお前らよろしく頼むぜ」

 

オカルト研究部は新たに元堕天使の総督と言う男を顧問に迎えることになった。

 

「そうだ一誠。お前には序でに女も教えてやるよ」

「いや、それは……」

「ちょっとアザゼル!一誠に余計なことを教えないでちょうだい!」

 

何て少し騒ぎになったのはどうでもいい話だ。




取り合えず今回で四章終了です。次回からは合宿編。ヘルキャットちゃんも一誠ハーレム入りします。少しそこ譲れ一誠。

つうわけで一誠は次章では命の危機を感じたり泣きそうになりながらも本人が気づかないところでグレモリー家からも若様呼ばわりされたりしながら続きます。では又次回会いましょう!
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