それでも良かったら、どうぞ、見ていってください。
遥か昔…
この星には人ならざる者が数多く存在していた。
今でこそ、冥界や天界などになりを潜めているが、確かに存在していた。
悪魔… 堕天使… 天使… 神… そして
人間など、この勢力のヒエラルキーの最下層に位置していた。
そして世界には、次元を守る、四匹のドラゴンがいた。
北の次元を守る、
東の次元を守る、
南の次元を守る、
西の次元を守る、
世界は最強のドラゴン、四次元龍によって守られていた。
しかし、まだ一匹、四次元龍達しか知らない、彼らを超えるドラゴンが存在した。
その名は、
彼は世界を創り、そして広げて行くのが役目だった。
しかし、彼は何らかの原因で姿を消してしまった…
やがて、時は流れ、世界は一変していた。
原因は悪魔、天使、堕天使の三大勢力が戦争を起こしたせいだ。
その戦争は、元々、堕天使と悪魔の冥界の領地争いが元で始まったものだった。
そこに悪しきものを滅すると言う名目で、天使や神が介入した為さらにややこしいものとなった。
やがて三大陣営は疲弊していき、彼らは人間を使って戦争をするようになった。
そのせいで悪魔、天使、堕天使、そして人間も多くの犠牲者が出ることとなった。
しかし、そこで戦争を止めざるを得ない事態が発生する。
それは、四匹のドラゴンが戦場で暴れ始め、無差別に攻撃をし、三大勢力は大きな影響を受けてしまったのだ。
この事態を重く見た三大勢力のトップ達は緊急会談を行い、その結果、ドラゴン達を
そして三大勢力の連合軍は、力の理に至ったドラゴン達、
が…
結果は惨敗。
三大勢力の多くはドラゴン達の強大な力の前に、成す術なく敗れ去った。
神や四大魔王達もその命を後少しで散らしてしまう所だった。
「くっ…!! こんな…所で…」
「もう… 魔力が…」
「私も… すっからかんです…」
「諦めてはいけません… きっとチャンスがあるはずです!!」
『残念だったな、神に魔王よ』
『私達の戦闘に介入するからそんな目に遭うのよ』
『まっ、運がなかったと思って諦めな』
『我らの邪魔をした報い… 受けるがいい!!』
四匹が神と魔王達に向けてブレスを吐こうとする。
まさにその時、
世界は… 静止した。
『『『『なっ!!!!?』』』』
ドラゴン達はブレスを吐く体勢で止まり、神や魔王達も静止していた。
いや… 完全には停止しておらず、少しずつ、ゆっくりと動いていた。
『な、何が起こったの!?』
『わ、分からん… だが、確実に誰かが我らの動きの邪魔をしている!!!!』
『おいおい… それに、この気は… ドラゴンの気じゃないか!!?』
『何者だ!!!! 出てこい!!!!』
ドライグが叫ぶと、彼方から、一台のスポーツカーがやって来る。
そのスポーツカーから、一人の戦士が降り立った。
黒いボディに紫の縁取り、額には『R』のエンブレム、腰にはエンジンキーと『S』と表示されている。ディスプレイのついたベルト、腕にはミニカーがついたブレスを着けた謎の戦士だった。
『貴様… 一体何者だ!!!!』
アルビオンが激昂しながら叫ぶと、戦士は静かに答える。
『…… 答える必要があるのか…? これから倒される者達に……』
それと同時に戦士は腕を広げる。
すると、戦士の後ろから、ブレスにはまっているミニカーと同じ様なミニカーが現れ、ドラゴン達を攻撃し始めた。
そして戦士は、確固たる足取りで、ドラゴン達に向かっていった。
それから数時間後、ドラゴン達は倒された。
戦士は人の身でありながら、力の理に至ったドラゴン達を圧倒したのだ。
戦士は神と魔王達に向けて言った。
『…… 封印するなら早くしろ、そして二度… 戦争などはしないことだ…』
それを聞いた神と魔王達は急いで、ドラゴン達を
それを見届けた戦士はいきなり倒れ、静かに消えてしまった。
神と魔王達も、封印と同時に息絶えてしまった…
それから三大勢力の新しいトップ達は、謎の戦士に感謝と尊敬を込めて、『仮面ライダー』と名付け、次に彼が現れた時は、全力でサポートしようと決めた。
それがせめて… 何も出来なかった自分達の償いになると思って…
封印されたドラゴン達は
そしてそれにより、少なからず三大勢力や他の神話体系も被害を受けていたが、『仮面ライダー』が現れる事は無かった…
それから幾星霜の時が過ぎ、時代は変わった…
ドラゴン達の争いはまだ続いている。
そして現代において再び四天龍が揃う事態が起こってしまった。
赤き龍の帝王の力を受け継いだのは、何の変哲も無いただの高校生の少年だった。
彼は性欲が絡むと人一倍、人から引かれる少年だったが、嫌われる事は無かった。
何故なら彼は他の人には無い優しさと情熱が有ったからだ。
白き龍の皇帝の力を受け継いだのは、人間と悪魔のハーフの少年だった。
彼は戦闘を好み回りからは戦闘狂などと言われていた。
しかし、彼には野望が有った。
世界最強のドラゴン達を倒し、自らを陥れた祖父を打倒する事だ。
青き龍の君主の力を受け継いだのは可憐な少女だった
彼女は、誰からも好かれていた。欲しい物も何でも手に入ったし何でも出来た。
しかし、彼女の心が満たされる事は無かった。
何故なら、彼女は人には言えない重大な欠陥を抱えていたからだ。
黒き龍の王者の力を受け継いだのはひとりぼっちの少年だった。
彼は神と人間のハーフだったが、母は死に、神である父に捨てられ独りで生きてきた。
故に少年は望む、仲間が欲しいと。
そうすれば、自分が理解出来ない感情を知ることが出来ると思ったからだ。
そして、ドラゴンに選ばれたのはこの四人だけでは無かった。
「は~あ… だりぃ…」
少年は強い正義感をもった誰よりも熱く素晴らしい男だった。
しかし、ある時を切っ掛けに全くやる気と考える気力が無くなってしまったのだ。
『そうだらけてばかりでは人生が楽しくないしもったいないぞ、走介』
「またあんたか、一体どっから喋ってるんだ?」
『はっはっは、それは自分で見つけたまえ』
「はぁ~ めんどくせぇ… もういいや、考えんのや~めたっ…」
そう言うと少年、走介は草原に寝転がり、飴玉を口に放り込んだ。
この少年、神藤走介こそが、もう一匹のドラゴンに選ばれた人間。
そして彼を選んだドラゴンは…
世界最強の龍、
物語は、彼と、四天龍に選ばれた少年少女達を中心に巻き起こっていく…
その先に何があるのか?
それはまだ… 誰も知らない…