ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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盗まれた聖剣は何処に行ったのか

木場を泊めた次の日、俺達にオカルト研究部は何時ものように部室に集められた。

 

部室に入ると、ソファーに部長と朱乃さん、そして誰か分からない女性が二人座っていた。

 

聞くと彼女達は教会の関係者らしい。

だから皆真剣な顔してるのか。

 

にしても… 教会の関係者か。

思わず良くないスイッチが入りそうだ…

 

木場も木場で殺気を放ってるし…

 

するとツインテールの奴が喋り始めた。

 

「先日、カトリック教会本部、及びプロテスタント側、正教会側に保管されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」

 

…… 相変わらず、教会の連中はいい加減なんだな。

 

「エクスカリバーそのものは現存していないわ」

 

部長が後ろにいる俺とイッセーを見ながら言った。

 

「ごめんなさいね、私の下僕に悪魔になりたての子と協力している子がいるから説明込みで話してもらえるかしら」

 

部長の言葉にツインテールが頷く。

 

「イッセーくん、エクスカリバーは大昔の戦争である戦士に折られているの」

 

「折られた?」

 

それに合わせて青メッシュが布に巻かれた何かを取り出した。

 

「今はこのような姿さ」

 

布の中には一振りの両刃剣があった。

 

「これがエクスカリバーだ」

 

「…これが聖剣?」

 

「これは破壊の聖剣(エクスカリバーデストラクション)、カトリックが管理している」

 

「私のは擬態の聖剣(エクスカリバーミミック)。形が自由自在に出来るの。こんな風にエクスカリバーには一つ一つに特殊な力を有しているの。これはプロテスタントが管理しているわ」

 

何で武器をそんな自慢気に話せるんだ。

俺にはそれがよくわからん。

 

「イリナ、態々能力まで言う必要は無いだろう」

 

「あらゼノヴィア、いくら悪魔と言っても信頼関係を築かなければならないこの場では仕方無いでしょう? それに、能力が知られたからといって悪魔の方々に遅れを取ることはないわ」

 

随分な自信だか、こっちはお前達が教会の関係者と言う時点で信頼も信用もしてない。

 

「それで、奪われた聖剣が何故この国の地方都市に?」

 

「奪った連中は日本に逃れ、この地に持ち込んだって話さ」

 

全く迷惑な話だな。

部長もため息を吐く始末だ。

 

それから話は進み実行犯が判明した。

 

堕天使の幹部コカビエルと言うらしい。

 

エクスカリバー、コカビエル、段々スケールのでかい話になってきたな。

 

さらには教会だけでけりを着けるから悪魔は手を出すなと言う。

 

…… バカなのか?たった二人で幹部クラスを相手に出来ると?

 

部長も同じ事を思ったらしい。

 

「二人で?無謀ね死ぬつもり?」

 

「そうよ」

 

部長の問いにイリナ(と言うらしい)が即答する。

 

やっぱり、教会は…

 

「私もイリナと同意見だがなるだけ死にたくはないな」

 

「相変わらず、あなた達の信仰は常軌を逸しているわね」

 

「私達の信仰をバカにしないでちょうだい」

 

「ああ。教会は堕天使に利用される位なら聖剣を破壊してもかまわないと決定した。我々は任務のためなら死んでもいいのさ」

 

信仰だと?

俺には只の死にたがりにしか聞こえないがな。

 

「それでは、そろそろお暇させて貰おうかな。行こうイリナ」

 

「ごめんなさいね。それでは」

 

二人が出ていこうとすると、その場にいたアーシアを見る。

 

「…… もしや、魔女アーシア・アルジェントか?まさかこの地で会おうとは」

 

「貴女が噂の元聖女さん?追放されたと聞いたけどまさか悪魔になってるなんて」

 

「わ、私は…」

 

対応に困ってしまったアーシアの反応をみてゼノヴィアが言った。

 

「悪魔か… 堕ちる所まで堕ちたものだ。まだ神を信じているのか」

 

「ゼノヴィア。悪魔が我が主を信じてるわけないでしょう?」

 

「いいや、その子から信仰の香りがする。そういうのに敏感でね」

 

ゼノヴィアがアーシアを睨む。

それに合わせてイリナがアーシアを見つめる。

 

「そうなの?」

 

「……捨てきれないだけです。ずっと信じてきたのですから…」

 

そこまで言ったアーシアにゼノヴィアは俺をキレさせる言葉を言った。

 

「なら今すぐ私に斬られるといい。我らの主なら救いの手を差し伸べて下さる筈だ」

 

コイツ… イマナンテイッタ?

 

斬られれば救われる?

 

「ふざけんな!! 自分達で勝手に聖女にしておいて、求めていたものと違ったら切り捨てるのか!! そんなの… そんなのってねえよ…」

 

イッセー…

アーシアを人一倍気にしていたイッセーからしたら当然の言葉だな。

 

だが…

 

「アーシアの苦しみを誰も理解しようとしなかったくせに!! 何が神だ… 何が愛だ!! その神はアーシアになにもしてくれなかったじゃないか」

 

そんな言葉はコイツら(狂信者)には届かない。

 

「神は愛してくれていた。何もなかったとすれば、彼女の信仰が足りないか、偽りだったからだろう」

 

「諦めろイッセー、コイツらはこう言う奴等だ、神の為と他人の意見や真実には一切耳を傾けず、神の為を免罪符に悪魔はおろか、他宗教の関係の無い人間まで巻き込み、好き勝手に殺戮していくクズヤロー共だ」

 

俺の言葉を聞いた二人は激怒した。

 

「なんだと!? 貴様、神を侮辱するのか!!」

 

「ふざけないで!! 神は殺戮なんてしないわ!!」

 

何言ってるんだコイツら?

 

「何言っているんだ、侮辱したのは神の下にいるお前達だよ。自分達に都合が悪いからって神に責任転嫁してんじゃねえよ」

 

「何!?」

 

「教会は皆クズばかりだな、所詮貴様らにとって神は只の舞台装置ってことだろ?」

 

「貴方ねえ!!」

 

「てか走介、お前何でそんな事しってんだよ」

 

「俺は昔、教会に居たからな」

 

俺がそう言うと、木場以外の全員が驚いた。

 

「正確には教会の孤児院だがな」

 

「教会に居たのなら何故!!」

 

「元々神なんて信じて無い、神がいるのなら俺の両親やマザー、孤児院の皆だって救ってくれた筈だからな」

 

「お前… 名前は」

 

「神藤走介…」

 

「「神藤だと(ですって)!!?」」

 

「何か知っているのか」

 

「…… いや、お前みたいな奴があの二人の子供の訳が無い。神藤の名を語るお前を神の名において断罪する!!」

 

「あの二人の子供が神を侮辱する訳無いもの!! 大人しく斬られてちょうだい!!」

 

俺の名を聞いた途端、二人は聖剣を抜いて俺に迫ってくる。

 

俺の両親でさえプロパガンダに使っているのか…

ふざけやがって……!

 

「丁度いい… 僕が相手になろう」

 

すると木場が俺の前に立つ。

 

「誰だ君は?」

 

「君達の先輩だよ…… 失敗作だったけどね」

 

部室には無数の魔剣が出現した。

 

「木場、喧嘩を売られたのは俺だ。余計な手出ししてんじゃねえよ」

 

「そうもいかないのは君だって知っているだろう? 目の前に追い求めた物があるんだ、みすみす見逃す訳にはいかない」

 

「はぁ…… わーったよ。おいお前ら、俺が勝ったら俺の知りたい事を包み隠さず話してもらうぞ」

 

「いいだろう、神に誓ってやる」

 

「ま、エクスカリバーを持ってる私達が人間の貴方と悪魔に負けるわけないけど」

 

「その言葉… 忘れるなよ?」

 

そして決闘が決まり、俺達は表に出た。

 

 

 

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