ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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走介は合宿を楽しめるのか

ライザーが人間界にやって来た次の日、俺達はハンデとして貰った十日間を自身の強化に充てるため、リアス部長の家、グレモリー家が所有する山に来て合宿をすることになった。

 

「はぁ… はぁ… もうだめだ!!」

 

「だらしねえぞイッセー、もうリタイアか?」

 

「仕方ねえだろ、こんなに荷物持ってるんだぞ!? 」

 

「むしろ人間の俺に持ててるのになんで悪魔のお前が先にバテてるんだよ、ほれ、見ろ、木場なんか同じ量を鼻歌歌って山菜採りながら行っているぞ」

 

見ると木場は俺達と同じ量を背負いながら山菜を採って、スタスタと歩いていた。

 

「お先に、二人供」

 

「むぐっ!?」

 

「それに小猫を見てみろ、明らかに俺達よりも量多いのに、猪狩っているぞ」

 

そう、小猫は明らかに俺達の三倍以上の荷物を背負っているにも関わらず、猪を引きずっていたのだ。

 

「…… お先です」

 

「小猫、少し持とうか? 俺まだ余裕あるし」

 

「…… 大丈夫です」

 

「負けました………」

 

「それに、リアス部長達はもうあんな先まで行ってるぞ?」

 

先の方を見るとリアス部長、朱乃さん、アーシアが手を振っていた。

 

「イッセー!早く来なさーい!」

 

「イッセー君! もう少しですわー!」

 

「イッセーさーん! がーんばってくださーい!!」

 

「ほら、もうあんな所に」

 

「あの三人は荷物持ってないからだろ!!!!」

 

そう、何故かあの三人だけ、荷物を持っていないのだ、アーシアは分かるが二人は余裕だろうに…

 

「まぁ…… でだ…… 部長達が手ぶらなのはいいとしよう…」

 

許せないのは彼奴だ、なんで… なんで…

 

『早くしろー! 走介!!』

 

「なんであんたがそっちに居んだよ!! ベルトさん!!」

 

何故かベルトさんはアーシアの腰にくっついていた。

 

『君がドライブになってずるしないようにだよ』

 

「こんくらいでそんなしょーもない真似するか!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、なんとか頂上付近の部長の別荘に到着した。

 

「おい、無事か? イッセー」

 

「な、なんとか…… 部長達は?」

 

「もう着替えに行った」

 

「それじゃあ僕も着替えようかな」

 

木場はジャージを持って着替えに行った。

 

「覗かないでね」

 

「誰が覗くかぁ!!!!」

 

んなんだから腐女子供の格好のネタになるんだろうが…… 木場にはもう少し考えて発言してほしいぜ。

 

 

 

 

 

レッスン1 木場との剣術訓練

 

「そうじゃないよ、剣だけでなく、相手の動きもよく見るんだ」

 

「そんな……! 事…! 言われて…! も!」

 

それは今のイッセーには厳しいんじゃないか?

 

因みに俺は、剣術に適正があると言われた。

 

 

 

レッスン2 朱乃さんの魔力教室

 

「あっ! 出来ました!」

 

「あらあら、アーシアちゃんには魔法の才能があるのかもしれませんね」

 

「ぐぬぬぬっ……!!!! 出来た!!」

 

アーシアはバレーボール並に魔力を集められたが、イッセーは米粒程度にしか集まらなかった。

 

イッセー……

 

 

 

 

レッスン3 小猫と組み手

 

「…… えい」

 

「ぎゃぁぁぁぁっ!!!!」

 

現在イッセーは小猫と組み手している、しかしイッセーの攻撃は当たらず、無様に小猫に吹っ飛ばされていた。

 

けど… 彼奴、だいぶ飛ばされるまでの時間が伸びてねえか? あっ! また飛ばされた。

 

「次は走介先輩です」

 

「ん? 俺か」

 

俺は何時ものファイティングポーズをとり、小猫はボクシングの構えをとった。

 

「…… えい」

 

「ふっ!!」

 

「…… やあ」

 

「おっと!!」

 

「…… とぉ」

 

「くっ!! セイッ!!」

 

「…… あっ」

 

俺は小猫の拳打を避け、蹴り上げた所で、軸足を払った。

 

「…… 当たって下さい」

 

「いや、当たったら痛いじゃん」

 

「……… むぅ」

 

その後、機嫌を損ねた小猫はイッセーをボコボコにした。

 

 

 

 

レッスン4 リアス部長の特訓

 

リアス部長の特訓はいたってシンプル。イッセーは部長と大岩を背負って坂を登り降りし、俺はローリングラビティに重力を掛けて貰いながら登り降りした。

 

「ほーらイッセー、頑張るのよ」

 

「はいっす!! 部長!!」

 

部長は余程古典的なものが好きなんだな……

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一日の修行が終わり今は…

 

「旨い!! 旨い!!」

 

「美味しいよ、走介君!!」

 

「走介さん、凄いです!!」

 

「本当に美味しいわね」

 

「女としてのプライドが少し傷つきますわ~」

 

「……… 走介先輩、お代わりです」

 

俺が作った、カレーライスを皆で食べていた。

 

「一人暮らしが長いからな…… そりゃ自然に上手くもなるさ。 てか小猫、五杯目だぞ? 大丈夫か?」

 

流石に食い過ぎなんじゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、食べ終わったことだし、お風呂に入りましょうか」

 

部長が風呂の事を言った。

 

こう言う事に過敏に反応する奴がいるからな、先手を打っておくか…

 

「俺は覗かねえぞ、イッセー」

 

「僕も遠慮しておくよ」

 

「ばっ!? お前ら!?」

 

お前の考えなどお見通しじゃ!!

 

「あら? イッセー、私達と一緒に入りたいの?なら、一緒に入る?」

 

…… さらっと爆弾発言しないで下さいよ部長。

この人、本当に露出狂なんじゃないか?

 

「朱乃はどう?」

 

「私も殿方の背中を流してみたいですわ」

 

「アーシアは?」

 

「わ、私も、イッセーさんなら…」

 

なんだこれ?

意外にイッセーの奴、好意持たれてんのか?

 

「最後に小猫は?」

 

「イヤです」

 

うん、だよねー。

良かった、小猫は正常で。

 

「残念ね、イッセー」

 

ははっ♪ イッセーの奴orzになってやがる。

ザマァwww

 

「… でも」

 

「ん?」

 

「…… 走介先輩ならいいです」

 

「…………」

 

は?

今小猫はナンテイッタ?

ソウスケセンパイナライイデス?

ナニヲイッテイルンダ?

 

俺はショートしてしまった。

 

『走介!? どうしたんだ!? 返事をしてくれ!! 走介、走介ーーー!!!!』

 

「あらあら、走介君が壊れてしまいましたわ」

 

「ちくしょぉぉぉ!!!! 羨ましいぞ走介ぇぇぇぇぇ!!!!」

 

その後、皆が風呂から出てくるまで俺はショートしっぱなしだったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、俺は中々寝付けなくて、外の原っぱにいた。

 

「うおっ、星がすげえ綺麗だ…」

 

原っぱに寝転がると、そこには満天の星空があった。

 

すると、ベルトさんが喋りかけてきた。

 

『走介、君に一つ聞きたいことがあるんだよ』

 

「? なんだよベルトさん」

 

『君は一体何を迷っているんだ?』

 

「俺は別に何も…」

 

『私に嘘が通じると思うかい?』

 

「………」

 

『君が言いたくないのならそれでもいい、だがそれが原因でいざというときに戦えない、力が出せないなんてことは止めてくれよ?』

 

敵わないなぁ… ベルトさんには…

 

「…… 俺が迷っているのは、今回のレーティングゲームの事だ」

 

『? レーティングゲームに何か不満でもあるのかね?』

 

「違う、ゲーム自体に不満は無いんだ、俺が迷っているのはその後の事さ」

 

『後の事?』

 

「ああ、今回の戦い… リアス部長の我が儘から始まったとは言え、人生を決めてしまう戦いだ、悪魔同士のお家騒動に、人間の俺が…… いや、他人の俺が介入してもいいのかなって……」

 

『走介……』

 

「イッセー達はリアス部長の眷属だから、部長に言わせれば家族同然だから、悪魔だからまだいいのかもしれないけど…」

 

『種族の違いか…… 確かにネックな問題だね』

 

「俺も…… 悪魔になれたら、イッセー見たいに迷わず突っ走れるのにな…」

 

俺は起き上がって、自分の部屋に戻った。

 

途中、イッセーが部長と何か話しているのを見たが、部長、どう見てもイッセーに惚れているんじゃないか?

 

どう見ても、イッセーを見て熱っぽい視線を投げ掛けていたが…

 

まあ当のイッセーは全く気づいて無いみたいだったが……

 

彼奴はああいう性格さえなければ女たらしになっていたって訳か……

 

イッセーがエロくて良かったって思ったのは初めてだ…… 相当疲れているな…… 俺……

 

俺はそのまま、部屋に戻り、眠りについた。

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