【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い 作:ユウジン
「お世話になりました」
一誠達は遂にグレモリー邸から人間界に帰る。そのため玄関で挨拶を済ませる。
「なに、また機会が来ればリアスと共に来てくれれば良い。いつでも歓迎するよ」
「ありがとうございます」
一誠が頭を下げてるとミリキャス君は凄く残念そうな表情を浮かべてることに気づく。
「寂しいです。一誠様……」
「また遊びに来るよ。もしくは人間界に来たって良い。我が家はこの間に魔改造されてハルマゲドンが起きても大丈夫な設計らしいしな」
どんだけ頑丈なんだよと内心突っ込んだのは内緒だ。まあわが父・一刀はハルマゲドンが直撃しても頭がコントみたいにアフロになるだけでピンピンしてそうだと言うのは余計な話だろう。
「ありがとうございます!」
ミリキャス君は嬉しそうに笑ってるとグレイフィアさんが嗜める。
「余り一誠さんを困らせてはなりませんよ」
「ご免なさい……お母様」
「そうではないでしょう……こういう場所では?」
「あ、グレイフィア……ご免なさい」
……………………ん?何かいまミリキャス君がグレイフィアさんをお母様と呼ばなかった?呼んだよね!?
アーシアとレイナーレにゼノヴィアは驚いて呆然としている……そりゃそうだろう……一誠もビックリである。でも言われてみればミリキャス君はグレイフィアさんにも似てるんだ……でもグレイフィアさんがサーゼクスさんの奥さんだったとは……これは驚きである。と言うことはリアス先輩にとって義理の姉か……
「さて、一誠も何時までも固まってないでいくわよ?人間界行きの列車が出ちゃうわ」
「あ、はい」
一誠は皆と発着所に向かう……この夏休みは有意義な物になったと思う。だけどなにか忘れてる気がするんだよなぁ……
「うーん……」
無事そのあと列車にのって揺られながら一誠はなにか忘れてる物を思いだしていた。何だっけなぁ……すると一誠に悪寒が走った……何故かって?それは簡単だ。
「こ、小猫?」
そう、小猫が一誠の膝の上に座ったのだ。猫耳もピコピコ動かして尻尾も出てる……どったの?すごいご機嫌ですけど?
『…………………………』
そして、ご機嫌の小猫と反対にリアス先輩は明らかに不満げだし朱乃さんはあらあらうふふと笑いつつもひきつった笑みだしアーシアは頬を膨らませてるしレイナーレは目がつり上がってるし……なんだ皆揃いも揃って……どう言うことかと視線で祐斗に助けを求めると祐斗も苦笑いしか返さないしギャスパーは慌てて段ボールに隠れてしまう。薄情な後輩だ……アザゼルなんか良い酒の肴が出来たぞと言わんばかりに笑ってる。
「あ、あのですね……ちょっと悪寒と鳥肌が止まらなくなってきたので小猫さん……何をしたいのか早急に説明の上で降りていただけると……」
序でに目の前にいる女性陣がおっかないんですよ……何が気に入らないんでしょうか?
「此処を私の居場所のするんです。一誠先輩言ってましたよね?居場所になってくれるって」
いやいやいや!君の居場所はオカルト研究部だよ!?そういう意味で言ったのにいつの間に俺の膝の上をテリトリーにしちゃってるの!?別に小猫の辛さ受け止めるさ……でもくっついてほしいとかそういう意味じゃないんですよ?いや、凄い悪寒とか止まらないけど暖かいし柔らかいし良い匂いもする……こう言うとき自分の体質が恨めしい……だって段々意識が遠くになっていくんだぜ?タンニーンのおっさんのシゴキに耐えた俺でも女の子にくっつかれたらダメなんだぜ?
「ですから今日からここは私だけの場所にします」
そう言って小猫は一誠に笑いかけると聞く……
「ダメ……ですか?」
「っ!」
上目使いで不安げな表情の小猫……この子……自分のツボみたいなのをよく分かってらっしゃる……こういうのに弱いと言うのをよくわかってる……くそ!これが孔明の罠か!(←違います)
「べ、別に嫌じゃないけど……」
そう言うとき小猫は嬉しそうな笑みを浮かべ……
「にゃん♪」
といって抱きついた。
「……ごふぅ」
一誠はあまりの衝撃に持ちこたえていた意識の牙城を一気に崩されてしまい限界を越えた影響で気絶した……
拝啓お父様……猫耳ロリ少女の「にゃん♪」はすさまじい衝撃でした……あなたが昔言っていた萌えの意味……少しだけ分かった気がします……
なんて遠退く意識の中一誠は思いながらお休みしたのであった……
この夏休みは……本当に色んなことを知れて有意義でしたよ……はい……
一誠が次に目を覚ますと人間界についたところだった……
「うーん……」
「さ、降りるよ一誠くん」
祐斗に引っ張られながら一誠降りる……それに続いて皆も降りると……そこに一人の男がたった。
『?』
突然の登場に皆で首をかしげるとその男はこっちに来た。身長は……まあ低いわけじゃないがサイラオーグさんや一誠より遥かに小さい。更に体格も貧弱で所謂優男と形容される見た目だが顔立ちは中々だ。
「貴方は……」
その顔にリアス先輩は心当たりがあるらしい。
「先日の懇親会でお会いしましたね……リアス・グレモリー殿」
「ディオドラ……アスタロト……」
確かアスタロトは現魔王のベルゼブブ輩出した名家だ……とグレモリー邸の勉強でミリキャス君の隣で習った。
「ですが僕はまず彼女にお話をしたい」
そう言ってディオドラがリアス先輩から視線を動かして見たのは……アーシア?
「久し振りだね……アーシア・アルジェント」
「え?」
アーシアは記憶にないようだ……するとディオドラは胸をハダケさせた……そこには既に古傷となっている傷痕……それを見てアーシアは思い出したらしい。
「貴方はまさかあのときの……」
「ああ、君に助けられた瀕死の悪魔だ……」
『っ!』
それを聞いてアーシア以外の面子も気づいた……この男……アーシアが教会から追い出される理由になった悪魔なのか…… まさかそれが上級悪魔の一角……アスタロト家のお坊っちゃんだとは……意外過ぎる……何か出来すぎてないか?
「君に礼を言いたくてずっと探していた……だが君は教会から追放されていてどこにいるのかわからずじまいだったが最近偶然リアス殿のところに身を寄せてるときいた……運命だと思ったよ……それでいても立ってもいられずここで待ち伏せてしまった」
そう言って服を正しながらディオドラがだしたのはチェスの駒……あれは
「悪魔なのにと思うかもしれないが……この運命に感謝しよう。そしてアーシア・アルジェント……突然で驚かすかもしれないが僕の
『んなぁ!』
「…………………………」
その場の面子は突然のディオドラのプロポーズに驚愕しアーシアはポカーンと固まってしまった……
これが新たな騒動の合図だとは……一誠はこのとき知るはずもなかった……
と言うわけで5章は今回で終わりです。
そしてこの章までにUA7000突破……総合評価650突破……平均評価にも色がつきました……コメントも気づけば色んな人からもらって100をあっという間に抜いてました……いやぁ、何時も頭が下がります。この作品はそんな皆さんのお陰で続いています。
なのでこれからもよろしくお願いします……ではでは。