真剣で私に恋しなさい!S ~覇王と呼ばれた剣聖の弟子~ 作:創沙羅
ここには、一般の高校に通う一人の男がいた。名前を神楽 劉星《かぐら りゅうせい》という。
この男は昔、少し剣術を習っていただけというだけの普通の高校生だった。
ある人に出会うまでは・・・。
ある日、幼馴染の白鐘 白《しろがね はく》との帰り道(ちなみに家がとなりなだけで彼女ではありませ
ん)、河川敷を歩いているとなにやら街の不良と呼ばれる人たちが積み上げられていて、まるでテ〇リスのように。よく見てみると一人の美少女がやっていた。
「おいおい、マジかよ!誰だよ、すごすぎだろ」と呟いたら、
「知らないの?」と隣の白は言った。
「えっ?」
「川神では知らない人はいないと思うよ」
そして、自分は考え出した。
(誰だっけ?あったことはないよな。ハッ、もしかして・・・)
「そうか!」
「やっと思い出した?」
「ター〇ネー〇ーか!」
「そんな訳ないでしょ!まぁ、九鬼の力があればできなくもないけど」
「えっ、じゃ・・・」
「武神の川神百代さんだよ」
少し考え込んで、
「あぁ、あの人がそうなんだ」
そう、あの人こそが言わずと知れた"武神"こと川神百代。あの川神院の娘だ。しかし・・・
「美人だなぁ」
と呟いたら、隣で白が
「何デレデレしてんの!」
と言いながら、俺の足をグリグリと踏んでいる
「いたたたたたたたたっ!!」
「なにすんだよ!」
「フンッ!」
「何なんだよ、まったく」
などとやっていると
「姉さん」
と呼ぶ声が聞こえてきた
「またこんなことして」
「だって、つまんないんだもん。・・・よし、大和」
「なに、姉さん」
「また、私の捌け口になってもらうぞ」
と大和という男子にヘッドロックをし始めた。
「いだだだだだっ!ね、姉さん!ギブギブギブギブギブーーーーーー!!!」
とやっているところに
「お姉さま、もうやめたら。大和が死んじゃうよ」
「そうだぜ!大和みたいな貧弱野郎じゃ死んじまうぜ。やるなら、モロにしろよ」
「なんで僕なのさ!そういうのは、ガクトの方がお似合いだよ」
「モモ先輩!そのままにしてて。大和が気絶したら、私が人工呼吸するから!!」
「いや京、それはさすがにダメだと私は思うんだが」
「って言ってる間に、大和がおちたぞ」
「あわわわわわ、大和さん、しっかりしてください」
「今がチャンスだぜ、まゆっち。大和坊に人工呼吸して、唇を奪っちまえ」
「なななな何を言ってるんですか、松風!」
などと台詞をはきながら、ぞろぞろとやってきた。
「ん、最後の女の子見たことあるような・・・。気のせいか。」
などと言いながら、見ていると川神百代がいきなりこっちを見てきた。
(そういえば、武神は美女好きだったな)
と思いながら、白を見ているのかと思ったら、いきなり俺の前に現れた。
「な、何ですか!」
「お前だな。さっきから、気をバンバン出してるのは」
(やばっ!いつのまに)
「そんな訳ないじゃないですか、俺なんか一般の高校生ですよ」
「嘘つくんじゃない、明らかにお前から出てたぞ」
「・・・・」
「お前、強いだろ。私と一度戦ってみようよ」
「・・・・」
(どうすりゃいいんだよ)
などと思っていると、
「どうしたの、姉さん」
「こいつ、私が今まで出会ったやつより、格段に強いぞ」
「「「「「「「えっ!」」」」」」」
「だから、戦おうって誘ってたんだ」
俺はよく見ると、全員川神学園の生徒じゃんと思った。その中に一人だけ見覚えのある顔を見かけた。
「由紀江?」
「えっ・・・劉星・・・くん?」
「お前、黛 由紀江か!」
「もしかして、神楽 劉星くん!」
俺はものすごく驚いた。
「まゆっち、知り合いなの?」
と大和と呼ばれる男子が言った
「はい、昔、一緒に剣を父から習っていた方・・・というより、父の一番弟子です。」
「「「「「「はいっ???」」」」」」
武神以外の人にものすごく驚かれた。
「ということは、まゆまゆ、こいつは相当強いのか?」
武神はウキウキしながら聞いた。
「はい、私より強いかもしれません。もしかしたら、モモ先輩と同等かそれ以上だと思います」
と言うと、由紀江と武神以外の人にさらに驚かれた。
「「「「「「はいっ!!!」」」」」」
「マジかよ、姉さん以上って」
などと大和たちが言っていると、
「劉・く・ん?」
白がものすごいで顔で睨んでいた
「はぃぃぃ!何でしょう、白さん!」
「誰だか説明してくれるよね?」
(笑顔なのに、後ろに鬼が見えるんだけど)
「え、えっと、この子は昔、俺が剣を習っていたときの師匠の娘で、黛由紀江っていうんだ」
「ほかの人は?」
「知らない人だよ」
「そう」
「そ、そういえば、自己紹介してなかったな。俺は、直江大和。川神百代の舎弟だ」
「俺は、島津岳人。この筋肉が自慢だ。ちなみに男には興味がないからな!」
「僕は、師岡卓也。あっ、君、アニメとかマンガに興味ある?」
「俺は、風間翔一。キャップって呼ばれてっからよろしくな」
「私は、川神一子。お姉さまの妹よ」
「私は、クリスティアーネ・フリードリヒ。武器は、レイピアを使う」
「・・・」
「おい、京」
「なぁに、大和」
「お前も自己紹介くらいしろ」
「・・・椎名京。大和の正妻。これでいい?そして、大和、結婚して」
「ありがとう、そして、お友達で」
「う~ん、大和のいけず、でもそこがまたいい」
「あそこの変態は放っておいて、改めて、川神百代だ。武器は、美少女らしく拳。よろしく」
「一応私も、黛由紀江です。またお会いできてうれしいです」
と各自己紹介も終わって
「では、私は、白鐘白です。劉くんの幼馴染です」
「俺は、神楽劉星だ。武器は日本刀で、二刀流使いだ」
と自分の自己紹介も終わって安心していると、いきなり俺の後ろにふんわりとした感触があった。
「そんなことどうでもいいから、私と戦おうよ」
武神に抱き付かれました。
俺は慌てながら
「た、戦うといっても、俺は剣術から何年も離れていましたし、自分の武器も家ですから」
「なら、まゆまゆの剣を貸してもらってやろうよ」
と武神は言った。
しかし、前にいた白がトーンの低い声で言った。
「その子の剣じゃ止めた方がいいよ」
「ん、どういうことだ?」
そういった武神に白は説明し始めた
「百代さんが川神流の奥義を使うように、劉くんも覇王流の奥義を使うから普通の刀じゃ、覇気に耐えられないよ」と言い、その場にいた人たちは固まった。
「は、覇王流だって?」
武神が恐る恐る聞いた
「はい、しかも、劉くんは覇王流の師範代です」
「師範代!!ルー師範代といっしょなの!」
「そのルーという人は分かりませんが、たぶんそうです」
「劉の肩書きは分かった。それじゃ、家から刀を持ってきてくれ」
そんな発言に
「なんつう無茶を言うんだ!」
と突っ込んだ。さらには、
「それが嫌なら、川神学園に来い!」
「そっちの方が無茶だろうが!」
さらに突っ込んだ。
「大丈夫、じじ・・・学長に頼めば」
(そういえば、名字が川神だもんな。それにしても、ジジイって言おうとしてなかったか)
そう思うと俺は、
「今はなんとも言えません。少し考えさせてください」
「ちょっ、劉くん!考えるって言っちゃっていいの」
「あぁ、元々は川神に入ろうと思っていたからな」
そこに、武神が
「じゃあ、まだ考え中ってとこでいいんだな」
「はい」
「わかった。それと、ももちゃんか、モモ先輩って呼んでくれよ。武神って呼ばれると背中がムズムズする」
「こちらも分かりました。モモ先輩」
そう返事して、各自宅へ帰っていった。
それからすぐに、川神学園への編入が決まった。しかし、少しイレギュラーがあり、白まで編入することになり、その理由は、「劉くんだけじゃ心配だから」と言う理由だった。さらに、自宅から川神学園に通うには遠すぎるため、島津寮へ入ることになった。白と共に。
そして、俺は、久しぶりに出した自分の武器【白夜】と【紅】を手に思ったのだ。
(久しぶりに、暴れるか!!)
こうして、川神学園での生活が始まるのであった。