『まあ、アルテとドライくんは置いておいて…』
『ドライくん!? おいアルテミシア!! お前の所有者はどうなっている!?』
『あきらめなさいドライグ… この子、人の名前を短縮して言う癖があるから』
人の名前を短縮って… マナーとして大丈夫なのか?
ベルトさんは…… 元から短縮した名前だったな…
でも…… この癖、何処かで……
『そっちが言う事聴いてくれないなら、こっちも力ずくでやるしか無いね』
『言う事も何も、元はそいつらが仕掛けた勝負に勝っただけだ。いちゃもんつけられるいわれは無いぜ』
『なら…… 気絶しててよ!』
『Convert!Convert! Blizzard!』
そう言うや否や奴は氷塊を投げつけてきた。
『うおっ!? なんだ!? どっから氷を?』
『私の
……… 流石、イッセーと同じドラゴンの神器を持っているだけある…… チートだ。
『ほら!もっと行くよ!』
『Convert! Convert! Convert! Stone!』
すると今度は大量の岩石を投げつけてきた。
『くっ!! このっ!!』
『数が多すぎる… 一旦引くんだ!』
『お、おう! 分かったぜベルトさん』
俺はベルトさんの指示に従って後ろに下がった。
◇◆◇◆◇
俺は今、走介と青龍君の女の子が戦っているのを見ている。
『よく見ておけ、相棒。あれが青龍君、青き龍の君主と呼ばれた奴の力だ』
さっきから走介に岩や氷を投げつけているけど…… どんな能力なんだ?
『あれは奴の変換だ。俺は力を倍加させるが、アルテミシアは周囲の力を自分の物にし、魔力に変える』
「つまり、自分の回りから力をかき集められるって事か?」
俺もそうだけどチートだよな~
『そうでもない。奴にも変換出来ない物はある』
「たとえば?」
『
にしても…… すげえなあいつら…… 俺もあんな風に戦えるのかな?
『それは相棒次第だな』
よお~し、やってやるぜ!強くなって上級悪魔になって、ハーレム王に俺はなる!!!!
◇◆◇◆◇
なんかイッセーがすげえやる気に満ちているけどなんかあったのか?
『余所見は厳禁だよ!!』
『おっと! 』
不味いな… このままじゃこっちがじり貧だ!
『くそっ! どうすれば…』
『これを使ってみろ走介!!』
すると、俺の手元に作業車の様な若草色のシフトカーがやって来た。
『これは?』
『新たなBody タイプテクニックになるためのシフトテクニックだ! ブレイバーやグラビティの様な特殊技能車のシフトカーを扱える様になる!!』
『新しいボディ… 完成してたのか!?』
『君達が日々進化していくように、私達もまた進化していくのだよ』
『よし、早速…』
俺はシフトテクニックの前部を回転させレバーモードにし、シフトブレスに装着して倒した。
が……
『あ、あれ? 』
テクニックは倒れなかった。
『えいっ! このっ! ふんっ! 変身!!』
な、何でだ!? 倒れねえ!?
こんなこと今まであったっけ?
『おいベルトさん!! これ壊れてんじゃねえのか!?』
『いい忘れていたが、タイプテクニックになるには、ワイルドの様に特別な感情が必要だ』
『何だよそれは!!』
『物事を冷静に判断するCoolな心だ』
は? クール?
「それって…… ねえ」
「あらあら。うふふ」
「それは…… なあ」
「なんと言いますか…」
『な、何だよ。みんなして』
「走介先輩に一番縁遠いものですね」
『グハッ!?』
こ、小猫め… なんて恐ろしく遠慮の無い攻撃だ……!
『そ、そんなわけねーしー!! クールなんて俺の代名詞みたいな物じゃないか……』
「…… 顔をそらさないでください」
『うっさい!? 見てろ… ほっ! はっ! 変身…』
しかし何度やってもテクニックは倒れなかった。
『あーもう!! どうやったらクールになれんだよ!!?』
『はぁ~ 今の君では無理みたいだね』
『ねえ二人共… あれは何をしてるのかしら』
「「さあ?」」
教会組まで呆れられる始末……
俺って……
『だぁ~ !! テクニックは辞めだ!来い!! ワイルド!!』
俺はテクニックになるのをあきらめ、シフトワイルドを呼び寄せ、タイプチェンジした。
『DRIVE!!!! type WILD!!!!』
鎧は黒くガタイのいい物になり、タイヤは右肩についた。
『!? 変わった!?』
『よし!これなら!!』
『そんなこけおどし!!』
『Convert! Convert!Convert!Convert!Frame!』
『こんなもの!』
俺は意気揚々と、放たれた炎を受けたが…
『ぐあぁぁぁっ!!!!』
見事に吹き飛ばされてしまった。
『嘘だろ!? ワイルドの防御を突破してくるなんて!?』
『君が彼女を甘く見すぎなんだ』
『そんな事は…… ん? これは…』
不意に手元を見ると俺の手にあるものが握られていた。
『使えるか分からないけど…… やってみる価値はあるな』
俺は新たにシフトカーを呼び、タイヤ交換した。
『頼むぜ…… レッカー!!』
『タイヤコウカーン!!!! フッキング レッカー!!!!』
トライドロンからフックがついた緑のタイヤが射出され、右肩に装備される。
『これで…… どうだ!』
『レッカー! レッカー! レッカー!』
俺はシフトアップし、フックを縄投げの様に投げつけ、奴の腕を絡め取った 。
『ッ!? しまった!!』
『ウオリャァァァァァァッ!!!!』
『キャッ!?』
ワイヤーを引っ張り、奴を引き寄せ、俺は持っていた物で鎧を切りつけた。
『ハァッ!!』
『カハッ!?』
奴の鎧の胴体か少しだけ砕ける。
どうやら寸前で体を反らしたようだな。
「なっ!? 何故お前がそれを使える!?」
ゼノヴィアの叫びで皆が一斉に俺を見る。
俺の手にはゼノヴィアの剣、
『さあな… 一か八かで使って見たけど、まさか使えるなんてな』
「くっ、流石に神藤を名乗るだけあるな…」
『神藤……?』
ゼノヴィアが言った俺の苗字に倒れていた奴が起き上がって反応した。
『嘘…… でも…… そんな……』
『おい? どうした。』
『ねえ…… 貴方…… もしかして…… 神藤走介…… 君?』
『え? あ、ああそうだけど』
『やっぱり…… お願い! 鎧を取って!! それがダメなら顔だけでもいいから!!』
『はぁ?』
『いいから!!』
『ああ…』
俺は彼女の勢いに負けて鎧を解除した。
そして、彼女が俺の顔を見た瞬間…
彼女は鎧解いて、俺に抱き着いてきた。
「お、お前!! いきなりなにやってんだ!?」
「走介ぇぇぇぇ!!!! てめえ!! 何羨ま…… ゲフン!! ゲフン!! けしからん事をぉぉぉぉ!!!!」
「やっと会えた…… ずっと会いたかったよ…… ソウ君……」
(イッセーを無視して) 俺は彼女が泣いているのを見た
それにソウ君って…… その呼び方をする奴、俺は一人しか知らないぞ……
「お前…… ロマリーか?」
「うん。思い出してくれた?」
「あ、ああ…… でも何で……」
ロマリーは死んだ筈だ…… あの時、孤児院で……
「私…… ずっとソウ君は死んだとばかり…… 良かった…… 良かったよ…… 神様… ありがとう…」
俺達は意外な形で再会果たした。