ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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熱い情熱を燃やす事は出来るのか

俺はディメンションキャブを使ってバトルフィールドに侵入した。

 

侵入して見ると既にイッセーの鎧は解けて、いつもの籠手だけになっていた。

 

そんなイッセーの首を持ち上げてライザーは何かを言っていたが、俺はそれを見るや走って飛び蹴りを放ち、ライザーの顔面を蹴り飛ばした。

 

「うぉりゃあ!!」

 

「なっ!? グハァ!!」

 

「ぐっ、ゲホッ!! ゲホッ!! 走介!? お前なんでここに!?」

 

「選手交代だ、イッセー」

 

俺はイッセーに近づいて状態を見た。

 

かなり消耗しているな、あと一発殴れるかどうか…

 

「ふざけんな…!! 俺はまだやれる!!」

 

「でもお前、あと一発殴れるか分かんないじゃないか」

 

『そいつの言う通りだ、相棒』

 

すると籠手の宝玉が光り、声が響く。

 

この声がイッセーに宿っているドラゴン、赤い龍(ウエルシュドラゴン) 赤龍帝ドライグか。

 

「お前がイッセーの中にいるドラゴンか」

 

『ああ、まさかまた仮面ライダーに会うとは思わなかったぞ』

 

『やぁ、久し振りだね、ドライグ』

 

『…… 誰かと思えばクリムの親爺か、あんたが仮面ライダーに憑いていたのか、道理で強い訳だ』

 

「それよりどうゆう事だよ!? 俺じゃ力不足だって言いたいのか!?」

 

『病み上がりな上に、禁手化までしたんだぞ? 今のお前ではフェニックスは倒せん』

 

「そんな…… 俺は部長を助けられねえのかよ…」

 

イッセーは自らの力不足を嘆いてうつむいてしまった。

 

「その為に俺が来たんだ」

 

俺はイッセーの肩に手を置き言った。

 

「まずは… その… ごめんなイッセー、俺が迷ったばっかりに、ゲームに勝たせてやれなくて」

 

「いや、それは俺が…」

 

「黙って聞いてくれ、俺はずっと迷ってたんだ… 悪魔でもないただの人間の俺が部長の人生を決める戦いに参加していいのかって……」

 

「でもそれは、俺がただ逃げていただけなんだ… 重荷を背負いたく無いって心のどっかで思っていたんだ」

 

「けど… 初めて仮面ライダーになった時を思い出したんだ…… あの時俺はただイッセーを助けたいだけだった」

 

「だから… 俺は今回もそうする、ただ部長を助ける為に闘う… なあイッセー… 俺は悪魔じゃないけど… それでも、俺はお前達の仲間か?」

 

「当たり前だろ!! お前は俺達オカルト研究部の仲間だ!!!!」

 

イッセーのその言葉を聞き、俺は気持ちが楽になった。

 

ありがとう、イッセー… その言葉があれば、俺はもう…… 迷わずに闘える!!

 

俺がそう思った時、俺の心の中に熱い何かが燃え上がるのを感じた。

 

「貴様ァァ!! またしてもこのフェニックスの顔に泥を塗ったなァァ!! 許さんぞ!!」

 

すると俺の飛び蹴りから復帰したライザーが炎を撒き散らしながら吼えた。

 

「おっと、すっかり忘れていたぜ」

 

「たかが人間ごときが! この俺に勝てると思っているのか!?」

 

「勝つさ!! 勝って見せるとも!! 俺はドライブ… 仮面ライダードライブなんだ!!!!」

 

『走介!! 今の君ならこれが使える筈だ!!』

 

ベルトさんがそう言うと、黒いシフトカーが走って来て俺の手元に乗った。

 

『それがタイプワイルドになるためのシフトワイルドだ!!』

 

「ニューボディが完成したのか!!」

 

『タイプワイルドになるためには、君の熱いPassionが必要だ! 今の君になら出来る!』

 

「よし!」

 

俺はイグニッションキーを回してエンジンを入れた。

 

俺はライザーに話しかけながら、シフトワイルドをシフトブレスに装着した。

 

「ライザー、人間の底力!! 見せてやるぜ!!」

 

そしてシフトワイルドを倒した。

 

「変身!!」

 

俺は右腕を左上に、左腕を右腕の脇の下に構え、ハンドルをきるように旋回させ、両腕を一瞬中心に集めて解き放った。

 

 

『DRIVE!!!! type WILD!!!!』

 

 

するとスピードとは違う変身音が流れ、エネルギーの鎧を見に纏い、トライドロンから射出されたタイヤはたすき掛けではなく、右肩に装着された。

 

頭部はオフロード車を彷彿させる形で、体は黒くガタイのいい物になって、ドライブドライバーのディスプレイにWと表示されていた。

 

「なんだ? その姿は、ゲームの時と違うじゃないか」

 

『新車だ、ひとっ走り付き合えよ』

 

「ほざけ!! このフェニックスの炎で消し炭にしてくれるわ!!」

 

ライザーは俺に威力に物を言わせた火球をぶつけてきた。

 

「ハッ!! 口ほどにも無い」

 

しかし

 

『ハァアッ!!』

 

「何っ!? グハァ!!」

 

俺は全くの無傷だった。

 

『すげえ… タイプワイルド、今までとはパワーと防御力がダンチだ!!』

 

『タイプワイルドはタイプスピード様な速さとバランスは無いが、代わりに圧倒的なパワーと防御力がある!!』

 

「ヌゥゥ!! このフェニックスが! 人間ごときにぃぃぃぃ!!」

 

『いい加減その偏見、止めた方がいいぜ? ハンドル剣!!』

 

トライドロンからハンドル剣を呼び出し、俺はライザーに向かって走り出した。

 

『行くぜ!!』

 

 

『ターン! ドリフトカイテーン!!』

 

 

ハンドルをきり、クラクションを押して俺はライザーの回りを回転し、すれ違いながら切りつけた。

 

『ハッ!! ハッ!! ハッ!! ハァッ!!』

 

「無駄だ!! フェニックスは不死身!! そんな攻撃は……!? グァァァァッ!!!!? 何故だ!? 何故痛みが!?」

 

ライザーの傷は回復仕切らず煙を吹いていた。

 

『不死身じゃないのか?』

 

『いや、おそらくハンドル剣のせいだ』

 

『どういう事だよ?』

 

『ハンドル剣はアザゼルの加護を受けている、従ってハンドル剣には光力があるんだ』

 

『そっか… 光力は悪魔には毒だから…』

 

『チャンスだ、今の内に畳み掛けよう!!』

 

『ああ!!』

 

俺はシフトワイルドを倒してシフトアップした。

 

 

『WILD! WILD! WILD!』

 

 

肩のタイヤが回転し始めた。

ライザーが滅茶苦茶に炎を撒き散らすが、回転しているタイヤが盾になり、俺はそのままタックルをしてライザーを壁に叩きつけた。

 

『デャッ!!』

 

「ウグオァ!!?」

 

『走介タイヤ交換だ、ワイルドは重車両のシフトカーに対応しているぞ!!』

 

『重車両と言ったら… 彼奴だな、来い!! ダンプ!!』

 

俺が呼ぶと、ダンプカーのシフトカーがやって来た。

 

俺はキーを回して、シフトカーを入れ換えて倒した。

 

 

『タイヤコウカーン!! ランブル ダンプ!!!!』

 

 

すると俺の肩に黄色いタイヤが装着され、右手にドリルが着いた。

 

『ドリルか、分かりやすくていいね』

 

すかさず俺はシフトアップする。

 

 

『ダンプ!! ダンプ!! ダンプ!!』

 

 

ドリルが回転し始め、同時に車のヘッドライトが光る様に、バイザーに光りが灯った。

 

「あ、俺が… 不死身のフェニックスが… たかが人間にここまで恥をかかされるとは……! 許さん…!」

 

『何時までも見下すなって言ったろ!!』

 

俺はライザーにドリルを突き立て、回転させた。

 

「グギャガァグハゴハァァァッッ!?!?!?」

 

因みに貫通はしていない。

 

奴からしたら内臓をミキサーでかき混ぜられる苦痛だろうが、これで精神力は削り切ったろう…

 

止めの一撃!! 行くか!!

 

俺はキーを回し、シフトボタンを押してシフトカーを倒した。

 

 

『ヒッサーツ!!!! フルスロットル!!!! ダンプ!!』

 

 

俺はドリルをライザーから抜き取り、上に放り投げた。

 

『イッセー!! 俺に譲渡だ!!』

 

「!? お、おう!! 赤龍帝の籠手(ブーステットギア)ァァァァッッッ!!!!」

 

 

『Transfer!』

 

 

そしてイッセーの力が俺に流れ込み、倍増する。

 

『よし! これで終わりだライザァァァァ!!!!』

 

落ちてきたドリルを俺はボレーシュートの要領でライザーに蹴り飛ばした。

 

『デヤァァァァッッッ!!!!!!』

 

ドラゴンのオーラを纏ったドリルはライザーの体を貫いた。

 

『ゴハッ!!!! バ、バカな… 俺が、下等な人間に…』

 

 

ドカァァァァァァァン!!!!

 

 

そう言ってライザーは爆発、そして復活して気絶した。

 

『マジか… 彼奴、あれだけやっても復活するのか』

 

『流石フェニックスと言った所だね』

 

一応、安否を確認しようとライザーに近づくと、奴の妹… 確か… レイヴェル? が立ち塞がった。

 

俺はレイヴェルの前に行き、頭にポスッと手を置いた。

 

『お前はいい奴だな、こんな兄貴の為に体を張れるなんて… きっといい女になるぜ』

 

「え? あ、あの…」

 

レイヴェルが何か言おうとした瞬間、フィールドが揺れ、崩壊を始めた。

 

『うわ!? な、なんだ!?』

 

『フィールドが崩壊している!! Comon!トライドロン!!』

 

トライドロンが俺を強制的に乗せ、来た時と同じ様にキャブを使って脱出した。

 

 

『タイヤフエール!! キャブ!!』

 

 

出た所は城の外だった。

 

そこで俺は重要な事を思い出した。

 

『あ!! イッセーを置いて来ちまった!!?』

 

『それなら心配ない、ほら上を見てごらん』

 

ベルトさんに言われて見上げると、イッセーは部長に抱き止められていた。

 

「ふぅ… よかったな、イッセー」

 

俺は変身を解き、微笑みながら二人を見ていた。

 

 

これで悪魔の迷惑なお家騒動は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、その後部長はイッセーの家に住み着いたらしい 。




次回予告


この少女…

「ソウくーん!!」

青龍君(ドラゴン)!!

『Convert!』

新たなるボディ、タイプテクニック!

「どうやったらクールになれるんだよ!?」

登場…?

『DRIVE!!!! type TECHNIC!!!!』

『今の君は最強のメカニックマスターだ!!!!』

次章 月光校庭のエクスカリバー type TECHNIC

次回も、Start your Engine!!
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