【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い   作:ユウジン

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修行開始 前編

ミリキャス君のグレモリー邸案内を受けた後……若手悪魔の懇親会から皆が帰ってきた。すると何か祐斗に「一誠くんはこれなくてよかったね」と言われた。どういう言うことか分からないが大方何かあったんだろうと思い聞くと向こうには会長さんと匙も居たらしい。そしてそこではサーゼクスさんを筆頭にした魔王様たちなどの魔界の上役の人たちに自分の目標を発表していくらしい。そしてそこで発表した会長さんの夢……それは「上級、中級、下級、転生も才能も関係なく通えるレーティングゲームの学校を作りたい」とのことだった。純粋に良い夢だと思う。聞いたことはあるが今の冥界にあるレーティングゲームの学校は上級悪魔の更に才能があるものしか通えないらしい。よく言えば合理的……だがはっきり言って未だに地位に拘る下らない伝統だ。

 

そしてそれだけではなかった。そこにいた一部の上役の悪魔はそれを笑ったのだ。下らない。所詮は夢物語……何故そんな伝統を汚そうとするのか……と……

 

うん。その場にいたらキレてたかも……無論その場にいた匙はぶちギレたらしい。その気持ちわかる……でも多分自分より匙の方が悔しいだろうな。自分の主の夢を嘲笑されて……自分も主ではないけどリアス先輩を笑われたら腹が立つもんな。

 

そんなことがあった次の日……

 

「オーッスお前ら」

 

アザゼルが現れた。どうする?

 

1、帰ってくんのが遅いと殴る

2、機嫌が悪いので殴る

3、何かムカついたから殴る

4、あれはアザゼルじゃない。パンチングマシーンだ。だから殴る

 

「っておい!何か殴られる未来以外ないぞ!」

 

人の思考読むな……と言うやり取りをしつつ帰ってきたアザゼルの元に全員集合だ。因みに昨日のうちに勉強しなきゃなんない知識は頭にいれてある。完璧にだ。流石にヴェネラナさんも少し表情がひきつったね。

 

そしてアザゼルが修行内容を発表する。

 

「まずはリアス。お前はこれをしろ」

 

アザゼルは紙をリアス先輩に渡す。その中には何を行えば良いか指示がかかれていた。だが、

 

「特に特別そうなことはないわね」

「当たり前だ。お前は今でも才能、魔力、体力が並みじゃないんだ。このままでも上がっていって大人になることには最上級悪魔の候補に上がるだろう。だから今は特別なにはいらない。基礎的なのを積んだ方がいい。あと、これからレーティングゲームの方でも勝ちたいならキングとして知識をつけろ」

 

そして次は朱乃さん……

 

「お前は自分の中にある血を認めろ。ライザー戦を見たが何だあれは……お前の本来の力をつかえばあのクィーンくらい歯牙にも掛からんだろう。【雷の巫女】から【雷光の巫女】になって見せろ」

「…………」

 

朱乃さん歯を噛み締める。本来の……と言うのは堕天使の力も込みって感じだろうな……理由はわからないけど堕天使の力を嫌っている朱乃さんだがそれでも強くなるにはそうするしかないのが自分でも分かってるんだろうな……

 

「次は木場だがお前は一誠と同じく禁手化(バランスブレイカー)を維持しろ。まず一日なにもせずにな……次戦いながらだ。剣術はお前の師匠からだろ?」

「はい、一から習います」

 

祐斗の師匠か……いったいどんな人なんだろう……一度見てみたい気がする。

 

「次にゼノヴィア。お前はまずデュランダルを今以上に使いこなしてもらうのは勿論だが同時にもう一つの聖剣を使いこなしてもらう」

「もう一つの?」

「ああ、特別製さ」

 

ニヤリと笑いながらアザゼルはギャスパーを見た。

 

「お前はその人見知りをどうにかしろ」

「ひ、人見知りをですか?」

「お前はこのメンバーの中で厄介さならトップクラスだ。お前の能力が嵌まれば一誠だって苦戦しかねない。それぐらいのポテンシャルはあるんだよ。まあその分対策も取りやすいがそれは後でだ。とにかくお前の一番の弱点はその気弱さ……それを解消してもらう。まあそれは後で詳しくな」

 

そして今度は小猫だ。

 

「お前も朱乃と同じだ小猫。自分の力をさらけ出せ」

「っ!」

 

小猫の表情が凍りついたどうしたんだ?こっちに来てから何か様子がおかしいし……まあ……そっとしておこう。

 

「んでアーシア……」

「え?」

 

一誠は唖然とした。アーシア?何故だ?アーシアは戦いには……

 

「私からお願いしたんです……守られるだけじゃない……戦う力はありませんけどせめて皆さんの傷をたくさん治せる力を……」

「アーシア……」

 

そんなことを考えていたのか……

 

「無論前線には出さねぇよ。だが優秀な回復役はいるに越したことはねぇ。控えに回復ができるってのは味方を減らさねぇ上でも重要だ。何より本人が望んでる。つうわけで内容だがお前の神器(セイクリットギア)は応用すると回復の力を飛ばせるのがわかっている。それを会得してもらう。それならば後ろからでも大丈夫だし安心だろ?一誠」

 

うぅ……確かにそうだけどそれでも心配だぁ……アーシアに何かあったら俺平常心でいる自信ない……

 

「わかった……でもアーシア。絶対前に出るなよ。絶対だぞ。危ないからな」

「はい。でも危なくなったら助けてくれますか?」

「当たり前だ。世界の裏側にいてもすっ飛んでいくよ」

 

過保護なやつだなぁとアザゼルに言われ一誠は苦い顔をした。だってアーシアは妹みたいなもんだもん……絶対アーシアが結婚するとか言い出したら俺より強いやつしかゆるさんからな!俺の屍越えていけ!

 

「次にレイナーレ……」

「お前も?」

「私も強くなっておかないとね……あんたみたく人類やめたりしないけどそれでもね」

「ま、お前の修行は俺がやるよ。堕天使同士鍛えてやる」

 

総督直々の稽古かぁ……それならばレイナーレも強くなるだろうな……

 

「それで最後に一誠だが……ま、お前は禁手化(バランスブレイカー)の出力安定……後は信じられんがお前自身の鈍った勘は修行相手で取り戻せ」

「それでその相手は?」

 

そろそろ来る筈なんだがなぁ……とアザゼルが空を見上げると何か来た……だんだん近づいてくるぞ……何かでかくね?いやいやでかいよ!

 

何て突っ込んでるうちに目の前に着陸した。そこにいたのは……ドラゴン!?

 

「元龍王にして現在は最上級悪魔……【魔龍聖】(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン) と呼ばれしタンニーンだ」

「おいこらアザゼル!何だか俺の修行だけ頭おかしいレベルじゃねえか!俺の修行はこいつと戦えとかだろどうせ!」

「わかってるじゃねぇか。頭がいいと理解が早いな」

 

俺を殺す気かこいつは……

 

「ふ、まさかドライグの使い手の修行相手とはな……どんな風に転がるかわからんものだ」

《こいつを舐めてかからん方がいいぞタンニーン。こいつは自分を人間と偽って相手を油断させてくるからな》

「ちがわい!俺が人間なのは事実だ!ドライグお前わかっていってるだろ!……て言うか知り合いか?」

《狭いドラゴンの社会だからな。相棒も油断するなよ?こいつは六大龍王の一角だ。吐く息は隕石の衝突にも匹敵する。生身で喰らったら流石に軽く死ぬぞ?》

 

簡単そうに言うんじゃねぇと!一誠はドライグに怒った。何だこいつすげえ軽く言ってるけどなにげにヤバイじゃん!

 

すると一誠は突然の浮遊感を感じた……有り体に言おう。現在摘ままれている。指先で優しく……

 

「さて早速修行といこうか。人間には時は金なりと言う言葉があるのだろう?」

「せ、せめて遺書をかかせろぉ!」

 

一誠は言うが答えはノー。生き帰れば問題ないだろうとのことです。無茶苦茶だ。

 

「さぁいくぞ!」

「ヘルプミー!!!!」

 

一誠は流石に泣きそうになりながらタンニーンのおっさんにドナドナされたのであった……俺は人間だぞ!こんなデカイドラゴンの相手なんぞできるかぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オォオオオオオオオ!!!!」

 

一誠は禁手化(バランスブレイカー)である赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)で走る。

 

タンニーンのおっさんと修行をはじめて3日……はっきり言おう。取り合えず逃げるが勝ちだ。だって普通に殴っても効かないし!でかさが違い過ぎる!氣弾撃っても生半可な倍化じゃペシッとはたき落とされて終わるし……俺の氣弾はハエじゃないぞ!

 

序でに鎧の維持の訓練方法だがひたすらこの鎧姿で寝るときも食うときも用を足すときもこの姿で生活して慣らしていっている。そしてその合間を縫って体術や剣術も基礎からやり直してる感じだ。だけど中々思ったようにはいかない。まあ行きなり結果はでないだろうしな……まだ時間はあるし気を長くしてやっていこう。しかしね?鎧の維持は少しずつ延びてる気がするんだ……と思ってると!

 

「ふ!中々やるな!お前本当に人間か?さっきから俺の火炎を全て躱してるしその合間を縫って反撃もしてくる。いいセンスだ」

 

なんて誉めてくれたりするけど気を抜けない。気を抜くと一発で黒焦げになっちまうぜ!母さんや姉さんと稽古するときとは違う緊張感だ。流石にあの人たちも火は吐かないしタイニーンのおっさん程でかくないし……と言うか背だけだったら一誠の方が大きいし。

 

「さて少し火力をあげるぞ!」

「ぎゃあ!」

 

一誠は悲鳴をあげながら走って避ける。いつまでもこのままじゃ埒が開かん!

 

「オォオオオオオオオ!!!!」

 

《Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!》

 

力を倍化させて一誠はタンニーンのおっさんの火炎攻撃を避けながら間合いを詰めると飛び上がり……

 

「ウッラァ!」

 

ガツン!っと強力な拳撃をぶつける……

 

「ぬぅ!」

 

流石のタンニーンのおっさんも顔面に一誠の拳を叩き込まれて顔を歪めた。だが、

 

「良い一撃だ!」

「っ!」

 

逆にタンニーンのおっさんも拳を握って一誠をぶん殴った。

 

「ぐぅ!」

 

凄まじい衝撃に一誠は吹っ飛びながら地面に何度もバウンドし体勢を取り戻してブレーキを掛けて止まる。

 

「あんたなにもんだよ……すげぇ強いぞ……最上級悪魔ってのは化け物の巣窟か?」

「最上級悪魔の名も伊達ではない。だがまあ……パワーだけなら魔王クラスとも言われるがな」

「いやいやいや……化けもんじゃねぇか!」

「自称人間には言われたくない!」

「ぎょえええええええええ!!!!」

 

拝啓お母様……あなたの息子は現在冥界で悪魔に転生したドラゴンと修行しています……きっと……きっと強くなって見せます……そうじゃないと死にますし……

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