【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い   作:ユウジン

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そうだ、冥界に行こう

「それで駅からどうやって冥界にいくんですか?まさか冥界行きの電車があるとか?」

 

とリアス先輩の実家に同行するため現在駅構内にグレモリー眷族+一誠とアーシアとレイナーレとアザゼルと言う人の目を引きまくる面子でエレベーターにはいると一誠の問いにリアス先輩が頷く。

 

「そうよ。ここの地下が発着駅なの」

「え?」

 

一誠が唖然とするとエレベーターは下に降りていきそのまま地下に行ってしまう。そして外に出るとなんとそこには寝台列車のようなものがあった。

 

「さ、入りましょう」

 

リアス先輩に言われるままに入ると中はかなり広い。なんでも中は異次元化させてるらしく見た目より広いとのことであった。

 

「どれくらいでつくんですか?」

「大体三時間ね。のんびりいきましょう」

 

となるとその間は休息を取れるな。何て考えてると早速アザゼルは寝だした。これから和平によって元になったとは言え敵地だったはずの冥界に乗り込むのにこの堕天使の総督は大胆不敵すぎる……

 

「取り合えず向こうで一誠くんはどんな修行をするの?」

「まだ決まってない。アザゼルに言ったら俺の修行相手をするんだから探すのも大変なんだとよ。まぁヴァーリと戦って自覚した鈍った感覚も取り戻さなきゃいけないし生半可な相手だと難しいらしい」

『え?』

 

するとなぜか全員が自分を見てきた。

 

「い、一誠くん……今……鈍ってるっていった?」

「ん?ああ~そうなんだよ。実家を出てから体力とかは落とさない程度には体を動かしてたけど体術とか剣術なんかはサボりぎみでわりと不味いんだよな……ほら、ヴァーリに叩き込んだ怒髪衝天も実はもっと連続で剣を叩き込む技で体力半減やらダメージで落ちてたとは言え一発目で終わっちまったしさぁ……自分が思ってたより感覚が大分鈍ってる」

 

序でに親たちからそれぞれ奥義を教わっていたのだが……それを久々にこっそりやってみたら全然ダメだった……鈍りすぎて全く出来ない。ヴァーリもまだなにか隠してるのは一誠も気づいてるしこのままでは少々心許ない。

 

別に鍛えることは女々しいとか某ヤクザの若組長ではないので言わない。鍛えられるなら鍛えておいて損はないだろう。

 

「一誠先輩すごいですね……僕、尊敬します!」

 

ギャスパーは眼をキラキラさせている。

 

「でもやっぱり一誠くんって人間じゃないよね?【種族・北郷 一誠】っていう分類で良いんじゃない?」

「何でだよ!」

「だって……ねぇ?皆さん」

 

と祐斗が同意を求めると眼を輝かせるギャスパー以外の皆がウンウンと力強く頷いた。

 

畜生……何時からだ!?どこの分岐点で間違えた!?どこで自分は悪魔からすら自称・人間呼ばわりされるように……あれ?わりと最初から?

 

一誠はそんなことを考えながら冥界へ列車は発車した……それにしても……

 

「………………」

 

何か最近小猫はずっとなにかを考えてる……心此処に非ずって感じだ。どうしたんだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

列車が発車してちょうど三時間後……一誠はアングリと口を開けた。何故か?それは現在グレモリー領にいるんだけど……広ぉおおおおおおおおおおお!!!!

 

「ひ、広くないですか?」

「え?ああ、大体日本の本州くらいよ?」

「………………」

 

今凄くあっさり言ったけどそれはとんでもない広さなんじゃないだろうか……

 

「さ、そろそろ到着よ」

 

三時間とは存外早く過ぎるもんだと思いながら一誠達は開いたドアから降りる。アザゼルはこのままサーゼクスさんの所に行って来るらしい。大変だね。すると、

 

『リアスお嬢様。おかえりなさいませ』

 

突然の派手な出迎えに一誠は驚く。そりゃそうだろう。何故ならそこには大勢の兵隊や楽隊のお出迎え……

 

「ヒィイイ……悪魔が一杯ですぅ」

 

ギャスパー何かビビって一誠の裾をつかみながら後ろに隠れてしまった。おいおい……

 

「リアスお嬢様。予定よりお早いお着きでしたね」

「グレイフィア……お出迎え悪いわね」

 

そこに顔馴染みのグレイフィアさんが来てくれた。その間に他のメイドさん達が一誠たちの荷物を回収する。お気遣いすいませんね本当に……

 

「では皆さん。こちらの馬車にどうぞ」

 

そう言ってグレイフィアさんが指し示したのは馬車だ。ただの馬車じゃない。でかいし馬の強そうだ。何となく気づいてたけどグレモリー家ってすごい金持ちなんじゃ……

 

「さ、こっちよ一誠」

 

リアス先輩に言われるままに馬車に乗るとパカラパカラと走り出す。

 

「なんだか緊張してきました……」

 

同じ馬車に乗ってるアーシアが少し落ち着きを失っている。

 

「大丈夫だってアーシア。別にとって喰われるわけじゃないんだから」

 

そう言って諭すレイナーレを見ながら一誠は外を見る。空は紫色でライザーをぶちのめしに冥界に乗り込んだ時に見たのと同じだ。ウーム……懐かしいようなさっさと忘れたいような……

 

それにしても生きてるうちに冥界二度も来るとは……まあ自分が天国に行けるほど綺麗で高潔だとは思ってないので今のうちに慣らしておくか?

 

アザゼルにも言われたんだ。ヴァーリと言い自分と言い二天龍に憑かれた者はろくな死に方をしないらしい。特に今代のは早死にしそうな雰囲気があるらしい。流石に死ぬのは嫌だしなぁ……畳の上で大往生と決めてるんだ。

 

「ん?」

 

すると大きな城が見えてきた……何ですかあ遠近感を狂わせるでかい城……そして気のせいだろうか……この馬車その城に向かってません?

 

「一誠、あれがグレモリー家が所有する城の一つで本邸よ」

「…………え?」

 

一誠はポカーンと口を開けた。もしかしなくても先輩って……自分が想像していたより物凄いお金持ちなんじゃないだろうか……と言うか貴族のお嬢様……しかも城持ちだからお姫様だったんだ……何かの童話とかに出てきそうな感じだ。やっぱり自分とは住む世界が全然違うよなぁ……そんな思いを一誠は抱きながら馬車は城の敷地内に入っていった……近くで見るとやっぱりデケェ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらず大きいわねぇ」

 

そう言いつつも馴れた感じなのは朱乃さんに祐斗、小猫だ。ギャスパーは相変わらずビビってるが……

 

「でも一誠くんもそんな風にビックリするんだね。少し意外かな。白龍皇相手でも普通だったしあんまり動揺とかとは無縁な感じだったしね」

「そうか?俺だってこんなでかい家って言うか城を見たら驚くさ。そこは普通のっていうか一般市民の感性なんでね」

 

いや、実家だってでかいよ?充分でかいさ。だけどね、こっちは次元が違うもんね。こんなトイレひとつ探すのにも地図がないと困りそうなでかさの広さはない。

 

『おかえりなさいませ』

 

城にはいるとまたメイドさんのお出迎え……これはまた大層なお出迎えだ……するとその中から小さな人影が出てきてリアス先輩に抱きついた。

 

「お帰りなさい!リアス姉さま」

「え?リアス先輩弟がいたんですか!?」

 

一誠だけじゃなくてアーシアとレイナーレもビックリだ。そんなの初耳だし……でも確かに先輩と同じ紅の髪で容姿も何処か似てる。

 

「違うわよ。この子はミリキャス・グレモリー。私の次の当主候補にしてお兄様の一人息子。家系図上は甥に当たるわ」

「ええ!?サーゼクスさんって結婚してたんですか!?」

 

そっちもまたビックリだ。一誠は勝手ながらサーゼクスさんは独身だと思い込んでいたため再度驚きである。と言うか奥さんはどんな人?

 

「初めまして。貴方は北郷 一誠さんですよね?リアス姉さま手紙で存じてます。ミリキャス・グレモリーです」

「あ、どうもご丁寧に……」

 

自分よりずっと年下なのだが思わず敬語で返してしまった。いやだって凄い品があるんだ……そこは貴族で魔王の息子って扱いを受けるんだから厳しいんだろうな……

 

しかし手紙?まさか甥への手紙に自分を書くとは思っていなかった一誠は少し驚きである。

 

「そう言えばお父様は?」

「旦那さまは今夜までお帰りになりません。ですが夕餉の席で顔を会わせるとのことです」

 

いつの間にか来ていたグレイフィアさんにリアス先輩は聞いていると、

 

「あら、リアス達も戻ってきてたのね」

「?」

 

そこに現れたのは先輩!?と思ったが髪色が亜麻色である。でも顔立ちと良いスタイルと良い先輩そっくり……と言うか瓜二つである。もしかして……

 

「先輩の……お姉さんですか?」

 

一誠がそう聞くと先輩のお姉さん?はクスクス笑った。リアス先輩は少し苦笑いをする。どうしたんだろうか……

 

「違うわよ一誠……この人はわたしの母よ。若く見えるかもしれないけどね」

「……………………えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 

リアス先輩の言葉に一誠はひっくり返りそうなほど驚愕した。母親ぁ!?絶対可笑しいって!

 

「ど、どう見たって二児の母親って見た目じゃないですよ!?」

 

一誠の母達も若い。どれくらいかと言うと昔の写真を見ても今と全く遜色ないくらい老けた感じはしない。だけど実際はそんな顔面詐欺みたいな事をやるのは母たちだけだと思ってたのでこうやって改めてみるとやはり驚愕する。

 

因みに後で知ったが悪魔は一定の年までいくと見た目の年齢を自分で変えられるらしい。もしかして母達もその技術を会得してるのか?もしくは飛天御剣流でも会得してたのか……

 

「あら女の子にそういってくれるなんて嬉しいわね。北郷 一誠くん」

「え?知ってたんですか?」

 

会うのは初めての筈だが一誠は首をかしげるとリアス先輩のお母さんには到底見えないお母さんは笑う。そんな表情も綺麗だ。わりと好みなのかもしれない。

 

「娘の婚約パーティーに顔くらい出しますよ」

「あ……」

 

あちゃぁ……そこでしたか……そう言えば何かみた気がする……そうだよ……ライザーぶっとばしたときに見たんだよ……そうだった……何かみた気がしたんだ。しかもそれにしても美人だな……先輩が年月を経たらこんな風になるんだろうか……

 

「ヴェネラナ・グレモリーですわ。よろしくね、北郷 一誠くん」

 

そうヴェネラナさんは先輩そっくりの笑みで言って照れ臭くなった一誠はリアス先輩に頬を抓られたのは余談である。




没シーンとは作者が一瞬脳裏に浮かんだものの作品の都合上消したシーンである。どうでも良いものがほとんどだ。

《没シーン》

「お帰りなさいませ。お嬢様」
「お帰り、疲れたでしょ?」
「ただいま、ユエ、エイ……相変わらず若いままね」

リアス先輩は出迎えてくれた儚げな雰囲気の少女と気の強そうな少女の二人のメイドに声をかけた。

(どっかであった気がするなぁ……)

一誠が首をかしげたのは余談であるし、

(ねえ月……あの男曹操に似てない?)
(うん……何か似てるね)

相手の二人もそんな考えをもったのは知らない……






メイドさんが出てくる描写を書いたとき一瞬月や詠を思い出しました。勿論没です。出そうにも出し方がありませんしあくまで妄想止まりですね。
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