【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い   作:ユウジン

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私の夢

「はいはーい!私借り物競争に出まーす」

 

イリナが転校してきてから一週間……すっかりクラスにイリナは溶け込んでる。元々社交性は高いからな……男女ともに人気が高いのは良いことだ。

 

さて、現在我がクラスは体育祭に向けてホームルームの時間だ。

 

「………………」

 

それを一誠は欠伸をひとつしながらみている。最近眠いんだ……理由としてイリナまで一誠の家(正確にはグレモリー家からの借家扱いだけど)に住み着いたのだ……別にそれは良いんだけど女子の密度が濃くて濃くて気が休まりゃしません……毎晩皆は自分の布団に入ってくるし……つうかね皆さん……俺って寝てても気配感じると目を覚ますからこっそり布団に入ってもわかるんですよ……なので毎晩寝付くと言うよりは気絶して朝を迎えるし、何よりここ最近は特にディオドラが毎晩夢に出てくるため夢見も悪くそれも合間ってあまりスッキリ起きれないのだ。

 

くそ……ディオドラが全部悪いんだ。あの野郎どうしてくれようか……まず爪を全部剥いで手足を潰して顔の形が変わるまで殴って死なない程度に全身の骨を砕いて油風呂に落としてこんがり揚げてやろうか……

 

「北郷……あんた凄い邪悪な顔なんだけど……」

 

と、体育祭実行委員の桐生がドン引きながら一誠に声をかけた。そんな恐ろしい顔だったか?

 

「それであんたは二人三脚以外の競技に全部でるってことで良いわね」

「何でやねん!」

 

一誠は真桜母さんと霞母さん直伝の突っ込みを桐生に放った。

 

「何でだよ!俺を殺す気か!」

「だってあんたが出た競技は百パーセント勝つでしょ?出さない手はないしそれとも二人三脚だけにしてアーシアやゼノヴィアっちとでる?」

「分かりました二人三脚以外の競技に全部出ます」

 

マジそれは勘弁してくれ……と一誠は嫌々――もとい、快く引き受けたのであった……桐生覚えてろ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあアーシア。まずはゆっくり歩いてみようか」

「はい」

 

と言うわけで次の日……その日からクラスで練習に入るんだがアーシアはゼノヴィアと二人三脚だ。とは言え身体能力はゼノヴィアの方が圧倒的なのでゼノヴィアがアーシアに合わせてる状態だ。まあアーシアは人間だしねぇ……頑張れアーシア。

 

「よう北郷」

「おう、匙じゃん」

 

と、そこに匙がきた。手にはメジャーやらなんやらを持っている。

 

「何だ?生徒会の仕事?」

「ああ。色々な」

 

と、見てみると匙の手に包帯?

 

「火傷でもしたのか?」

「あ、これはな……」

 

と少し包帯を外して見せてくれた……するとなんか蛇みたいな模様がウネウネと匙の腕に浮かび上がっていた。

 

「何だその我が右腕に封印されし……みたいな中二的な模様」

「いや俺もそう思ったんだけどさ……何かアザゼル先生に聞いたら多分赤龍帝が近くにいてしかもこの間最上級悪魔の龍王・タンニーン様にも会ったし結界越しにとは言えコカビエルの時には白龍皇にもあった……こんだけ伝説級のドラゴンに会ったり近くにいたりしたせいでヴリトラが共鳴してるんじゃないかって話だ」

「確かヴリトラ系の神器(セイクリットギア)はヴリトラの体を幾重にも刻んで作られてんだよな……匙、お前呪われたんじゃね?」

「俺も少し思ってる……何せ良い話を聞かないからな……ヴリトラって……っと、話は変わるけどお前何の競技に出るんだ?」

「玉入れだろ、徒競走に綱引きにリレーに騎馬戦……」

「まて、お前いくつ出るんだ?」

「二人三脚以外」

 

まあ男子相手なら二人三脚出来るけど力加減ミスると悲惨だからな……中学時代力加減をミスって大変な事態を一回起こしたので桐生もその辺りを汲んで二人三脚以外にしたんだろう。でも騎馬戦も気を付けないと大変なことになるな……

 

「お前が出るってだけで反則じゃね?自称・人間」

「悪魔が出るってだけでも普通じゃないですけど?つうかね、誰が自称・人間じゃい」

「あのタンニーンと一ヶ月追いかけっこできる時点で普通じゃねぇだろ」

「あ?」

「ん?」

 

バチバチ睨み会う……

 

「何やる気?お前なんぞ禁手化(バランスブレイカー)抜きでワンパンするぞ」

「だったらお前を呪い殺すぞ。邪龍舐めんな」

 

と、嫌悪になってると、

 

「何してるんですか?」

「か、会長!?」

 

匙はギクゥ!っと飛び上がった。そしてキラリと眼鏡を光らせ会長さんは言う。

 

「確か貴方にはラインの計測を頼んだはずですが?」

「い、今すぐやります!」

 

と言ってバビュン!っと匙は砂塵を上げて走り去った……

 

「うちのポーンお世話をかけました」

「いえ、ああ言うのも楽しいから良いですよ?」

 

少なくともオカルト研究部ではできないしね。つうか結構匙にはドラゴンに憑かれてるもの同士シンパシーを感じてるんだ。これでもな。

 

「では、私も仕事がありますから」

「はい」

 

と去っていく会長さんを見送った。

 

《ヴリトラか……》

(どうした?ドライグ)

《いや、どうもお前は龍王に縁があるようだ。あの堕天使の総督が持ってる人工神器(セイクリットギア)はファーブニルを封じてるみたいだしな》

(そう言えばそんなこと聞いたような……)

《もしかしたら他のドラゴンにも会えるかもな》

 

ご遠慮したいです……マジで……と、ドライグと話ながらアーシアとゼノヴィアの練習を一誠は見ていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな日の放課後……

 

「ふぅ……」

 

一誠は読んでいた本をテーブルに置くと目頭を揉んで今日の練習に少し疲れたのか船を漕ぎそうになるアーシアを見た。

 

「眠いのか?」

「はぃ……」

 

そんな返事に思わず顔が綻ぶ。他の面子も似た感じだ。そうなるよなぁ……

 

「只今」

 

と帰ってきたのはリアス先輩だ。

 

「あ、おかえりなさい」

 

出迎えるとリアス先輩が笑う。

 

「あら、アーシアはお疲れかしら?」

「悪魔の体力に付き合ったんですからね」

「すまん……一誠のようには扱わないようにしたんだがそれでもやはり体力の加減が難しいな……」

 

その辺りはそうだろうなぁ……まあアーシアが倒れない程度にはゼノヴィアも考えていたんだろう。と、そんないつものやり取り……普通?の日常に華を咲かせてると突然部室の床に魔方陣!?

 

一瞬全員が身構えたが朱乃さんの言葉で全員が驚愕した……

 

「アスタロト……」

「え?」

 

一誠が呆然とした中魔方陣から登場したのはディオドラ・アスタロトだった……

 

「やぁアーシア。会いに来たよ」

 

帰れ!っと飛び蹴りをかましそうになったが小猫に裾を引っ張られて踏みとどまる……クソ……やっぱダメだよね……

 

「アーシア……そろそろ返事を聞かせてほしいんだ……僕のビジョップになって妻になってほしい……」

「あの……その……」

 

アーシアは優しいからな……ここで振るのはどうしても罪悪感があるんだろう。すると、

 

「ディオドラ。アーシアが困ってるわ……やめなさい」

 

リアス先輩が止めた……

 

「そんなことはないと思うけどな……リアス・グレモリー。それに彼女は君の眷属ではない。僕と彼女の問題に首を突っ込まないでほしい」

 

一誠のコメカミに青筋が浮かぶ。オイコイツぶちのめして良いですか?

 

(一誠くん。ドウドウ)

 

と、祐斗に止められた……俺は暴れ馬か……?するとリアス先輩が首を振った。

 

「関係ならあるわ」

「何?」

「アーシアは私にとって妹みたいなものよ。一誠やレイナーレがアーシアを妹のように思うように私だってそう思ってるわ。そんな彼女が困ってれば止めにも入る。それが可笑しいとは思わないわね」

「リアス先輩……」

 

一誠はそれを聞いてリアス先輩を見た。

 

「貴方がアーシアに気があろうと言うのは勝手よ。でもアーシアを困らせるなら容赦しないわ……」

 

リアス先輩がディオドラを睨む……だがディオドラはあのにこやかスマイルのままだ……不気味な奴……

 

「仕方ない……ここは一旦引きましょう……だけどアーシア……僕は君を愛してる。この運命はきっと僕たちを結びつけてくれる」

 

そう言ってアーシアの手を取ると甲にキスしようとした……

 

「っ!」

 

だがその口がつく前に一誠はディオドラの肩をつかんで引き剥がす。もう限界だ……

 

「やめてもらえるかな……薄汚いドラゴンに触られるのはちょっとね」

 

言ってくれるじゃねぇか……と一誠は自分の頬がひきつったのを感じた……上等だ……表に出ろ!っと言いそうになった瞬間ディオドラがパチン!っと頬を叩かれた……叩いたのは一誠じゃない。一誠だったらグーだ。叩いたのはなんとアーシア……

 

「そんなこと言わないでください!一誠さんは薄汚くなんかありません!」

 

明らかにアーシアが怒ってる……まさか叩くと言うのは予想外だったけど少しスッキリした……だがディオドラ笑ったまま一誠を見る。ここまで表情が変わらない気持ち悪い……

 

「成程……ならこうしよう。僕達と……君たちグレモリー眷属の皆……そしてグレモリー眷属に赤龍帝を加えた混成チームでレーティングゲームをしよう。なに、正式なのじゃなくて所詮は若手同士のレーティングゲームだ。特例と言う形で赤龍帝を出すのはできるだろう」

 

成程……人間である以上正式な戦いなら無理だがディオドラの言うように特例と言う形と正式なゲームじゃないと言う点をつけば自分も参加できるのか……

 

「そして僕が勝った暁には僕の愛にアーシアは応えて欲しい」

「てめぇに負けるわけねぇだろうが」

 

一誠がそういうとディオドラは少し鼻で笑って魔方陣で消えていった……

 

「…………ます……」

 

そう言って一誠はバックから何かを出すと部室を出ようとする。

 

「ど、どこにいくの一誠……」

「塩撒いてきます!」

 

リアス先輩にそう言って一誠はとっとと塩の袋を片手に旧校舎の入り口にいって塩を撒き始めた……二度とくんなあの野郎!もしもあいつがきたときのために塩持ってきておいて正解だったぜ!今度はあいつの顔面に岩塩の塊でも叩きつけたる!

 

と、一誠は憤慨しながら塩がなくなるまで撒き続けたのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いっち、にー、さん、しー』

「よし、もう今日はこの辺にしよう」

 

と、ディオドラがやって来た次の日……朝からゼノヴィアとアーシアは二人三脚の練習だ。それを見守りながら一誠はそろそろストップをかける。これ以上やるとアーシア授業中に寝てしまう。と一誠はアーシアゼノヴィアに水を渡すレイナーレを見ながる。

 

するとアーシアは少し悩ましげな表情を浮かべた……

 

「ディオドラの件か?別に俺が出るのは気にしなくても良いって」

 

夕べはアーシアに謝られてしまった……まあアーシアとしては自分のせいで一誠を危険にさらすはめになったようなものだったからな……アーシアに泣かれたときは焦った……で気にしなくて良いんだよ……妹分のために戦うのなんて当たり前なんだからな。

 

「…………私は……ディオドラさんを助けて後悔してません」

 

アーシアはそういった。例えあの男を助けたことで自分の人生が狂ったんだとしても……自分が助けたいと思って助けた命……後悔は彼女にはない。

 

「アーシア……」

 

ふと……思い至ることがあった……もしかしたら……アーシアはミカエルさんに頼めば戻れるんじゃないだろうか……いや、アーシアの神器(セイクリットギア)は影響を与えるから前と同じとはいかないだろうけど……それでも神様を信仰して慎ましく暮らせるんじゃないか?少なくとも神様を信仰何て全くしない自分と一緒よりいい生活ができるんじゃないだろうか……ある日ふとそう思ってしまった……でも聞けないんだ……だってアーシアどこか遠くにいっちゃう気がしてしまうんだ……自分の勝手だけど……どうしても聞けないんだ……でも、

 

「アーシアはさ……もとの生活に戻れるとしたらどう?」

「え?」

 

聞かなきゃいけないんだよ……仮にも妹として認識するならその相手が生きたい場所にいさせてあげなきゃいけない……ならアーシアが戻りたいならそうさせてあげなきゃいけない……そう思って一誠は聞く……だが、

 

「戻りません」

 

アーシアはそういった。

 

「私は今の生活が好きです。一誠さん……レイナーレさん……リアス部長……朱乃先輩……祐斗さん……小猫ちゃん……ゼノヴィアさん……ギャスパー君……イリナさん……皆で笑って皆でご飯を食べて、何て言う生活が幸せです。それに言いましたよね?私は一誠さんと一緒にいるって……一誠さんと同じようの年を取ってお祖父ちゃんとお祖母ちゃんになって……二人で縁側でお茶を煤って猫を膝にのせて……私はそういう風に一誠さんと一緒にいたいです……私しかそういう風こと出来ませんから」

 

そうなんだ……皆揃って寿命は人外だから永い……ある意味同じ時間を刻めるのはアーシアだけだろう……

 

「だかお嫁にいきません……一緒に一誠さんとずっといます……沢山いろんなものを一緒に見て聞いて……そんな風にしたいです……」

 

あぁ……自分は本当にバカだ……こんな風にいってくれる女の子がいるのに……戻れるとしたら?なんてさ……

 

「よし!そうだなアーシア!ずっと一緒だ!嫁にも出さん!」

「あんたねぇ……」

 

レイナーレが呆れつつも笑う……

 

「アーシア……改めて謝らせてくれ。君には酷いことを言った……今でも後悔してる……それなのに君は私を友達だと呼んでくれる……ありがとう……そしてすまない……」

「だって友達ですから……そして家族です。一緒のご飯食べたら家族なんですよね?一誠さん」

 

それ家訓の言葉だ……そうだな……もうみんな家族だもんな……絶対に戦いに勝とう……アーシアはやらん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、片付けよう」

 

そう言って皆で片付けを始める……そろそろ片付けないとな……

 

「じゃあ重たいのは俺が運んどくぞ」

 

と、一誠は着痩せするため見た目より力があるのか重たいライン引きやらの道具品々を纏めて持ち上げると校庭の端にある道具入れにしまう。アーシアも細々したのを片付けレイナーレも手伝うとゼノヴィアが入ってきて扉を閉めた……ん?

 

「どうしたんですか?ゼノヴィアさん」

「アーシア……レイナーレ……聞いてくれ……聞いた話によると私たちの同世代くらいの男女は乳繰り合うらしいぞ」

『ぶっふ!』

 

一誠とレイナーレは吹き出した……そりゃそうだ。いきなりなに言ってんだこいつは!

 

アーシアは意味がわからず首をかしげてるけど……

 

「ちちくりあう?」

「男に胸を弄ばれることだ」

 

ちげぇよ!意味違うよ!何でそんな風になってるの!?曲解してるよ完全に!

 

「待て待てゼノヴィア!何を言って……」

「一誠は黙って隅で準備しといてくれ、三人だからね……激戦になる」

 

何の準備ですか!?全く理解できん!

 

「クラスに聞いてね……私達もそろそろ体験していた方がいい」

「あんたなんでそういうの行動早いのよ……」

 

とレイナーレは呆れるが何だかんだで聞き入ってる……

 

「で、でもいきなりなんて……」

「大丈夫だ。三人でやれば怖くない。慣れれば気持ちいらしいぞ」

「え?私も!?」

 

当たり前だろう……と言うゼノヴィアはそんな目をする。

 

「三人寄れば文殊の知恵だ。三人でやれば怖くない」

 

そう言ってゼノヴィアは迷わず上半身裸になった……勢いよすぎだ。

 

「私は子作りの練習も兼ねよう」

 

そう言って張りのある綺麗な胸をさらすゼノヴィア……

 

「ええい……なるようになれ!」

 

とレイナーレまで服を脱ぐ出す始末……おいおいどんどん肌色が多くなっていくぞ……

 

「あわわ……」

 

アーシアが困惑するが……

 

「アーシア……この場には部長たちはいない……今がチャンスだ!」

「っ!」

 

そう言われてアーシアは電撃が走ったような顔になった……そして……

 

「えい!」

 

と服を脱いだ……ひぇ!アーシア……何か胸大きくなってね?

 

「よし一誠……揉みし抱くといい」

 

と言って迫ってくる三人……お、お、悪寒がぁ……となった次の瞬間……

 

「遅いからなにやってんのかと思えば……」

 

と来たのは正に天からの助け船……イリナだった。

 

「ここは不衛生よ!ベットの上でしなさい!」

 

…………何かがずれてね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は……アーシア・アルジェントは今がすごく幸せです……毎日が楽しくて……嬉しくて……驚きばかりで……求婚されたときはどうすればいいのかわかりませんでしたがずっと一緒にいたいといったら一緒にいようといってくれました……私は一誠さんと一緒にいられるなら幸せです……多くは望みません……でも後一つだけ許されるなら……次の求婚は大好きな彼から……わがままだと思います……でも大好きだからもう少しだけ夢を……見ていたい。

 

主よ……どうかこれからも一誠さんと一緒に同じ時間を刻めるように……見守ってください……




さて、次回は少しだけヴァーリも登場してテレビ取材受けたりしたらディオドラとの戦いです。

今回は特例と言う形でレーティングゲームをしようということになりましたが……まあレーティングゲームになりませんからね……結局一誠はレーティングゲーム出来ない定めのようです。何時になるのやら……


そして微妙にアーシアの願いを変えてあります。まあアーシアも一誠も人間ですからね……そんな幸せが続けばいい……でもそうは問屋が卸しちゃくれません……ってね。
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