ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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ゲームは走介の心に何を齎すのか

アザゼルから新装備を受け取ってから三日後、レーティングゲームの当日となり、俺達は悪魔の力が高まる深夜に部室に集まった。

 

「なあ走介、本当に大丈夫なのか? その武器」

 

イッセーは俺にハンドル剣とドア銃について聞くが、当の俺は全く気にしていなかった。

 

「ベルトさんが大丈夫って言ったんだ、俺はそれを信じるさ、もし何か細工してあったら捨てればいいからな」

 

そんな会話をしていると、グレイフィアさんがやって来た。

 

「お嬢様、そろそろ時間です」

 

「わかったわ、皆行くわよ !」

 

「この魔方陣は走介様でも転移可能なっております」

 

「ありがとう、グレイフィアさん」

 

そして俺達はゲームのフィールドに転移した。

 

「あれ?」

 

「どうしたイッセー?」

 

「さっきと同じ部室じゃねえか!?」

 

イッセーに言われてよく見ると確かにさっきまでいた部室のままだった。

 

まさか、転移失敗か!?

 

「違うわよイッセー、ここは次元の狭間に作られた駒王学園のレプリカなの」

 

レプリカ!? 悪魔って本当に凄い…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから部長に作戦の説明をされて、開始時間まで少し時間があったから俺はベルトさんと話す事にした。

 

「ベルトさん…… やっぱり答えは出なかった」

 

『そうか… 君は本当にプロトドライブの所有者に似ている、彼も君みたいに迷いながら闘っていた…』

 

「そうなのか?」

 

『ああ、彼は最初こそ人外達を問答無用で倒し続けたが、次第に違う種族だからと言って絶滅させていいのか、とね』

 

「そんなことが…」

 

『最終的に彼が答えを出したのは四天龍を討伐する直前だった、だからここで答えを出す事は無い… 焦らずじっくりと考えるといい』

 

「…… わかった」

 

〔時間となりました、レーティングゲームを始めて下さい〕

 

ベルトさんと話していると、グレイフィアさんがゲーム開始の合図をする。

 

「皆、いいわね? 絶対勝つわよ!!」

 

「「「「はい!! 部長!!」」」」」

 

俺達は行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、イッセー、小猫は体育館の舞台裏に潜んでいた。

 

「こんな所に本当に来るのか?」

 

『当たり前だ、ここは重要な拠点だからな』

 

因みに俺は既に変身している。

 

すると…

 

「リアス・グレモリーの眷属の皆さん!! そこに居るのはわかっているわ!!」

 

ライザーの眷属達がやって来た。

 

「お見通しって訳か…」

 

俺達は大人しく、出ていった。

 

「戦車の雪蘭よ」

 

「兵士のミラです」

 

「同じくイルでーす♪」

 

「同じくネルでーす♪」

 

俺を襲った奴に、チャイナドレス、双子… ライザーは多趣味だな……

 

『小猫は戦車を!! イッセーはリベンジしとけ!! 俺は双子をやる!!』

 

「わかった!! 赤龍帝の籠手!!」

 

 

『Boost!』

 

 

「…… わかりました」

 

 

二人に指示を出すと俺は双子と対峙した。

 

「解体しまーす」

 

「バラバラにしまーす」

 

すると双子はチェーンソーを持って襲い掛かってきた。

 

おいおいチェーンソーかよ!?

バラバラ死体には成りたくないぞ俺は!?

 

『こい!! ハンドル剣!! ドア銃!!』

 

俺はハンドル剣とドア銃を呼んで対抗した。

 

「「バラバラバラバラバラバラ!!!!」」

 

『ハッ!!』

 

ハンドル剣とチェーンソーは激しく打ち合った。

 

「バラバラになってくださーい!!」

 

『断る!!』

 

俺はハンドル剣でチェーンソーを受け止めながらハンドルをきった。

 

 

『ターン!!』

 

 

すると俺の体は車がターンするかのように地面を走った。

 

「「あっ!?」」

 

当然、チェーンソーの支えがなくなり、双子のチェーンソーは地面に刺さって抜けなくなった

 

『今だ!!』

 

がら空きになった背中に、俺はドア銃を乱射した。

 

「「痛い!! 痛い!!」」

 

…… 見た目がロリだからなんか罪悪感みたいのがあるな…

 

五発撃つと弾切れになった。

 

『あぁ!? 弾切れ!?』

 

『ドアを開閉して再装填するんだ!!』

 

俺はベルトさんの言う通りにして再び撃つ。

 

『よっしゃ!! 行くぜ!!』

 

しかし…

 

 

『ハンドア!!』

 

 

『は?半ドア?』

 

弾は出ず、謎の警告音が流れた。

 

試しに、何回か引き金を引くが

 

 

『ハ ハ ハ ハンドア!!』

 

 

やっぱり出なかった。

 

『ちゃんとドアを閉めないからだな』

 

ベルトさんの冷静な解説が聞こえる。

 

てかこんなギミックいるか!?

邪魔だろ!! どう考えても!!!!?

 

『流石アザゼル、こだわりが違うな』

 

…… もう俺、ベルトさんが分からなくなってきた。

 

『アザゼルって奴…… 今度絶対にぶん殴る!!』

 

俺は新たな決意をしてドアをちゃんと閉めた。

 

 

『チャージ!!』

 

 

すると今度はちゃんとチャージされたようだ。

 

『よし! 行くぜ!!』

 

俺が意気揚々とドア銃を構えると……

 

「変態!!」

 

「性欲の権化!!」

 

「「女の敵ー!!」」

 

「わーはっはっはっはっは!! これが俺の修行の成果!! その名も洋服破壊(ドレスブレイク)だぁー!!」

 

イッセーが高笑いしながら、ライザーの眷属の服を破壊していた。

 

…… 全くイッセーは……

 

『この非常時に何してんだ!! このバカチンが!』

 

「ぶべら!!?」

 

今イッセーを殴った俺は悪くない!!

 

「…… イッセー先輩最悪です」

 

その時、部長から連絡が入った。

 

〔朱乃の準備が出来たわ、例の作戦お願いね〕

 

それを聞いた俺達は一目散に体育館から脱出した。

 

当然、ライザーの眷属は驚くが俺達が脱出した瞬間

 

「撃破」

 

巨大な雷が体育館に落ちた。

 

〔ライザー様の戦車一名、兵士三名、戦闘不能。〕

 

「やったぜ!! 流石朱乃さん!」

 

『それよりもなんだイッセー、さっきの技は』

 

「……… 最低です」

 

「いや、あれは男なら誰だって…」

 

イッセーが必死に弁解をするが小猫は無視して先へ進む。

 

その時

 

 

ドガァァァァァン!!!!

 

 

巨大な爆発と共に小猫が吹き飛んだ。

 

『小猫ォ!!』

 

俺は急いで小猫に駆け寄った。

 

『小猫!! しっかりしろ!!』

 

「…… すみません…… お役に立てな…くて…」

 

そう言うと、小猫は光になって消えた。

 

〔リアス様の戦車一名、戦闘不能。〕

 

グレイフィアさんの無慈悲なアナウンスが聞こえた

 

「撃破」

 

「ライザーの女王か!!」

 

すると空にはライザーの女王、ユーベルーナがいた。

 

『てめえ… よくも小猫を…… !!』

 

「獲物を狩る時は狩り終えた直後が一番ですから」

 

「イッセー君、走介君、ここは私に任せて、祐斗君の所に行って下さい」

 

「わかりました!!」

 

『くっ…… わかりました』

 

俺とイッセーはユーベルーナを朱乃さんに任せて、木場と合流するために移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫く進んでいると

 

〔ライザー様の兵士三名、戦闘不能〕

 

グレイフィアさんのアナウンスが聞こえてきた。

 

「木場の奴、やったんだな!!」

 

『らしいな』

 

不意に、前から気配を感じた。

 

『誰だ!!』

 

「僕だよ」

 

そこから木場がやって来た。

 

『木場か… 脅かすなよ』

 

「ごめんごめん」

 

「よっし!! 三人そろたんだ、女子が羨むコンビネーションを見せてやろうぜ!!」

 

「ははは!! いいね、僕が攻めで二人が受けかな?」

 

「バカ野郎、俺が攻めだ!!」

 

はぁ…… だから発言には気をつけろって。

今の会話は確実に腐女子が喜ぶ会話だぞ……

 

取り敢えず俺は二人に思った事を言った。

 

『…… 俺をホモの会話に入れるな……』

 

「違うわい!! どう聞いたらそうなるんだよ!!」

 

『全部だ』

 

そんなことをしているとグラウンドから。

 

「我はライザー様の騎士カーラマイン!! グレモリーの眷属達よ、正々堂々勝負だ!!」

 

と言う叫びが聞こえてきた。

 

「…… ああ言われちゃ同じ騎士として隠れているわけにはいかないな」

 

そう言うと木場は挑発に乗って出ていった。

 

『…… しゃーねーな、俺達もいこう』

 

「おう」

 

俺達もそれに続いて出ていった。

 

「リアス・グレモリー様の騎士、木場祐斗」

 

「同じく!! 兵士の兵藤一誠!!」

 

『…… 協力者、神藤走介』

 

名乗り終わると全員構える。

 

『木場、お前は騎士とやれ、その方がいいだろ?』

 

「ああ、ありがたい!!」

 

『イッセーは…… ってもう闘ってるし』

 

木場は相手の騎士カーラマインと、イッセーは戦車のイザベラと闘い始めた。

 

そして俺は…

 

『お前の相手は俺だ』

 

紅茶を飲んでいる、いかにも令嬢という雰囲気の僧侶にハンドル剣を突きつけた。

 

「あら、私は闘いませんわ」

 

『なんだと?』

 

しかし返ってきた答えは意外にも戦闘不参加の言葉だった。

 

『闘わないならなんでいるだよ…… てか何で眷属になった』

 

「そ、それはお兄さまが妹をハーレムに入れていれば周りが羨ましがるとか何とか言って…」

 

は? お兄さま?

 

『お兄さまってもしかして… 』

 

「ええ、私の名はレイヴェル・フェニックス、ライザー・フェニックスの実の妹ですわ」

 

ライザーはやはり只のクズで変態なのか?

妹をハーレムに入れるなよ……

 

そんな感想を思っていると…

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

「俺の勝ちだぁぁぁぁっ!!!!」

 

〔ライザー様の戦車一名、戦闘不能〕

 

イッセーがイザベラを倒していた

 

そして…

 

「受けとれ木場!! 赤龍帝からの贈り物(ブーステットギアキフト)!!!!」

 

 

『Transfer!』

 

 

イッセーが赤龍帝の籠手から魔力を木場にぶつけ、木場の力が急激に上がった。

 

『あれは?』

 

『あれは生前のドライグの能力の一つ、譲渡だ、倍加した力を他者に渡す事ができる』

 

チート能力再びキター!!

イッセーの神器にはどれだけのチート能力があるだよ!?

 

「ありがたい!! 魔剣創造(ソードバース)!!!!」

 

力を受け取った木場が地面に魔剣を刺した。

すると地面から無数の魔剣が出現、ライザーの眷属達を貫いた。

 

〔ライザー様の兵士二名、騎士二名、僧侶一名、戦闘不能〕

 

「やった!!」

 

『よし!』

 

その時だった

 

〔リアス様の女王一名、戦闘不能〕

 

というグレイフィアさんのアナウンスが流れた。

 

「「『!?』」」

 

そんな……! 朱乃さんが負けたのか!?

そんな馬鹿な!!?

 

『走介!! 上だ!!』

 

『!』

 

俺はベルトさんの言葉を聞き、咄嗟に避けた。

すると避けた直後にそこは爆発した。

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

〔リアス様の騎士一名、戦闘不能〕

 

木場は避けきれなかったのか爆発に当たり光になって消えた。

 

「フフフ…」

 

そしてそのままユーベルーナはライザーの元に向かった。

 

『木場!! くそっ!! イッセー!部長が危ない!! 先に行け!!』

 

「おう!!」

 

イッセーもユーベルーナの後を追って新校舎に向かった。

 

『…… にしてもライザーの女王は朱乃さんが相手だったのに何で無傷なんだ?』

 

「知りたいですの?」

 

すると残ったレイヴェルが俺の疑問に答えてくれた。

 

『ああ、頼む、悪魔の事情には疎くてな』

 

「これですわ。」

 

レイヴェルは得意気に懐から小瓶を出した。

 

「フェニックスの涙、どんな傷もたちまち治してしまう優れものですわ、まあゲームでは二つまでしか使えませんが」

 

『便利なものだな…』

 

「…… 貴方は仲間の元には行きませんの?」

 

『俺は……』

 

俺が迷っているとグレイフィアさんのアナウンスが流れる。

 

〔リアス様のリザインを確認…… よって、今回のレーティングゲームはライザー様の勝利です〕

 

どうやら俺達は負けてしまったようだ…

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