俺たちの遊戯王部   作:宗馬

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はじめまして宗馬です。自己満足の駄文なので見苦しいものですが、楽しんでいってもらえるとうれしいです。
間違いや感想がありましたらコメントお願いします。


第1章 第二遊戯王部始動!!
第1話:遊戯王部入部!?


 ここは某都道府県に位置する桜木市。一見なんの変哲も無い町だがここでは「遊戯王」の教育が盛んにおこなわれている。私立青藍高校もその一つであり、この高校が物語の舞台である。

 

「オレは銀河眼の光子竜《ギャラクシーアイズフォトンドラゴン》でダイレクトアタック!破滅のフォトンストリーーーム!」

「あ、マジックシリンダーで。」

「イワーーーーーーク!!」

 

 LP500→0

 

 ギャラクシーアイズフォトンドラゴンの強烈な一撃が対戦相手に襲いかかる。まあソリッド・ヴィジョンだからリアルダメージは0である。

 ここは私立青藍高校。表向きはデュエリストやカードデザイナーを多く輩出することを目的としているが実際は普通の高校の授業にデュエルの授業が少し増えただけである。そして今はデュエルの実技授業の真っ只中である。

 

「クッソーー!また負けたぁぁ!」

 

 悔しそうに地団駄を踏んでいるのがこの作品の主人公の如月仁(16)。曲がりなりにもデュエルで有名な高校に入っているが実はデュエルの腕は中の下である。

 

「お前はいっつも単純なんだよ。伏せカードも警戒してねーし。」

 

 そう言ってため息をついているのが、仁の中学生からの親友である桐生涼だ。彼は仁と違い、デュエルの腕も学年で既にトップクラスである。

 

「だーーーーー!うっさい!涼が強すぎんだっての!」

「お前なあ。いくらオレが強いっていってもノーダメージはないだろ。」

「え」

 

 デュエルディスクを確認してみると確かに涼のライフは1ポイントも削れていなかった。

 

「マジかよ…」

 

 これには流石に仁もヘコんでしまった。涼に負け続けているとはいえ、ライフを1ポイントも削れないことはなかった。入学当時より実力の差が開いているのは明白だった。

 

「あー、ヘコんでるとこ悪いけどオレこの後部活あるから。」

「おまっ、ヘコんでねーよ!今のはお前倒す方法考えてたんだよ!ってお前部活入ってたっけ?」

 

 これ以上ツッコまれたくなかったので仁は話題を無理矢理変えた。あるよねこういう時期。

 

「ああ、遊戯王部入ってんだ。多分強くなれたのもその部のおかげかな。」

「まじで!?」

 

 仁は思わず身を乗り出して反応した。この学校で遊戯王部にいるということはそれだけで実力者であるということなのだ。

 

「近ぇよ。そりゃ強い人もいっぱいい…」

「オレも入りたい!」

 

 涼が言い終わらないうちに仁は言った。

 

「お前な…まあお前が入部したいならいいけど。大丈夫か?」

「え?なにが?」

「ウチの部結構実力主義だし先輩もきびし…」

「だーいじょぶだって!なんとかなる!」

 

 この主人公、ホントに人の話を聞かない。

 

「じゃあ早速いこうぜ!!たしか部室は4号館一階だったよな。」

 

 ちなみに言っておくと青藍高校には1〜4号館まで校舎がわかれている。

 

「あ、そっちは違う…ってもういねえよ。」

 

 ハァ、とため息をつく涼。

 

「あっちは第二の方なんだけどなー。まあすぐ気づくだろ。おっと、部活開始に遅れる!」

 

 涼はそう呟くと足早に仁が向かった方向とは逆の方向に進んだ。この時、涼の選択が青藍高校遊戯王部を変えることになるとはまだ誰も知らない。

 一方仁はというと、

 

「たしかこの辺だったような。どこだったかなー。」

 

 4号館にたどり着いたはいいがどこに部室があるかわからなかった。困ったと思い歩いていると

 

「私のターンだな。ドロー!」

 

 凛とした声が1番端の教室から聞こえてきた。その声が気になり教室を覗いてみるとテーブルをかこみ男女3人でデュエルをしている光景が目に入った。

 

「ふむ。悪いがどうやらこのターンで私の勝ちのようだ。」

 

 腰まで届きそうな黒髪で、厳格そうな雰囲気の女性がそう呟いた。制服のリボンを見る限り自分とは色が違うので上級生らしい。

 

「オレだって負けられないっスよ。なんせ部長とのデートがかかってるんスから。」

 

 そう言うのは制服を着崩し、茶髪のミディアムヘアをした男子生徒だ。制服のネクタイを見る限り仁と同じ一年生らしい。

 

「拓海くん、そう言うときはいっつも負けてますよね〜」

 

 丁寧な言葉遣いとのんびりした雰囲気をだしているのは栗色のウェーブがかかった髪をしている女子生徒だ。リボンを見ると、こちらも仁と同じ一年生である。

 

「へーマジでデュエルしてんだなぁ。これなら強くなれるかも。」

 

 仁は何気なく呟いたつもりだが案外声が大きかったらしい。3人がこちらをむいて完全に目があった。

 

「ん?誰だ君は?」

 

 上級生の女子生徒が尋ねた。

 

「オレ、一年生の如月仁っていいます。遊戯王部にはいりたいです!!」

 

 仁は興奮ぎみに言った。

 

「そうか!入部希望者か。歓迎するよ。わたしはこの部の部長をしている九条悠だ。よろしく。」

「一応副部長の一之瀬拓海だ。個人的には女子がよかったけどまあ、ヨロシクな。」

「部員の柊優紀です。男子は拓海くんしかいなかったからこれで2人目ですね〜よろしくお願いします。」

 

 全員の自己紹介が終わったところで仁はあることに気づく。

 

「あれ?部員ってこれだけですか?」

 

 そう、部員が予想よりもかなり少なかったのだ。涼が強くなった程だときいていたので、もっと規模の大きなものだと思っていたがこの光景は正直期待外れだった。

 

「ああ、ほとんど【第一】に持っていかれちまってるからな。」

 

 そう答える拓海だがここで新たな疑問が仁に生まれる。

 

「【第一】?なにそれ?」

「えぇ!仁君知らないんですか?青藍の遊戯王部は第一と第二があって、現在大会当で成績をおさめているのは第一遊戯王部のほうですよ。」

 

 優紀が驚いて説明する。しかしそれよりも驚いたのは仁だ。

 

「ハァァァァ!?じゃあオレ間違って来ちゃったってことですか?」

「そうなるな。」

 

 聞かれた悠は対照的に落ち着いている。

 

「どうする?辞めるもよし、このまま入部するもよし。君が決めてくれ。」

「申し訳ありませんがオレは第一のほうにいきます。オレは強くなりたいんで!」

「君は強くなりたいのか?」

「当たり前じゃないですか!デュエルってのは勝ってナンボでしょ!」

「そうか…」

 

 そう言って悠はしばらく考え込む。そして顔をあげると

 

「私とデュエルをしてみないか?」

 

 そう言った。これには仁もさすがに驚いたが

 

「いいですよ。勝ってみせます!」

 

 さすがのデュエル脳。即答でオーケーだ。

 

「よし、では早速始めようか。拓海くん、優紀くん、デュエルディスクを用意してくれるか?」

「わざわざ用意しなくてもテーブルでもいんじゃないですか?」

 

 仁にしては気を使ったのかそんなことを言ってみるが

 

「ソリッドヴィジョンのほうが燃えるじゃないか!」

 

 と一蹴。この部長も大概デュエルバカである。

 そうこうしている間にデュエルの準備が整ったらしい。優紀と拓海からオーケーのサインがでる。

 

「ではいくぞ仁君。全力でこい!」

「言われなくても、倒してみせます!」

「「デュエル!!」」

 

 悠 LP8000

 仁 LP8000

 

「先攻はオレです。メインフェイズ。自分フィールド上にモンスターが存在しないのでフォトンスラッシャーを特殊召喚!さらにフォトンクラッシャーを通常召喚!」

 

 フォトンスラッシャーATK2100

 フォトンクラッシャーATK2000

 

「ほう、いきなり二体のモンスターをそろえたか。」

 

 悠が面白そうに微笑む。

 

「まだまだ!オレはこの二体をリリースして銀河眼の光子竜《ギャラクシーアイズフォトンドラゴン》を特殊召喚!!」

 

 二体のモンスターが消えたかと思うと巨大な光の竜があらわれた。

 

 銀河眼の光子竜ATK3000

 

「へぇ、《ギャラクシー》デッキか。」

「良いデュエルになりそうですね。」

 

 拓海と優紀も面白そうにデュエルを見ている。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 仁 手札1 LP8000

 モンスター/銀河眼の光子竜ATK3000

 魔法・罠/リバース×1

 

「私のターン、ドロー。ふむ。1ターン目から攻撃力3000のモンスターを出してくるとはやるじゃないか。」

「こんなので驚かれたら困りますよ。それともこの部の実力ってそんなものなんですか?」

「言ってくれるな。では私も全力でいこう!」

 

 挑発的な態度をとる仁だが滑り出しは上出来だと思っていた。しかも彼の手札には光属性の強力なサポートカードであるオネストが握られていた。仁はこの勝負勝てると確信していた。

 

「ではまず伏せカードを破壊させてもらおう。サイクロンを発動。」

 

 仁の場の伏せてあったサイクロンが破壊される。遊戯王ではよくある光景だ。

 

「私は手札からカードを墓地に送り、クイックシンクロンを特殊召喚!」

 

 ガンマン風のモンスターがあらわれる。

 

 クイックシンクロンATK700

 

「クイックシンクロンのレベルを1下げることにより墓地からレベルスティーラーを特殊召喚!」

 

 レベルスティーラーDEF0

 

「さらに!墓地から特殊召喚に成功したのでドッペルウォリアーを特殊召喚!!最後にチューナーモンスタージャンクシンクロンを通常召喚!」

 

 ドッペルウォリアーATK800

 ジャンクシンクロンATK1300

 

 フィールドを埋め尽くすほどの展開っぷりに仁だけではなく拓海と優紀も驚いている。

 

「部長とばしてんなー」

「モンスターがどんどん出てきますからね〜あのデッキは。」

 

 いくらモンスターを並べたといっても攻撃力はギャラクシーアイズには遠く及ばない。しかし仁は思わず身構えた。なぜならフィールドにはチューナーモンスターとそれ以外のモンスターが揃っていたからだ。

 

「シンクロ召喚…」

「ご名答!私はレベル1のレベルスティーラーにレベル4となったクイックシンクロンをチューニング!!シンクロ召喚!あらわれろ!ジェットウォリアー!」

 

 ジェットウォリアーATK2100

 

 ジェット機を模したシンクロモンスターがあらわれる。

 見たことのないモンスターだったが仁は落ち着いていた。攻撃力はギャラクシーアイズには届かないし、仮に攻撃力をあげたとしても手札にはオネストがあったからだ。

 

「ジェットウォリアーの効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功したとき相手フィールドのカードを手札に戻す!私はギャラクシーアイズを選択し、手札に戻す。」

「えぇ!?」

 

 これには仁は驚かずにはいられなかった。せっかくのオネストもフィールドにモンスターがいなければ使えない。しかも仁のフィールドはがら空きだ。

 

「さらに、レベル2のドッペルウォリアーにレベル3のジャンクシンクロンをチューニング!」

「まだやるんですか!?」

「シンクロ召喚!シンクロチューナーアクセルシンクロン!」

 

 アクセルシンクロンATK500

 

 仁の叫びも虚しく新たなモンスターがシンクロ召喚された。

 

「ドッペルウォリアーの効果によりドッペルトークンを2体攻撃表示で特殊召喚。バトル!全てのモンスターでダイレクトアタック!!」

「うおおお!」

 

 仁LP8000→4600

 

仁のライフが一気に削られてしまった。

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ。さあ、もっと楽しませてくれよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで第1話終了しました。いかがでしたでしょうか?感想よろしくお願いします。
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