10分間のチート   作:reiz0

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一日10分だけのバスケ

 

「ったく。こけて怪我するなんて、ホンっとにドジだなテツ。」

「ドジじゃありません。」

 帰り道。黒子がこけて怪我をしたのだが、どういうこけ方をしたのか、結構酷い傷だったので病院に行っていた。治療はすぐに終わり、病院を出ようとしていた。

「おーい!そこの人たちー!5分でいいからさー、俺とバスケしようよー!」

 病院に設置されていたバスケのコートから、そんな声が聞こえた。5人がそこを見ると、黒髪を腰まで伸ばした少年が、バスケットボールを持って、こっちに手を降っていた。

 練習が終わって疲れてはいたが、

「病院にバスケのコート。リハビリ用か?」

「リハビリでも何でもいいや。ちょっと物足りなかったんだ。いいぜー!」

 赤司の言葉をよそに、青峰が黒子にカバンを預けて、その少年の方に向かった。

 青峰が向かったので、残った5人はそのコートの方に向かった。

 コートにつくと、丁度今から始めるところだった。

「じゃあ、行くよ。」

 少年は、楽しそうな笑顔でバスケットボールを地面にぶつけた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「よっしゃ、勝ったー!!」

 5人は驚愕していた。1on1。一瞬で勝負はついた。先に3ゴールした方が勝ち。そのルールの中で、青峰は一回もゴールすることが出来なかった。

 ありえなかった。キセキの世代と言われた内の一人である青峰が、ここまで歯が立たないのは初めてだった。

「うーん。あと四分くらいあるよね...。そうだ、5対1やろうよ、5対1!」

 驚愕していた5人をよそに、少年はさらにとんでもないことを言い出した。

 キセキの世代と呼ばれた5人を同時に相手するというのは、普通の選手なら考えられないものだ。5対5で今まで負けた事がないのに、5対1で負けるはずがない。

 5人は承諾し、コートに足を入れた。

「あれ?君はやらないの?」

「いえ、僕は疲れているので。」

 少年が不思議そうに黒子にいうが、黒子がそう言うとなるほど、と納得して5人と対峙した。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

結果を言うと、5人は勝った。試合に参加しなかった黒子が点数を数えていた。結果は、23対20。

 

たった4分間の試合とは思えないほどの、ゴールの連続。

 

キセキの世代の5人と5対1で試合をしたら、普通一点も入れられない。しかし、少年は、相手のゴールを阻止し、ゴールを入れて、負けをしたものの、とんでもないことをした。

「いやー、負けた負けた。」

 皆の驚愕をよそに、少年は嬉しそうな表情で晴ればれと言う。

「まさか、こんな人たちがいたとはねー。久しぶりに大満足だよ。ありがとね。」

「...君、名前は?」

 礼を言う少年に、赤司が問いかける。

「零途だよ。霧崎零途。」

 霧崎零途(きりさきレイズ)。それが彼の名前。

「そうだ。もし良かったらさ、これからたまにで良いからここに来てくれない?俺病室でいても暇でさぁ。」

「だったら、ずっとバスケしてりゃ良いじゃねえか。」

 頭を掻きながら言う零途に青峰が言う。

「いやー。実は、俺ある事件から身体がかなり弱っちゃってさ。一日10分しか激しい運動出来ないんだよねー。それ以上動くと、身体が動かなくなっちゃってさ。だから、一日10分しかバスケも出来ないんだよ。あんた達...。」

「...俺は赤司征十郎だ。」

「ああ、ありがとね。赤司君達が来るまでに、もう5分バスケやってたから、5分しかバスケ出来なかったんだ。」

 寂しそうに言う零途を見て、青峰が零途の前に立つ。

「じゃあ、俺が毎日来てやるよ。毎日来てやるから、俺とバスケしろ。」

「え、良いの?面倒じゃない?」

「ああ、どうせ練習の後だからな。それに、俺に勝てる奴なんていなかったしな。逆にこれから来るのが楽しみだ。」

「...そっか。ありがと。」

 零途は、寂しそうな顔を笑顔に変えて、青峰を見た。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「実は俺、高校に行けるようになりましたー!」

 中学三年の冬。いや、どちらかといえば春だろうか。

 帝光中学で卒業式があった日。赤司達は病院に来ていた。

「身体が弱っていて、学校には行けなかったのではないのか?」

 零途は、身体が弱かったため中学校には行けていなかった。緑間が不思議そうに零途に問いかける。

「いや、最近は体調も落ち着いて来たからさ。一ヶ月に一回ここで検査を受けるって条件で、高校には行けるようになったんだー。」

 ベッドに座る零途は、足をブラブラさせながらえへへーと、いかにも嬉しそうな表情で言う。零途のことを知っている皆だから勘違いすることはないが、知らない人がいたら確実に女と思い込むだろう。青峰の横に座っている桃井と良い勝負だ。

「へぇ、良かったっすね。どこの学校なんすか?」

 祝福の言葉を述べながら、黄瀬が問いかける。

「誠凛高校だよー。」

「誠凛?テツくんと一緒の高校だね。」

「ホント?テツヤと一緒か。よろしくね?」

「はい、よろしくお願いします。」

「良いなー。私も零途君と一緒の高校が良かったなー。」

 頬を膨らませて不満そうに桃井が言う。

「ごめんねー。皆が卒業するまで待っとこうと思って。」

「...って事は、これから零途とは毎日バスケ出来ないのか。」

 この事を思いついた青峰が残念そうに言う。

「まあねー。でも、その変わりに大会とかで会えるよ。俺一人だったら不安だったけど、テツヤがいるなら優勝できるかもだしね。」

「そうか、大会で会えるのか。じゃあ、そこで会うまでに俺も強くなってないとな。そうだ、今からバスケしようぜ。中学最後のバスケ。」

「お、良いね。行こう行こう!」

 零途はベッドを飛び降り、横に置いてあるバスケットボールを手にとって、皆に笑顔を向けた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「...来たね、テツヤ。」

「はい。」

「ついに来たね、テツヤ。」

「はい。」

「やっと来れたね、テツヤ!」

「はい。」

「...俺のこと嫌い?」

「いいえ。」

「なら良かった。行こう、テツヤ!」

「はい。」

 二人は、誠凛高校の門を潜った。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「バスケー!バスケ部ー!」

「部員になって、ブインブイン言わせよう!」

「...あんたら、バスケ部か?」

 新入部員を勧誘するバスケ部に、一人の新入生が話しかけた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「...あともうちょい欲しいかな。」

「10人行かないか...。」

「これからこれから。」

 男子バスケットボール部と書かれた張り紙がはられている折りたたみ式のテーブルと、そこに設置された椅子に座っている、茶髪の女子生徒とメガネをかけた男子生徒。

「新設校なんだからさ。これでIH(インターハイ)、WC(ウィンターカップ)と勝ち上がれば...来年は大変なことになるよ?」

「主将の俺に対するさりげないプレッシャーか。」

 この誠凛高校は、出来てまだ二年目。つまり、去年にできたばかりな為、三年生がいない。なので、この二人は二年生なのだろう。

 茶髪の女子生徒の言葉に、男子生徒は苦笑いする。

「日向君そんなに繊細だったっけ?」

「...頑張ります。頑張りますとも。」

 女子生徒の言葉に、男子生徒、日向は項垂れながら言う。

「勧誘の方はどうかなー。頑張って有望そうなの連れてきてくれると

 言葉を続けようとした途端、女子生徒の前に勧誘に行っていた部員が涙を流し名が現れた。

「き、来ましたぁ。新入生。」

「え?」

「...バスケ部ってここか?」

 見上げると、赤い髪の男がそこにいた。

「うん。」

(何コイツ。目の前に野生の虎でもいるみたいな...。ド迫力。)

 その迫力に、二人は少し固まってしまっていた。

「入りたいんだけど。」

「え?」

「バスケ部。」

 赤髪の新入生が椅子に座りながら言う。

「え?あ、ああ。歓迎、大歓迎。ちょっと待って。」

 女子生徒が、日向から受け取ったお茶を新入生に差し出す。

「知ってると思うけど、うちは去年出来たばっかりの新設校なの。上級生はまだ二年だけだから、君みたいに体格良ければ、多分直ぐに

「そういうの良いよ。名前書いたら帰る。」

 女子生徒の言葉を遮って、書類に名前を書きながら新入生が言う。

「あら、志望動機は無し?」

「別にねえよ。」

 書類を見た女子生徒が言うと、新入生は紙コップに入ったお茶を飲み干し、紙コップを握りつぶす。

「どうせ日本のバスケなんて、どこも一緒だろ。」

 立ち上がり、握りつぶした紙コップをゴミ箱に投げ捨てながら言うと、新入生は去って行った。

「怖えぇぇぇ。あれで高1?」

「中々の逸材だな。」

「おまっ、今までどこに隠れてたんだよ!」

 新入生に連れてこられた部員が、勧誘をしていた他の部員に言う。

「火神大我。中学はアメリカか。本場仕込だな。」

 日向が書類を見て言う。

「どっちにしろ、只者じゃないわね。」

「...これ。集め忘れた入部届け。」

 日向の言葉を聞いた女子生徒が言うと、火神に連れてこられた部員が一枚の紙を出す。

「ああ、ごめん。」

 謝ってその紙を受け取り、その紙を見る。

「えーっと。...黒子テツヤ。あれ?」

(ずっと机番してたのに、全く覚えてない...。ん!?)

 その紙に書かれている文章を見て、女子生徒は驚いた。

「どした?」

 女子生徒の様子を見て疑問を抱いた日向が、女子生徒に問いかける。

「帝光バスケ部出身!」

「帝光って、あの帝光か!?」

 帝光バスケ部。黒子達キセキの世代がいたバスケ部だ。

「しかも、今年一年って事は。キセキの世代!」

「キセキの世代...って、あの有名な!?」

 キセキの世代。バスケットボールをしている中学生、高校生などの間では、かなり有名だ。黒子はそのシックスマン。

「うん!あぁー!なんでそんな金の卵の顔を覚えてないんだ私!」

 頭を抱え、後悔しながら叫ぶ女子生徒。

「さっきの奴はアメリカ帰りだし、今年の一年って、結構ヤバイ?」

 しかし女子生徒は、すぐに期待に満ちたように言った。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「どうだった?テツヤ。」

「気付いてくれませんでした。」

「まあ...いつも通りだね。気にしない気にしない!バスケしたら、すぐにでも覚えてくれるって!」

 あまり落ち込んではいないようだが、一応零途は励ます。

「じゃあ、次俺行ってくるね。ちゃんと待っててよ?」

「はい。」

 黒子の返事を聞くと、零途はバスケ部の机に向かっていった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「あのー、すいません。バスケ部入りたいんですけどー。」

「...この子可愛くないか?」

「...ああ。かなり可愛いな。」

「あぁ、マネージャー志望?マネージャーいないから、助かるよ。」

 零途が女子生徒に話しかけると、部員たちは零途に聞こえないように他の部員と話し、女子生徒が勘違いする。

「いや、部員になりたいんですけど...。」

「女子バスケ部はここじゃないわよ?うちは男子バスケ部。」

「...俺男なんですけど...。」

 勘違いするのも無理はない。零途の言葉を聞いた瞬間、全員が固まる。

「...マジで?」

「マジですよ。制服も男子用でしょ?」

 女子生徒の疑問に応えるように、零途はクルリと回って男子用の制服を見せる。部員たちには、一瞬ズボンがスカートに見えたのは気のせいだろう。

「...わかった。じゃあ、ここに名前とか書いてね。」

「了解でーす。」

 女子生徒の言うとおりに零途は紙に名前などを書き出す。

「はい、どうぞ。」

「霧崎零途君。...一日にバスケが10分しか出来ない?」

「そうなんですよー。体が弱くて、高校には行けるようになったんですけど、やっぱり激しい運動は一日に10分しか出来ないっていうのは守らなきゃならなくて。でも、俺結構バスケ得意なんですよ。」

「...わかった。もう行っていいよ。」

「ありがとうございましたー。」

 零途は笑顔で、去って行った。

「一日10分しかバスケが出来ないって、相当体が病弱なんだな。」

「病弱...ね。体も細かったし、肌も普通の人より白かったけど...。」

(...何か...。違和感が...。とんでもない事があるような...。そんな気がする...。)

 女子生徒は、そう思っていた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「全員、シャツを脱げ!!」

「はあああああああ!?」

 女子生徒が放った言葉は、バスケ部志望で集まった男子生徒たちが驚きの声を上げる。

 男子生徒たちは、全員来ているかチェックでもした後に適当にテストでもすると思っていただろう。

 しかし、女子生徒はこう言った。シャツを脱げ、と。

 驚くのも無理はないだろう。だが、男子生徒達はシャツを脱いでいく。そのまま一列に並んだ男子生徒たちを、女子生徒が見ていく。

 彼女の名前は相田リコ。彼女は、親の仕事の関係で、人の体を見ただけで、ステータスのようなものが見える。

 彼女はそれを見ていた。

 それを見ていき、火神の体を見て驚愕。

(何コイツ...。全ての数値がずば抜けてるし、伸びしろが見えない...!?初めて見る、天賦の才能...!!)

「何だよ。」

「い、いや、なんでもないわ。」

 リコは火神の言葉で自我を取り戻し、通り過ぎて零途の体を見る。そして、また驚愕。

(嘘...?)

 初めての経験だった。

(数値が見えない...?)

 この能力を手にしてから、体を視れば数値が見えてきた。先程は火神の伸びしろが見えなかったが、今度は違う。何も見えない。

「どうかしました?」

「...え?い、いや。なんでもないわ。」

 これ以上時間をかけるわけにはいかない。零途の実力は、明日見ることにしたリコは、体を見るのをやめる。

「これでもう全員か?」

「あれ?黒子くんは?」

「黒子って、あの帝光中の?」

 日向がそう言うと、集まった男子生徒たちがざわめく。

 帝光中の出身、などという肩書きを持った人間なら、ざわめかれても仕方がない。

「黒子くーん?」

「あのー。」

「...へっ?」

 突然現れた、男子生徒の姿。

「うわあああああ!!??」

「い、いつからいた?」

「最初からいました。」

(影うっす...。)

「と、とにかく。黒子くんもシャツ脱いで。」

「はい。」

 そう言って、黒子がシャツを脱いだ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 帰りのバスの中で、リコは窓から外の景色を見ながら考えていた。

 考えていたのは、帝光中の一軍出身だという、期待の新人。黒子テツヤの事だった。

(...あらゆる数値が平均よりも下。とても帝光中の一軍で生き残っていけるとは思えない。)

 それに、もう一人。身体が弱く、中学校には行けていなかったという、もう一人の新入生。

(...数値が見えないなんて、今までなかったのに...。)

(...今年の新入生は、変なのが多いなぁ...。)

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「いきなりシャツ脱げなんて、びっくりしたよね。」

「はい。」

「まあ、一番俺が驚いたのが、テツヤが帝光中の出身だって事を言った瞬間、周りがざわついたことかな。あんなに有名なんだね。帝光中って。」

「全中三連覇ですからね。有名になるのも当然だと思います。」

 零途と黒子は、家に帰りながら一緒に話していた。家の方向が一緒らしい。

「おい。お前ら。」

 楽しく話していると、何だか不機嫌そうな声がする。

「ん?あ、君確か、バスケ部の新入部員が集まってた時に居たよね?どしたの?君も家こっちなの?」

「いや、そうじゃねえ。俺は、お前らの実力を確かめに来た。」

「実力?それだったら、明日にでもテストとかあるんじゃない?」

 零途が、不思議そうに首を傾げる。

「いや、今確かめずにはいられねえんだ。強い奴には、強い奴なりの匂いってやつがあるんだ。でも、お前からは何も感じねえ。」

(まあ、テツヤは仲間がいて初めて本領を発揮できるしなぁ。)

 それを火神は知らないので、仕方がないのだろう。黒子の強さは、他の選手に比べたら異質の強さだから。

 その後、火神と黒子が対戦して、火神がストレート勝ち。

 火神は失望して帰っていった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 今から、一年生対二年生の試合。

 創立一年目で大会の決勝まで進んだという二年生達を見て、一年生はビビっていたが、火神や零途はウキウキしていた。相手が強いほど燃える。二人はそういう性格だ。

 やがて、試合が始まった。

 最初は火神がいるおかげで良い勝負だったが、火神にマークが集中し、やがて点差は開いていった。

「そろそろかな...。」

 そう言って、他の選手と交代でコートに入ったのは、零途だった。

(あいつは身体が病弱だったって話だし、マークは大丈夫だろう。)

 零途の身体が病弱だと知っているからこその行動。しかし、その行動は間違いだった。

 

 彼らは知らない。零途の本当の実力を。

 彼らは知らない。零途の天から与えられた才能を。

 

 そして、彼らは知らない。

 

 零途が、キセキの世代五人を相手にして同等に戦った、唯一の選手であることを。

 

「へい、パース。」

 そう零途が言うと、仲間がパスを零途に。そして、ボールが零途の手に渡る。

 今零途は、コートを半分に割る線のちょうど上に行く。マークはいない。そこは、零途の『射程圏内』だ。

 

 零途が、シュートフォームに入る。

(おいおい、一体どこでシュートフォームに入ってるんだよ。あんなの届くわけないだろ...。)

 いつも試合で3Pシュートを打っているからこそ、他の選手よりもわかっている。どうしていつも3Pラインの近くでしか打たないか。理由は二つ。単純に、届かないから。それに、届いたとしても、ゴールには入らない。それくらい、ボールを持った時にわかると思うんだが。

 

 しかし、そんな常識、零途には通用しない。

 零途がシュートを放つ。それは、非常に高い軌道。今まで見たことがないような、高弾道のシュート。あんなシュート、3Pラインから打っても入るかわからない。

 だが、零途は違う。

 

 そのボールは、仕組まれていたかのように、ゴールに綺麗に収まった。

 

「スーパーロングレンジ3Pシュート。」

 そう、呟く。誰もが驚いて声も出せない空間で、一人声を出した黒髪の少年。

「準備運動はこれで終わり。たった十分しかないんだし。」

「さ、始めよっか。バスケ。」

 その声は、決して大きくはないが、確実に全員の耳に届いた。

 

 

 

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